水彩色鉛筆とは?
水彩色鉛筆は、簡単に言うと水彩画タッチの絵が描ける色鉛筆のことを指します。もちろん色鉛筆としても使用可能ですが、線を描いたり色を塗った場所を水をつけて伸ばすことで、水彩画のような雰囲気を出すことができるアイテムです。
水彩色鉛筆の使い方
・基本の使い方
水彩色鉛筆を使って絵を描くのに必要なものは、水彩色鉛筆、紙、筆、水です。筆は、水を含ませて、水彩画のようなタッチを作るのに使います。専用の水彩ペンというものもあるので、そちらがあると便利です。紙は、水彩画用の水彩紙を使うと、水や、色の伸びもよくなりますよ。
やり方は、普通の色鉛筆を使うように紙に絵を描きます。その描いた線を水を含ませた筆や水筆ペンなどを使用してなぞり、伸ばすだけ。
鉛筆のようにしっかりと線を残したい場合は、色鉛筆を立てて線を描くこと。水彩画のようなタッチを出したい場合は、色鉛筆を寝かせてやさしく描くようにします。
色同士を混ぜ合わせたい場合は、水彩色鉛筆を2色使って描き、その部分を筆でなぞるだけでOK!もしくは、一度乾かしてから重ねて線を描き、再度水で伸ばして混色させることもできますよ。
・色鉛筆の芯から色を取る方法
また、筆を使って、色鉛筆の芯から色を取る方法もあります。こちらはより水彩絵の具を使った方法と似ており、色を取ってパレットの上で混ぜ合わせて使うことができます。
こんなところに注目!水彩色鉛筆の選び方
1. 芯の硬さ
水彩色鉛筆の使い心地や絵の仕上がりを左右するのが、芯の硬さです。水彩色鉛筆の芯の硬さには、硬質、中硬質、軟質の3種類があります。
水には溶けにくくても、しっかりとした線や細かい部分を描きたい。そんな人は一番硬い硬質の色鉛筆がオススメです。水なじみがよく、水彩画らしい雰囲気を出したい場合は、一番やわらかい軟質のものを選ぶといいでしょう。
色鉛筆と水彩画のいいとこ取りがいいという人は、中間の中硬質が使いやすいですよ。
自分がどんな絵を描きたいか、色鉛筆のタッチを強く残したいのか、より水彩画っぽい雰囲気になるものがいいのか。その点を考えながら選んでみましょう。
2. 色数
水彩色鉛筆は、単色で買うこともできますが、だいたいがセットで購入するほうが安くて簡単です。中には120色や150色がセットになっている商品もあります。使わない色があると無駄になってしまうからそんなに色数はいらないけど、何色あればいいのかわからない。そんなときは、24〜36色のものを選ぶと使いやすいですよ。
もし、色がもっと必要になったら単色で購入すればいいので、最初は24〜36色くらいのものから始めてみましょう。
3. 単色で売られているか
あとで色を買い足したかったり、使い終わってしまった色をもう一度買おうと思っている人は、そのメーカーの色鉛筆が単品でも売られているかチェックしておきましょう。単品で手に入らない場合、途中から絵の色が変わってしまう、なんてことになりかねません。
4. ケース
水彩色鉛筆をおうちや教室でのみ使う場合には、従来の平型タイプでOKですが、もし持ち運びをするなら、丸くて起立する丸型タイプのものや巻物タイプのものがオススメです。素材は、アルミやスチール素材のものが多いですが、最近では紙やプラスチックなどを使ったケースもあります。少しやわらかめの素材だと、落としたときの衝撃を和らげてくれたり、音がならないのでいいですね。