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撮り方ひとつで売り上げが変わる
「メルカリ」などフリマサイトに出店する際、商品一覧画面に表示される1枚目の写真で売れ方が大きく変わるといわれます。
人気のブランドの商品でも、清潔感がなかったり、色や形がよくわからない写真では魅力が半減してしまいます。明るく清潔感があり、色や素材もわかりやすく、安心して購入してもらえる写真を撮影するテクニックを紹介します。
衣類の撮り方テクニック
衣類を撮影する時は、「着たときの感じをイメージしやすい」「色が肉眼でみた時と近い」ことを大切にして撮影するのがポイントです。畳んだ状態で形がよくわからなかったり、白飛び・暗すぎ・加工などで色が著しく異なって見えると、購入後のトラブルにつながりかねません。
そのためには「トップスはハンガーにかける」「なるべく自然光で撮影する」のが良いとされています。
黒っぽい衣類を撮影する
撮影が難しいとされる黒っぽい衣類。特に白い壁を背にして撮影すると、コントラストで服が真っ黒に写ってしまう場合があります。
そんな時は服の裏にクッションなどを置き、少し角度をつけてみましょう。
何もせずに、真正面から撮影した写真です。後ろの白い壁とのコントラストで服が真っ黒に写ってしまい、質感や風合いが分からなくなってしまいました。
今回は黒い服で撮影しましたが、紺や濃い茶色などの服で撮影するとコントラストが強くなり、実際よりかなり暗い色で写ってしまう場合もあります。
少し角度をつけて斜めから撮影すると、壁と服とのコントラストが和らぎます。布の質感がよくわかる写真になりました。
床に平置きで撮影する
衣類を床に平置きで撮影するときは、光の方向に気をつけてみてください。
真上からの光で撮影すると、影があまりできず、のっぺりとした印象の写真になります。斜めからの光、できれば自然光で撮影すると、布の質感や装飾のディテールがわかりやすい写真になります。
真上にある蛍光灯の光で撮影した写真です。のっぺりとした印象をうける上に、暗い印象の写真になり、白いはずの衣類がベージュっぽく写っています。
左上からの自然光で撮影した写真です。明るい印象になり、この服の特徴であるチャイナボタンやコーデュロイの質感がよくわかる写真になっています。
バッグや帽子の撮り方テクニック
バッグや帽子などは、中にタオルなどを詰めて撮影してみましょう。
空っぽのまま撮影してしまうと、くたびれた印象になってしまいます。
詰め物で形を整えると、清潔感のある印象になり、カバン全体のディテールもよくわかる写真になりました。
帽子も同様に、タオルを詰めて形を整えてから撮影しましょう。
小物の撮り方テクニック
アクセサリーやぬいぐるみなどの小物類は、「色と大きさをできるだけわかりやすくする」のが撮影のポイントです。
そのためには「大きさの比較になるもの(手など)を一緒に映り込ませる」「なるべく自然光で撮影し、濃い影を作らない」ことがコツです。
また、金属や表面がツルツルした小物を撮影する場合は、周囲の映り込みにも気をつけて撮影しましょう。
アクセサリーを撮影する
アクセサリー類は、「身に付けたときのイメージが沸きやすくする」「大きさがわかるようにする」のが撮影のポイントになります。
特にネックレスなど長いチェーンがついたものは、テーブルにそのまま置いて撮影すると、身に付けた時のイメージがわかりにくくなってしまいます。
何かにひっかけ、着用時のイメージがつくようにして撮影しましょう。
ここではフォトフレームにひっかけて撮影しました。手が一緒に入っているのも効果的で、大体の大きさがわかるようになっています。
ぬいぐるみを撮影する
ぬいぐるみのように形が複雑で影を作りやすいものは、「レフ板」を使って撮影してみましょう。
レフ板とは、光を反射させる白い板のことです。プロのカメラマンは専用のものを使いますが、フリマ用の撮影であれば、中が白いノートや厚紙を2枚貼り合わせたものでも十分です。
ぬいぐるみの影になる側にレフ板を置いて撮影してみましょう。レフ板で光が乱反射し、明るい印象の写真になります。
レフ板を使う前の写真です。向かって右側から光があたり、左側に濃い影ができています。
レフ板を置いて撮影すると、影が薄くなり、明るい印象の写真になりました。
ぬいぐるみ以外にも、衣類をはじめとしたさまざまな品物や、食品、人物の撮影などでも応用できるテクニックです。
フリマ用写真に使える便利グッズ
ここからはフリマ用写真のクオリティをぐぐっと上げてくれる便利なグッズを紹介します。
服の撮影ならこれ!エアーマネキン
[ INNOVATION FACTORY ] エアー マネキン トルソー マネキン エアー トルソー ビニール マネキン リアル 等身大 ハンガー 服 上半身 全身 下半身 子供 女 男 空気式 撮影用 取説付 (上半身腿付き(女性), 肌色)
アパレルブランドのオンラインショップの商品写真を見てみると、やはり平置き状態よりも着画やマネキンに着せた写真の方が目を惹きます。エアーマネキンなら、使わない時は畳んでしまえるから便利。撮影したいときだけ膨らませて使えます。
アクセサリーの撮影ならこれ!アクセサリー撮影用台紙
ササガワ 撮影キット オリジナルワークス ピアス用 日本人モデル 8パターン 37-5001
アクセサリー撮影に使えるモデルさんの等身大写真です。専用スタンドで写真を立て、モデルの耳に開けられた穴にピアスをセットすれば、美しくて着用イメージもよくわかる写真が撮影可能に。ピアス・ネックレス・ヘアアクセ、春夏版・秋冬版など、さまざまなバージョンが市販されています。
小物の撮影ならこれ!撮影ボックス
【Amazon.co.jp限定】 HAKUBA 撮影ボックス LEDスタジオボックス40 LEDライト 44×43×59cm 折りたたみ式 背景紙3色付き AMZLEDSBX
部屋がごちゃごちゃしていても、夜で自然光撮影ができなくても、安定して美しい写真が撮れる撮影ボックス。折りたたみ式なので、場所を取りません。靴やアクセサリーなど、40×40cmのボックスに入る小物をたくさん撮影するのであれば、ひとつ持っておくと便利です。
フリマで売るには写真が大事!
フリマで安心して購入してもらえる写真を撮影するには、明るく清潔感があり、色や形がよくわかる写真にするのがポイントです。
新品を売っているオンラインショップの商品画像の撮り方も参考にしつつ、写真は複数載せ、できるだけたくさんの情報を購入者に提示しましょう。もちろん傷や汚れがある場合は、状態がよくわかる画像も載せましょう。
安心感があり、気持ちよく取引できる写真を提示して、売り上げUPに繋げてください。