使い終わった油を保存できるオイルポットがないことを理由に、再利用できる油を捨てている人も多いでしょう。オイルポットは別のもので代用でき、その多くがどの家庭にもよくあるものです。
今回は、オイルポットの代用として使える容器を7つ紹介します。油こし器と油こし紙の代用品も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
オイルポットはいらない?代用品を使うメリット2つ
天ぷらやフライなどの料理を作って油がたくさん余った場合に役立つのが、使用済み油をきれいに保管してくれるオイルポット。油の酸化を防ぐ効果も期待できる容器ですが、オイルポットを持たないメリットが近年注目されています。
- 油を使う量が減る
- オイルポットを洗う手間がなくなる
オイルポットを持たないメリットを2つ紹介します。
油を使う量が減る
オイルポットを持たない生活をすれば、油を使う量を減らすことができます。というのも、オイルポットを持たなければ、保存できる使用済みの油の量が限られるため、なるべく油が余らないように使用量を調節する必要があるからです。
油を使う量が減れば、家計にも健康にも大きな影響を与えるでしょう。
オイルポットを洗う手間がなくなる
オイルポットがないと、当たり前ですがオイルポットを洗う手間がなくなるメリットがあります。オイルポットは大量の油を保管できるよう、大容量サイズで設計されているものがほとんど。さらに、油こし器が備え付けられているタイプであれば、洗う手間も時間も余計にかかってしまいます。
もしもオイルポットの代用品を使うとしても、代用品のほとんどはオイルポットよりもサイズが小さく簡単なつくりになっているので洗いやすいです。中には使用後に捨てられる代用品もあるので、とっても便利ですよ。
オイルポットの代用品7つ!
オイルポットが家になくても、一次的に油を保管したいときは、家にあるもので代用できます。それぞれ代用品の特徴や使い方を紹介します。
- 空き瓶
- ペットボトル
- マグカップ
- 急須やティーポット
- ステンレスの保存容器
- 水筒
- 牛乳パック
上記を順にみていきましょう。
空き瓶
密閉できる空き瓶は、油の保存に適した容器です。油の酸化を防止でき、万が一倒れてしまっても油がこぼれにくいメリットがあります。食べ終わったジャムやはちみつなどの空き瓶は、捨てずにとっておきましょう。
油は光に当たると劣化する性質があります。透明の空き瓶を使用する場合は、直射日光の当たらない冷暗所に保管してくださいね。
ペットボトル
ペットボトルを使用するメリットはいくつかありますが、手に入りやすいということが1番に挙げられます。また、使い終わったら洗って捨てるだけで扱いやすいのもうれしいポイントです。
油を保管する際は、ペットボトルをしっかり乾かしてから使いましょう。また、油を熱い状態のまま入れるとペットボトルが変形するおそれがあるため、必ず冷ましてから入れてくださいね。
マグカップ
使用済みの油を数日のうちに使い切る予定なら、マグカップに油を移して保管するのも良いでしょう。フタがないため酸化しやすいデメリットがありますが、ラップやアルミホイルでしっかりフタをすれば酸化の進行を遅らせることができます。
また、口が広いマグカップは、ペットボトルなどの口が狭い容器に比べて油を入れやすいメリットがあります。ニオイ移りが気になるようであれば、お気に入りのマグカップを使用するのは避けましょう。
急須やティーポット
急須やティーポットは、油を注ぎやすく液だれしにくい利点があります。油の使う量を調節しやすいのは、毎日料理する人にとっては大助かりですよね。
また、茶こしが付いているタイプなら、油こし器を用意する必要がないのでとっても便利。ニオイ移りや油のベタベタが残るおそれがあるため、普段使用している急須やティーポットはオイルポットの代用として使わないようにしてくださいね。
ステンレスの保存容器
ステンレス製の保存容器は、サビにくく耐熱性に優れているのが特徴です。油の温度が多少高くても、ステンレス製であれば容器が変形する心配はありません。
また、空気に触れる面積が広いほど油の酸化を加速させてしまうため、オイルポットのような円筒型の容器を使うのがおすすめですよ。
水筒
使わなくなった古い水筒も、オイルポットの代用としておすすめです。フタを閉めれば倒れても油がこぼれる心配がなく、酸化しにくいのが利点といえます。
保温機能のある水筒にまだ冷め切っていない油を入れてしまうと、油の温度がなかなか下がらない場合があります。水筒を使うなら、油を冷ましてから入れてくださいね。
牛乳パック
大量の油を保管したいなら、牛乳パックを使いましょう。牛乳パックは中身を注ぎやすいつくりになっており、必要な量だけ油を出すことができます。
油が不要になった場合は、キッチンペーパーや新聞紙を詰めればそのままゴミに出せるので便利ですよ。
ただ、紙製の牛乳パックは時間が経つと油がしみ出てくることがあります。牛乳パックを使って油を保管するときは、早めに油を使い切るようにしましょう。
油こし器と油こし紙は家にあるもので代用できる!
使用済みの油を容器に移す際に必要なのが、油こし器と油こし紙です。オイルポットの代用品にはこれらがついていないので、今回紹介するグッズで油かすを取ってから油を保管しましょう。
- 油こし器の代用2つ
- 油こし紙の代用3つ
順に紹介します。
油こし器の代用2つ
油こし器は、以下のものを使って代用できますよ。使い方や注意点を詳しく紹介します。
- 茶こし
- ザル
茶こし
少量の油を濾す場合は、茶こしがおすすめです。保存容器に茶こしをのせ、その上に油こし紙を置けば細かい油かすまで取り除いてくれます。
もしも油こし紙がない場合は、茶こしに直接油を注いで濾すことも可能です。使用後はブラシなどを使ってしっかり洗ってくださいね。
ザル
大量の油を濾す場合や、口が広い保存容器に移し替える場合に便利なのがザルです。茶こしと同様、ザルは油こし紙がなくても油かすを取り除くことができますが、できるだけ油をきれいな状態で保管するためにも、油こし紙を使って濾してくださいね。
油こし紙の代用3つ
油こし紙は、以下のものを使って代用できますよ。使い方や注意点を詳しく紹介します。
- コーヒーフィルター
- ティッシュペーパー
- キッチンペーパー
コーヒーフィルター
コーヒーフィルターは目が細かく、小さな油かすさえもしっかり取り除くことができます。コーヒーフィルターは目が細かい分、油を濾過するのに時間がかかります。油が溢れないよう少しずつ入れて、ゆっくり濾してください。
また、油こし器とコーヒーフィルターがフィットしていないと、上手に油かすを取り除くことができません。必要であれば、油こし器のサイズに合わせてコーヒーフィルターをカットしてくださいね。
ティッシュペーパー
破れやすいイメージがあるティッシュペーパーですが、油こし紙の代用として使用できます。どのご家庭にもあり、油を吸い過ぎる心配がないのがティッシュペーパーの利点です。
ティッシュペーパーは軽く少しの風でズレやすいので、油を注ぐ際は動かないようしっかり手で抑えながら濾してくださいね。
キッチンペーパー
家に常備している人も多いキッチンペーパーは、油こし紙の代用におすすめのグッズです。コーヒーフィルターと同様、茶こしやザルなどの上に置いて使いましょう。
キッチンペーパーはコーヒーフィルターより油を吸収しやすい特徴があり、保存容器に移し替えてみたら「量が減った」なんてことも。コーヒーフィルターやティッシュペーパーが家にない場合に代用すると良いですよ。
油を濾す際の注意点!油の酸化の進み具合はココで決まる!
油を濾す際にまず注意したいのが、油の温度です。熱すぎると保存容器が変形するおそれがあり、かといって冷ましすぎると粘りが出て濾しにくくなります。
油の酸化による味や香りの変化を防ぐためにも、油が人肌の温度まで下がったら素早く容器に移しましょう。油かすは油の劣化につながるので、必ず濾してくださいね。
油を濾す際の注意点
- 冷ましてから保存容器に移す
- 長時間放置するのは避ける
- 使用後はなるべく早めに油かすを取り除く
オイルポットの正しい保管方法!ゴキブリなどの侵入を防ぐ方法とは?
油は酸化しやすく、保管方法を間違えると劣化するおそれがあります。できる限り密閉できる容器を使用しましょう。
また、冷暗所で保管するのが基本ですが、夏場は室内温度が30度を超えるのも珍しくありません。冷房を切ったりつけたりして室内温度が変動しやすい場合は、冷蔵庫で保管してください。
オイルポットや代用品の正しい保存方法
- 必ずフタをして密閉する
- 直射日光の当たらない冷暗所で保管する
- 容器の外側が汚れたらきれいに拭き取る
油や油かすはゴキブリの大好物。ゴキブリは少しの隙間を狙って保管容器に侵入することもあります。できるかぎり、密閉できる容器で保管しましょう。
保存容器の周りやコンロ回りをきれいに保つことも、ゴキブリ除けになりますよ。
まとめ|オイルポットは別の容器で代用可能
オイルポットがない場合は、家にある牛乳パックや空き瓶などを使って使用済みの油を保管しましょう。密閉しにくい容器は、数日のうちに油を使い切るようにしてくださいね。
また、使用済みの油は、濾し方や保管方法によって油の酸化の進み具合が変わってきます。油の劣化を防ぐためにも、今回紹介した保管する際の注意点をぜひ参考にしてくださいね。