目立たないイメージのあるカーテンレールも、デザイン性の高いものを選べば、お部屋のコーディネートに一役買ってくれるものです。この記事では、カーテンレールの選び方や取り付け方などの基本情報から、おすすめの商品まで紹介します。
目次
カーテンレールの選び方をチェック
カーテンレールは、使いやすい機能性を重視したものを選ぶか、インテリア性を重視するかで選ぶべきタイプが大きく変わります。また、作りたい空間のイメージがある場合は、色や素材で選ぶのも一つです。
さらに、カーテンの重量によって落下しないよう、耐荷重をチェックしておくことも大切です。
カーテンレールの種類や機能で選ぶ
カーテンレールの主な種類として、機能性レール・装飾レールの2種類があります。
機能性レールは、開閉時にカーテンがスムーズに動くことなど、機能性を重視したシンプルな作りのカーテンレールです。戸建住宅でも、賃貸マンションでも一般的に広く普及しているのが、このタイプになります。
一方、装飾レールはデザイン性にこだわったタイプです。木や鉄など、素材の種類で選べたり、モダン・ナチュラルな雰囲気など凝ったデザインのものもあったりします。カーテンレールをインテリアとして生かしたい人におすすめです。
ほかにも、窓枠の大きさに合わせて伸縮自在のカーテンレールや、特殊な形の窓にも対応できるカーブレール、さらには電動タイプのものもあります。
レールの本数も決めておこう
カーテンレールを選ぶ際は、あらかじめレールの本数を決めておきましょう。
カーテンレールには、レールが1本のシングルレールと、レールが2本のダブルレールがあります。一般的に多く採用されているのは、レースなどの薄地カーテンと、厚地カーテンの2種類を掛けることのできるダブルレールです。
しかし、外からの視線を気にする必要のない高層マンションの窓や、年中閉めたままにしている窓には、シングルレールを選んでもよいでしょう。
カーテンレールの素材や色で選ぶ
作りたい空間のイメージに合わせて、素材や色で選ぶのもおすすめです。
あまりカーテンレールの存在を目立たせたくない場合は、シンプルな機能性タイプを選びましょう。色味は、壁紙・床・建具のどれかの色と合わせると部屋によくなじむので、失敗がありません。
インテリアの一つとして選びたい場合は、部屋のベース色とは対照的な色味の装飾性タイプのものを選ぶとよいでしょう。
また、カーテンレールの素材には、木製・金属製・木と鉄の両方が使われたタイプがあります。木製は温かみを感じさせますし、金属製は丈夫で長持ちするなど、それぞれ異なるメリットがありますので、目的に合わせて選びましょう。
耐荷重は必ず確認を
カーテンはそれなりの重さがあるものです。落下してしまわないよう、カーテンレールの耐荷重もしっかり確認しておく必要があります。
特に、樹脂コーティングされたカーテンや、裏地の付いたもの、ベルベット素材などのカーテンは、サイズが大きくなるとかなりの重さになります。開閉時に負荷がかかることで、レールが落下してしまう危険性もあるので、気を付けましょう。
また、特に装飾レールの場合は、レール自体の重量も気にする必要があります。場合によっては、下地を補強した方がよいこともありますので、確認の上取り付けるようにしましょう。
カーテンレールの取り付け方法や測り方は?
(出典) photo-ac.com
カーテンレールは、取り付ける位置によって、用意すべき寸法が異なります。
取り付けは自分で行うこともできますが、一番肝心な作業である『壁の下地を見つける作業』は、慣れない人にはなかなか難しいものです。心配な場合は、業者に依頼するのが無難でしょう。
2種類の取り付け方、測り方
カーテンレールの取り付け方には、正面取り付けと、天井取り付けの2種類の方法があります。
正面取り付けとは、カーテンレールを窓枠の外側にある壁に取り付ける方法です。カーテンで窓全体を覆えるので、遮光性や断熱性を高められます。
正面取り付けをする場合、カーテンレールの長さは、窓枠の外側の寸法を測った上で、20~30cm長めにするとよいでしょう。
一方、天井取り付けとは、窓枠の内側の天井面に、カーテンレールを取り付ける方法です。カーテンが窓枠内に収まることになるので、すっきりした印象になるでしょう。
この場合のカーテンレールの長さは、窓枠の内側寸法を測定し、そこから1cm短くすると、ちょうどよい長さになります。
レールを取り付ける際の注意点
レールを取り付ける際には、取り付ける窓の周囲に障害となるようなものがないか確認しましょう。
窓が部屋の角にある場合や、すぐそばにエアコンが設置してある場合などは、レールの長さや幅によっては取り付けが難しいことがあります。
特に装飾レールで、装飾部分が突き出ているデザインのものは、取り付けるのに十分なスペースがあるかどうか確認するようにしましょう。
また、カーテンレールを取り付ける際は、ビスを使って、壁の中の木下地に固定する必要があります。
しかし、下地の有無は外からでは判断しづらいものです。自分で取り付ける場合は、家の設計図を確認したり、市販の下地チェック用の器具を使用したりし、確認してから取り付けるのがおすすめです。
自分で取り付ける場合の手順
自分でレールを取り付ける場合、取り付け位置が問題ないか確認したら、下地を探すことから始めます。
下地の有無は、壁をコンコンと軽く叩いてみて、少し鈍い音がするところを探すことで確認できます。心配な場合は、市販の下地チェック用の器具を使うとよいでしょう。
次に、ブラケットの取り付け位置を決めたら、キリやドリルを使って下穴を開けてから、ビスを使ってブラケットをしっかり固定します。
最後にカーテンレールを取り付ければ完了です。
業者に依頼することも可能
カーテンレールの取り付けは、自分で行うこともできますが、下地を見つけるのが難しかったり、高い位置での作業が難しかったりして、うまくできるか心配な人もいるでしょう。
そんな人は、業者への依頼を検討するのもおすすめです。ホームセンターやインテリアショップに頼むこともできますし、取り付け業者に依頼するのもよいでしょう。
取り付け費用の相場は、窓総数が5~10カ所で2~10万円で、業者によって値段に差があります。一度、複数の業者に相見積もりを取って、比較・検討の上依頼するのがよいでしょう。
ベーシックな機能性レール
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機能性レールは、スムーズに開け閉めできるようランナーに工夫が施されていて、使い心地に満足できるものが多いでしょう。シンプルなデザインである上、部屋に合わせた色を選べば、主張することなく部屋に溶け込みます。
TOSO カーテンレール エリート 2.0m
カーテンレールのメーカー『トーソー』の、プロも使用するカーテンレールです。
大型ホイールランナーによって、カーテンをとてもなめらかに開閉できます。ブラケットが正面から見えないようにデザインされているので、窓際がすっきりした印象になるでしょう。
カラーバリエーションは12種類もあるので、部屋にぴったり合ったものを選べるのもうれしいポイントです。
TOSO カーテンレール エリート 2.0m
MADO X MODE 伸縮木目カーテンレール ゼロ
ランナーの大きな車輪が特徴的なカーテンレールです。回転数を少なくすることで、摩擦を減らしながら、カーテンをスムーズに開閉することができます。
リターンキャップを採用しており、リターン付きカーテンを付けることで、遮光性・遮熱性を高めることが可能です。
木目調の美しい見た目も特徴で、カラーはダークオーク・ホワイト・ライトオークの3種類から選べます。
MADO X MODE 伸縮木目カーテンレール ゼロ
ジーニアス 角型 伸縮 カーテンレール 2mダブルタイプ
窓枠の寸法を細かく測らなくても、窓のサイズに合わせることができるカーテンレールです。伸縮自在で、壁付けでも天井付けでも対応できます。
取り付けに必要な部品は全てセットで付いてくるので、ドライバー1本あれば簡単に取り付けられます。
ランナーには車輪が付いているので、開閉もスムーズです。中央に配置されたマグネットランナーによってカーテン同士をピタッと固定することもできます。
色はホワイトとブラウンの2色展開です。
ジーニアス 角型 伸縮 カーテンレール 2mダブルタイプ
金属装飾のおすすめカーテンレール
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アンティーク風の窓辺にしたい人には、金属装飾のカーテンレールがおすすめです。ここでは、デザイン性に優れるだけでなく、機能性にも優れたものを集めました。
ADIUM ドイツ製カーテンレール ADIUM PREMIUM セット
長く使えて機能的な上、デザイン性にも優れたドイツ製カーテンレールです。
カーテンレールの中をランナーが走行する、『インランナー式』を採用しています。カーテンの開閉の際に、ブラケットがランナーを干渉することなく、スムーズに動きます。
最大の魅力は、7種類の装飾キャップと5種類のレールカラーを自由に組み合わせて、自分好みのカーテンレールにすることができることです。
選んだパーツによって、大人ナチュラルな雰囲気やクールな雰囲気など、自由な表現を楽しめるでしょう。
ADIUM ドイツ製カーテンレール ADIUM PREMIUM セット
TOSO クラスト19 ネクスティダブル
5種類の装飾キャップと、5種類のレールカラーを組み合わせることができます。
南仏風のアンティークなデザインの装飾キャップは、カーテンレールも含めた窓回りを、クラシカルにコーディネートしたい人にはぴったりのデザインです。
また、リングランナーをレールに通す仕様です。リングランナーの内側に施された特殊アセタール樹脂によって、静かにかつなめらかに開閉することができます。
TOSO クラスト19 ネクスティダブル
木製のおしゃれな装飾レール
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木製のカーテンレールは素朴な温かみを感じさせ、癒しの空間演出に一役買ってくれます。作りたい空間イメージや、窓辺の雰囲気に合わせて、お気に入りのものを選びましょう。
リビングプラス 木製 カーテンレール 匠 2.0m シングルタイプ
天然木が感じさせる温かみと、ころんと丸いエンドキャップによって、かわいらしい雰囲気を感じさせるカーテンレールです。
リングランナーなどほかのパーツも天然木製で、カーテンを開閉するたびにコロコロと鳴る音に癒されます。
あらかじめ窓の寸法を細かく測らなくても、木製なのでカットすれば調整できるのも便利です。
取り付け方法もシンプルで、下地の薄い窓辺でも取り付けることができます。
リビングプラス 木製 カーテンレール 匠 2.0m シングルタイプ
曲がる、突っ張りタイプのカーテンレール
(出典) photo-ac.com
窓辺だけでなく、さまざまな場所に取り付けられるタイプのカーテンレールもあります。
曲がるタイプだと、どんな窓でも使える上、間仕切りに使うこともできて便利でしょう。突っ張りタイプのものは、家の中で目隠しをしたい箇所など、ちょっとしたところにカーテンを掛けるのに使えます。
keihome フレックスカーテンレール 2.0mタイプ
手で簡単に曲げられるので、出窓や天井に取り付けて、コーナーの間仕切りにも使えます。
柔らかいながらも適度な固さがあり、カーテンの重みにしっかり耐えるだけの強度はあるので安心です。
また、マグネットランナー付きなので、カーテンが閉まらないということもありません。
2m・3m・4m・5mの4種類の長さが用意されており、取り付けはドライバーとニッパーさえあれば簡単にできます。
keihome フレックスカーテンレール 2.0mタイプ
SunnyDayFabric アジャスターポール ホワイト M 幅111〜190cm
最短で111cm、最長で190cmに伸縮可能な、リングランナー付きの突っ張り棒です。
ポールを回すだけで、簡単に伸縮させることができます。取り付ける際は、取り付けたい壁や柱の間の長さより長めにセットしてから、パイプを圧縮して取り付けます。
部屋を傷つけることなく設置できるので、賃貸住宅に住んでいても、ちょっとしたところに取り付けられて便利でしょう。
SunnyDayFabric アジャスターポール ホワイト M 幅111〜190cm
部屋に合ったカーテンレールを選ぼう
(出典) photo-ac.com
カーテンレールは、特にデザインにこだわらない場合は、目立たずシンプルな機能性タイプを選んでおくのが無難です。その場合でも、部屋の基調とする色に合わせて選ぶことで、浮いてしまうことなくすっきりした部屋にすることができます。
一方、作りたい空間イメージがはっきりある場合は、お気に入りの装飾レールを探すとよいでしょう。部屋の細部にまでこだわることで、よりあかぬけた空間になるはずです。
カーテンレールを新調するなら、部屋に合ったものを選び、過ごしやすい空間作りに一役買ってくれるものを選ぶとよいでしょう。