放置すると住まいの寿命が縮むかも?!知っておきたい住まいのセルフチェック方法

提供:コープ住宅株式会社

住まいを構成する屋根や外壁などには、それぞれ耐用年数があり、定期的なメンテナンスが必要です。もし不具合がある状態で無理に使用していると、住まいの寿命を縮めてしまうことにも繋がります。「エクステリア」「水回り」「インテリア」の3つのポイントから、自分でできる簡易点検を紹介します。

住まいの「セルフチェック」をしよう

建物の寿命をのばすためには、定期的な手入れと点検、早めの補修が大切です。小さな症状のうちに対策をとると、それだけ住まいへの影響が少なく、補修工事も簡単にすみます。

生活協同組合コープこうべ100%出資のリフォーム会社であり、住まいの点検やリフォームを行う「コープ住宅」に住まいのセルフチェックについて教えていただきました。

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1.エクステリア編

家の外壁やお庭などのエクステリアは、雨風や紫外線に直接さらされるため、傷みやすい場所です。しかし、屋外にあるため居住者の目につきにくい場所でもあります。傷みを放置しておくと、家の寿命を縮める場合があるので、定期的に点検するのがおすすめです。

お庭のシロアリ対策

  • お庭のウッドデッキや木製フェンスは定期的に点検・防腐剤塗布していますか?
  • 古い木製品や枯れてしまった庭木をお庭に放置していませんか?

ウッドデッキや木製フェンスなど、庭にある木製品は定期的に点検を行い、防腐剤を塗りましょう。

シロアリは春から夏のシーズンに羽アリとなり、飛来します。そして土の中に巣を作り、蟻道と呼ばれる道を作りながら行動範囲を広げていきます。建物の床下に侵入してしまうと、柱や梁の内部を食い荒らし、建物の強度を著しく低下させてしまいます。

シロアリの好物は腐食して柔らかくなった木材です。庭に古い木製品を放置していると、シロアリの餌になってしまいます。枯れてしまった庭木やDIYなどで使った木材も庭に放置せず、こまめに処分して、シロアリが住み着かない環境を整えましょう。

ご自宅周辺で羽アリを見かけた場合や床下点検をしたことがない場合は、床下の点検をおすすめします。

雨樋の点検

  • 雨樋が落ち葉などで詰まっていませんか?
  • 雨樋に歪みや穴はありませんか?水が正常に流れる状態ですか?

雨樋は落ち葉などで詰まっていないか、歪みや穴がないか定期的に点検しましょう。

雨樋に不具合が生じると、雨漏りしたり、本来雨水がかからないはずの壁に水がかかって傷んだり、本来下水に流れるはずの水が地面に溜まることで基礎が傷んだりと、さまざまな不具合が出てきます。

特に雨樋に大きな負荷がかかる台風の前後は、詰まり・歪み・穴がないか点検しましょう。

雨戸・窓シャッターの点検

  • 雨戸や窓シャッターはスムーズに開閉できますか?
  • 雨戸や窓シャッターにサビや腐食はありませんか?
  • 雨戸や窓シャッターの鍵は正常に閉まりますか?

雨戸や窓シャッターは雨風から窓を守ったり、防犯に役立つものです。傷みが生じるとその役目を十分に果たせなくなるため、早めに修理しましょう。スムーズに開け閉めできるか、サビや腐食がないか、鍵は正常に閉まるかチェックしてみてください。

まずはレールにたまったホコリや砂をブラシなどで取り除き、濡らした雑巾などで汚れを拭き取りましょう。もし滑りが悪くなっている場合は、上下のレールにシリコーン系の潤滑剤を吹きかけるといいでしょう。

開閉するとき重く感じたり、雨戸自体が斜めになっていたり、がたつきを感じる場合は、雨戸の戸車に原因があるかもしれません。そんな時は雨戸の室内側に調節ネジがあります。側下部に戸車のネジがあるので、雨戸がレールと並行になっているか確認しながらネジを回してみてください。

雨戸が開け閉めしにくいからと、開けっ放し・閉めっぱなしにしていると、戸袋にコウモリが住み着いてしまうこともありますのでお気をつけ下さい。

窓サッシのお手入れ

  • 窓はスムーズに開閉できますか?
  • 窓サッシのレールにゴミが溜まっていませんか?

窓サッシのレールにゴミを溜めたままにすると、窓の動きを悪くします。定期的に掃除機で吸って掃除してください。汚れが取れにくい場合は水を流して掃除しましょう。

玄関ドアの点検

  • ドアの鍵はスムーズに回りますか?
  • ドア本体にサビや腐食はありませんか?

玄関ドアの鍵が回りにくいまま放置していると、ふとした拍子に鍵穴の内部で鍵が折れてしまうことがあります。

鍵を回した時に少し抵抗を感じるようになったら、鍵の凹凸部分に黒鉛筆の芯をこすりつけて真っ黒にしてみてください。鉛筆の芯をこすりつけた鍵で鍵穴をガチャガチャ回すと、中に詰まっていたホコリが取れて鍵が回るようになります。

ドア自体もたまにお手入れしましょう。アルミ製のドアの場合は年に1度程度、水洗いして表面を乾拭きすると長持ちします。木製のドアの場合は、年に数回木材保護オイルを塗って腐食を防ぎましょう。

2.水回り編

水回りは毎日使う場所であり、トラブルが起きると暮らしに大きな影響が出てしまいます。普段の掃除で予防しましょう。

排水溝の詰まり・におい対策

  • シンクの水はスムーズに流れますか?
  • シンク、洗面台、お風呂、洗濯機の排水溝から嫌なにおいはしませんか?

キッチンのシンクが詰まる主な原因は油汚れです。油汚れはお湯でゆるめることができるので、定期的に50〜60℃程度のお湯をため、一気に流すと詰まりを防ぐことができます。なお、熱湯は配管を傷めるおそれがあるため避けてください。

シンク、洗面台、お風呂、洗濯機の排水溝などのにおいが気になる場合は、排水溝トラップの外せる部分を全部はずして薄めた台所用漂白剤につけおきしてみてください。その後、歯ブラシなどで目詰まりなどを取り除き、中性洗剤でよく洗って元に戻すと、においが解消できます。

排水溝の詰まりやにおいが発生する場合、排水溝の内部に相当汚れが溜まっているかもしれません。定期的にパイプクリーナーを使って洗浄しておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。また外部にある会所枡(排水マス)の点検を今まで行ったことがない方は、点検をおすすめします。

浴室のカビ対策

  • 浴槽を高温多湿の状態で放置していませんか?
  • 浴室のタイルが欠けたり、破損している部分はありませんか?

カビは高温多湿な環境を好みます。浴室を使った後は換気を良くしましょう。壁や浴槽に冷たいシャワーをかけて温度を下げるのも効果的です。換気の際は窓や入り口のドアは閉めてから換気扇を回しましょう。

浴室のタイルに欠けや剥がれがある場合は早めに修理しましょう。断面が尖って危ないのはもちろん、浴室の外壁や基礎のカビ・腐食に繋がります。

トイレの便器・輪ジミ

・トイレに「サボったリング」はできていませんか?

トイレ内部の水際にできる黒い輪ジミ、通称「サボったリング」。ひとたびできてしまうと、トイレブラシでちょっとこすった程度では落ちません。

そんな手ごわい輪ジミを掃除する時は、まずトイレの水位を下げましょう。トイレにバケツ半分〜一杯分の水を流し込むと、水位が下がります。それから輪ジミの部分にトイレットペーパーをかぶせてトイレ用洗剤をかけ、30分程度置いてみてください。最後にブラシで残った汚れをこすり落とすときれいになります。

3.インテリア編

居住性に大きな影響を与えるインテリア。普段の掃除で快適にキープしましょう。

壁の掃除

  • 壁のほこりや汚れを放置していませんか?

壁は普段あまり掃除しない場所ですが、ほこりや手垢などで意外に汚れているものです。汚れが積み重なる前に掃除しましょう。掃除の際は風でほこりが舞い上がらないよう、窓は閉めておきましょう。

まずは掃除機や、静電気で汚れをからめとるタイプのハタキで壁全体のホコリを落とします。その後、ビニールクロスなど水分をはじく素材の壁紙なら、中性洗剤を薄めた水をしみこませた雑巾を固く絞ったもので上から下に向かって拭き掃除をします。水を吸ってしまう素材の壁紙であれば、粘着テープ(コロコロ)で掃除します。

幅木のコーナーをきれいにするコツ

  • 幅木の掃除をしていますか?

幅木はフローリングと床の境目を保護する目的でつけられている細い板状の構造です。段になっているためほこりが溜まりがちですが、掃除機やフローリングワイパーによる掃除が難しいため、ついつい後回しにされがちです。

幅木は意外と汚れており、雑巾で軽くぬぐった程度ではなかなか黒ずみが落ちません。まずは細めのブラシなどで汚れを落とし、濡らしたメラミンスポンジで優しくこするときれいになります。

フローリングの掃除

  • フローリングを水拭きしていませんか?
  • 定期的にワックスがけをしていますか?

掃除機やモップでフローリングの掃除をする際は、木目に沿って動かすようにします。

無垢フローリングの場合は水を吸うと膨張する性質があるので、基本的には乾拭きをします。汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めたもので部分的に掃除しましょう。

半年に1回程度ワックスがけをすると、フローリングが長持ちします。ワックス不要のフローリングもあります。

畳・カーペットのダニ対策

  • 畳やカーペットを敷いた部屋で、体がかゆくなることはありませんか?

畳やカーペットはダニが繁殖しやすい素材です。特に、畳の上にカーペットを重ねるのは避けましょう。

ダニは高温多湿の時期に増えやすく、畳やカーペットに落ちているフケ・髪の毛・食べかすなどが好物です。掃除機でこまめに掃除をしましょう。畳の場合は定期的に水拭きし、よく乾かすのもダニ予防になります。

ダニは高温に弱く、60℃以上で死滅します。畳やカーペットを剥がせる場合は、真夏の直射日光にしばらくさらして温度を上げるとダニを退治できます。お部屋に置いている座布団やぬいぐるみなどの布製品にもダニが繁殖しているおそれがあるため、一緒に干すといいでしょう。

定期的に住まいの点検をしよう

もしセルフチェックで異常が見つかった場合や、屋根の上など自分ではチェックが難しい場合は、専門家に点検を依頼しましょう。住まいのコープでは、築後10年を経過した住宅を対象に、住まいの健康診断(総点検)を承っております。

外壁のひび割れ、排水・雨樋の詰まり、普段見えない屋根の上や床下なども、住まいのプロが無料で点検します。もし問題なければお見積もりしません。問題があり、お客様のご要望があれば修繕のお見積もりをしますので、コープ住宅へお気軽にご相談ください。

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※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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