茶碗蒸し器の選び方とおすすめ16選。茶碗蒸し以外の使い方も紹介

茶碗蒸し器は蒸し器で調理したり、熱いまま食べたりできるように、耐熱性と保温性に優れた食器です。ふたは中に水蒸気が入るのを防ぎ、味や香りを保ちます。使いやすく家族構成に合った茶碗蒸し器を選ぶポイントと、タイプごとのおすすめを紹介します。

茶碗蒸し器選びのポイント

茶碗蒸し器と一口に言っても、さまざまな種類があります。見た目が好みで買ったものの、使いにくくて後悔することがないように、茶碗蒸しを選ぶときに最低限押さえておきたい、サイズ・材質・安定性などを順に説明します。

家族分を1度に調理できるサイズか

茶碗蒸し器を選ぶ際にまず確認したいことは、家族分を1度に調理できるサイズかどうかです。自宅の蒸し器やレンジに全員分を入れられるなら、同時に完成できて調理が楽になり、皆で温かい茶碗蒸しを楽しめます。

調理しやすい器の大きさを把握したら、次は茶碗蒸しが食事の中で占めるウエイトを考えましょう。具だくさんでお腹に溜まるような大きい茶碗蒸しにしたい場合は250cc程度、小さめの箸休めとして作るなら200cc程度が適当です。

材質で使い心地が変わる

茶碗蒸し器は、材質によって見た目や性質が変わります。陶磁器は耐熱性・耐久性が高く、種類が豊富です。陶器は厚く重量感と安定感があり、磁器は陶器より薄く軽く、滑らかで透明感のある美しい見た目をしています。

メラミン樹脂は、学校や病院でしばしば使われています。落としても割れにくく、熱いものを入れても食器の温度が高くなりにくいため、子どもやお年寄りでも使いやすい食器です。

ガラスは夏の冷製茶碗蒸しや冷製スープなどを、涼し気に演出してくれます。素材ごとの特徴を理解して、自分や家族が使いやすい材質を選びましょう。

安定感があるとより安全

サイズと同じくらい大切なポイントは、安定性です。一般に茶碗蒸し器には熱い食べ物を入れるので、うっかり倒すとやけどしかねません。

調理のときにも食事のときにも、安定性の高いデザインを選ぶと安心して使えます。例えば、ある程度の重量があるタイプ・直径が大きめの平たいタイプ・重心が下にあるタイプがおすすめです。

特に、200cc以下の小さいサイズや縦に細長い茶碗蒸し器を選ぶ場合は、ぐらつくことがないか実物を見たり、口コミなどで確認したりするとよいでしょう。

性能の高さと使いやすさ

調理に電子レンジやオーブンを使うつもりなら、対応している茶碗蒸し器かチェックしましょう。また、食器洗浄機に対応した商品は、皿洗いの手間を省きたい人に向いています。

ふたに取っ手が付いているタイプは、中が熱くても開けやすく安心して使えます。スプーン置きが付属したデザインは、スプーンを食卓に直置きせずに済むので場所を取りません。

さまざまな調理器具に対応できる性能の高さと食べやすい工夫があれば、時短の工夫もできてストレスなく使えるでしょう。

スタンダードな陶磁器製4選

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伝統的な陶磁器製の茶碗蒸しは、種類が豊富です。選ぶときにチェックしておきたい要素を押さえたら、あとは自分のセンスで決めるのもよいでしょう。それぞれ特徴の違う、おすすめ4品を見ていきます。

西海陶器「ゆめじ 台付むし碗」

波佐見焼の磁器製で、つややかな透明感のある白地に、濃いブルーのラインと梅のワンポイントが爽やかに見えます。

小皿にも使えそうな受け皿とふた、湯呑にも合う蒸し碗の3セットです。容量は約225mLあり、受け皿も込みの全体サイズは、約直径9.6×高さ8.7cm、蒸し碗のみの直径は約8.5cmです。

電子レンジ・食器洗浄機に対応し、約230gのずんぐりした蒸し碗は安定感があります。シンプルな外見なのでさまざまな料理に合わせやすく、多目的に使える製品です。

 

カネセ「美濃焼 花赤絵むし碗 4客組」

磁器（美濃焼）のつるんとした上品な質感と鮮やかな赤絵柄は、いつもの食卓をパッと華やかにしてくれます。

容量は250mL、ふたを閉めたときのサイズは約直径9.3×高さ9.0cmです。1個約210gの重量は、大きさと比べると軽くて持ち運びやすく、電子レンジ・食器洗浄機にも対応しているので、調理も片付けも時短ができます。

普段の食事でサイドメニューを盛り付けるだけでなく、ちょっとしたお祝いやおもてなしの一品にも使えます。四つセットなので、家族との食事でも来客時でも活躍してくれるでしょう。

 

サラセラ「コロンと秋 森のどんぐり 茶碗蒸し」

外側は土の温かみのある薄茶色、内側は薄青の滑らかな質感の陶器製です。素朴ながらむだのないスタイリッシュな印象があり、和食にも洋食にも馴染みます。

縄状の持ち手が付いたふたと、本体と同色の受け皿が付いています。蒸し碗本体のサイズは、約直径7.3×高さ5.7cm、ふたは約直径7.5×高さ4.0cm、受け皿は約直径12.0×高さ2.0cmです。

電子レンジ・食器洗浄機に対応しており、下に重心のある安定性の高いデザインは、熱い料理を入れても倒れる心配が少なく、安心して使えるでしょう。

 

イーストテーブル「茶碗蒸し 染付」

箸休めにもう一品欲しいときや、湯呑に使うのにもちょうどよい、200㏄の小さめサイズです。つるつるした白地に、伝統的なブルーの和柄が映える磁器製（美濃焼）です。模様はタコ唐草・牡丹・十草・網目の4種類あり、ふたは小皿にもなります。

ふたをしたときのサイズは約直径8.5×高さ8.0cm、小ぶりながら約230gと重量があり、少し触れただけで倒れてしまう不安定さはありません。電子レンジ・食洗器対応の、年間を通してさまざまなシーンで使いやすい茶碗蒸し器です。

 

ガラスやメラミン製の茶碗蒸し器3選

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家族構成や自身のこだわりによって、ガラス製・メラミン製の茶碗蒸し器を探している人もいるでしょう。清涼感が目を楽しませてくれるガラス製の食器や、軽くて衝撃に強く、熱の伝わりにくさがメリットのプラスチック製の食器を紹介します。

エンテック「元禄梅 蒸し椀」

メラミン樹脂のプラスチック食器は軽くて、熱い料理を入れても器が熱くなりにくいのが特徴です。フォルムは口に向かって直径が大きくなる円筒形のスタンダードなタイプで、ふたに梅が一枝描かれています。

本体の容量は230mL、約直径8.0×高さ7.3cmで、ふた付きの場合は約直径8.8×高さ8.8cmです。ふたを入れた全体の重さは約120gと軽いため、子どもやお年寄りでも手が疲れにくく、料理の熱でやけどしにくい食器です。

本体（身）とふたは別売りなので注意しましょう。

 

 

エンテック「すみれ むし椀」

具がたっぷりの茶碗蒸しを作れる大きめサイズの器です。ふたに淡いブルー系のすみれの付いた、和食にも洋食にもしっくりくるデザインでしょう。

メラミン樹脂製なので本体とふたを合わせても145gしかなく、一般的な陶磁器の茶碗蒸し器に比べると100g程度軽いといえます。耐熱温度120℃と熱に強く、落としても割れたり傷付いたりしにくい丈夫さがあります。

本体（身）とふたは別売りで、本体（身）の容量は240mL、大きさは約直径8.7×高さ6.9cm、ふたのサイズは約直径9.5×高さ2.5cmです。

 

 

水崎硝子「茶碗蒸し 器 ミニ」

暑い時期に食べたくなる冷製茶碗蒸しや、カラフルなフルーツを盛るのにぴったりなガラス製の器です。ふたを含めた大きさは約直径8.0×高さ9.5cm、重さは210gと小ぶりで、湯呑のような円筒形の本体に取っ手のあるふたが付いています。

模様のない器なので料理の色や盛り付けがはっきり見え、料理を目で楽しませてくれるすっきりしたデザインです。耐熱ガラスのため蒸し器やレンジに入れて調理でき、熱湯も入れられます。プリンやゼリーなどの型に使ってもおしゃれでしょう。

 

おしゃれなモダンデザインの茶碗蒸し器3選

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茶碗蒸し器と言えば和柄のイメージが強いものの、中には洋風や現代風のデザインもあります。洋食も多い現代の食卓で応用しやすく、スープ入れやココット皿として使っても違和感がない、おしゃれなモダンデザインの茶碗蒸し器を見ていきましょう。

Flower&May「北欧風 リーフ どんぐり蓋付きカップ」

白地に北欧風のリーフ柄が描かれた磁器製の器です。どんぐりのような丸いフォルムと相まって、かわいく家庭的な雰囲気があります。容量は約250mL、ふたを閉めた状態のサイズは約直径9.3×高さ8.9cm、重さは約260gです。

電子レンジ・オーブン・食器洗浄機に対応しており、横幅があって重心が下にあるフォルムは、熱い料理を入れても倒れにくい安定感があります。ふた付きで保温性の高い洋風デザインは、温かなポタージュスープやグラタンにも合うでしょう。

 

KINGZUO「ベーキングカップ 5個セット」

一見すると茶碗蒸し器とは分からないココット皿のような見た目は、洋食やデザートにも幅広く使えます。ふたを閉めたときのサイズは約直径8.5×高さ5.5cmです。

電子レンジ・オーブンに直接入れられ、食器洗浄機にも対応している高性能な器です。クリーム・ピンク・グリーン・ブルー・ヴァイオレットなどの中から、色がランダムに決まる5個セットで、優しいパステル調が食卓に彩を添えてくれるでしょう。

 

カワイ商会「茶碗蒸しの食器 粉引 スプーン付き」

ふたの横に出っ張りがあり、スプーン掛けになったり、ふたを外す持ち手になったりします。容量は約280mL、サイズは約直径9.0×高さ9.5cm、スプーンの長さは約12.0cmです。電子レンジ・食器洗浄機にも対応しています。

粉引（こひき）は焼き物の技法で、きりっとした硬い印象の磁器に比べて粘土の質感が感じられる、柔らかな白色が特徴です。同じ素材の小さなスプーンと一緒に、温かみのある風合いで楽しませてくれます。

 

オーブンやレンジもOKな耐熱仕様3選

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茶碗蒸しをオーブンやレンジで作れば、蒸し器より簡単かもしれません。レンジが使えれば時短調理ができ、オーブンを利用できるなら焼き物にも応用可能です。電子レンジ・オーブン・食器洗浄機すべてに対応する、高性能タイプを紹介します。

せともの本舗「金彩錦草花蒸し碗」

金彩錦草花蒸し碗は、赤・青・緑・金で描かれた花や文様の華やかさが目を引きます。フォルムは縦長の器に傘のようなふたの付いた、使いやすいスタンダードな商品です。

陶磁器製で、サイズは約直径8.2×高さ9.5cmです。使用上の注意や梱包の仕方、万が一割れてしまった場合の直し方など、丁寧な説明が付いています。

繊細な見た目に反して、電子レンジ・オーブン・食器洗浄機でも使えるため、さまざまな調理方法に対応でき、料理好きな人にもうれしいでしょう。

 

エムズホームスタイル「リーフの茶碗蒸し」

瀬戸焼の陶器で白地にドット模様の付いた、ふっくらしたフォルムのかわいい茶碗蒸し器です。名前の由来は、持ち手の葉っぱのデザインから来ています。

容量は約260mLとやや大きめで、本体とふたを合わせた全体の外寸は、直径約9.0×高さ10.0cmです。重さは363gで、下に重心が来るデザインなので安定感もあります。

電子レンジ・オーブン・食器洗浄機に対応し、癖のないシンプルなデザインは、どのような料理にも馴染みやすいでしょう。

 

イーストテーブル「茶碗蒸し 和カフェスタイル ジャポネココット蓋付」

置くだけで和カフェ風のおしゃれな雰囲気になる、ミニチュアの寸胴鍋のようなデザインです。色は滑らかなホワイト・カラメルのようなアメ色・温かみのある粉引の3種類があります。

容量は約230mL、重さは約203gの美濃焼の陶磁器です。ふたを閉じた全体サイズは、約直径7.5×幅8.7×高さ9.5cmで、場所を取らないスリムさもメリットです。

電子レンジ・オーブン・食器洗浄機に対応している、小さめの茶碗蒸し器を探している人には手頃な商品でしょう。

 

安くてかわいい茶碗蒸し器3選

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コスパの高さで選びたい人向けに、安くてかわいい茶碗蒸し器を紹介します。値段が安くても販売元は陶磁器で有名な日本企業ばかりで、安定感のあるしっかりした作りです。

カワイ商会「茶碗蒸しの食器 さくらさくら」

白地に薄桃色の桜模様が付いた、かわいらしい美濃焼の陶磁器です。容量は約230mL、大きさは約直径9.4×高さ9.5cmになっています。

同程度の大きさの茶碗蒸し器に比べると低価格なので、大家族で人数分をそろえたい人も、食器にあまりお金を掛けたくない人も満足できるでしょう。

電子レンジ・食器洗浄機対応なので使いやすく、春めいた和やかなデザインは気分を明るくしてくれます。

 

サラセラ「小雪ブルーライン 蒸し碗」

『小雪ブルーライン』という名前の通り、白地に青の細い線が入った小さめの茶碗蒸し器です。陶磁器製で容量は約140mL、ふたを閉めた状態のサイズは約直径7.5×高さ8.0cmです。

食器を始めとしたキッチン用品・生活雑貨で人気の『サラセラ』から販売されており、低価格ながら電子レンジ・食器洗浄機に対応しています。食材の色が映えるシンプルなデザインで涼し気な外見なので、冷製茶碗蒸しなどにも合うでしょう。

 

ヤマキ林金之助商店「美濃焼 蒸碗 クローバー」

美濃焼の陶磁器で、約直径8.0×高さ9.0cmのやや大きめサイズは、たっぷりした食べ応えのある茶碗蒸しを作れます。270gと重めで、横幅の広いデザインは安定感があり、熱い料理を入れてもうっかり倒す心配が少ないでしょう。

時短ができる電子レンジ調理や食器洗浄機にも対応した、財布に優しい低価格の商品です。伝統的な円筒型で、白地にさわやかなミントグリーンのクローバーが付いた柄は縁起がよく、贈り物にも向いているでしょう。

 

茶碗蒸し以外の使い道

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茶碗蒸し器は和食にはもちろん合いますが、実はデザートや洋食にも使えます。「どうせ買うなら、茶碗蒸し以外のレシピにも使えるか知りたい」と考える人に、茶碗蒸し器のアレンジ例を紹介します。発想を柔軟にして、使い道のバリエーションを広げましょう。

プリンの器やスープカップに

茶碗蒸し器の使い道は意外に多く、例えば次のような方法があります。レシピサイトなどで、さまざまな人の盛り付けのアイデアを参考にするのもよいでしょう。

• お茶やお酒の器
• 蕎麦の付け汁を入れるお猪口
• 副菜・おつまみ入れ
• スープカップ
• ヨーグルトやフルーツなどのデザートカップ
• プリン・ムースの型

購入する際には茶碗蒸し以外の使い道もイメージすると、自分にぴったりの器が見つかるはずです。

使いやすい茶碗蒸し器で料理の幅を広げよう

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茶碗蒸し器にはさまざまなデザインがあり、どれを選んだらよいのか迷ってしまうかもしれません。サイズや安定感など、押さえておきたいポイントを知れば、使い勝手のよい商品が分かります。

また、茶碗蒸しだけに使う食器と思わず、手のひらサイズのカップ皿と考えることで使い道も広がります。何に使うのかイメージしながら、自分にベストな茶碗蒸し器を見つけましょう。