壁紙のボールペン汚れの落とし方。インクの種類、きれいに落とす方法

壁紙に子どもがボールペンで落書きをしてしまったとき、上手く落とせずに困っている人は多いのではないでしょうか?汚れがいつ付いたものなのか、またインクが水性なのか油性なのかでも対処法が異なります。家庭ですぐに処置できる方法を紹介します。

ボールペンインクの種類は二つ

ボールペンインクの種類は、大きく分けて『油性』『水性』の二つです。違いを押さえた上で、ボールペン汚れの落としていきましょう。

油性のボールペン

油性ボールペンのインクは、乾くスピードが早いのが特徴です。紙に書いてもにじみにくく、耐水性も高いため、1度書くと消えにくいでしょう。

またインクの粘度が高いため、書き始めにかすれてしまったり、インクがペン先にたまりやすかったりする傾向にあります。

近年では、書き味が水性ボールペンと同じくらい軽く、インクだまりなどの課題が解消された商品も増えているので、普段の生活の中でますます重宝されるでしょう。

水性のボールペン

水性ボールペンのインクはサラサラとしており、書き味がとても軽いという特徴があります。軽い筆圧で書き続けられるので、手が疲れにくく、長文を書く際にも最適です。

また粘度が低いインクであるため、書き出しがかすれにくいです。ペン先が乾きやすい特性のため、ノック式ではなくキャップ式の商品が多く発売されています。

ただし、万年筆のような快適な書き心地ですが、耐水性がないため、雨や汗などが落ちてしまうとすぐににじんでしまいます。加えて、裏移りがしやすいのもデメリットです。

壁紙についた水性ボールペンの汚れを落とす

一般的なビニールクロスの壁紙の場合に、おすすめの落とし方を紹介します。いずれもこすって落とす方法のため、力を入れすぎず軽くこするのがポイントです。

なお、紙や和紙などの『水拭きできない素材の壁紙』には不向きですので、注意しましょう。

消しゴムを使って落とす

消しゴムを使う場合のポイントは、『軽く』汚れ部分をこすることです。ゴシゴシと強く押し付けてしまうと、壁紙が傷んだり破れてしまうので注意しましょう。

ボールペン汚れを落とす消しゴムには、普通のプラスチック製消しゴムだけではなく、『壁紙の汚れ専用』の消しゴムも存在します。

落書きや油汚れなど、さまざまな汚れ原因に対応する商品が発売されているので、ボールペンの落書きに対応している物を探してみましょう。

また消しゴムの代わりに、『メラミンスポンジ』を使うことも可能です。消しゴム同様、強い力でこすらないようにしましょう。

歯磨き粉を使って落とす

水性のボールペン汚れには、歯磨き粉を使う方法が有効です。不要な歯ブラシに歯磨き粉を付けて、汚れの上から優しくこすっていきます。

こすっているうちに汚れが浮いてくるので、水拭きし、仕上げに乾いたタオルなどで上から拭き取りましょう。目安としては、2〜3回程度歯ブラシと水でこする作業を行うと、きれいに汚れが落ちるはずです。

濡れた雑巾で拭く

時間が経過していない場合には、濡れ雑巾で落書き部分を拭いてみましょう。これで落ちるケースも多いです。しかし、時間が経過してしまっているなど、それでも落とせなければ、台所用や洗濯用の洗剤を少し濡れ雑巾に付けてみましょう。

またガラスクリーナーを、綿棒の先に少し付けてこするのもおすすめです。洗剤やクリーナーを使った場合、汚れが落ちたら仕上げに水拭きをして薬剤を落としましょう。

壁紙についた油性ボールペンの汚れを落とす

油性ボールペン汚れの落とし方を紹介します。油性ボールペンは、そもそも消えにくいようにインクが作られているため、水性ボールペンよりもやや根気が必要になります。

壁紙の素材や色によって相性の良し悪しはありますが、こちらを参考に試してみましょう。

壁が白い場合は漂白剤で落とす

壁紙が白い場合に限りますが、漂白剤を使って汚れを落とすことができます。塩素系の漂白剤を薄め、綿棒の先などに付けて汚れ部分をこすっていきましょう。

数分放置し、色が落ちたら水拭きをします。その後、仕上げに乾拭きをしましょう。この際、仕上げの水拭きと乾拭きをしないで放置してしまうと、薬剤が壁紙に染み込み、黄ばみの原因になることがあるため注意が必要です。

なお塩素系の漂白剤を使うため、この作業を行うときには換気をしっかりするなど、注意書きに従って実施しましょう。

エタノールや除光液を使って落とす

エタノールや除光液、クレンジングオイルを使って落とすことも可能です。コットンや綿棒などに染み込ませて、上からトントンと軽く叩きながら汚れを浮かしていきましょう。

この際こすらずに、汚れに薬剤を染み込ませて落とすイメージで作業するのがポイントです。汚れが落ちたら、仕上げに水拭きと乾拭きをしましょう。

ただし壁紙のデザインや色味によっては、薬剤がシミになってしまうケースもあります。そのため、まずは目立たない隅などで試してから実行するのをおすすめします。

頑固な汚れにはガンジーインキ消し

ガンジーインキ消しとは、紙に書いた油性ボールペンの字などを消すための商品で、2種類の液体を混ぜて使うものです。壁紙のボールペン汚れにも有効なので、試してみましょう。

まず、1の番号が記載されている液体を綿棒の先に付け、汚れ部分に優しく塗ります。次に2の番号が記載されている液体を、キャップに付いている刷毛を使い、1の液体の上から重ねましょう。

これを数回繰り返します。汚れや壁紙と相性がよければ、化学変化によって汚れをきれいに落とせます。

なお、有効なインクは『ブルー』『ブルーブラック』のみで、『黒』は消せない点は注意しましょう。

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壁紙のボールペン汚れを消すときの注意点

壁紙と薬剤は、相性が悪いケースもあります。そのため、薬剤などを使う前に注意点をいくつかチェックしておきましょう。また、汚れは対処するタイミングが早いほど落ちやすいのもポイントです。

壁紙の素材を確認しよう

壁紙の素材には、ビニールクロス・紙・和紙などさまざまなパターンがあります。また白とは限らず、色が付いていたり、模様があったりするケースもあるでしょう。

薬剤を汚れ部分に塗る前に、まずは壁紙の下の隅の方など目立たないところで試し、確認するのをおすすめします。相性の悪い薬剤を使ってしまうと、逆に壁にダメージを与えてしまいかねないためです。

またシミになってしまったり、色が抜けてしまったり、破れてしまったりすることもあるので、慎重に試しましょう。

汚れたらすぐに対処しよう

壁紙の落書きを見つけたら、スピード重視ですぐに対処しましょう。特に水性ボールペン汚れの場合、直後であれば水拭きで簡単に落ちることもあります。水性・油性問わず時間が経過すればするほど、汚れは浸透してしまい頑固になります。

また薬剤などで処置をする場合には、子どもが触ると有害なものもあるので、よく注意しながら進めましょう。

まずは水などで処置をし、それでも落ちない場合は、子どもが近くにいないタイミングで薬剤処置をするなどの工夫が必要です。

壁紙のボールペン汚れをきれいに落とそう

壁紙のボールペン汚れを見つけたら、まずはそれが水性インクか油性インクか、いずれによるものなのかを把握しましょう。

インクの種類によって、有効な対処法は異なります。水性であれば水を使って落とすのが効果的です。一方油性であれば、元々落ちにくいようにインクが開発されているため、洗剤などの薬剤を使いましょう。

また薬剤を使う場合は、子どもが触ると有害なものもあるため、作業のタイミングに注意が必要です。

いずれしろ、汚れは見つけ次第早めに対処するのがベストでもあります。無理のない範囲で、安全を優先しながら作業をしましょう。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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