メンズ用名刺入れは、ビジネスシーンで必須のアイテムです。とはいえ素材やサイズの選択肢が多く、どれを選べばよいか迷うこともあるでしょう。名刺入れをプレゼントするときに知っておきたい、素材の種類や選び方、おすすめの商品を紹介します。
目次
名刺入れは重要なビジネスアイテム
ビジネスシーンにおいて、名刺入れは名刺を入れるためだけのものではありません。ビジネスパーソンの中には、名刺入れを重要なコミュニケーションツールの一つと捉える人もいます。
ビジネスにおいて、名刺入れにはどのような役割があるのか見ていきましょう。
第一印象を左右する
ビジネスシーンで名刺入れを出すのは、商談相手や取引相手と初めて顔を合わせるときです。つまりまだ、お互いの印象を探り合っている状態といえるでしょう。
このとき、相手がボロボロの名刺入れを取り出してきたら、どのような印象を持つでしょうか。「だらしない」「気を使えなさそう」などと思う人は多いでしょう。
このように、どんなに身だしなみをきれいに整えていたとしても、名刺入れの印象一つでマイナスのイメージを持たれてしまうことがあります。
デキるビジネスマンは、名刺入れ一つ選ぶにしても手を抜きません。「軽く見られないか」「好印象を与えられるか」と気を配り、ビジネスシーンで少しでも有利に立ち回ろうと考えます。
くたびれてきたら買い替えどき
名刺入れは、見た目が重要です。『まだ使えるか』ではなく、『見る人に汚い印象をあたえないか』で買い替えどきを判断しましょう。
具体的には、名刺入れが以下のような状態になったときが買い替えの目安です。
- 型崩れしている
- 表地が劣化している
- 表地が黒ずんでいる
名刺入れが型崩れしていると、名刺を適切に収納できません。もらった名刺や渡す名刺が擦り切れたり変形したりする恐れがあります。
また、表地が劣化したり黒ずんだりしたりしている名刺入れは、清潔感がありません。これはビジネスシーンではマイナスです。
名刺入れは、商談中ずっと机の上で相手の目にさらされることとなります。「くたびれてきたな」と一瞬でも感じたら、早急に買い替えを検討しましょう。
メンズ用名刺入れの選び方
名刺入れは、ビジネスパーソンの印象を大きく左右する小物の一つです。趣味や好みだけで選ぶと、見る人に悪印象を与えることもあります。そのため、持っているだけで清潔感や信頼感を演出できるような名刺入れがおすすめです。
メンズ用名刺入れを選ぶとき、注意したいポイントを見ていきましょう。
素材ごとの特徴と印象
メンズ用名刺入れは、素材によって大きく印象が変わります。
名刺入れに使われる素材としては、主に以下のようなものがあります。
- 金属製
- プラスチック
- 革製
アルミやステンレスの名刺入れは、ややカジュアルな印象です。耐久性が高くスタイリッシュですが、傷が目立ちやすい点はデメリットといえます。
またプラスチックの名刺入れは、ビジネスシーンにはチープ過ぎるかもしれません。『保管用』というイメージが強く、マナー違反と見なす人もいます。
やはり、ビジネスシーンで最も好まれるのは、革製です。中でも本革は風格があり、どのような場面に出しても恥ずかしくありません。ただし本革は、カビや劣化の恐れがあります。きれいに使うには、適宜適切なケアが必要です。
収納枚数や機能性で選ぶ
素材と並んでチェックしておきたいのが、マチの幅や収納性です。
おすすめは、幅1~2cm程度のマチがついた名刺入れです。ほどよい収納力がある一方で厚すぎず、見た目が野暮ったくなりません。名刺交換の多い人でも、1日分の名刺ならきちんと収納できるでしょう。
ただし、マチが薄い名刺入れの場合、整理を怠るとすぐにパンパンになります。見る人に「だらしない」という印象を与えないよう、定期的に名刺の整理が必要です。
また、名刺入れは収納場所が2カ所以上あるものがおすすめです。自分の名刺と相手の名刺を分けて収納できるため、名刺を受け取ったり渡したりがスムーズになります。名刺交換でもたもたせずに済むのは大きなメリットです。
予算1万円程度のおしゃれな名刺入れ
『名刺交換の頻度は少ない』『遊び心がほしい』という人には、コスパのよいスタイリッシュな名刺入れがおすすめです。
おしゃれな名刺入れを探している人におすすめの名刺入れを紹介します。
イルビゾンテ カードケース
イルビゾンテは、1970年代にイタリア・フィレンツェで誕生したラグジュアリー皮革ブランドです。高品質な革を使用しているのが特徴で、バッグから小物までさまざまなアイテムがそろいます。
イルビゾンテの革製品の特徴は、経年変化を楽しめる点です。名刺入れについても例外ではなく、使い続けるうちに手触りや色調が変化します。
また、こちらの名刺入れはマチの幅が1.5cmあります。名刺の出し入れがスムーズで、名刺交換の多い人でも不足はないでしょう。
一目でイルビゾンテと分かる水牛マークは、持ち主の所有欲も満たしてくれます。サイズは、7×11×1.5cmです。
イルビゾンテ カードケースC0506M
印傳屋 名刺入れ
「人と同じ名刺入れではつまらない」という人には、『甲州印伝』の名刺入れがおすすめです。
印伝とは、やわらかな鹿革に漆で柄付けをした、伝統的な革製品です。400年という長い歴史を持ち、経済産業大臣が認める『伝統工芸品』にも指定されています。
こちらの名刺入れは、黒鹿革に黒漆を重ねて作られました。表面の模様は、ひょうたんや亀甲などさまざまです。長く使うほど色や柄の見え方が変化して、育てる楽しみもあります。
また、メインポケットのほかフタ部分に薄いポケットも付いています。マチ幅は約1.3cmと薄型ですが、収納力に不足はありません。名刺を3~40枚収納可能です。
サイズは7×11×1.3cmです。
甲州印伝 ≪ 印傳屋 ≫ 2501 名刺入れ
ポール・スミス シティエンボス 名刺入れ
こちらの名刺入れは、ポール・スミスが2016年に生み出した『シティエンボス』ラインの一つです。
シティエンボスは、木製のローラーで革に波紋のような模様を刻むイギリスの伝統手法『パルメラートエンボス』をイメージして作られたものです。さざ波のような型押しが美しく、ベーシックでありながらモダンなスタイルが特徴です。
また、名刺入れの素材に使われているのは、一般的なシュリンクレザーよりもシボが細かい『スプリットレザー』です。洗練された上質感があり、フォーマルなシーンにもよくマッチします。
サイズは約8×11×1.8cmで、ポケットが二つ付いています。
ポール・スミス シティエンボス 名刺入れ
長く使いたい革製名刺入れ
高品質なレザーを扱うブランドとして知っておきたいのが、『ホワイトハウスコックス』『エッティンガー』『グレンロイヤル』です。いずれもイギリス伝統の『ブライドルレザー』を扱うブランドとして知名度が高く、『英国御三家』ともいわれます。
いずれのブランドの名刺入れも革のクオリティが高く、長く愛用できると好評です。
ビジネスパーソンから多くの支持を集める、3ブランドの上質な名刺入れを紹介します。
ホワイトハウスコックス S7412 NAME CARD CASE
ホワイトハウスコックスは、1875年創業のイギリスのレザーグッズブランドです。上質なイングリッシュブライドルレザーに定評があり、ビジネスシーンに最適なバッグや小物などがそろいます。
名刺入れは、両サイドにポケットが付いたシンプルなデザインです。デザイン性の高いものを好む人は、内側だけビビッドなグリーンやイエローカラーを配したものを選んでみてはいかがでしょうか。
また、名刺入れの素材は、最高級のカウハイドをフルベジタブルタンニングでなめして作られた、ブランドを代表するブライドルレザーです。耐久性が高く、経年変化を楽しめます。
本体のサイズは約11.5×8cmで、名刺を約20枚収納できます。
ホワイトハウスコックス S7412 NAME CARD CASE
エッティンガー 名刺入れ
エッティンガーはロンドンで生まれたレザーグッズブランドです。熟練の職人たちによって生み出されるアイテムはいずれもクオリティが高く、英国王室御用達の証である『ロイヤルワラント』も授与されています。
名刺入れの素材には、エッティンガーのために特別に仕立てられた、高級ブライドルレザーが使われています。優れた耐久性と存在感があり、上質な風合いが魅力です。表面はシンプルですが内側は明るいカラーが配されており、遊び心もあります。
本体のサイズは、約13.4×9.8×2.8cmです。マチの付いたメインポケットのほか、スリムなポケットが三つ付属しています。通常の名刺なら約50枚収納できます。
ETTINGER エッティンガー カードケース
グレンロイヤル フルブライドルレザー 名刺入れ
グレンロイヤルは、スコットランドに本拠地を置く、イギリスのレザーグッズブランドです。
ほかの2ブランドと同様、高品質なブライドルレザーを使ったアイテムが人気です。約25人の熟達した職人によって作られるアイテムは、ハンドメイドならではの温かみがあります。
名刺入れは、約11×6.4×1cmというコンパクトなサイズ感です。メインとサブポケットが付いており、それぞれ名刺を30枚・5枚ずつ収納できます。
ゴールドのフラップボタンは名刺をしっかりホールドしてくれる上、見た目のアクセントにもなっています。
グレンロイヤル フルブライドルレザー 名刺入れ 03-6131
サブ用にぴったり薄型名刺入れ
突然の名刺交換にも対応するのがサブ用の名刺入れです。スリムサイズで携行しやすいため、メインの名刺入れを忘れてしまったときなどに重宝します。
手帳や上着のポケットにいつも忍ばせておきたい、おすすめの名刺入れを紹介します。
ロンド工房 CARDRIDGE
サイズは約5.9×9.7×0.2cmと薄型でコンパクトです。手帳や財布に難なく入れられるため、名刺を忘れたときの保険として携行できます。約5枚の名刺を収納できるほか、マネークリップ、カードケースとしての使用も可能です。
また、名刺入れをとじた状態でも、フタの合わせ部分から中の名刺を確認できます。名刺の残量が見やすく、『いざというときの名刺切れ』を心配する必要がありません。
『クロソイド曲線』採用で取り出しやすさにも配慮があり、小さいながらも使い勝手は良好です。
ロンド工房 カードリッジ プロ 名刺入れ CP202
MUZOSA CARDRIDGE
「サブの名刺入れにも高級感がほしい」という人におすすめの革製名刺入れです。
サイズは約5.7×9.3×0.15cmとコンパクトですが、革製ならではの上質さがあります。ビジネスシーンで取り出しても違和感が少なく、ビジネスチャンスを逃がしません。3枚の名刺を収納できます。
また、革には特殊な裏処理加工を施してあり、薄型でもへたりにくい仕様です。
MUZOSA CARDRIDGE
TAVARAT レター型 名刺入れ 本革 Tps-013
封筒デザインの名刺入れには、約10枚の名刺を収納できます。
サイズは約7.3×11.4×1cmとコンパクトなので、胸ポケットに入れても不格好に膨らみません。横幅を広く取った仕様で、封筒型にありがちな名刺の取り出しにくさも解消しました。
また本体は、裏張りのない1枚革で作られています。表面にはオイルがしっかりと染みこませてあり、長く使ううちに色の深みとツヤ感が増していきます。
なお、名刺を10枚入れた場合の厚みは約7mmです。
TAVARAT レター型 名刺入れ 本革 Tps-013
個性を出せる革製以外の名刺入れ
名刺入れにも個性を重視したい人は、定番の革素材以外の名刺入れがおすすめです。ほかとは違う名刺入れは、ビジネスシーンで会話が弾むきっかけともなるかもしれません。
個性を出したいときにおすすめの名刺入れを紹介します。
SIWA 名刺ケース
『破れない障子紙』として知られる、全く新しい和紙を使った名刺入れです。素材に使われている『ソフトナオロン』は、水に強く高い耐久性を備えています。これをくしゃくしゃにすることで、優しい風合いを実現しました。
名刺入れは、20枚ほどの名刺が収納できるメインポケットのほか、二つのポケットが付いています。サイズは約7.8×10.3cmで、名刺だけではなくカード類も収納可能です。
なお、本体のサイズは約6gしかありません。これは、一般的な名刺入れの約1/5の軽さです。
名刺ケース 紙和
+LUMBER CARD CASE
天然木とステンレスを使った名刺入れです。チェリー ・ウォールナット・ パープルハートなどの銘木から好みの色・質感のものを選べます。
天然木は、一つ一つ節や色が異なり、同じ物がありません。使い続けていくうちに表情が変化して、経年変化を楽しめます。
また、硬質なステンレスはビジネスシーンにふさわしいスタイリッシュな雰囲気です。こちらも使い続けるうちに風合いが変わっていきます。
本体のサイズは約9.3×6×1.25cmです。名刺を約16~18枚収納できます。
LUMBER CARD CASE
すてきな名刺入れをプレゼントしよう
名刺入れは、ビジネスシーンの第一印象を決める重要な小物です。プレゼントとして贈る際は、見栄えや素材を重視して選ぶことが大切です。
また、ビジネスパーソンに贈るなら、オーソドックスな革素材を選ぶと失敗しにくいプレゼントとなります。ただし、個性派の人なら、変わり素材や個性的なデザインもおすすめです。
贈る人をイメージして、すてきな名刺入れを見つけましょう。