ボールペンや印刷された文字を訂正したいとき、活躍するのが修正テープです。とても便利なアイテムなので、仕事や勉強に欠かせない人も多いでしょう。この記事では修正テープの選び方やタイプ別のおすすめ、新発想のアイデア商品をお伝えしていきます。
目次
修正テープの選び方
修正テープといえば縦引きタイプが一般的ですが、実はいくつかの種類があります。また詰め替え用のカードリッジが使えるかどうかでも、好みが分かれます。自分に合った修正テープの選び方を見ていきましょう。
タイプを確認
修正テープはテープを引く向きで3種類に分けられます。一番オーソドックスなのは、紙に向かって本体を立てた状態で使う縦引きタイプです。縦書きの文字も横書きの文字も消せるので使える範囲が広く、バリエーションも豊富で好みの品を探しやすいでしょう。
横引きは紙に向かって本体を寝かせた状態で使うタイプです。安定した握りやすさが特徴で、ただ直線的に引くだけでなく、複雑な動きを必要とするグラフやイラストの修正に向いています。
両引きは可動域の広いヘッドを持つタイプで、手ブレや傾きに柔軟に対応できます。より自由度の高い動きができるので、縦引きが使いにくい左利きの人にもおすすめです。
カートリッジか使いきりか
普段使う文具は、コストパフォーマンスも気になるところです。よく修正テープを使う人なら、詰め替えられるカートリッジタイプがおすすめです。
ただし同じ商品を使い続けるのが前提なので、気に入った商品が決まっていないなら、いろいろ試してみた後でもいいでしょう。
修正テープをあまり使わない人は、使い切りタイプの方がかえって安上がりになります。テープは時間が経つと劣化して粘着力が下がり、きれいに貼れなくなるからです。
よく文具を紛失する人も使い切りが向いているかもしれません。詰め替え用のカートリッジだけでは使えないので本体を2度買いすることになってしまいます。
サイズで選ぶ
修正テープを選ぶときは、テープの幅と本体のサイズも気を付けたいポイントです。書く文字の大きさにもよりますが、ノートや手帳ならA罫、B罫といった行線の幅が目安になります。
また、ペンケースに文具をまとめて入れたい人には、スリムなデザインやコンパクトなサイズの修正テープがおすすめです。手が小さい人でも握りやすいサイズのものもあります。
ただし、コンパクトなタイプはテープの長さが標準よりも短い商品が多いです。コスパ的にはテープの長さもチェックして選ぶといいでしょう。
縦引き修正テープおすすめ3選
(出典) photo-ac.com
修正テープと聞いて多くの人が想像するのは縦引きタイプです。他の製品と差別化するため、上書きのしやすさやヘッドの性能に工夫を凝らした商品が多くなっています。
プラス(PLUS) 修正テープ ホワイパースライド 4mm
縦38x横89mmの詰め替え用です。テープの長さは従来品より2m長い12mになりました。新しく開発したテープは薄く紙にぴったりフィットするため、ペン先で削れにくく、修正後の上書きがきれいに仕上がります。
側面のスライドレバーを引くだけでヘッドを収納したり取り出したりできる構造は、片手のワンアクションで使えるので便利です。またたるみ補正機能があるため、テープがたるんで困ることもありません。
テープ交換はケースを開けて中身を入れ替えるだけの簡単なカートリッジ式で、捨てる部分を極力減らしたエコなデザインです。
プラス 修正テープ ホワイパースライド 4mm
トンボ鉛筆 修正テープ モノ CC 6mm CT-CC6
縦26x横71mm、テープの長さ6mの使い切り用です。最大の特性はコンパクトタイプにありがちな握りにくさや不安定感の少ないボディで、本体の幅を広くし、機能性を重視することによって使いやすいデザインになりました。
たるみや戻りを防ぐ構造となっていて、修正テープを貼る際もぐにゃりと曲がることがありません。可動式のヘッドは手ブレで微妙に変わる接触角度を補正し、ヘッドが常に紙に水平に密着するよう助けてくれます。
トンボ鉛筆 修正テープ モノ CC 6mm CT-CC6
ぺんてる 30m修正テープ XZT515-W
縦79x横91.9mm、テープ30mの使い切り用です。ワイドなボディに入った30mもある大容量テープはコストパフォーマンスが高く、ごみを減らす環境に優しいデザインです。素材もエコな再生材を使用しています。
テープには2mmごとメモリが入っているので、細かい修正も得意な性能です。ピタットラインと呼ばれるメモリを目安にゆっくり引けば、思い通りの場所でぴったり止められ、半角文字や句読点も苦労せずに消すことができます。
ぺんてる 30m修正テープ XZT515-W
横引き修正テープおすすめ2選
(出典) photo-ac.com
横引きは横文字文章を修正するのに特化したデザインで、手によくなじむ握りやすさが魅力といえます。縦引きタイプでも優秀な製品の多いトンボから人気の2種類を紹介します。
トンボ鉛筆 修正テープ MONO モノYTC 5mm CT-YTC5
縦48x横87mm、テープの長さ16mの使い切り用です。横引き修正テープのパイオニアとして、長年使われているロングセラー商品になります。
テープを途中で90度ひねった独特のボディは、長時間使っても疲れにくい安定感と、指の力を的確に伝える細やかな動きを可能にしました。テープがたるんだら直せる巻き戻しボタンも付いています。
1994年度には、人々の暮らしをより豊かにすると評価されたデザインに贈られるグッドデザイン賞にも選ばれました。
トンボ鉛筆 修正テープ MONO モノYTC 5mm CT-YTC5
トンボ鉛筆 修正テープ MONO モノYX 4.2mm CT-YX4
縦72x横143mm、テープの長さ12mで、上記YTCモデルの技術を引き継いだ詰め替えタイプです。トンボ鉛筆の修正テープの中でも安定感に定評があり、手首が疲れにくくペンで書くような使いやすさがあります。
残量が見やすい透明ケースは詰め替えも楽で、カートリッジトレーに載っている中身全体を丸ごと入れ替えるだけです。横書き文書を多く扱うオフィス仕事や学校の勉強におすすめのアイテムになります。
トンボ鉛筆 修正テープ MONO モノYX 4.2mm CT-YX4
両引き修正テープおすすめ2選
(C) Shutterstock.com
両引きは、持ち直すことなく縦にも横にも動かせるヘッドが持ち味です。手ブレにも強く、引き心地も楽でしょう。特におすすめの商品を2種ご紹介します。
プラス 修正テープ ホワイパープチ 2.5mm
縦26x横58mm、テープの長さ6mの使い切り用です。アマゾンのベストセラー商品にも選ばれている極小タイプの『ホワイパープチ』から新しく登場した2.5mmは、細かい文字にもぴったりの幅です。
紙に密着しやすいように可動域が広くなったヘッドは、手の傾きを補正してくれるので左利きでも使いやすいでしょう。
転写荷重をコントロールするスムーズトルク機構は、テープ残量が少なくなっても滑らかな使い心地を保ちます。ちょっと大人っぽいパープルやブラウンのボディは、小さくても抜群の機能性です。
プラス 修正テープ ホワイパープチ 2.5mm
プラス 修正テープ ホワイパースイッチ 6mm
縦41x横83mm、テープの長さ15m、両引きの詰め替え用です。テープが紙に密着しやすいように可動域の広くなったフレキシブルヘッドと、ヘッドに力が伝わりやすくコントロールがしやすい横型のグリップデザインになっています。
PLUS技術である、面積の多い場所は横に引いて消し、ワンポイントは押して消すリバースモードもちゃんと受け継いでいます。手元が見やすく、消したい箇所がはっきり見えるのも嬉しい点です。
テープのたるみを防止する新ラチェット構造を持ち、逆回転するとギアが止まる仕組みで一定方向にしか動きません。
プラス 修正テープ ホワイパースイッチ 6mm
コンパクトな修正テープおすすめ3選
(出典) photo-ac.com
ペンケースに入れて持ち運ぶ人にとっては、文房具のコンパクトさも重要なポイントの一つです。ここではコンパクトタイプの修正テープを見ていきましょう。
デザインフィル(Designphil) XS 修正テープ 35263006
縦17.5x横50mm、テープの長さ4.2mの使い切り用です。携帯しやすく高機能な文具を目指す『とっても小さい文具シリーズXS(エックスエス)』が出した修正テープで、2本指を合わせたより一回り小ぶりな極小サイズが特徴です。
巻き取り口の付いたシンプルなスクエア型で、表が透明なボディはテープの残量が見やすくなっています。ヘッドも透明なので修正箇所が隠れにくく、テープの引き始めが確認しやすいです。
デザインフィル(Designphil) XS 修正テープ 35263006
トンボ鉛筆 修正テープ モノPS 4.2mm CT-PS4
縦51x横171mm、テープの長さ6mの使い切り用です。
まるでペンのようなスリムさと微妙な曲線を描いたボディが握りやすく、ペンケースに入れても違和感がありません。カバーはスライド式で、ペン入れの中でもヘッドが痛むのを防いでくれます。
ペンの後ろに付いた消しゴムのような、修正し過ぎた箇所をはがせる六角形のテープリムーバーが、他の製品にはあまり見られないポイントです。
手ブレによる角度の変化を補正していつでも紙にぴったり密着してくれるヘッドなど、機能性も高く、2010年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
トンボ鉛筆 修正テープ モノPS 4.2mm CT-PS4
プラス 修正テープ ホワイパー ラッシュ 5mm
縦16.1x横5.4mm、テープの長さ6mの詰め替え用です。ノック式で収納できるヘッドは片手でも扱いやすく、クリップ付きのスリムラインは胸ポケットの携帯にも向いています。
紙に押し付けたときに掛かる圧力を上下に動くクッションヘッドが調整、ミニローラー型のヘッドは引き心地が軽快で直したい箇所がよく見えます。素早くインクが乾く新テープは、平均5秒で上書きした文字をこすってもにじみません。
プラス社から出ているペン型マーキングテープ『デコラッシュ』『モジライナー』と中身を入れ替えられるので、そろえると楽しいでしょう。
プラス 修正テープ ホワイパー ラッシュ 5mm
使ってみたい、便利なテープ2選
(出典) photo-ac.com
ここでは修正テープの王道を外れた、少し変わったタイプを紹介します。裏から見えない修正テープや、水性ペンや鉛筆でも上書きできる紙製のテープなど、一度使ってみたら便利さにまとめ買いしたくなるかもしれません。
プラス 裏から見えない修正テープ
縦74x横140mm、テープの長さ10mの詰め替え用です。表は普通の修正テープと同じ白色ですが、細かいパターンを被せる透かし防止機能で修正前の内容が読み取りにくくなっています。
「修正跡が裏から見えてしまうのではないか」という不安を解消してくれる上、両面コピーもきれいにとれる新しい工夫です。
ブラックまたはブルーのボディはヘッドを楽々しまえるスライドレバー付きで、キャップを被せたり外したりする手間がありません。気持ちよくスイスイ引けるミニローラーヘッドと、引いても押しても消えるリバーシブル機能を採用しています。
プラス 裏から見えない修正テープ
ポスト・イット カバーアップテープ カッター付き
縦90x横123mm、長さ17.7mの紙テープという、ちょっと変わった修正テープになります。付属のカッターに入れるとセロハンテープのような形状で使用でき、コピーやファックスをするときに伝えたくない情報を簡単に隠せるのが便利です。
ポスト・イットは粘着タイプの付箋が有名で、水性接着剤を使用した長年のノウハウを活かし、原稿を傷めることもなくきれいにはがせるのが特徴です。カバーアップテープはプラスチックやさまざまな材質に貼ってはがすことができるので、オフィスにあれば付箋やラベル貼りなどにも重宝します。
ポスト・イット カバーアップテープ カッター付き
引き心地抜群の修正テープを見つけよう
(C) Shutterstock.com
修正テープは種類が多く、デザインやサイズもさまざまです。一番メジャーな縦引きしか知らなかった人は、横引きや両引きタイプも試してみましょう。手になじむお気に入りが見つかるかもしれません。
修正テープをよく使う人は、コスパだけでなく引き心地や握りやすさにもこだわりたいものです。自分に合ったタイプや各製品の長所を知って、一番使い心地のいい修正テープを見つけましょう。