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無印良品の商品開発担当歴13年! 整理収納アドバイザー&3児の母による、家事を減らすモノ選び

皆さんは家事が好きですか?苦手ですか?忙しい日々の中で、すべてを完璧にこなすことはなかなか困難。自己嫌悪に陥ったり、パートナーや子どもにイライラしたり、「なんだかうまくいかないな……」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

無印良品の元商品開発担当で、現在は整理収納アドバイザーの水谷妙子さんが、家事の取捨選択や、厳しい目線で選んだ使えるモノを教えてくれました。

 

「本当は家事が苦手」と気づき、少しずつ“手放す”ことに

今でこそ「家事が苦手」と公言している水谷さんですが、そこに至るまでは葛藤があったそうです。

「大人になれば、子どもが生まれれば家事が好きになれるかなと思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。日用品の商品開発の仕事をしていたので、私は家事が得意だ!と思い込んでいましたが、大きな勘違い。仕事だとできるけど、私生活になると全然できない……とようやく気がついたのは第一子出産後。家事も育児も一人で頑張ろうと抱えるうちに、産後ノイローゼ気味になってしまいました。そこから、心身を守るために家事を手放すようになったのです」

少しずつ家事を手放していった水谷さん。ポイントは、家事を細分化して苦手な家事まで抱えないようにすることと言います。パートナーや外注を頼って「自分でやらない」選択をして、それでも難しい場合はモノの力に頼ることなのだとか。特にモノ選びには自信がありました。

「無印良品時代に500点以上の商品開発に携わっていましたが、その過程で他社製品を調べて、実際に使って評価します。人より多くのモノを使った経験があるからこそ、今の暮らしにはこれがいい!と思える選択ができるようになったのだと思います」

水谷さんの家事のコツと愛用品

そんな水谷さんに家事のコツと愛用品をおしえていただきました。

 

食器や調理器具選びは“食洗機”で洗えるかが基準

まずはお料理のコツから。水谷さんは、保存食やあらかじめ下味をつけるといった作業はしないのだそうです。夕食前の20分で一気に仕上げることができるメニューや調理方法を選ぶと言います。

そして、食器や調理道具は食洗機で洗えるかどうかを基準に選ぶのだとか。「夕食後もやることがたくさんありますよね。できるだけ片づける時間を最短にしたいんです」と水谷さん。

「例えば、ティファールの取っ手が外せるフライパン。食卓にも置けて大皿の代わりになりますし、食洗機にも入ります。省スペースなので収納場所にもスッキリおさまるんです」

「毎日食洗機を使うので、食器は熱や水圧に耐えられることが大切。そのため、よく使っている食器は業務用が中心です。和洋中どんな料理にも合う白をセレクトすれば、献立や盛り付けも迷うことがありません。業務用アイテムのシンプルな見た目と耐久性が、私の暮らしには欠かせません」

 

毎日の掃除は5分!二刀流で効率アップ

水谷さん流のお掃除テクニックは“二刀流”がポイントなのだとか。

「柄が伸び縮みする花王のクイックルハンディを床に使っています。本来は高い場所に使うための商品なので、とっても軽いんです。角度調整が細かくできる点もポイントです。そして、ソファ下や家具のスキマから掻き出したホコリはマキタの掃除機で吸い込みます。この二刀流掃除なら5分程度であっという間に床掃除の完了です」

苦手な書類整理は自動的にできる仕組みを

苦手な書類整理は“仕組み化”することで負担を減らしたと、水谷さんは言います。

「書類整理はかなり苦手です。少しでも億劫だなと思ったらやらなくなってしまうという自分の性格をよく知っているからこそ、苦手でもやらなくてはいけない家事は簡単な仕組みを整えます」

水谷さんが書類整理で愛用しているのは、無印良品のアクリルクリップボードです。

「アクリルクリップボードを複数用意して、小学校、学童、保育園などから届く一時保管用の書類を挟みます。普段座る場所から一歩も動かずに確認できる場所に置くのがポイントです。書類が多くなり、物理的に挟めなくなった頃が見直すサイン。この方法で情報の見落としが無くなり、書類を整理する精神的な負担が減りました」

自分と向き合って家事の取捨選択をして、モノの力を活用する。整理収納アドバイザーの水谷妙子さんから、暮らしをうまく回していくためのヒントをご紹介いただきました。

もっと知りたい方は『水谷妙子の取捨選択 できれば家事をしたくない私のモノ選び』(主婦の友社)をぜひ手にとってみてください。料理、洗濯、掃除、ストック管理、書類管理、洋服管理などのコツのほか、新型コロナによるステイホームをキッカケに揃えたアイテムもご紹介しています。

 

プロフィール

水谷 妙子(ミズタニタエコ):整理収納アドバイザー1級。夫と8歳の娘、6歳の息子、4歳の息子の5人暮らし。東京都在住。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、無印良品で生活雑貨の商品企画・デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超、調べた他社商品は5000点超。2018年「家が整うと、家族も整う」というコンセプトのもと「ものとかぞく」を起業。雑誌やWeb、テレビなどで活躍中。モノについての幅広い知識や、独自の着眼点で使い方を紹介するインスタグラムが人気。

水谷さんホームページ:http://taekomizutani.com

水谷さんInstagram:https://www.instagram.com/monotokazoku

 

水谷妙子の取捨選択 できれば家事をしたくない私のモノ選び

税込1430円

※2021年05月30日時点

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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