洗ってもタオルが臭い!原因やにおいを落とす方法、予防方法を紹介

ちゃんと洗ったはずのタオルが臭くてお悩みの人もいるのではないでしょうか?嫌なにおいの原因は、洗濯物に付いた雑菌が繁殖することにあります。この記事では、においの原因やにおいを落とす方法、予防方法について紹介します。

タオルが臭くなる原因

ちゃんと洗濯したはずのタオルが臭くなる原因は、雑菌の繁殖です。雑菌は高温多湿な環境を好み、人の汗や皮脂をエサにして増殖するので、特に夏場や梅雨の時期などは注意する必要があります。

主な原因は「雑菌」

タオルのにおいの原因は『モラクセラ菌』という雑菌です。

モラクセラ菌は、人の口や鼻などの粘膜などいろいろなところにいる菌ですが、気温・湿度・エサがそろうと増殖します。気温は30~40℃、湿度は80~85%が最も発生しやすい条件で、エサになるのは人の皮脂や汗です。

そのため、特に夏場や梅雨の時期の部屋干しなどで、すぐに乾かせないような場合に、におうことが多いでしょう。

モラクセラ菌の特徴

モラクセラ菌とは、人の粘膜に存在する常在菌です。乾燥や紫外線に強く、洗濯物を日光に当てて干しても、完全に死滅することはありません。

また、タオルなどの洗濯物に付く嫌なにおいの原因は、厳密に言うと、モラクセラ菌の排泄物です。

モラクセラ菌がタオルや衣類に付着すると、そこに付いた汗や皮脂、石鹸カスなどを栄養にして『4-メチル-3-ヘキセン酸』という物質を発生させます。この物質が、汗や水分と一緒に気化すると、嫌なにおいがするのです。

加熱してタオルの臭いにおいを取る方法

嫌なにおいの原因である雑菌は、高温で加熱することで死滅させることができます。ここでは、加熱によってにおいを取り除く、さまざまな方法をご紹介します。

電子レンジで加熱する

電子レンジを使った方法は、最も手軽にできる殺菌方法です。以下の手順で行うとよいでしょう。

  1. タオルを水でぬらして、軽く絞ります。
  2. そのままの形でラップに包みます。
  3. 電子レンジを使って、600Wまたは500Wで1~1分30秒加熱します。
  4. 中身を取り出して洗濯しましょう。

電子レンジで加熱するのは、必ず綿100%のものだけにしましょう。化学繊維が含まれたものを電子レンジで加熱するのは危険です。

また、電子レンジで加熱した後のタオルは、水分が含まれているため、放っておくと再び雑菌が増殖します。再びにおいが発生しないよう、中身を取り出したら、必ず洗濯するようにしましょう。

アイロン掛けする

アイロンも比較的手軽に除菌できる方法です。雑菌は60℃以上の高温で死滅するといわれているため、洗濯したタオルにアイロン掛けをしても臭い対策になります。

その際、アイロンは高温に設定しましょう。スチームアイロンでも大量の高温蒸気によって除菌・脱臭可能です。

ただし、素材によってはアイロン掛けのできないものもありますので、必ず洗濯表示を確認してから行うようにしましょう。

鍋で煮沸する

鍋でタオルを煮沸して除菌する、『煮洗い』と呼ばれる方法もあります。煮洗いは以下の手順で行います。

  1. 鍋に水を入れ、沸騰させます。
  2. 水が沸騰したら、タオルを入れます。
  3. 鍋底にタオルがくっつかないよう、時々動かしながら20分くらい煮ます。
  4. 中身を取り出したら、洗濯機で洗います。

煮洗いに使う鍋は、使い古した鍋などで構いません。また、漂白剤や重曹を入れて煮沸するのも効果的です。

コインランドリーの乾燥機を使う

コインランドリーの乾燥機は、家庭用の乾燥機よりも高温の約80~120℃で乾かすことができるため、高い除菌効果が期待できます。短時間で一気に乾燥させ、雑菌が繁殖する暇を与えません。

また、乾燥機のドラム内では常に空気が循環しており、その空気を生地に含ませるようにして乾かします。そのため雑菌だけでなく、ダニやハウスダスト、花粉も落とすことができる上、ふわふわの仕上がりにすることができるでしょう。

洗剤でタオルの臭いにおいを取る方法

タオルのにおいは、重曹や漂白剤を使っても取ることができます。重曹を使う場合、洗剤と一緒に重曹を入れれば、後は普段通りに洗濯機を回すだけでできますし、漂白剤を使う場合は隙間時間でできるほど簡単です。

重曹を入れて洗う

洗剤と一緒に重曹を入れて洗うのもにおい対策として有効でしょう。アルカリ性である重曹は、酸性の皮脂汚れやにおいを中和して消してくれます。また、重曹自体がにおいを吸着して取り除いてくれる効果もあります。

軽いにおいなら、ティースプーン5杯分ほどの重曹を洗剤と一緒に入れて洗濯すれば、消臭できるでしょう。

さらに、重曹には水を軟らかくする効果もあるので、柔軟剤を使わなくても生地を自然な柔らかさに仕上げることもできます。

漂白剤で浸け置きして洗う

漂白剤で浸け置きした後に、洗濯機で洗うのも効果的でしょう。用意するものは、バケツ・洗いおけ・漂白剤・40~50℃くらいのお湯です。以下の手順で行いましょう。

  1. バケツ・洗いおけにお湯を入れます。
  2. 1回の洗濯に使う量の半量ほどを目安に、漂白剤を入れます。
  3. タオルを入れて、1~2時間ほど浸け置きしておきます。
  4. タオルを取り出し、洗濯機で洗います。

漂白剤が手に付くと、手が荒れることがありますので、ゴム手袋をして作業すると安心です。

タオルの臭いにおいを防ぐには?

タオルに嫌なにおいが付くのを防ぐためには、できるだけ雑菌が増殖しやすい環境に洗濯物を置かないことが大切です。

洗い終わったらすぐ干す、すすぎのときにお風呂の残り湯を使わない、洗濯槽をきれいに保つ、といったことを徹底して、においの発生を防ぎましょう。

洗ったらすぐ干す

洗い終わった洗濯物は、すぐに干すことが肝心です。

洗濯機にかけ終わり、脱水された状態の洗濯物は、当然ながらまだ乾いておらず、湿気を含んだ状態にあります。湿度が高いということは、雑菌が繁殖しやすい状態です。

せっかく洗った洗濯物に雑菌が増殖してしまうのを防ぐためにも、洗濯機が止まったら、できるだけすぐに干すようにしましょう。

また早く干すことで、洗濯物にシワが付きにくくなるメリットもあります。

すすぎで残り湯を使わない

節約のため、洗濯にお風呂の残り湯を使っている人もいるかもしれませんが、におい対策としては、残り湯ですすぎを行うのはおすすめできません。

お風呂の残り湯には、雑菌のエサとなる皮脂や汚れがたくさん含まれており、においが発生するリスクが非常に高くなるためです。

ですが、残り湯の使用は洗濯のときのみにして、すすぎはきれいな水道水で行うのであれば問題ありません。雑菌も洗い流せるので、臭いは発生しにくいでしょう。

洗濯槽をきれいに保つ

洗濯槽を定期的に掃除して、きれいな状態を保つことも大切です。一見するときれいに見えても、洗濯槽の裏側にはカビ・雑菌が付着していることがあります。

そのため、洗濯槽用のクリーナーを使って定期的に洗浄しておきましょう。洗濯槽の洗浄は、以下の手順で行います。

  1. 排水されないよう、洗濯機の電源を入れておきます。
  2. 洗濯槽用のクリーナーを入れます。
  3. 高水位まで給水し、標準コースで洗います。
  4. 終了したら洗濯槽内を確認し、汚れが残っている場合はさらにすすぎます。
  5. きれいになったら、もう一度標準コースで洗濯機を回し、クリーナーを完全に落としておきます。

洗濯槽用クリーナーには、酵素系と塩素系のものがあります。酵素系クリーナーは塩素系に比べて殺菌力は低くなりますが、衣類や手肌に優しいタイプです。

どちらのタイプを使っても、掃除にかかる時間は変わりませんので、タオルのにおいのキツさや自分の好みによって選びましょう。

タオルの臭いにおいは早めに対策を

せっかくきれいに洗濯したはずのタオルや衣類から、嫌なにおいがしたらとても不快なものです。においの原因となる雑菌が付かないようにできればベストですが、雑菌の性質上、完全に消滅させることは残念ながら難しいでしょう。

しかし、適切な対策を取ることで、付いてしまった雑菌を除去したり、雑菌が付きにくくしたりすることはできます。タオルの臭いにおいに気づいたら、早めに対策をして、洗濯物を心地よく使いましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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