日本人にとって馴染み深い料理の味噌汁ですが、どのくらい日持ちするのか疑問に思ったことはありませんか?
毎日作るのが面倒だから「作り置きをしたい!」と考えたり、作ったけれど余ってしまったり、せっかくなら長く食べられるほうが良いですよね。
そこで今回は、味噌汁の日持ちを徹底解説します!
味噌汁は入れる具材によっても、日持ちが異なります。
また、保存方法によっても違いがあるので、ぜひ最後まで読んで美味しい味噌汁を楽しみましょう!
目次
味噌汁の日持ちは保存状態によってどれくらい違うのか?
味噌汁を作ったあとの保存状態で、日持ちは違ってきます。
そこで、以下の3つにポイントをまとめました。
- 常温の味噌汁は早めに食べよう
- 冷蔵庫に入れた味噌汁は3日以内
- 味噌汁を日持ちさせるなら冷凍も可能
味噌汁は、発酵食品である味噌を使っているので、作り置きに向いていない料理です。
時間が経つと、風味は落ちてしまい、最悪の場合は腐ってしまいます。
美味しく食べるために、日持ちの長さを把握しておきましょう!
常温の味噌汁は早めに食べよう
常温の味噌汁は、2時間以内に食べるのがおすすめです。
室温や気温でも変わってきますが、たとえ冬でも早めに食べるようにしてください。
常温で放置しておくと、菌が繁殖して食中毒の原因になります。
朝に作った味噌汁を夜に食べる場合は、常温で保管せずに冷蔵庫で冷やすようにしましょう。
家族で食べる時間がずれてしまうときは、一旦冷まして冷蔵庫で保存するのが安心です。
冷蔵庫に入れた味噌汁は3日以内
冷蔵庫で保存した味噌汁は3日以内に食べきるのがおすすめです。
最長で3日ですが、入れる具材によって異なるので注意が必要になります。
保存状態でも変わるので、食べる前に臭いや見た目のチェックをするようにしましょう。
作った味噌汁を冷やすときは、鍋ごと氷水で急速に冷やし、密閉してから冷蔵庫で保存してください。
温かいまま入れたり、密閉できていなかったりすると、菌の増殖の原因になります。
食べる前は、きちんと火を通してしっかり温めてから食べるようにしましょう。
味噌汁を日持ちさせるなら冷凍も可能
味噌汁を日持ちさせるなら、冷凍するのが一番おすすめです。
入れる具材や、保存方法で前後しますが2週間くらい保管することが可能です。
イモ類や豆腐は、解凍時に触感が変わってしまうので冷凍保存に向いていません。
ほかにも、肉類やもやしが入っていると痛む原因になります。
味噌汁を冷凍する場合は、具材なしで冷凍保存して、解凍するときに具を足すようにするのがいいでしょう。
冷凍保存は2週間前後と日持ちしますが、風味は落ちてしまうので早めに食べましょう!
具材によって味噌汁の日持ちは変わる
味噌汁の具材によって、日持ちの長さが前後します。
保存するように味噌汁を作るのであれば、具材の特徴を知っておくのがいいでしょう。
ポイントは以下の3つです。
- 人気の食材!味噌汁のなめこは日持ちするの?
- 日持ちする味噌汁の具材とは
- 味噌汁に腐りやすい具はあるの?
栄養があり、低コストで手に入るなめこは味噌汁で人気の食材です。
よく使う食材が、日持ちするのかは覚えておきたいですよね。
食材によって、日持ちしやすい・痛みやすいなどの違いがあるので、味噌汁の保存に活用しましょう!
人気の食材!味噌汁のなめこは日持ちするの?
なめこは味噌汁の具材では人気がありますが、粘りがあるので日持ちするのか気になりますよね。
なめこの味噌汁は常温だと2~3時間で食べきるのがいいでしょう。
冷蔵庫で保存するなら、2日が目安です。
なめこの入った味噌汁は、なめこの成分でぬめりで腐っているかどうか分かりづらいので、見た目だけでなく、臭いも嗅いでみて、違和感がないかチェックしましょう。
日持ちする味噌汁の具材とは
日持ちする具材を使用することで、作り置きが楽になります。
大根、白菜やごぼうなどの根菜類は日持ちが長い食材で、2日間持ちます。
その次に日持ちが良い食材は、わかめや麩、しめじやえのき、ネギなどです。
煮物や鍋によく使われる食材をイメージするといいでしょう。
また、日持ちする具材を使用した味噌汁が残った場合は冷蔵で保存ができます。
冷ましてから密閉容器にうつして、冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫に入れることで菌の増殖を抑えることができますが、なるべく早めに食べきってください。
味噌汁に腐りやすい具はあるの?
味噌汁の具材によっては、腐りやすいものがあります。
でんぷん成分が含まれているイモ類や、水分の多いもやし・ほうれん草などは特に注意が必要です。
ほかにも、豆腐や半熟の卵も痛みやすい具材の1つです。
卵を入れる場合は、しっかり火を通すようにしましょう。
腐りやすい具材は保存に向かないので、作った当日に食べきることをおすすめします。
特に、梅雨や夏は痛むのも早くなるので、数時間前に作った場合は粘りや臭いのチェックをして、しっかり温めてから食べるようにしましょう!
味噌汁の賞味期限はいつまで?
味噌汁の賞味期限は常温だと2時間が目安です。
しかし、入れる具材や室温など状況によっても、賞味期限は異なります。
味噌汁の賞味期限のポイントは、以下3つです。
- 味噌汁で食中毒になる可能性があるのは何時間後?
- こんな味噌汁は食べないで!食べられない場合の特徴
- 冬の味噌汁は常温で3日はNG
食べられない味噌汁の特徴を知っておくことで、食中毒を防ぐことができます。
冬は気温が低いので「常温で保存ができる」と思っている人は多いものの、注意が必要です。
味噌汁の賞味期限を覚えて、安心して食卓に味噌汁を並べましょう。
味噌汁で食中毒になる可能性があるのは何時間後?
味噌汁は常温で放置すると食中毒を起こす可能性があります。
20℃以上の室温で約3時間放置しただけで、食中毒が起きるレベルまで菌が増殖します。
春先の室温でも、20℃以上になることがあるので夏場でなくても危険ということです。
また、家族で食事の時間がズレてしまうときも注意が必要です。
味噌汁は常温で放置はせずに、残ったらすぐに冷やして冷蔵庫に保管しましょう。
10℃以下の場所では、菌の繁殖を抑えることができるからです。
味噌汁を冷やす場合は、鍋ごと氷水につけて早急に温度を下げる工夫をすると更に安心です。
こんな味噌汁は食べないで!食べられない場合の特徴
食べられない味噌汁は見た目や臭いに特徴があります。
見た目では、白いカビのようなものが浮いていたり、粘りがある具材を入れてないのにドロッとしていたりするのは味噌汁が痛んでいます。
食べられない味噌汁の臭いの特徴は、納豆のようなにおい・酸っぱいにおいやカビ臭いなどです。
いつもの味噌汁のにおいと明らかに違う場合は、食べずに破棄しましょう。
また、見た目や臭いで判断ができなくても、酸っぱい味がしたら腐っている可能性が高いです。
少しでも、異変を感じたら食べないようにしましょう。
冬の味噌汁は常温で3日はNG
味噌汁は基本的に、常温での保存は向いていません。
それは、気温が低い冬でも同じです。
冷蔵庫は温度が低く、一定に保たれているため菌の増殖を抑えることができますが、室温では環境が異なります。
寒い日は暖房を使うことも多いですし、キッチンは火を使用するので、室温が上がりやすいのです。
そのため、常温で味噌汁を放置してしまうと腐る原因になります。
一度作った味噌汁を保存する場合は、冬でも冷蔵か冷凍するようにしましょう!
味噌汁を日持ちさせるポイント
味噌汁を日持ちさせるためには、以下の2つのポイントがあります。
- 味噌を入れずに冷凍保存
- 一人暮らしにおすすめな味噌汁の保存方法は味噌玉!
冷凍保存は一番長く日持ちする方法ですが、さらに安心して保存するためのコツがあります。
また、一人暮らしだと作り置きをするのも面倒ですよね。
自宅で簡単に作れる味噌玉であれば、日持ちもしますし、食べたい時にインスタント感覚で食べることができます。
ぜひ、参考にしてみてください。
味噌を入れずに冷凍保存
冷凍保存をするときに、味噌を入れる前の状態で保存すると日持ちが長くなります。
味噌汁は冷凍保存が可能ですが、温め直すときに風味が落ちてしまいます。
作り方は簡単で、出汁と具材を煮込み、下味をつけた状態で保存するだけです。
解凍するときに、温めてから最後に味噌を加えるようにするだけで美味しい味噌汁を食べることができます。
最初から、作り置き目的で味噌汁を作る場合は、味噌を入れずに冷凍保存がおすすめです。
一人暮らしにおすすめな味噌汁の保存方法は味噌玉!
一人暮らしで味噌汁を保存用に作るなら、味噌玉がおすすめです。
味噌と具材をラップで丸めて保管し、食べる直前にだし汁を注いで食べられるインスタント感覚の味噌汁です。
味噌玉の具材は、乾燥わかめや麩などがおすすめです。
お湯を注いで作ることも可能ですが、だし汁の方が風味があって美味しくなります。
だし汁が面倒であれば、お湯+顆粒だしで代用してみてください。
まとめ
味噌汁を好む人は多いと思いますが、毎日作るのは手間がかかりますよね。
常温での日持ちは約2時間ととても短いため、少しでも長く保存したいなら冷蔵や冷凍保存がおすすめです。
また、具材によって日持ちの期間が変わってきます。
作り置きするのであれば、大根やごぼうなどの根菜類や白菜がおすすめです。
水分が多いもやし、でんぷんの多いイモ類は傷みやすいので、作った当日に食べきるのがいいでしょう。
冷凍保存するときは、味噌をいれずに保存したり、味噌玉を作ったりすると風味を損なわずに味噌汁を食べることができます。
少しの工夫で、味噌汁の日持ちを伸ばすことができます。
味噌汁の日持ちを把握して、安心して美味しい味噌汁を食べましょう!