注文住宅にサウナを作る?種類や注意点などを解説

数年前からサウナブームが到来し、注文住宅を建てる際にサウナを作りたい方が増えてきました。しかし、サウナを作ることは難しいと思われるかもしれません。そこで、今回はサウナを作るイメージが持てるよう、サウナの種類や注意点などを解説します。サウナが好きで自宅にも作りたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

注文住宅のサウナについて

Point サウナブームで注文住宅にサウナを作る人が増加

サウナには、疲労回復やストレス解消、安眠、肩こり解消など様々な身体効果があると言われています。そんなサウナを自宅でも楽しみたいと、近年では注文住宅にサウナを作りたい方が増えてきています。

そもそもサウナはフィンランドのフィン族が太陽の光が射すことが少ない北欧の気候の中、厳しい寒さをしのぐために生み出したものです。

頻繁にサウナ施設に通っている方ならば、自宅にも欲しいと考えることもあるでしょう。実は、注文住宅にサウナを作るのはそれほど難しいことではなく、自宅だからこそのメリットもあります。例えば他の利用者を気にせずいつでも自由に使えたり、自分の好みの温度設定に変えられたりすることが挙げられます。また、大きいサイズのサウナを設置すれば家族で入ることもできます。

注文住宅用のサウナの種類やサイズ

Point 埋め込みタイプと据え置きタイプがあり、乾式サウナと湿式サウナがある

注文住宅にサウナを作る場合、導入方法としては埋め込みタイプと据え置きタイプの2種類があります。

埋め込みタイプ

埋め込みタイプは大がかりな工事をして、部屋の間取りに合わせて設置します。動線を意識して、お風呂や洗面所の近くに設置されることが多いです。

据え置きタイプ

据え置きタイプは十分なスペースと家庭用コンセントがあれば簡単な工事で設置が可能です。

また、サウナの種類は湿式サウナ・乾式サウナの2種類があります。

乾式サウナ

乾式サウナは「ドライサウナ」とも呼ばれ、温度が高く、湿度が低いサウナのことです。湿度が低いため、肌や髪が乾燥しやすいです。乾式サウナは高温に設定されることが多く、中には温度が110℃に達するサウナもあります。

湿式サウナ

湿式サウナは「ウェットサウナ」とも呼ばれ、温度が低く、湿度が高いサウナのことです。ウェットサウナの1つに「フィンランド式サウナ」があり、温度は80℃程度であることが多いです。

また、ロウリュと呼ばれる入浴方法があり、ストーブの上で暖められたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させることでサウナ室内の湿度と体感温度が上がり発汗を促します。

サウナのサイズ

家庭用のサウナは、1人用が一般的ですが、2人用や3人用、4~5人用のタイプも用意されています。家族や友人と一緒にサウナを楽しむこともできます。コンパクトな1人用の場合、横・縦870mm、高さ1700mmほどのサイズです。

サウナを作る際の注意点

Point 導入費用やランニングコストを加味し、実績が豊富な会社に依頼する

サウナは特別な配慮が必要になるため、作る際の注意点を紹介します。

サウナの実績が豊富な会社に依頼する

サウナは利用時に非常に高温になる設備のため、安全に利用できるよう信頼できる施行会社に依頼する必要があります。

サウナには温度が設定を超えた時に安全装置が正常に機能するか、地震対策がなされているか、サウナの壁と建物の骨組みの間に適切な断熱層と空気層が確保されているか、など特別な配慮が必要です。

また、電気を使用するため、ブレーカーの容量にも配慮が必要です。電気工事業者とサウナ施工会社の双方でブレーカーについて相談してもらうようにしましょう。

自宅サウナの実績が豊富な施行会社に依頼することをおすすめしますが、施工会社によって保証期間やアフターサービスが異なるため、それらも考慮した上で最終的に判断しましょう。

導入費用・維持費用・処分費用がかかる

サウナの導入費用や維持費用、処分費用のことはきちんと考えなければいけません。特に高額となるのが、導入費用と処分費用です。

導入費用

乾式サウナの導入費用は、サウナヒーターが30万円以上で、同時に設置する必要のあるサウナルームは200万円以上が目安になります。

一方、湿式サウナの価格は80~130万円台が相場ですが、据え置きタイプを選ぶことでさらにコストを下げることもできます。外装やテレビ、スピーカーなどのオプションにこだわるとコストが上がります。

維持費用

維持費用の電気代は、サウナの性能や契約内容にもよりますが、1時間あたり50~70円程度で済むことが多いようです。電気代を抑えられるECO運転モードを搭載しているサウナもあり、月々3,000~4,000円位となります。

また、電気代以外だとサウナヒーターやサウナストーンなどの交換費用も必要になります。

処分費用

また、サウナを使わなくなったとき、処分の手間と費用がかかります。サウナの解体と運び出しは専門業者に依頼する必要があり、処分方法も限られるため、処分費用は5~15万円程度かかります。

まとめ

サウナブームの影響で、自宅サウナを希望する方も増えてきました。自宅にサウナがあると時間や周囲を気にせず自由に使えたり、好みの温度や湿度に設定できたりします。

サウナは特殊な設備ですので、様々な配慮が必要となります。そのため、注文住宅用のサウナを得意としている施行会社に依頼することをおすすめします。導入費用は安くありませんが、維持費用は毎日2時間入っても月々3,000~4,000円程度で済むため、サウナが好きな方は注文住宅に付けることを検討しても良いでしょう。

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