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クエン酸の最適なつけ置き時間とは?使用場所ごとの掃除方法も紹介!

水垢落としやニオイ消し効果があるクエン酸。日頃の掃除でクエン酸を使っている人は多いでしょう。

ただ、使用量やつけ置き時間を守らずに使うと、クエン酸の効果を最大限に発揮することができないばかりか、素材を傷めてしまうおそれがあります。

今回は、クエン酸の最適なつけ置き時間や正しい掃除方法などを紹介します。クエン酸を使って掃除をしたことがある人もそうでない人も、この記事をぜひ参考にしてみてくださいね。

クエン酸とは?落とせる汚れや注意点を紹介

クエン酸とは、レモンやみかんなどの柑橘系フルーツに含まれる、酸味成分の一種です。環境にやさしい成分で、科学薬品を含まない掃除アイテムとして人気があります。

クエン酸1つで、あらゆる箇所を掃除することができますが、使い方を間違えると汚れがキレイに落ちないことも。クエン酸で落とせる汚れの性質と、クエン酸を使う際の注意点を紹介します。

  • クエン酸で落ちる汚れはアルカリ性
  • クエン酸を使用する際の注意点6つ

順にみていきましょう。

クエン酸で落ちる汚れはアルカリ性

クエン酸は酸性です。汚れを落とすには、反対の性質を持つ成分を使う必要があります。水垢や尿石などのアルカリ性の汚れに対して、クエン酸が効果を発揮します。

また、クエン酸はニオイを打ち消す効果もあり、ニオイが気になるトイレ掃除にも有効です。

クエン酸で落とせる汚れやニオイ

  • 水垢
  • 石鹸カス
  • 尿石
  • 水道水のカルキ
  • 尿のアンモニア臭

クエン酸を使用する際の注意点6つ

クエン酸の効果を最大限に発揮させるためには、クエン酸を正しく使う必要があります。クエン酸を使用してはいけない箇所もあるので、以下の注意点6つを確認してから掃除に取り掛かりましょう。

  • 塩素系の洗剤と混ぜない
  • 鉄・セメント・大理石に使用しない
  • 濃度を濃くしすぎない
  • 長時間つけ置きしない
  • 必ず密閉できる容器に入れて冷暗所で保管する
  • クエン酸スプレーは2~3週間で使い切る

これまでクエン酸を使って掃除をした経験がある人も、再度確認するつもりで上記の内容に目を通してみてくださいね。

塩素系の洗剤と混ぜない

クエン酸と塩素系の洗剤を混ぜると、有毒なガスが発生する危険性があります。クエン酸を使用する際は、塩素系の洗剤と混ざらないよう注意しましょう。

いくつかの洗剤を使用して掃除をする際は、それぞれの商品パッケージの裏面を見て、成分を確認しましょう。クエン酸と塩素系の洗剤が混ざってしまうのを防ぐことができます。

以下の商品は、塩素系の洗剤です。除菌・漂白・消臭などの優れた効果がありますが、クエン酸と一緒に使用してはいけません。

塩素系の洗剤

  • 【ミツエイ】ブリーチS
  • 【ロケット石鹸】衣料用ブリーチ
  • 【花王】ハイター
  • 【ユニリーバ・ジャパン】ドメスト 除菌クリーナー

鉄・コンクリート・大理石に使用しない

クエン酸は、どんなものにでも使えるわけではありません。鉄・コンクリート・大理石には使用しないよう注意しましょう。

クエン酸を使用してはいけない箇所と理由

  • 鉄:サビの原因になる
  • コンクリート:アルカリ性のコンクリートの劣化が早まる
  • 大理石…アルカリ性の石材のツヤがなくなる

クエン酸を使っても問題ない素材かどうか確認してから、掃除に取り掛かりましょう。

濃度を濃くしすぎない

汚れをしっかり落とすために、クエン酸濃度を上げて使っている人は多いでしょう。実際、濃度が高いほど汚れが落ちやすくなるといわれていますが、その代償に素材を傷めてしまう場合があります

濃くしすぎると手荒れを引き起こしてしまう場合もあるため、基本的には、水200mlに対して小さじ1/2の割合で使用しましょう。

ただ、濃度が低ければ安全というわけではありません。手が荒れやすい人だけでなく、荒れにくい人も念のためゴム手袋をして掃除をすると安心ですよ。

長時間つけ置きしない

長時間のつけ置きは避けましょう。1日2日もつけ置きすると、素材を傷めてしまうおそれがあります。

また、長時間つけたからといって洗浄効果が上がるわけではありません1〜2時間を目安につけ置きすると良いですよ。

汚れの落ち具合をこまめにチェックし、必要以上に長く置かないのがクエン酸を使う際のポイントです。

必ず密閉できる容器に入れて冷暗所で保管する

粉末のクエン酸は、密閉できる容器に入れて冷暗所で保管しましょう。クエン酸は湿気に弱い性質があり、湿気の多い場所に置くとカビが発生したり粉が固まったりしてしまいます

湿気を含むとクエン酸の性質が変わり、効果が最大限に発揮されない場合もあります。シンクや洗面所の下など、湿気の多い場所を避けて保管してください。

クエン酸スプレーは2~3週間で使い切る

クエン酸スプレーは使う分だけ作り、余った場合は2〜3週間以内に使い切りましょう。クエン酸スプレーを長時間放置していると、中にカビや雑菌が繁殖してしまう危険性があります。

1回の掃除にどのくらいのクエン酸スプレーを使うのか、最初に確認しましょう。目安の使用量を把握しておけば、各掃除箇所に対するクエン酸スプレーの量を迷わずに済みますよ。

クエン酸は濃度で使い分けよう!ペーストやスプレーの作り方も紹介

クエン酸は濃度によって使い分けるのがポイントです。しつこい汚れには濃度が濃い「クエン酸ペースト」軽い汚れで、毎日の簡単な掃除としてクエン酸を使いたい場合は「クエン酸水(クエン酸スプレー)」を使うのがおすすめです。

  • クエン酸ペーストの作り方と使い方
  • クエン酸水(クエン酸スプレー)の作り方と使い方

クエン酸の濃度が高すぎると素材を傷めてしまい、濃度が低すぎると汚れが落ちません。素材に合った掃除方法を取り入れるという意味でも、クエン酸の濃度で使い分けるのは大切なポイントです。

クエン酸ペーストの作り方と使い方

分厚い層になって落ちにくくなった水垢や尿石には、クエン酸ペーストを使うのがおすすめです。水分が多いと効果が薄れたりペーストが垂れたりすることがあるため、水分量を調節して固めに作るのがポイントです。

用意するもの

  • クエン酸:大さじ9
  • 水:大さじ1
  • 小サイズのボウル
  • 混ぜる用のスプーン

作り方

  1. ボウルにクエン酸と水を入れてしっかり混ぜる
  2. ドロッとした状態になれば完成

泥パックのように、クエン酸ペーストを直接汚れ箇所に塗って1〜2時間放置します。放置時間が短いと汚れが落ちない場合もあるため、最低でも1時間放置してくださいね。

クエン酸水(クエン酸スプレー)の作り方と使い方

クエン酸の粉は水でも溶けますが、洗浄効果を高めるならゆるま湯がおすすめです。以下、基本のクエン酸水の作り方です。

用意するもの

  • ぬるま湯:200ml
  • クエン酸:小さじ1/2

作り方

  1. 水を40℃前後に温める
  2. ぬるま湯とクエン酸をよく混ぜて完成
  3. クエン酸スプレーを作る場合はスプレー容器に入れる

つけ置き洗いをしたい場合はクエン酸水、汚れに直接吹きかけたい場合はクエン酸スプレーがおすすめです。

使用する場所やモノによって濃度を変えると、より洗浄効果がアップします。後ほど、クエン酸水やクエン酸スプレーを使った水垢の落とし方を場所別で紹介するので、そちらも併せてチェックしてくださいね。

クエン酸を使って掃除をしよう!使用できる場所やモノは?

クエン酸を使えば、以下のような場所やモノの汚れを落とすことができます。

場所 詳細
キッチン
  • 蛇口
  • シンク
  • 食器の水切りかご
  • 調理台
  • 排水溝
風呂場
  • 浴槽
  • 石鹸置き
  • 椅子
  • 洗面器
  • シャワーヘッド
トイレ
  • 便器
  • 便座
  • タンク

クエン酸で汚れを落とせる家電やモノ

  • 衣類
  • おもちゃ
  • 加湿器
  • 電気ケトル
  • 食洗器
  • 炊飯器
  • 電子レンジ
  • コーヒーメーカー

後ほどモノや場所に分けてクエン酸を使った掃除方法を紹介します。記事の後半もぜひチェックしてくださいね。

衣類の頑固な汚れやニオイにはクエン酸を使ったつけ置き洗いがおすすめ!

クエン酸を使った衣類のつけ置き洗いは汚れやニオイ取りに効果的ですが、洗い方を間違えると生地を傷めてしまうおそれがあります。「洗濯後も衣類の汚れやニオイが残っていることが多い」「合成洗剤を使わない方法で衣類を洗いたい」という人は、今回紹介する正しいつけ置き洗いを真似してみてくださいね。

  • クエン酸で衣類を洗濯・つけ置きするメリット
  • つけ置き洗いの方法と時間について
  • クエン酸を使ったつけ置き洗いの注意点

洗濯機を使った洗濯方法も紹介します。

クエン酸で衣類を洗濯・つけ置きするメリット

クエン酸で衣類を洗濯したりつけ置きしたりするメリットを4つ紹介します。

  • 環境・肌に優しい
  • 雑菌の繁殖を抑えて不快なニオイを取る
  • 衣類の黄ばみを防ぐ
  • 繊維が硬くなり吸水性が低下するのを防ぐ

順にみていきましょう。

環境・肌に優しい

クエン酸を洗濯に使用するメリットとして最初に挙げられるのは、環境に優しいという点です。

最近では「香りが長続きする」と謳っている柔軟剤がたくさん販売されていますが、これらの製品はマイクロプラスチックが含まれていることが多いです。環境に悪いだけでなく、強いニオイによって不快感や健康への影響が生じる「香害」を引き起こすおそれもあります。

クエン酸は自然由来の成分なので、環境や人への悪影響をおよぼす心配がありません。赤ちゃんや小さな子供がいる家庭でも、安心して使用できますよ。

雑菌の繁殖を抑えて不快なニオイを取る

不快なニオイは、雑菌の繁殖によって生まれます。クエン酸は衣類についた雑菌の繁殖を防いでくれるので、不快なニオイの発生防止にも役立ちます

雨の日の室内干しで発生しやすい洗濯物の生乾きのニオイは、洗濯物に繁殖した雑菌が原因です。雨の多い地域に住んでいる人や、ベランダが狭くて室内干しをすることが多い人は、クエン酸を使って洗濯してみてはいかがでしょうか。

衣類の黄ばみを防ぐ

クエン酸には、衣類の黄ばみを防ぐ効果もあります。

洗濯物にアルカリ性の洗剤が残っていると、紫外線に反応して黄色く変色してしまうことがあります。洗剤を使用した後にクエン酸を投入すれば、残った洗剤カスとクエン酸が中和され、洗濯物についた洗剤カスを取り除けます

ただ、黄ばみのもとになる皮脂汚れや汗は酸性なので、クエン酸では落とせません。ワイシャツやインナーの黄ばみが気になる場合は、アルカリ性の重曹や衣類漂白剤を使うのがおすすめです。

【花王】ワイドハイターEXパワー 衣料用漂白剤

 

繊維が硬くなり吸水性が低下するのを防ぐ

クエン酸で洗濯すると洗濯物の繊維が柔らかくなり、仕上がりがとても滑らかになります。

柔軟剤にも洗濯物をふんわりさせる効果があります。しかし、柔軟剤に含まれる界面活性剤が繊維をコーティングすることで、吸収性が徐々に損なわれていきます。

一方、クエン酸には繊維をコーティングする作用がないため、使い続けても吸水性が落ちることがありません。衣類やタオルなどを長く愛用できるでしょう。

洗濯機・つけ置き洗いの方法と時間について

クエン酸を使った洗濯方法には、「洗濯機を使った方法」と「つけ置き洗い」があります。それぞれクエン酸を使用するタイミングや使用量が異なります。

  • 縦型・ドラム式洗濯機を使った洗濯方法
  • つけ置き洗いの方法

「洗濯機を使った方法」と「つけ置き洗い」に分けて紹介します。

縦型・ドラム式洗濯機を使った洗濯方法

クエン酸は、縦型洗濯機とドラム式洗濯機のどちらでも使用可能です。すすぎの段階で水が透明になったら、クエン酸を洗濯機に投入しましょう。

クエン酸の量は、水30Lに対して3g(小さじ1/2)程度を目安に入れてください。

粉末のまま入れてしまうと、溶けきれず洗濯槽にこびりついてしまうおそれがあります。洗濯機に直接入れる場合も洗剤投入口に入れる場合も、あらかじめ水で溶かしましょう。3gのクエン酸に対し、約50ccの水で溶かすと良いですよ。

また、クエン酸と柔軟剤を併用すると、それぞれの効果が弱まったり、衣類に白い粉が残ったりすることがあります。洗剤を入れた後は、クエン酸か柔軟剤のどちらか1つを洗濯機に投入して洗いましょう。

つけ置き洗いの方法

洗濯機で洗っても汚れやニオイが取れない場合は、つけ置き洗いをしましょう。

つけ置き洗いの方法

  1. たらいやバケツにぬるま湯を入れる
  2. 200mlのぬるま湯に対して約5g(小さじ1杯)のクエン酸を入れる
  3. 溶け残りがないようしっかり混ぜる
  4. 衣類を入れて軽くもみ込む
  5. 約1~2時間つけ置きする
  6. キレイな水ですすいで完了

つけ置き時間の目安は1〜2時間です。つけ置き時間が長すぎると繊維が傷んでしまうため、汚れの落ち具合を確かめながらすすぎのタイミングを決めると良いでしょう。汚れが水面に浮かんできたら、洗濯物の汚れが落ちている証拠です。

衣類が2〜3枚入るバケツやたらいを持っていると、つけ置き洗いに便利です。以下のような折りたたみ式のたらいは、使わないときはコンパクトにまとめられるので場所を取りませんよ。

クエン酸を使ったつけ置き洗いの注意点

つけ置き洗いをする前に、衣類に付いているタグの洗濯表示を必ず確認してください。

素材によっては、つけ置き洗いをすることでもともとの肌触りが損なわれてしまう場合があります。以下の素材でできている衣類は、つけ置き洗いをおすすめしません。

つけ置き洗いに向いていない素材

  • 色落ちがしやすい衣類:シルク・革・リネン
  • 毛羽立ちやシワができやすい衣類:キュプラ・レーヨン・アセテート・リネン
  • 縮みやすい衣類:ウール・リネン・カシミヤ・レーヨン

洗濯物の量やクエン酸の量を守るのも大事なポイントです。洗濯物が多すぎるとクエン酸が繊維の奥まで浸透せず、汚れが落ちにくくなります

反対にクエン酸を入れすぎると、すすぎ洗いで落とし切れなかったクエン酸が繊維の中に残ってしまいます。洗濯物にダメージを与えないためにも、必ず適量を入れてつけ置きしてくださいね。

子供のおもちゃはクエン酸を使ってつけ置き洗いできる!

子供のおもちゃの汚れが気になったら、クエン酸を使ってつけ置き洗いをしましょう。つけ置きすることで、穴やでこぼこなど細かい部分にまでクエン酸水が浸透し、汚れをしっかり落とすことができます。

クエン酸を使ったつけ置き洗いができるのは、ビニール製やプラスチック製のおもちゃです。

たらいやバケツに水とクエン酸を入れ、クエン酸をしっかり溶かしてからおもちゃを投入しましょう。クエン酸の量は1Lの水に対して約5g(小さじ1杯)、つけ置き時間の目安は30分です。

つけ置きが終わったらしっかり洗い、キレイな布やキッチンペーパーなどで拭きあげましょう。

お風呂用おもちゃのカビは、クエン酸では取り除けません。重曹や酸素系漂白剤を使ってつけ置き洗いをしてみてくださいね。

クエン酸は家電の水垢落としに最適!家電ごとに掃除方法を紹介

掃除しないまま加湿器やキッチン家電を使い続けると、水垢が発生します。汚れがひどくなればニオイが発生し、見た目にも影響するため、定期的に掃除をしましょう。

  • 加湿器
  • 電気ケトル
  • 食洗器
  • 炊飯器
  • 電子レンジ
  • コーヒーメーカー

家電ごとに掃除方法を紹介します。

加湿器

汚れた加湿器を使い続けると、加湿器の内部で繁殖したカビや雑菌が部屋中に広がる危険性があります。「水を毎日入れ替えているから安全」と思わず、健康被害のリスクを理解して1ヶ月に1回の頻度で手入れをしましょう。

加湿器の汚れは、カビ・雑菌と水垢の2つに分けることができ、以下の方法は水垢などのアルカリ性の汚れを落とすのに最適です。

用意するもの

  • クエン酸水(水200mlに対してクエン酸小さじ1/2)
  • バケツまたはたらい
  • 雑巾
  • 使い捨て歯ブラシ
  • キレイなタオル
  • ゴム手袋

加湿器の洗い方

  1. バケツやたらいを用意して、クエン酸水を作る
  2. 加湿器のパーツ(給水タンク・トレイ・フタ・フィルター)を本体から外し、水洗いする
  3. パーツをクエン酸水に入れて約1時間つけ置きする
  4. 雑巾や歯ブラシを使って、細部の汚れを落とす
  5. 水でしっかりすすぐ
  6. キレイなタオルで拭きあげ、乾燥させる

加湿器にカビが発生してしまった場合は、クエン酸ではなく重曹でカビを落とす必要があります。お湯1Lに対して約50g(大さじ3杯強)の重曹をバケツやたらいに入れ、つけ置きしてください。

電気ケトル

電気ケトルの底にできる斑点状の白い汚れは、水垢です。水垢がたまると熱が伝わりにくくなることがあるため、1〜3ヶ月に1回はクエン酸を使って掃除をしましょう。

電気ケトルの水垢の取り方

  1. 電気ケトルの満水目盛りまで水を入れる
  2. クエン酸(大さじ1杯)を入れ、軽く混ぜてから沸騰させる
  3. 沸騰後、2時間ほど放置する
  4. 中のお湯を捨てる
  5. 電気ケトルの中を数回すすぐ

食洗器

皿や調理道具を自動洗浄してくれる食洗器は、食べカスや油が内部に残っていることが多く、案外汚れているものです。

通常運転で食洗器内を洗浄できるので、掃除がとても簡単です。仕事や家事で忙しい人も、ぜひ1ヶ月に1回の頻度で掃除をしてくださいね。

食洗器の水垢の取り方

  1. 食洗機内にある皿を全て取り出す
  2. たまっているゴミを取り除く
  3. 洗剤投入口にクエン酸(大さじ3杯)を入れる
  4. 食洗機の運転を開始する
  5. 汚れが落ちたかチェックする
  6. 汚れが残っていれば、クエン酸スプレーを吹きかけて汚れを取り除く

金属パーツを多く使用している食洗機には、クエン酸を使わないほうがいいでしょう。クエン酸の使用が可能かどうか、取扱説明書を読んで確認してくださいね。

炊飯器

高温多湿状態の炊飯器は菌の温床になりやすく、菌が繁殖するとニオイも発生してしまいます。でんぷんや水蒸気は炊飯器全体に広がるため、内釜や内蓋だけでなく、蒸気口も洗いましょう。

炊飯器の水垢・ニオイの取り方

  1. 内釜に水を1〜2合目まで入れる
  2. クエン酸を20g入れる
  3. 混ぜてクエン酸を溶かす
  4. 早炊きコースで炊く(お手入れモードがあればそちらを押す)
  5. 炊飯が終わったら、パーツを分解して水洗いする
  6. 水気をしっかり取ってから、パーツを元の位置に戻す

パーツを分解してから洗うことで、こびりついた汚れをしっかり取り除くことができます。全てのパーツを毎日洗っていては負担になってしまうため、以下の頻度を参考にして掃除をしてくださいね。

洗う頻度

  • 内釜・内蓋:毎回
  • 外釜・蒸気口・炊飯器本体:週に1回程度
  • 炊飯器裏のファン:年に1回程度

電子レンジ

電子レンジの水垢やニオイが気になったら、クエン酸を使って掃除をしましょう。掃除中は約20分ほど電子レンジが使えないので、電子レンジを使う予定がない時間帯に掃除すると良いですよ。

電子レンジの水垢・ニオイの取り方

  1. 耐熱のコップに水とクエン酸大さじ1を入れて混ぜる
  2. 電子レンジに入れて5分加熱する
  3. 加熱後、扉を閉めたまま10~15分放置する
  4. コップに残ったクエン酸水にキレイな布巾を浸し、汚れを拭き取る
  5. 電子レンジを軽く水拭きする
  6. 乾拭きして完了

コーヒーメーカー

コーヒーメーカーに水垢がたまるとコーヒーの出が悪くなるだけでなく、風味も変わってしまいます。水垢のアルカリ性とコーヒーの酸味成分の酸性が中和され、コーヒーが本来持つ酸味が失われてしまうからです。

美味しいコーヒーを出すためにも、1ヶ月に1度を目安にクエン酸でキレイにしましょう。

コーヒーメーカーの水垢・ニオイの取り方

  1. 給水タンクいっぱいに水を入れる
  2. コーヒー1杯分に対して1gのクエン酸を入れる(10杯用コーヒーメーカーなら10g)
  3. 混ぜてクエン酸を溶かす
  4. コーヒーの粉とコーヒーフィルター以外をセットし、ドリップする
  5. 1.~3.を3~4回繰り返す
  6. 最後はクエン酸を入れずに水だけでドリップして完了

キッチン・風呂・トイレの汚れはクエン酸を使って落とそう!

水垢汚れがひどいキッチン・風呂・トイレの掃除方法を紹介します。汚れが落ちずに悩んでいる人や、どの汚れにクエン酸が使えるのか分からない人は、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 【キッチン】シンクの水垢汚れをキレイにしよう
  • 【風呂場】洗面器や椅子をつけ置きして汚れを落とそう
  • 【トイレ】尿石やニオイもごっそり除去しよう

クエン酸スプレーを、キッチン・風呂・トイレの近くに常に用意しておきましょう。掃除道具を手に取りやすい場所に置くことで、汚れが気になったときにサッと掃除ができます。掃除のハードルが低くなりますよ。

【キッチン】シンクの水垢汚れをキレイにしよう

軽い水垢の場合はクエン酸スプレーをシンクに吹きかけ、乾拭きしましょう。水垢がこびりついている場合は、キッチンペーパーを使ったパックがおすすめです。

必要なもの

  • クエン酸水
  • キッチンペーパー
  • スポンジ
  • キレイな布巾またはキッチンペーパー

シンクの水垢の落とし方

  1. キッチンペーパーをクエン酸水に浸す
  2. キッチンペーパーを広げ、水垢が気になるシンクや蛇口に貼り付ける
  3. 1~2時間放置する
  4. キッチンペーパーを取る
  5. スポンジでシンクを洗う
  6. 水ですすぐ
  7. 乾いたタオルやキッチンペーパーで水分を拭き取る

シンクは毎日使うものなので、水滴を放置するとどんどん水垢がたまり、簡単には落とせなくなってしまいます。水気の拭き取りを習慣づけることで、キレイな状態を保てるでしょう。

【風呂場】洗面器や椅子をつけ置きして汚れを落とそう

クエン酸は、洗面器や椅子についた水垢や石鹸カスにも効果的です。残り湯を使ってつけ置きすれば簡単に汚れを落とせるので、1ヶ月に1回のペースで掃除をすると良いでしょう。

刃がついているカミソリをクエン酸につけると錆びてしまうので、つけ置き洗いは控えましょう。

つけ置きのやり方

  1. 残り湯にクエン酸を1カップ入れる
  2. しっかり混ぜてクエン酸を溶かす
  3. 洗面器・椅子・風呂場で使用する小物を浴槽に入れる
  4. 1~2時間放置する
  5. スポンジを使ってつけ置きしたものを洗う
  6. 洗い流して完了

その他、以下の水垢にもクエン酸は有効です。

クエン酸を使って洗える箇所

  • シャワーヘッド
  • 蛇口

また、水場でよく発生するピンク汚れはカビではないため、人体に影響するリスクは低いといわれています。しかし、有害なカビの温床になる危険性があるので、ピンク汚れを見つけたら、重曹を使ってすぐに洗い流しましょう。

【トイレ】尿石やニオイもごっそり除去しよう

尿石にはクエン酸ペースト、ニオイにはクエン酸スプレーを使ってキレイにしましょう

泥パックのようにクエン酸ペーストを直接水垢に塗ると、こびりついた尿石がキレイに取れます。濃度が濃いクエン酸ペーストを軽い汚れに塗ってしまうと、便器や便座のコーティングが剥がれてしまうおそれがあります。クエン酸ペーストは、汚れがひどい箇所だけに使いましょう

尿石の取り方

  1. 尿石にクエン酸ペーストを塗り、キッチンペーパー・ラップの順番で被せる
  2. 1~2時間放置する
  3. トイレ用ブラシで擦り、汚れを落とす
  4. 水で流して完了

ニオイの取り方

  1. クエン酸スプレーを壁や床に吹きかける
  2. 布やトイレットペーパーなどできれいに拭き取る

壁や床にクエン酸スプレーを使用する場合、1ヶ所に吹きかけすぎるとシミになってしまうことがあります。ニオイの元であるアンモニアは、どこに潜んでいるか分かりません。まんべんなくクエン酸スプレーを吹きかけて、ニオイを除去しましょう。

【まとめ】クエン酸のつけ置き時間は1~2時間が理想

クエン酸を使ってつけ置きすると、こびりついた水垢や石鹸カスを取り除くことができます。長時間つけたからといって洗浄効果が上がるわけではないので、1〜2時間を目安につけ置きすると良いですよ。

クエン酸は、鉄素材のものに使用してはいけません。また、密閉して冷暗所で保管する必要があります。保存方法や使い方を間違えると、効果が弱くなったり素材そのものを傷めてしまったりする点にも注意が必要です。

今回紹介したクエン酸の使い方や使用できる箇所を参考にして、日常に「クエン酸を使った掃除」を取り入れてみてくださいね。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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