レインコートは、どれも同じと適当に選んでいた人もいるのではないでしょうか?しかし、近年では、さまざまなタイプや機能のものが販売されており、好みや用途によって選ぶことができます。この記事では、選び方やお手入れ方法、おすすめ商品を紹介します。
目次
レインコートは何を見て選べばいい?
レインコートを選ぶ際は、種類・防水性能・デザイン・収納力をチェックしましょう。自分の使用シーンに合わせて、最適なものを選ぶと失敗は少ないはずです。
レインコートの「種類」と「特徴」から選ぶ
レインコートには、コートタイプ・ポンチョタイプ・ジャケット(セットアップレインスーツ)タイプの3種類があります。
コートタイプは、丈が長めで、トレンチコートやモッズコートなど、おしゃれなデザインのものが多いタイプです。さまざまな服装に合わせやすく、通勤用やお出かけ用としても使いやすいでしょう。
ポンチョタイプは、頭からすっぽりかぶる、ゆったりとしたシルエットが特徴です。リュックを背負ったままでも着られますし、抱っこ紐をしたままでも着ることができ、荷物や子どもを雨から守れます。
ジャケットタイプは、丈が短めでカジュアルなデザインのものが多いタイプです。スポーツブランドやアウトドアブランドからも多数販売されており、機能性の高いものも多いでしょう。
また、ジャケットとパンツが上下セットになったセットアップレインスーツは、雨の中、自転車に乗ったり作業したりするときに便利です。
「防水性能」や「素材」をチェック
レインコートを選ぶ際は、防水性能や素材をチェックすることも大切です。
防水性能をチェックするには、『耐水圧』を確認してみましょう。耐水圧とは、どれくらいの水圧までなら、レインコートが水を通さないでいられるかを表したものです。
普通程度の雨をしのげればよいなら、耐水圧は5000mm程度あれば十分でしょう。大雨でも耐え得るものなら10000mmを目安に選ぶのがおすすめです。
また、レインコートを着ると、内側が蒸れやすいものです。レインコートを快適に着るために、『透湿性』もチェックしておきましょう。
透湿性とは、湿気を逃がす性能のことです。数値が高いほど、蒸れにくいということを示します。快適に着るためには、5000g/㎡以上のものを選ぶとよいでしょう。
また、素材で選ぶ場合、防水性を重視する人には『ビニル製』のものがおすすめです。
防水性よりも軽さを選ぶなら、『ポリエステル製』がおすすめです。しかし、防水性は劣るため、大雨の日に着用するとぬれてしまうかもしれません。
それぞれの素材のメリットとデメリットを検討の上、使い方に合わせて選ぶとよいでしょう。
「デザイン」や「サイズ」選びも重要
特にレディースのレインコートは、さまざまなデザインのものが販売されています。中には、有名ブランドが販売するおしゃれなものもあり、普段から着られるものもあるでしょう。
使用シーンに合わせて、お気に入りのデザインのものを探してみると、雨の日も楽しく過ごせるかもしれません。
また、サイズは服の厚みも考慮して、大きめのものを選んでおくのがおすすめです。身長で選ぶとMサイズだけど、ウエストで選ぶとLサイズという場合には、大きい方に合わせてLサイズを選びましょう。
レインコートのサイズとは、服を着た状態でのサイズを指します。特に、冬場や登山などでの着用を想定している場合は、実際にレインコートの下に着る服を着用の上、サイズを測っておくと失敗は少ないでしょう。
「収納のしやすさ」に注目
通勤など、外出時に持ち歩くことを考えているなら、収納のしやすさも大切です。折り畳んで収納したときのサイズ、重量もチェックしておきましょう。
折り畳んで、収納袋に入れて持ち運べるタイプなら、収納時の大きさを確認することも忘れないようにします。
また、できるだけ軽いものを選んでおくと、楽に持ち運べて便利です。
レインコートは定期的なお手入れが必要
(出典) pixabay.com
長く使うためにも、レインコートはできるだけ定期的にお手入れをする必要があります。正しい方法で洗濯し、撥水力が落ちてきたと感じたら、熱処理をしたり、撥水スプレーを吹きかけたりしてケアしましょう。
レインコートの洗い方、保管方法
レインコートを洗濯する前に、洗濯表示を確認しましょう。種類によっては洗濯できないものもあります。表示がないなら、メーカーのHPをチェックするとよいでしょう。
レインコートの洗濯に必要なものは、レインウェア専用の洗剤かおしゃれ着洗い用の中性洗剤・洗濯ネットです。準備ができたら、次の手順で洗濯しましょう。
- ファスナーなどは全て閉め、収納式フードは取り出してから、洗濯ネットに入れる
- 洗剤を入れて洗濯する
- すすぎは通常の2倍ほどの時間行う
- タオルなどで水分を拭き取り、陰干しする
洗濯機での脱水は、レインコートを傷める原因になるため不要です。
また、お手入れ後は、劣化を防ぐためにも、ハンガーにかけて保管するのが理想です。
洗った後は熱処理や撥水スプレーを
レインコートは使っているうちに、徐々に撥水力が落ちてくるものです。撥水効果を復活させるためには、洗った後に熱処理をするのが効果的です。
洗濯表示を確認の上、60~120℃の低温でアイロンをするか、当て布をしながらアイロンするとよいでしょう。デリケートな素材の場合は、ドライヤーの風を当てるのも有効です。
熱処理をしても撥水力が戻らない場合には、撥水スプレーを使用しましょう。近くから吹き付けるとムラになりやすいので、少し離れたところからかけるとうまくいきます。
また、撥水剤の飛沫は、吸い込むと呼吸器を傷める危険性があるため、必ず風通しのよい屋外で使うようにしましょう。
「ポンチョ」タイプのおすすめレインコート
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ポンチョタイプは、頭からすっぽりかぶるだけで着られる上、リュックを背負ったり、抱っこ紐を付けたりしたままでも着られて便利です。機能性に優れたものを選べば、雨の日も快適に過ごせるでしょう。
アウトドアプロダクツ レインポンチョ 男女兼用 06003140
『アウトドアプロダクツ』のレインポンチョです。ジッパーや胸の部分のロゴがアクセントになっており、高めにデザインされた首元もおしゃれでしょう。
男女兼用で、袖口の長さはボタンで調整できます。フードは、顔回りを調節することができるので、自転車に乗るなどして、風にあたっても脱げません。
ファスナー内側には、雨水が入らないよう三角マチが付いているのも、安心です。
サイズはMとLの2サイズ、カラーはベージュ・カーキ・ネイビー・ブラックの4種類あります。
アウトドアプロダクツ レインポンチョ 男女兼用 06003140
Kiu レインポンチョ K64
耐水圧は10000mmと大雨をしのぐこともできるレインポンチョです。防水性は高いのに、素材はポリエステルでとても軽いので、長時間着用していても疲れにくく、動きやすいでしょう。
袖止めボタンが付いており、暑いときは、腕の部分をめくって止めることもできます。
全部で20種類あるデザインは、どれもおしゃれで選ぶのに困るかもしれません。収納袋付きなのも持ち運びに便利で、うれしいポイントです。
Kiu レインポンチョ K64
マルト 自転車屋さんのポンチョ D-3POOK
自転車走行専用にデザインされたポンチョです。前の丈が長く、前かごまでカバーできる一方で、後ろは短く車輪に巻き込まれる心配はありません。
重めの素材で作られており、自転車走行中に、風でポンチョの裾がめくれ上がりにくくなっています。さらに、付属のクリップで前かごとポンチョを止めれば、まずめくれ上がることはなくなるでしょう。
男女兼用で、カラーはブルー・ベージュ・ターコイズの3種類あります。
マルト 自転車屋さんのポンチョ D-3POOK
おしゃれなデザインの「コート」タイプ
(出典) pexels.com
コートタイプは、おしゃれなデザインのものが多く、普段使いもできて便利です。使用シーンや普段のファッションに合わせて選ぶとよいでしょう。
ビコーズ ガウントレンチコート BE-77002
女性らしく、上品なデザインがおしゃれな、普段使いもできるレインコートです。
サイズはフリーサイズのため1種類しかありませんが、ウエストベルトでボリュームを自在に調整できます。中に着る服に合わせて調節できるので、便利でしょう。
また、収納ケースが付いているので、持ち運びにも便利です。カラーは、ネイビー・ベージュ・サックス・ピンクの4種類があります。
ビコーズ ガウントレンチコート BE-77002
ワールドパーティー ロングモッズ R-1101
カジュアルな印象を与えるモッズコートタイプのレインコートです。
カラーはベージュ・オリーブグリーン・オレンジ・ネイビーの4色が用意されており、どれも落ち着いた色味なので、コーディネートに取り入れやすいでしょう。
ウエストや裾を絞って、自分好みのシルエットにすることもできます。収納袋付きなので、持ち運びにも便利です。
ワールドパーティー ロングモッズ R-1101
ノースフェイス MTYピッカパックレインコート NPM12110
赤ちゃんや小さな子どもを育てている人にとても便利なレインコートです。
ベビーカバー付きで、子どもを抱っこしているときはフロントのファスナー、おんぶしているときはバックのファスナーに連結させて使えます。
さらに、ベビーカバーの上部には、EVA素材のクリアウインドウが付いているので、赤ちゃんや子どもの様子が見えるのも便利でしょう。
ゆとりのあるデザインなので、妊娠中でお腹が大きい状態でも着用可能です。
ノースフェイス MTYピッカパックレインコート NPM12110
動きやすいセットアップのレインコート
(出典) pixabay.com
セットアップになったレインスーツは、雨の中でも動きやすい点が魅力です。防水機能や透湿性に優れるものを選べば、雨の中でも快適に自転車に乗ったり、外で作業したりできるでしょう。
コロンビア シンプソンサンクチュアリー II ウィメンズ レインスーツ PL0016
アウトドアスポーツブランド、コロンビアのレインスーツです。
独自開発の、防水透湿性に優れた『オムニテック』機能を搭載し、雨水の侵入は防ぎながらも、中の湿気はしっかり逃がしてくれます。ぬれないし蒸れないので、長時間でも快適に着ることができるでしょう。
パンツの裾には、アンクルジッパーが付いており、靴を履いたまま脱着できるのも便利です。
アウトドアはもちろん、デイリーユースにしても活躍してくれるでしょう。
コロンビア シンプソンサンクチュアリー II ウィメンズ レインスーツ PL0016
ワークマン 透湿レインスーツSTRETCH R006
テレビでも紹介された人気のレインスーツです。耐水圧10000mmと防水性に優れ、大雨の日でも安心な上、透湿度は5000g/㎡と快適に着られます。
ストレッチ生地を使用しているため、自転車に乗ったり、外で作業をしたりする際に、動きやすく便利でしょう。
収納袋が付いているので、持ち運びにも便利です。サイズは、S・M・L・LL・3Lと5種類あるので、自分にぴったりのサイズを選べます。
ワークマン 透湿レインスーツSTRETCH R006
おしゃれなレインコートで雨の日も楽しもう
(出典) photo-ac.com
憂鬱な雨の日も、おしゃれなレイングッズがあれば、多少は楽しくなるものです。
ひと昔前までは、おしゃれなデザインなどほとんどなかったレインコートも、近年では普段使いもできるような、おしゃれなものもたくさん登場しています。
デザインはもちろん、防水性や透湿性もチェックしながら、お気に入りのレインコートを選んで雨の日も楽しく過ごしましょう。