日本の食卓には昔から梅を使った料理が多く、とても身近な食材ですよね。お酒に使われていたり、お菓子に加工されていたり、幅広い年齢に愛されています。
特に、自宅で料理に使う方や手作りの梅酒を作る方は、美味しい梅がいつ手に入るか気になりますよね。
今回は、美味しい梅の収穫時期や、意外と知らない青梅と完熟梅の収穫の違いなど解説していきます。
おすすめのレシピも紹介するので、ぜひ最後まで読んで頂き、活用してみてください!
目次
美味しい梅の収穫時期はいつ頃?
どんな食材にも旬の時期があります。自宅で梅料理を作る場合や、梅酒を作る人は美味しい梅を手に入れたいですよね。
美味しい梅の収穫時期や見分け方のポイントは、以下の3つです。
- 梅の収穫時期の見分け方とは
- 梅の収穫が早すぎるとどうなる?
- ベストな梅の収穫の時期はいつ?
美味しい梅のベストな収穫時期を把握して、うま味が増した梅を味わいましょう!
梅の収穫時期の見分け方とは
美味しい梅の収穫時期は、一般的に6~7月頃と言われています。
梅雨という単語があるように、梅が旬な時期であることを指していると言われています。
梅の花は、地域によって異なりますが2月~4月下旬に開花します。花が咲いた後に実がなり、熟すまで数カ月の時間が必要なのです。
熟した梅の特徴は、黄色く染まり、手で触ると柔らかくなっています。この熟した梅のことを一般的に「完熟梅」と呼んでいます。
梅の収穫が早すぎるとどうなる?
梅の収穫が早すぎると、「梅は熟していないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、熟す前の梅も料理に使えるのです!
熟す前の梅は「青梅」といって、酸味が強く、硬さがあります。この「青梅」は梅酒やかりかり梅などに使用されることが多いです。
梅の収穫が早すぎるからといって、食べられないわけではありません。
「青梅」は6月上旬から収穫し、熟した梅とは違う料理に使われます。
梅の収穫時期が早いからといって、食べられないわけではなく、適した料理方法で美味しく食べることができます。
ベストな梅の収穫の時期はいつ?
ベストな梅の収穫時期は、求める梅の熟成度によって異なります。さらに、地域によって気温が異なり、収穫時期もズレが生じます。
基本的には5月下旬~7月が目安とされていますが、その年によっても変動があるのです。
もし、梅狩りに行こうと考えているのであれば、事前に農家へ問い合わせるほうが安心です。
せっかくなら、正確な旬の時期を確認して、美味しい梅を手に入れたいですよね!
青梅と完熟梅の収穫方法・収穫時期に違いがあるのか知りたい
「青い梅は酸っぱい、黄色い梅は甘い」 そんなイメージをお持ちの方も多いはず。
今回は、酸っぱい梅と甘い梅の違いを解説します。
- 青梅と完熟梅の違い
- 青梅の収穫時期はいつ?
- 完熟梅の収穫時期はいつ?
青梅と完熟梅の収穫方法や収穫時期にどのような違いがあるのかは、意外と知られていません。
違いを知ることで、自分が欲しい美味しい梅を手に入れられるようになります!
青梅と完熟梅の違い
青梅と完熟梅は、色や熟成度、調理の用途が異なります。
同じ梅の木から両方とも収穫はできますが、収穫時期によって呼び方が変わります。
青梅は名前の通り、色が青く成熟していない状態です。爽やかな香りで酸味があり、手で触ると硬いのが特徴です。
青梅は梅酒やカリカリ梅、梅シロップなどに加工するのに向いています。
完熟梅は全体がオレンジ色に熟した状態の梅を指します。香りは桃のように甘く、手で触ると柔らかいのが特徴です。
完熟梅は、梅干しや梅ジャムに加工するのに向いています。
青梅・完熟梅に共通の注意点は、「生では食べられない」ことです。梅には毒成分があるので、干したり漬物にするなど加工が必要になります。
用途に合わせて、青梅・完熟梅のどちらが適しているか選んでみてください!
青梅の収穫時期はいつ?
青梅の収穫時期は、基本的には6月上旬が多いです。しかし、地域によって多少は前後することがあるので覚えておきましょう。
青梅は、枝になっている実を手で1つ一つ丁寧に収穫します。
収穫カゴをを持ちながら脚立を登り、手で収穫するのでとても重労働ですよね。
カゴいっぱいに青梅を収穫するのが、どれだけ大変か想像できます。
収穫した青梅は痛んでいないか確認し、大きさごとに選別され、その後、消費地に出荷されていきます。
雨が多く湿度の高い6月に力仕事をしているので、青梅の収穫は大変ということです。
完熟梅の収穫時期はいつ?
完熟梅の収穫時期は、基本的に6月下旬~7月上旬頃です。
完全に熟した状態の梅の実は、自然と落下するようになっています。そのため、完熟梅の収穫方法はネットを張って、落ちた梅を回収する方法で行われています。
地面にネットを張るのは、完熟梅が傷つかないように工夫されているからです。
完熟梅の皮はとても柔らかく、賞味期限は1日ととても短いです。収穫後はすぐに大きさで選別を行って、塩漬けにします。
毎日のように落下した完熟梅の収穫があるので、梅農家はとても大忙しなんです。
梅を収穫したら作ってみたいおすすめレシピ3選
美味しい梅を手に入れたら、自宅で美味しい梅料理を作りたいですよね。
簡単に作れて、美味しいレシピを3つ紹介していきます。
- 自宅で簡単!梅干しの作り方
- 甘くて飲みやすい梅酒の作り方
- トーストやパスタにも合う梅ジャムの作り方
梅はご飯との相性が抜群ですし、ジャムに加工すればパンや洋食にも合います。
梅酒は甘味があり飲みやすいので、普段お酒を飲まない人にも好まれますよね。
ぜひ、手作りで梅料理を楽しみましょう!
自宅で簡単!梅干しの作り方
梅干しは実はジップロックを使って作ることができます。
1kg程度の量であれば、干す場所はベランダでOKです。
初めて梅干しを作ってみたい人におすすめです!
材料
- 梅(黄色に熟したもの)…1kg
- 粗塩(にがりが含まれているものがベスト)…180g
- 焼酎…25cc
作り方
- 梅を丁寧に洗い、ヘタを取り、水気をふく
- ボウルに梅と塩を1/3程度入れて、焼酎を霧吹きで吹きかけながら、全体をからめる
- 塩は2~3回にわけて混ぜ、そのたびに焼酎を吹きかけて、しっかりからめる
- ジップロックに焼酎を吹きかけ、消毒する
- 梅と残った塩すべて、ジップロックに入れてしっかり空気を抜く
- 2~3日、暗くて涼しい場所(玄関など)保存する(梅酢の出来上がり!)
- 梅酢が完成後は土用干しを3日行う
- 土用干し1日目:ザルに梅を並べ夕方まで干す(一度は上下を返す)
- ジップロックに残った梅酢はボウルにて保管しておき、夕方取り込んだ梅を再度漬け込む
- 土用干し2日目:再度ザルに梅を並べ干す(一度は上下を返す)夜は屋根の下に移動し、外でそのまま干す
- 梅酢は保存容器にうつして、冷暗所で保管しておきます
- 土用干し3日目:梅は朝に太陽があたるところに移動(一度は上下を返す)、夜はまた屋根の下へ移動し、翌朝に取り込んで完成
簡単といえど、1週間はかかりますし、晴れているタイミングで行う必要があります。
もし、土用干しの途中で雨が降る場合は、部屋に梅を戻し、新聞紙で包んで水分を抜くようにします。
手間と時間をかけることで、美味しい梅干しになります。イチから自分で作ると愛着も湧くので、梅干し好きの人は一度作ってみてはいかがでしょうか。
甘くて飲みやすい梅酒の作り方
梅酒は自宅で作って、ロックで飲んだりソーダで割ったり、色々な飲み方が楽しめます。
漬け込む期間が約3カ月あるので、出来上がりを待つ楽しみもあります。
材料(出来上がり目安:500ml)
青梅…260g
氷砂糖…260g
ホワイトリカー(アルコール分35%)…350ml
①梅を洗い、ヘタを取り除き、しっかり水気をよく拭き取る
②保存用の瓶は煮沸をして、消毒しておく
③瓶に梅と氷砂糖を交互にいれる
④ホワイトリカーを入れる
⑤冷蔵庫に入れて保存する(砂糖が全体になじむように、時々混ぜる)
⑥完成の目安は氷砂糖が全て溶け、お酒が琥珀色になったら飲み頃で完成
工程も少なく、簡単に出来上がるのが嬉しいですよね。
甘くてもお酒ですので、未成年の飲酒は禁止されています。
大人になってから楽しみましょう!
トーストやパスタにも合う梅ジャムの作り方
梅ジャムはトーストに塗ったり、パンケーキのトッピングにしたり、パスタに添えたり色々な使い方ができます。
短い時間で作れる簡単なレシピがあるので紹介していきます。
材料(出来上がり目安 保存瓶300ml分)
- 完熟梅…500g
- 砂糖…500g
作り方
- 完熟梅をしっかり洗い、水気を丁寧に取った後、ジップロックに入れて冷凍庫で一晩寝かせる
- ホーロ―鍋に冷凍梅と、砂糖を半量入れて弱火にかけて、木べらで混ぜる(約10分煮る)※梅が酸性なので、ホーロ―鍋や土鍋で作るようにしましょう
- アクはこまめに取り除き、梅がとろとろ溶けてきたら火を止める
- ていねいに梅の種を取り除く
- 残りの砂糖を全部入れ、弱火で15~20分煮る
- とろみがついてきたら、瓶につめて完成
冷凍した梅を使うと煮込む時間が短くなるので、より簡単に作れます!
粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、約2~3週間で使い切りましょう。
美味しい梅を購入するベストなタイミングとは
美味しい梅を手に入れるために、購入するベストなタイミングは把握しておきたいですよね。
購入場所によって、旬な時期があるのか解説していきます。
- スーパーで梅を購入する場合
- 通販でも梅の購入は可能
- 梅狩りをするのもおすすめ
身近なスーパーだけでなく、今ではネット通販で取り寄せることもできるので便利です。
楽しく手に入れたいなら、家族や友人で楽しめる梅狩りがおすすめです!
スーパーで梅を購入する場合
一番身近に梅を手に入れる方法は、スーパーで購入することです。
しかし、旬な時期を逃すと購入ができなくなるので注意しましょう。
購入できる時期は、青梅なら5月下旬から6月中旬です。
完熟梅を手に入れるなら、6月中旬から6月末頃までです。
販売されている時期は、梅の収穫時期とほぼ同じになっています。
梅は痛むのも早いので、収穫後はすぐに出荷され、店頭に並びます。
タイミングを逃さないように、見つけたらすぐに購入するのがおすすめですよ。
通販でも梅の購入は可能
梅は通販で買うこともできます。
通販も同じように、梅の収穫時期にあたる5月下旬~6月下旬ころまでが入手が可能です。
通販であれば、大量に購入しても自宅に届くので助かりますよね。
ただし、送料もかかるので少し価格は高くなります。
身近なスーパーに売っていなかったり、欲しい産地の梅が決まっていたりする場合は通販がおすすめです。
梅狩りをするのもおすすめ
梅は、スーパーや通販で購入する以外にも、梅狩りで手に入れる方法があります。
梅狩りのメリットは、実際の梅農家で収穫の体験ができることです。
農園によって異なりますが、時期は5月中旬~6月下旬が目安になっています。
収穫した梅を加工する体験も一緒にできる農園もあります。
友人や家族と楽しく梅狩りをするのも、いい思い出になりますね。
持ち帰りも可能なところが多いので、自宅で好きな料理に加工するのも良いですよ!
梅狩りの時期はとても短いので、事前に農家に問い合わせてみましょう。
まとめ
梅は子どもから大人まで幅広く愛されている食材です。
美味しい梅を手に入れるためには、収穫時期の5月~6月下旬がベストです。
梅は熟成度によって、呼び方が変わり「青梅」や「完熟梅」と呼ばれています。
用途に合わせてどちらの梅が良いのか、確認してから使用しましょう。
身近なスーパーでも購入が可能ですし、ネット通販を活用するのもおすすめです。
自分で収穫体験ができる梅狩りも楽しいでしょう。
美味しい梅を手に入れてからも、何を作るかワクワクしますよね。
自宅で美味しい梅レシピも楽しんでみてください。