延長コードというと、あまり種類がないように思う人もいるのではないでしょうか?しかし、近年ではおしゃれなデザインのものや、USBプラグ付きで便利なものなど、さまざまなものがあります。選び方や注意点を知って、用途に合ったものを選びましょう。
目次
延長コードの選び方は?
延長コードを選ぶ際は、電源タップの形状やコードの長さ、差し込み口の形状や数、付加機能などをしっかりチェックしましょう。その上で用途に適したものを選ぶのが、失敗しない選び方です。
また、見た目も重要なポイントといえるでしょう。おしゃれなデザインのものを選べば、部屋の雰囲気作りに一役買ってくれるはずです。
用途に合った「形状」や「長さ」を選ぼう
延長コードの形状には、一般的な延長コードタイプとタワー式タイプがあります。
一般的な延長コードは、コードが長く、壁のコンセントから離れたところでも電源を確保できるタイプです。コードの長さは商品によってさまざまですが、必要な長さよりも50cmほど長いものが適切とされています。
タワー式タイプは、円柱や角柱をしていて、自立するタイプです。縦に長く、省スペースで置けるので、デスクの上に置いても邪魔になりません。
USBポートを複数搭載したものもあり、パソコンの周辺に置くのも便利でしょう。デザイン性の高いものが多いのもメリットです。
また、コードの太さも確認しましょう。ドライヤーや電子レンジなど、電圧の高い電子機器をつなぐなら、コードの太いものがおすすめです。コードが太いほど、電圧の影響を受けにくいため、安心して使用できます。
寒冷地で使う場合は、コードが柔らかいものを選びましょう。柔らかいコードの方が、固いコードよりも耐久性が高く、寒い環境でも使いやすいためです。
延長コードは、形状や長さ、太さをチェックの上、用途に適したものを選びましょう。
「差し込み口の形状」や「数」が大事
差し込み口の形状が違うと、せっかく購入しても使えません。形状を確認しておくことも大切です。
一般的な電化製品は2極プラグがほとんどですが、パソコンやオーディオ機器の中には3極プラグのものもあります。
3極プラグをつなぎたいのに、延長コードが2極タイプだと、当然のことながら使えません。3極プラグをつなぎたいときは、形状をきちんと確認してから購入することが大切です。
一方、2極プラグは、3極プラグに対応の延長コードでも使えるので、それほど注意して選ばなくても問題ないでしょう。
また、差し込み口の数も忘れずにチェックします。差し込み口の数は、商品によってさまざまですが、使用予定の差し込み口の数+2個を目安に選ぶとよいでしょう。
使用していない差し込み口からほこりが入ると、発火してしまうことがあるので、多いほどよいというものでもありません。使用しない差し込み口が出てしまう場合には、コンセントキャップを挿すなどして、ほこりが侵入しないように注意しましょう。
「安全機能」や「節電機能」をチェック
安全機能や節電機能などの機能もチェックしておきましょう。
雷サージによる家電の故障を防いでくれる『雷ガード』や、水によるトラブルやほこりによる火災の危険から守ってくれる『防塵・防水機能』といった、安全機能が付いているものはより安心して使えます。
また、使っていない家電製品への電源の供給をスイッチ一つで止められる『個別スイッチ機能』や、差し込むときに半回転させることでコンセントを抜けないようにする『抜け止め防止機能』なども、あると便利な機能です。
優先事項を考えながら、付加機能もチェックして選ぶとよいでしょう。
見せ方も意識しよう
実用性をメインに選びがちな延長コードですが、どうせ設置するなら見せ方を意識して選ぶのもおすすめです。
タワータイプならおしゃれなデザインのものもありますし、インテリアとして見せることもできます。通常タイプの延長コードでも、部屋の雰囲気に合わせて、コードや電源タップの色・形状を選ぶと空間になじみやすいでしょう。
また、コードやケーブルをまとめて収納できる、ケーブルボックスを導入するのもおすすめです。
ケーブルボックスもさまざまなデザインのものがそろうので、部屋の雰囲気に合わせて選べば、おしゃれに見せられます。ごちゃごちゃしがちなケーブル回りをすっきりさせることができるのも便利でしょう。
延長コードを使う際の注意点
(出典) photo-ac.com
延長コードは正しく使わなければ、発火や感電などの事故を起こしてしまう可能性があります。注意点を守って、安全に使うようにしましょう。
事故防止のために電気容量を守る
延長コードに流すことができる電流の量には、上限があります。多くの場合、電源タップの裏に『合計1500Wまで』といった電気容量の上限についての記載があるはずですので、確認してから使いましょう。
また、いわゆる『たこ足配線』をして、電気容量を超えて使用すると、過剰な負荷がコードにかかって発火する恐れがあります。事故を防止するためにも、延長コードに記載された電気容量は、必ず守って使用するようにしましょう。
さらに、電源プラグにほこりがたまることで起こる、トラッキング現象によっても発火する危険があります。
コンセントは挿したままにせず、ときどき乾いた布で掃除をするなど、できるだけほこりから守るようにしましょう。
延長コードの正しい使い方
延長コードは正しく使わなければ、火災や感電する危険性があります。電気容量を守ること、電源プラグにほこりをためないことのほかにも、以下のことも守って使いましょう。
- 電源プラグはコンセントに根元までしっかり差し込む
- ぬれた手でプラグをコンセントに抜き差ししない
- コードは巻いたり束ねたりしない
- コードは重い家具などの下敷きにしない
- コードはステップルやくぎなどで固定しない
また、コードや電源プラグが異常に熱くなったり、焦げ臭いにおいがしたりする場合は、故障や事故の可能性があります。危険なのですぐに使用をやめ、電気店などに確認・修理してもらうようにしましょう。
定期的に掃除をして事故を防ごう
コンセントや電源プラグの発火による事故を防ぐためにも、定期的に延長コードの掃除をすることが大切です。
発火事故の原因は、主にほこりと湿気です。特に、ほこりがたまりやすい大型家電の裏、湿度の高い脱衣所やキッチンのコンセントなどは注意する必要があります。
延長コードの掃除は、差し込んであるプラグを全て抜いた後、電源タップの差し込み口のほこりを、ハンディモップやマイクロファイバークロスなどを使って拭き取るだけで十分です。
また、水がかかる恐れのある場所の電源タップは、定期的に乾いた布で全体を拭いて、水分を取り除いておきましょう。
普段使いにおすすめの延長コード
(出典) photo-ac.com
普段から使うものは、やはり安全に配慮されたものが安心です。用途に合わせて、使いやすいものを選びましょう。
オーム電機 電源タップ 雷ガード 4個口 1.5m HS-K1187W 00-1187
雷サージを軽減する素子を内蔵しており、電源コンセントから侵入する雷サージ電圧を制限することができます。
コードは二重被ふくになっていて丈夫な上、プラグ部分にはトラッキングや感電防止対策が施されているので、安心して使えるでしょう。
また、電源のオン・オフは押しボタンスイッチで切り替えられます。スイッチランプを使わないので、その分消費電力もカットでき、さらに節電可能です。
オーム電機 電源タップ 雷ガード 4個口 1.5m HS-K1187W 00-1187
STYLED USB充電ポート付電源タップ STP4UA2W-2
雷ガード機能搭載で、落雷から機器を守ってくれます。
電源プラグ部分には耐トラッキングカバーが付いており、コンセントにはほこりの侵入を防ぐシャッターが付いているなど、電気火災予防対策もしっかり施されているので安心です。
4個口のコンセントのほかUSBポートが2個口あり、スマートフォンやタブレット端末、ゲーム機などのUSB充電にも使用できて便利です。
STYLED USB充電ポート付電源タップ STP4UA2W-2
パナソニック ザ・タップX 3m WHA2533BKP
コンセント内部への水の侵入を防ぐ防水扉付きで、防水性能の高い延長コードです。
電源プラグには、ユリア樹脂によるトラッキング防止対策、絶縁被ふく付プラグによる感電防止対策が施されており、安心して使用できます。
また、コンセント接続部分には高電導導材が使用され、発熱量を抑えられるのも安心できるポイントです。
パナソニック ザ・タップX 3m WHA2533BKP
サンワサプライ 雷ガードタップ 10個口 3m TAP-SP2110-3
コンセントが10個口も付いた電源タップです。水平面からも垂直面からも電源プラグを差せるので、パソコンの周辺やオフィスなど、大量の電源が必要な場所で重宝するでしょう。
裏面には、強力なマグネットが付いているので、スチール机やキャビネットに固定して使用しても便利です。
雷ガードや、電気容量が1500W以上になれば電源が切れるブレーカーを内蔵しており、安全に使える工夫も施されています。
サンワサプライ 雷ガードタップ 10個口 3m TAP-SP2110-3
インテリアになじむおしゃれな延長コード
(出典) photo-ac.com
延長コードは実用性を重視して選ぶことも大事ですが、インテリアに合わせたおしゃれなデザインのものを選ぶのもおすすめです。細かいところにもこだわると、空間をよりセンスアップすることができるでしょう。
エレコム デザインタップ roo’t 2.5m AVT-D4-2425
光沢のある上面と、マットな側面の組み合わせがどことなく上質感を漂わせる、スタイリッシュな電源タップです。
コンセントは側面に4個口あり、さまざまな方向から差し込める上、隣り合うコンセントの幅が広いので、配線もきれいにできます。テレビやオーディオ回りはもちろん、卓上に置いても邪魔にならずに設置できるでしょう。
カラーはブラックとホワイトの2種類があります。
エレコム デザインタップ roo’t 2.5m AVT-D4-2425
トップランド コードタップ4個口 1.5m M4249
無機質な印象を与えがちな電源タップの中でも、木による自然な温もりが異彩を放つ電源タップです。
どんな部屋ともよく調和しますが、特にナチュラルでかわいらしい空間によくなじむでしょう。
雷ガード・トラッキング防止・シャッター付きコンセントなど、安全に使える機能も備えています。
カラーは、ダークウッドとナチュラルウッドの2種類です。
トップランド コードタップ4個口 1.5m M4249
Fargo TAPKING AC6個口 4.8A PTA605
木目調デザインがおしゃれで美しい電源タップです。
コンセント部分は、個別に回転させることができます。3カ所から差し込むことができるので、大きめのアダプタを差し込んでも隣のプラグの邪魔になりません。
USBポートも付いており、スマートフォンやタブレット端末の充電にも使えるのも便利です。
コンセントやUSBポートの個口数は、バリエーションがあるため、使用目的に合わせて選びましょう。
Fargo TAPKING AC6個口 4.8A PTA605
タワー型のおすすめ延長コード
(出典) photo-ac.com
タワー型の延長コードは、おしゃれなデザインが多いのもうれしいポイントです。また、コンセントやUSBポートが立体的に配置されることで、きれいに配線できる点も魅力でしょう。
エレコム タワー型12口タップ2m ECT-0720
コンセントを12口、USBポートを5口備えたタワー型の延長コードです。
コンセント差し込み口もUSBポートも、360度の放射状に配置されているので、絡まることなく配線できます。パソコン回りや会議室の机など、さまざまな方向からコンセントを差し込む必要のあるシーンで便利でしょう。
また、可動式の脚パーツが付いているので、重量のある電源アダプタを差し込んでも、バランスを崩すことなく、安定して設置することができます。脚パーツに開けられた穴を活用して、付属のネジで固定することも可能です。
エレコム タワー型12口タップ2m ECT-0720
TESSAN タワー型 電源タップ 延長コード 3m
11口のコンセントのほか、USBポートを3口備えており、スマートフォンなどの充電にも使えます。角柱型で、各面にコンセントがあるので、配線もすっきりできるでしょう。
本体サイズは、長さ12×幅12×高さ22cmとコンパクトに設計されているので、複数台のパソコンや電子機器が置かれたデスクの上でも邪魔になりません。
3mの延長コード付きなので、設置可能な範囲も広がります。
TESSAN タワー型 電源タップ 延長コード 3m
持ち運びにも便利な延長コード
(出典) photo-ac.com
コンパクトな延長コードは持ち運びしやすく、旅行や出張の際に重宝します。急速充電に対応したUSBポートが付いているタイプを選べば、スマートフォンやタブレットの充電も短時間でできて便利でしょう。
Anker Anker PowerPort Strip PD 2 mini 1.5m A9122521
約長さ8×幅8×厚み3.4cmと非常にコンパクトなので、カバンに入れて持ち歩いても邪魔になりません。世界各国の出力電圧にも対応しているので、海外旅行や出張でも使えます。
コンパクトであるにもかかわらず、コンセントの差し込み口は2口、USB-Cポートが1口とUSB-Aポートが2口付いており、スマートフォンなどの急速充電も可能です。
安全性も高いので、長く安心して使えるでしょう。
Anker Anker PowerPort Strip PD 2 mini 1.5m A9122521
延長コードの収納、固定アイテム
(出典) photo-ac.com
収納アイテムを活用すれば、延長コードにほこりがたまるのを防げるので、トラッキング現象を防止することができて安心です。また、固定アイテムを使えば、電源プラグの抜き差しがスムーズにできて便利でしょう。
BUFFALO ケーブルボックス 電源タップ&ケーブル収容 Sサイズ BSTB01SBK
スタイリッシュなデザインで、見える場所に置いてもインテリアとしても活躍するケーブルボックスです。
天面にはケーブルホールがあり、スマートフォンやタブレットなどを充電する際に便利でしょう。四つの側面のうち、三つにケーブルルートが付いており、好きな方向にケーブルを伸ばすことができるので、さまざまな場所に設置可能です。
カラーはブラックとホワイト、サイズはSサイズとLサイズがあります。
BUFFALO ケーブルボックス 電源タップ&ケーブル収容 Sサイズ BSTB01SBK
山善 ケーブルボックス RCB-S
窓が付いているので、電源タップを収納したままでも操作できる便利なケーブルボックスです。
天板は開閉式なので、コンセントをほこりから守ることができます。さらに天板には、コード穴が付いているので、天板にスマートフォンなどを置いて充電するときに便利です。
裏側は、壁にぴったり付けてもコードを通せるデザインになっています。カラーはダークブラウンとナチュラルがあり、いずれもスタイリッシュなデザインです。
山善 ケーブルボックス RCB-S
サンワダイレクト 電源タップ用 固定ホルダー クランプ式 200-CB009
クランプで机に設置して、挟み込みホルダーに延長コードをセットしておけば、電源プラグの抜き差しがスムーズにできる便利なアイテムです。
電源プラグの抜き差しのために、机の下にもぐったり移動したりする必要もなく、電源タップが動いてストレスを感じることもありません。
背面に付いたクリップで、配線をすっきりまとめられるのも便利です。クランプでしっかり固定して使えるので、昇降式のデスクに使用するのもよいでしょう。
サンワダイレクト 電源タップ用 固定ホルダー クランプ式 200-CB009
延長コードでコード類をすっきりさせよう
(出典) photo-ac.com
ひと昔前までと違い、延長コードにはさまざまな種類のものが販売されています。
コンセントだけでなく、USBプラグ付きのものを選んでおけば、スマートフォンやタブレット端末も充電できて便利です。おしゃれなデザインのものを選べば、インテリアとしても映えます。
延長コードの選び方や使用時の注意点も知った上で、用途に合ったものを選び、コード類をすっきりさせましょう。