自転車のパンクって突然ですよね。
頻繁に起こるものでもないので、一番良い対応方法がよくわからないという方も多いと思います。
本記事では、パンクした自転車の修理にかかる「値段」や「時間」などについて見ていき、パンクした際の修理対応はどこでするのが良いのかを解説していきたいと思います。
ぜひ参考にしてください。
目次
自転車パンクにかかる値段や相場を解説
自転車のパンクはだいたいの場合突然起こります。
「突然の事態で慌てて修理依頼し、高額な費用を払ってしまった!」
なんてことがないよう、下記の費用相場を確認した上で対応すると良いでしょう。
- パンク修理の工賃相場は1,000円〜2,000円前後
- チューブ交換が必要な際の費用
- タイヤ交換になってしまった際の費用
それでは、さっそくみていきましょう。
パンク修理の工賃相場は<1,000〜2,000円前後>が一般的
パンク修理をする際には基本工賃がかかることが一般的です。
基本工賃とは自転車の修理をする方(整備士)の作業代になります。
これに加えて修理代やパーツ代などが別途必要になってくるケースもあります。
多くの場合、パンクの穴が1箇所のみであれば基本工賃に含まれることが多いです。
しかし穴の数が多ければその分基本工賃に上乗せされることが多いので、注意が必要です。
また一見しただけでは、パンク箇所がわからないこともあります。
そういった場合には水調べという作業が必要になり、別途費用が500円〜1,000円ほど必要になります。
水調べとはパンク箇所を調べるためにチューブを水に入れて調べる作業のことを言います。
チューブ交換が必要な場合にかかる費用
チューブ交換が必要となった場合にかかる費用の合計は、店舗や乗っている自転車などにもよりますが、
おおよそ(工賃+チューブ代)2,500円〜3,000円前後となることが多いです。
パンク修理をするだけだと思っていたつもりが、チューブ交換が必要だと言われることも多いです。
自転車のタイヤとチューブには寿命があると言われており、走行距離が3,000㎞を超えたあたり(使用年数が2年ほど)が交換時期と言われています。
そのため購入から2年以上経過していて、頻繁に使用している自転車はチューブ交換が必要になる可能性も高いといえます。
チューブ交換の費用相場は自転車や店舗ごとによっても異なるので、詳しい費用が知りたい方は修理依頼する店舗などへ直接問い合わせてみることをおすすめします。
タイヤ交換が必要な場合にかかる費用
パンク修理を依頼したら「タイヤ交換」をすすめられる、というケースもあります。
タイヤ交換が必要となった場合にかかる費用の合計は、店舗や自転車の車種にもよりますが、おおよそ(工賃+タイヤ代)3,000円〜4,000円前後となることが多いようです。
上記の目安価格はいずれもタイヤのみの交換で、チューブ交換不要の場合です。
タイヤとチューブをすべて交換する場合には、プラス1,000円前後必要になると考えておくと良いでしょう。
そもそもタイヤ交換が必要なのは下記のような状態にある時です。
- タイヤの溝がすり減って滑りやすくなっている
- ひび割れや傷が入ってしまっている
- 経年劣化
タイヤはチューブと同様で消耗品となるため、必ず交換時期が訪れます。
パンク修理がなくても、定期的な点検をすることをおすすめします。
自転車のパンク修理はどこでするのがお得?
自転車のパンク修理を依頼する先は、下記のうちどこでするのが一番お得なのか。
- 自転車専門店やホームセンターで修理
- 小規模自転車店で修理
- 出張修理サービスを利用
それぞれのメリットやデメリットについても解説していきます。
大手自転車専門店やホームセンターのメリットとデメリット
ここでは、大手の自転車専門店やホームセンターなどで修理を依頼した場合のメリットとデメリットについて考えていきましょう。
メリットについてはおもに以下の3つがあげられるのではないでしょうか。
- 有名な自転車専門店やホームセンターという安心感
- 大型店なのでパーツなどの在庫が豊富にある
- 整備士さんが複数いる場合があり待ち時間が少ない
有名な店舗で全国に複数店舗展開しているようなお店であればまず「安心感」があるのではないでしょうか。
またパーツなどの交換品などの在庫などに関しても、豊富にあるかと思いますので、交換品待ちで数週間かかってしまうなどのことも少ないのではないでしょうか。
また大手の専門店やホームセンターなどは整備士さんが複数人いる店舗も多いため、スムーズな対応が受けやすい印象もありますね。
反対にデメリットとしては、店舗が近くにあるとは限らないことです。
ホームセンターなどは国道沿いや郊外に多かったり、有名な自転車専門店なども店舗展開しているとはいえ、その数は限られます。
そのため自宅の近くにあったらラッキーと言えそうです。
小規模自転車店のメリットとデメリット
自宅の近所などにある、小規模自転車店。
大手の自転車店と異なり、店主が1人で経営を行っている場合なども多いため、少し入店するのに勇気がいるかもしれませんね。
しかし小規模自転車店には、大手自転車専門店やホームセンターなどにはないメリットなどもありますので、確認してみてください。
- 店舗により工賃などがかなり割安なところもある
- おまけで他の箇所の修理も行ってもらえたりする場合がある
- 顔見知りになっておくと、今後何か自転車トラブルがあった際にも預けやすい
こちらもデメリットはそこまで多くはないですが、しいてあげるのであれば、スタッフの人数が限られているため、混雑している際には少し修理時間などがかかる可能性もあります。
出張修理サービスのメリットとデメリット
自転車のパンク修理にあたり、出張修理サービスを利用するメリットは下記となります。
- パンクした自転車を運ぶ車がない
- 近くに自転車修理できる店舗がない
- 日頃忙しく自分で店舗へ持ち込む時間や自転車を引き取りに行く時間がない
そもそも自転車のパンク修理に出張サービスがあることを、初めて知った方も多いかと思います。
しかしコロナ禍以降、自転車を利用する方の割合が増えたこともあり、出張修理サービスを行う自転車店も増えているそうです。
またパンクをしてしまって自転車を修理店まで運ぶ車がない場合などは、出張修理サービスなどをうまく利用するのもおすすめです。
持ち込み時間や引き取り時間の短縮を考えると大変便利ですが、デメリットを上げるとすると、コストが少し割高になってしまう点です。
出張サービスは自転車の引き取りやお届けにかかる運搬費も料金に含まれてくるため、自転車店へ持ち込む場合と比較すると、多少料金は高くなります。
しかしWEBや電話1本で簡単に申し込みをするだけで引き取りに来てくれますし、あとは修理が終わった自転車が届けられるのを待つだけなので、
利便性に関しては一番良いと言えるでしょう。
自転車のパンク修理はどのくらいの時間で直せるのか
ここからは以下の内容について、詳しくみていきましょう。
- 自転車のパンク修理に必要な時間
- チューブ交換が必要な場合の作業時間
- タイヤ交換が必要な場合の作業時間
自転車のパンク修理に必要な時間
自転車のパンク修理のみであれば、所要時間は30分以内に終わることがほとんどです。
しかしパンク箇所が多くなればなるほど、所要時間もかかることとなりますので、その点では注意が必要です。
チューブ交換が必要な場合の作業時間
パンク修理の際に、パンク箇所があまりに多かったりチューブの劣化などがみられる際には、チューブ交換することとなります。
その際の作業時間はおおよそ20〜30分前後になることが多いです。
タイヤ交換が必要な場合の作業時間
パンク修理を依頼した際にタイヤの劣化や破損が見られる場合には、タイヤ交換が必要となるケースもあります。
その場合の作業時間の目安としては、前輪・後輪ともに交換したとしても1〜2時間前後で終わるケースがほとんどです。
しかしチューブも同時に交換するとなった場合には、タイヤ1つにつき90分前後かかります。
そのため前輪、後輪ともにチューブ交換とタイヤ交換を同時に行う場合には、少なくとも3時間ほどは見ておくと良いでしょう。
【電動アシスト自転車のパンクの場合】値段や修理時間ってどのくらい?
ここからは、子育て中の方にも愛用者の多い電動アシスト自転車の場合のパンク修理にかかる値段や修理時間について見ていきましょう。
ここではおもに下記の内容について解説していきます。
- 通常の自転車と比べ、修理のお値段は少し割高になる
- 修理時間は交換パーツの在庫状況などにより大幅に異なる
電動アシスト自転車の場合の修理値段は少し割高になることが多い
電動アシスト自転車の場合、パンク修理のみであれば通常の自転車と同額の1,000円前後で修理対応してくれるところが多いです。
しかしチューブ交換やタイヤ交換が必要となってくる場合には、修理値段は電動自転車の方が割高になってくることがほとんどです。
一般的に電動アシスト自転車のタイヤとチューブ交換の工賃の値段は2,000円〜7,000円前後となる場合が多く、これにチューブとタイヤ本体の値段がプラスされる形となります。
そもそも電動アシスト自転車は、通常の自転車と比較すると自転車自体に重量があります。
そのためそれを支えるチューブやタイヤは、通常の自転車に比べ強度が必要となるため、タイヤやチューブ自体の値段も割高となってしまうのです。
ただしタイヤとチューブの値段は、種類や大きさによりかなり幅があるため、事前に問い合わせてみることをおすすめします。
修理時間は交換部品の在庫状況により大幅に異なる
電動アシスト自転車の修理時間は、パンクのみであれば15〜30分前前後で対応可能です。
ただし電動アシスト自転車のタイヤやチューブの在庫は、通常の自転車に比べて少ないことが多く、お取り寄せになってしまうケースも多くあります。
そうなると取り寄せ期間が発生するため、5日間〜10日間前後時間がかかってしまうケースも少なくないようです。
部品在庫があった場合には、チューブ交換・タイヤ交換でももちろん当日中に対応してもらえるでしょう。
その場合には1時間〜3時間前後で対応してもらえる店舗が多いようです。
【修理費用を徹底的に抑えたい方必見】自分でパンク修理する方法
ここからはパンク修理をもっとも安くしたい方必見の、自分で修理する方法について下記のとおり説明していきます。
- 本当にパンクかどうかを調べる
- 自転車のパンク専用修理キットを用意する
- 実際にパンク箇所を修理する
ぜひ参考にしてみてください。
本当にパンクかどうかを調べる
パンク修理を始める前に絶対に忘れてはいけないのが、「本当にパンクかどうかを調べること」です。
タイヤの空気が抜けてしまっていても実はパンクとは限りません。
空気が抜けてタイヤがぺちゃんこの場合は、下記の2点を最初にチェックしてみてください。
- バルブ(空気を入れる箇所)をとめているナットが緩いんでいないか
- バルブの中の虫ゴムが劣化していないか
1の場合、ナットが緩んでいれば締め直して再び空気を入れれば元通りに走行できることがほとんどです。
2の虫ゴムというのは、バルブの中に装着されているゴム部分のことです。
この部分が劣化しているだけであれば新しい虫ゴムと交換するだけで直ります。
虫ゴムの劣化をチェックする方法は下記です。
- タイヤに空気を入れる
- ペットボトルの蓋を用意し、その中に水を入れてバルブを水の中へ入れる
- バルブから泡が出てくれば劣化しているため虫ゴムを交換
- 泡が出なければパンク修理する
このチェックが難しい場合は、「虫ゴムも点検してほしい」と自転車修理業者にお願いしても良いでしょう。
自転車のパンク専用の修理キットを用意する
修理に使用する道具はひとつずつ揃えてもいいですが、どれが良いかなどわからないと思うので、最初は100円ショップで売っている修理キットを購入するのもおすすめです。
そのほかに準備するものは下記7点となります。
- 洗面器
- お水
- ペットボトルの蓋
- ハンマー
- 雑巾
- ナットを外す用のレンチあるいはペンチ
- 空気入れ
準備が終わったら、次から早速修理していきましょう。
実際にパンク箇所を修理する
ここからは実際にパンク修理を行う工程を解説していきます。
- バルブ本体を外します
- バルブを固定しているナットを外します。
- タイヤをリムから外すため、タイヤとリムの間にタイヤレバーを2箇所離れた箇所に差し込み、そのまま少しずつタイヤを外していく。
- タイヤの中からチューブを取り出し、釘や石などが刺さっていないか確認する。
- 外したチューブにバルブを装着し空気を入れる
- 水を張った洗面器に⑤を1周つけていくと、穴の空いている箇所から水疱が出るのでそこを覚えておく。
- チューブからバルブを外して再び空気を抜き、穴が空いている箇所の周辺を拭いてやすりで擦る。
- やすりをかけた部分にゴムのりを薄く塗り、そのまま乾燥させます。
- 修理キット内に入っているパッチのアルミ箔を剥がして当てて、ハンマーなどで叩き圧着させ、表面の保護シートを剥がします。
- チューブをタイヤに戻し、リムにはめ込んだら修理完了です!
詳しくは、下記の動画を参考にしてみてください。
※こちらの動画ではダイソーのパンク修理セットを使用しています。
まとめ|修理費用や時間を考えると修理店に持って行くのがお得で安心
ここまで自転車がパンクした際にかかる修理のお値段や時間などについて解説してきましたが、結論としては下記のことが言えると思います。
- 修理費用をもっとも安く抑えたい場合は、自分で修理する
- 修理時間や手間、作業の質などを考慮すると、自転車修理店などへ持ち込むのがベター
- パンクした自転車を修理店へ持ち込む手段がない場合は、割高だが出張サービスを検討してみるのもあり
突然のパンクにも慌てることなく対応してみてくださいね。