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黒酢の代用は家にあるものでOK!簡単な作り方や調味料の割合を紹介

酢豚を作ろうとしたのに黒酢がない」。そんなとき、多くの人が酢豚を作るのを諦め、急遽献立を変えるのではないでしょうか。しかし、どのご家庭にもある調味料をいくつか組み合わせて使えば、酢豚を作ることができます。

今回は、黒酢の代用として使える調味料と、黒酢を使わなくても作れる料理をいくつか紹介します。

中華料理を頻繁に作る人だけでなく、「黒酢を使った料理が食べたいのに常備しておらず、中華料理を作れないことが度々あるという人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

黒酢と調理酢の違いはなに?お酢の種類と使い分け

調理酢とは、糖分を多く含む原料に乳酸菌を足して発酵させたものです。原料や熟成時間の違いによって味が異なり、使われている地域や料理もさまざまです。

黒酢以外にもさまざまな種類があります。それぞれの特徴と原料を紹介します。

種類 特徴 原料
穀物酢 黒酢 長時間熟成。コクや風味がある 玄米
米酢 和食に使われる
穀物酢 どんな料理にも合う 小麦・米・コーン・酒粕
果実酢 バルサミコ酢 自然発酵して作られる。コクがある ブドウ
ワインビネガー 西洋料理に使われることが多い
りんご酢 アメリカ料理に使われることが多い りんご
ミカン酢 甘みと酸味のバランスが良い ミカン

和食でよく使われる米酢、中華料理でよく使われる黒酢、西洋料理でよく使われるワインビネガーなどがありますが、どれも基本の作り方は同じです。

料理は、その地に誕生した酢を使って調理するのがベストですが、和食でコクを出したいときに黒酢を入れるといった使い方もできます。

黒酢の特徴を知れば代用できる調味料が分かる

黒酢の味は、他の酢よりもまろやかで酸味が控えめなのが特徴です。黒酢の味の特徴を掴んでおけば、黒酢を切らしたときでも、家にある調味料を使って代用できます。

黒酢の味

  • 酸味が少ない
  • コクが深い
  • まろやかな味わい
  • うま味がある

黒酢を使わずに料理する際の大事なポイントは、「代用の調味料を使って黒酢の味に近づける」ことです。

たとえば、穀物酢の酸味をやわらげるために加熱したり、うま味を出すためにうま味成分が入っているソース類を足したりするなどが良いでしょう。家にある調味料を組み合わせることで、黒酢の味に近づけることができますよ。

黒酢の代用になる調味料の組み合わせ!簡単な作り方を紹介

黒酢とその他の酢は、味や風味は若干異なりますが、基本の作り方は同じです。そのため、米酢やりんご酢、バルサミコ酢などが黒酢の代用として使えます。

黒酢の味に近づけるために酢だけでなく調味料を足すことで、コクやうま味が出ます。ぜひ、今回紹介する調味料の組み合わせを覚えてくださいね。

  • 酢(普通の酢・米酢・すし酢)+オイスターソース
  • りんご酢+オイスターソース
  • バルサミコ酢+レモン汁
  • ワインビネガー+めんつゆ

あなたの自宅に必ず置いてある酢を使って、黒酢の代用を作ってみましょう。

酢(普通の酢・米酢・すし酢)+オイスターソース

酢+オイスターソースは、最も黒酢に近い味を再現できる組み合わせです。

オイスターソースの原料は牡蠣です。さらに、砂糖やうま味成分も含まれているため、お酢の酸味と合わせることで黒酢のような深みのある味わいを楽しめます。

以下が調味料の割合です。コクやうま味が好きな人は、オイスターソースを多めに入れるなどして分量を調整してくださいね。

調味料の割合

酢:オイスターソース=大さじ2:大さじ1

和食を作る際に普段から使っている酢を代用するだけです。余りがちな「すし酢」を使ってもいいですね。

りんご酢+オイスターソース

酸味がお好きな人は、穀物酢ではなくりんご酢を使ってみてはいかかですか。

穀物酢よりもフルーティーな酸味を味わえるので、さっぱりとした料理を作りたいときにおすすめです。鶏肉の照り焼きや野菜をふんだんに使った炒め料理との相性が良いでしょう。

調味料の割合

りんご酢:オイスターソース=大さじ2:大さじ1

ドリンクや漬物でりんご酢を常備している人は、ぜひりんご酢を使って黒酢の代用に挑戦してみてください。

バルサミコ酢+レモン汁

黒酢とバルサミコ酢は、長時間熟成して作られるという共通点があります。そのため、コクが深くうま味があるバルサミコ酢を黒酢の代用として活用できます。

黒酢と比較してバルサミコ酢は酸味が少し足りないため、酸味の強いレモンを足すと黒酢により近い味になります。

以下が調味料の割合です。レモンは柑橘類の中でもひときわ酸味が強いため、少量ずつ加えて都度味を確認しながらバルサミコ酢と合わせましょう。

調味料の割合

バルサミコ酢:レモン=大さじ2:小さじ1/2

料理を作る際は、各調味料を別々にフライパンに入れるのではなく、小さな容器にあらかじめ調味料を合わせておくと味を整えやすくなります。

ワインビネガー+めんつゆ

ワインビネガーはまろやかな酸味が特徴ですが、黒酢の代用として使うにはうま味が足りません。そこで、うまみ成分であるグルタミン酸が豊富に含まれているめんつゆをプラスしましょう。

以下、調味料の割合です。バルサミコ酢+レモン汁と同様、めんつゆも少しずつ加えて味を整えてください。めんつゆを入れすぎるとうま味だけが強調され、酸味とコクが失われてしまうので注意してください。

調味料の割合

ワインビネガー:めんつゆ=大さじ2:小さじ1/2

ワインビネガーは白と赤がありますが、おすすめは赤ワインビネガーです。赤ワインビネガーのほうがコクが強いため、より黒酢に近い味を再現できるでしょう。

黒酢の代用として調味料を使う際の注意点

黒酢の代用を上手に使うためのポイントを紹介します。一見黒酢の代用になりそうな調味料であっても、全く違う味付けになってしまうこともあるため、ぜひ参考にしてください。

  • ポン酢は代用にならない
  • 黒酢と代用調味料は栄養が異なる

上記を順に紹介します。

ポン酢は代用にならない

ポン酢とは、柑橘類の果汁とお酢、醤油を混ぜた調味料のことを指します。

酸味とうま味を兼ね備えたポン酢は、黒酢の代用として使えそうですが、果物の香りや醤油の風味が強すぎるため、黒酢の代わりにはなりません

黒酢と代用調味料は栄養が異なる

黒酢はおいしいだけでなく、健康効果も期待できる成分がたくさん含まれているという利点もあります。そのため、サプリメントや飲料などの原料としても使われています。

酢やバルサミコ酢、オイスターソースなどを組み合わせれば黒酢の味に近いものができます。しかし、含まれている栄養が違うため、黒酢本来の効果効能を得ることはできません

健康目的であれば、黒酢そのものを用意しましょう。

満足できるおいしさ!黒酢代用を使ったレシピ3選

黒酢の代用になる調味料を使ったレシピを3つ紹介します。黒酢が家にないけれど中華料理を作りたい人は、ぜひ参考にしてください。

  • 【酢+オイスターソース】蒸し鶏
  • 【酢+オイスターソース】肉団子のあんかけ
  • 【バルサミコ酢+レモン汁】酢豚

家にある具材で、ぜひ作ってみてください。

【酢+オイスターソース】蒸し鶏

酢とオイスターソースを使った蒸し鶏のレシピを紹介します。さっぱりとした蒸し鶏は、メイン料理としてもお酒のおつまみとしても活躍する一品です。

材料(2人分)

  • 鶏もも肉:1枚(300g)
  • 青ネギ:40g
  • 生姜:15g
  • 酢:大さじ1
  • オイスターソース:大さじ1/2
  • 塩:小さじ1/2・・・A
  • 砂糖:小さじ1/4・・・A
  • 調理酒:大さじ2
  • 醤油:大さじ1
  • 砂糖:大さじ1/2
  • ごま:小さじ1
  • 水:100ml
  • 鶏もも肉の茹で汁:小さじ2
  • ごま油:大さじ1

作り方

  1. 鶏もも肉にAの調味料をすり込んで30分程度なじませる
  2. ネギを小口切りにする
  3. 生姜を千切りにして10分程度水にさらす
  4. フライパンに調理酒と生姜を入れ火にかける
  5. フツフツしてきたら皮を下にして鶏もも肉を入れる
  6. ⑤を中火で約3分加熱する
  7. アクが出てきたら都度取る
  8. 鶏もも肉をひっくり返す
  9. 蓋をしてさらに3分加熱する
  10. 3分加熱し終わったら中まで火が通っているか確認する
  11. 蓋をしたまま粗熱を取る
  12. 酢・オイスターソース・醤油・砂糖・鶏もも肉の茹で汁を合わせてタレを作る
  13. 鶏もも肉を食べやすい大きさにカットする
  14. 鶏もも肉・青ネギ・生姜・ごまの順番で皿に盛り付ける
  15. ⑫のタレをかける
  16. ごま油をかけて完成

タレを作る段階で、酢とオイスターソースの分量を調節し、あなた好みのタレを作ってみてくださいね。また、タレは小皿に用意しておき、取り分けた後に必要な量だけかけてもいいでしょう。

最後にかけるごま油は、フライパンで熱したものを使用するとさらに風味がプラスされて美味しく仕上がります。

【酢+オイスターソース】肉団子のあんかけ

黒酢なしでも作れる、酢とオイスターソースを使った肉団子のあんかけのレシピを紹介します。甘酸っぱくとろみのあるタレは、白ご飯がすすむこと間違いなし。

材料(2人分)

  • 豚ひき肉:200g・・・A
  • 長ねぎ:1/2本・・・A
  • おろし生姜:小さじ1/2・・・A
  • 卵:1個・・・A
  • 片栗粉:大さじ1・・・A
  • 塩・こしょう:少々
  • 酢:大さじ4
  • オイスターソース:大さじ2
  • 片栗粉:適量
  • サラダ油:大さじ4

作り方

  1. 長ネギをみじん切りにする
  2. ボウルにAの材料を全て入れて混ぜる
  3. 10等分にして片栗粉をまぶす
  4. フライパンにサラダ油を入れて温まったら③を入れる
  5. ③を転がしながら全体に焼き色を付ける
  6. 蓋をして約1分弱火で加熱して中まで火を通す
  7. 酢・オイスターソースを⑥に入れて中火で炒める
  8. とろみが付いたら皿に盛って完成

酢とオイスターソースを肉団子にしっかり絡めるのがポイントです。

お好みで、肉団子の下にレタスやベビーリーフなどの葉野菜を敷くのもいいですね。見栄えも良くなりますし、野菜も一緒に摂取できるのでおすすめです。

【バルサミコ酢+レモン汁】酢豚

バルサミコ酢とレモン汁を使った酢豚のレシピを紹介します。中華料理の王道ですが、黒酢を使わなくても作れます

材料(2人分)

  • 豚肩ロース:150g
  • 片栗粉:大さじ1
  • 塩:少々・・・A
  • こしょう:少々・・・A
  • 酒:大さじ1/2・・・A
  • 玉ねぎ:1/2個
  • ピーマン:1個
  • 赤ピーマン(パプリカ):1個
  • バルサミコ酢:大さじ2・・・B
  • レモン汁:小さじ1/2・・・B
  • 砂糖:大さじ1.5・・・B
  • 酒:大さじ1・・・B
  • 塩:小さじ1/4・・・B
  • 醤油:小さじ1・・・B
  • サラダ油:適量
  • 片栗粉:少々
  • 水:少々

作り方

  1. 豚肩ロースを食べやすいサイズにカットする
  2. ボールに①とAの調味料を入れて混ぜ合わせる
  3. ②を10分程度置いてなじませる
  4. 玉ねぎ・ピーマン・赤ピーマンを食べやすい大きさにカットする
  5. ③に片栗粉をまぶす
  6. Bの調味料を容器に入れて合わせておく
  7. 片栗粉と水を容器に入れて合わせておく
  8. フライパンにサラダ油を入れて温める
  9. ⑧に⑤を入れてひっくり返しながら全体に焼き色を付ける
  10. 豚肩ロースの中まで火が通ったら④をフライパンに入れる
  11. 野菜に火が通ったら⑥を入れて混ぜる
  12. ⑪をひとに立ちさせる
  13. あらかじめ水で溶いておいた⑦を入れて素早く混ぜる
  14. ⑬を皿に盛りつけて完成

片栗粉と水の割合は1:2にすると、上手にとろみをつけられます。片栗粉を入れた後に味を調整するのは難しいため、調味料を肉や野菜に絡めたときに味見しておきましょう。

コクやうま味が足りない場合はバルサミコ酢、酸味が足りない場合はレモン汁を追加で入れるといいですよ。

まとめ|黒酢がなくても酢豚は作れる

黒酢が家になくても、酢やバルサミコ酢、オイスターソースなどを混ぜれば黒酢の代用になります。酢豚や肉団子のあんかけといった中華料理が作りたいとき、黒酢を買いにスーパーに行ったり作るのを諦めたりする必要はありません。

使用する調味料の組み合わせによって分量が異なるため、ぜひ今回紹介した調味料の組み合わせと割合を参考にしてみてください。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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