一人暮らしならこたつはいらない?冬も夏も使える小さめこたつの魅力とは

こたつは場所を取って部屋が狭くなるから、一人暮らしならいらないと考えている人が多いようです。

ただでさえ一人暮らしの部屋は収納スペースが限られているので、使い終わった後の収納場所に困るという意見があるのは納得できます。

しかし、一人暮らしだからこそ、暖房やヒーターなどの暖房器具と一緒に使いこなせば、電気代を抑えられるなどのたくさんのメリットもあるのです。

この記事で紹介するこたつの選び方や上手な使い方を、ぜひ参考にしてみてください。

こたつは一人暮らしにはいらないって本当?

結論からいうと、こたつはさまざまな場面で役に立つため、一人暮らしの家こそ必要です。冬の暖房器具として活躍するのはもちろん、使い方を工夫すれば1年中出しっぱなしでも大丈夫なのです。

どういった使い方ができるのか、以下の観点からチェックしてみましょう。

  • 買うか迷う人必見!夏でも使えるから場所を取らない
  • 一人暮らしの暖房器具にぴったり!狭い部屋こそこたつが役立つ

ひとつずつ解説していきます!

一人暮らしの暖房器具にぴったり!狭い部屋こそこたつが役立つ

一人暮らしのこたつには、下記のようなメリットがたくさんあります。

  • すぐに暖めてくれる
  • 一人で暖まるのに適しているから
  • 1年中テーブルとしても使える
  • 他の暖房器具よりも火事の危険性が少ない
  • 電気代が安い

順を追って紹介します。

・すぐに暖めてくれる

暖房器具に求める機能は人それぞれですが、電源をつけてすぐに温めてくれるかどうかは、誰もが必要とする機能なのではないでしょうか。

エアコンやストーブは部屋全体を暖めるのに適していますが、体を暖めるまでに時間がかかります。

一方こたつは、掛け布団で熱が逃げないようになっているので、暖まるまでのスピードが早いです。数十秒もすれば体に熱が伝わり、冷えた体を癒してくれるので、冬のストレスも軽減するでしょう。

・一人で暖まるのに適しているから

家族暮らしであれば、ダイニングテーブルに座っている人、ソファでテレビを見ている人、キッチンで作業している人、全ての人が暖かいと思える環境を作らなければいけません。

しかし、一人暮らしであれば自分が今いるスペースだけを暖めればいいのです。

一人暮らしはご飯を食べるテーブルも、テレビを見る時に使うテーブルも同じことが多いので、滞在時間が比較的長い場所だけを集中して暖めてくれるこたつは、一人暮らしに適しています。

・1年中テーブルとしても使える

こたつは掛け布団を取ればテーブルとして活用できます。

一人暮らしの部屋はスペースが限られているため、ダイニングテーブルとリビングテーブル2つも置けないことがほとんどです。こたつを置いておけばオフシーズンでも活用できるので便利ですよ。

・他の暖房器具よりも火事の危険性が少ない

ストーブやヒーターをつけっぱなしにして家を出たり、近くに燃えやすいものを置いたりすると火事を起こす危険性があります。

しかしこたつは、電気熱でこたつの中を暖めるので、ストーブと比べると火事が発生しにくいといわれています。一人暮らしであれば、代わりに電源をオフにしてくれる人もいないので、火事の危険性が他の暖房器具より低いこたつは安心ですね。

・電気代が安い

こたつは、他の暖房器具と比較して電気代が安いメリットがあります。なるべく光熱費や食費を抑えたい学生や新社会人には、嬉しいですね。

のちほどエアコンと比較しながら詳しく紹介します。

 

このように、こたつには意外にたくさんのメリットがあり、一人暮らしだからこそ取り入れたほうが良い面もあります。

ただ、それでも気になるのがオフシーズンの使い方ですよね。

夏でも邪魔にならないようにするためには、どういった活用方法があるのでしょうか。

買うか迷う人必見!夏でも使えるから場所を取らない

先述の通り、こたつの掛け布団を取り外せば夏でもテーブルとして活用できるので、1年中同じテーブルで過ごすことが可能です。

ただ、気になるのがカーペットや掛け布団。一人暮らしの部屋はスペースが限られているので、もちろん収納スペースも狭いでしょう。

さらに、冬が来るたびに掛け布団とカーペットを押し入れから取り出すのは、なかなかのハードワークです。面倒くさいなと感じて、結局押し入れに入ったまま、なんてことも考えられます。

そこでおすすめなのが、夏でも使える素材のカーペットと掛け布団を選ぶことです。

夏は涼しく、冬は暖かくしてくれるアルミ基布素材のカーペットはこたつの熱を逃がさないので、1年中敷きっぱなしでOK。

掛け布団も、実は夏でも使える素材があるのです。クーラーで冷え切った部屋で何か羽織るものが欲しいという時に、こたつの掛け布団が役立ちます。

もちろん、毛布のような素材であれば冬の使用に限られますが、ダブルガーゼのような通気性の良い素材は1年中出していても問題ありません。

時々洗ったり天日干ししたりすれば収納する必要はないので、クローゼットが小さい一人暮らしの部屋でも大丈夫です。

こたつがいらないのはどんな人?デメリットも紹介

これまでこたつのメリットを紹介してきましたが、こたつ生活が合わない人ももちろんいます。こたつ選びで失敗しないためにも、はたして自分の生活にこたつが合っているのかどうか確認してみてください。

  • こたつ生活が合わないのは掃除や後片付けが苦手な人
  • 寝落ち・部屋全体が温まらないなどのデメリットあり

デメリットを補う方法も一緒に紹介します!

こたつ生活が合わないのは掃除や後片付けが苦手な人

掃除や片付けが苦手で部屋を汚しやすい一人暮らしの人は、残念ながらこたつ生活は合わないでしょう。こたつの掛け布団やカーペットにあるゴミやほこりは、掃除機をかけるだけで簡単に取り除けるわけではないからです。

たとえば、こたつのカーペットや掛け布団のゴミは、粘着カーペットクリーナーを使ってゴミやほこりを取ったり、定期的に洗濯機で洗ったりしなければいけません。

分厚い生地であればコインランドリーに持っていく必要があり、家の近くにコインランドリーがない場合は自動車を持っていない人にとっては大変です。

掃除に慣れている人にとっては簡単かもしれませんが、普段掃除機だけの掃除で済ませている人は、こたつ掃除が面倒になることもあるでしょう。

メーカーによっては洗いやすい掛け布団なども販売されています。扱いやすい素材かどうかに注目すれば、掃除が苦手な人でもこたつ生活を楽しめますよ。

寝落ち・部屋全体が温まらないなどのデメリットあり

こたつで寝落ちした経験のある人もいるでしょう。一人暮らしならなおさら、「ベッドで寝なさい」「こたつでダラダラしすぎ」と注意してくれる人もいません。

規則的な生活が苦手だったり夜はダラダラ過ごしたりする傾向のある人は、こたつを買わない方がいいかもしれません。

また、滞在時間が長い場所を集中的に暖めてくれるメリットがある一方、部屋全体が暖まるわけではないので、トイレにいったりキッチンで作業したりする時は寒いというデメリットがあります。

寝る時も掛け布団や毛布だけでは十分に暖まらないので、部屋全体を暖めてくれる暖房器具が必要になることもあります。特に寒くなる1月2月に暖房器具がこたつだけというのは厳しく、東北や北海道に住んでいるならなおさらです。

集中的に1箇所を暖めてくれるこたつ、部屋全体を暖めてくれるこたつ以外の暖房器具のように、使い分けるといいでしょう。

こたつvsエアコン暖房!便利で電気代が安いのはどっち?

「どの種類の暖房器具を買おうかな」と悩むとき、まず候補に挙がるのはエアコンではないでしょうか。部屋全体を暖められる上に冷房機能も付いているので、1つで夏も冬も乗り切れる優れモノです。

一人暮らしで光熱費を抑えたい場合、こたつとエアコンのどちらを選べばいいのでしょうか。具体的な数値を用いて比較してみました。

  • 一人暮らしで節約するならこたつがお得!
  • こたつの暖房効果を高めて節電!上手な使い方

今、自分が使っている暖房器具の電気代も一緒に比較してみましょう。

一人暮らしで節約するならこたつがお得!

こたつとエアコンの電気代を比較すると、圧倒的にこたつのほうが安く済むため、一人暮らしで節約したい人にはこたつをおすすめします。

こたつとエアコンの1時間の電気代を比較してみましょう。電気代を導き出す方法は下記の通りです。

「消費電力(KW)×1時間の電気代単価=1時間の電気代」

家電公取協は2022年7月22日に電気料金の目安単価を改定したため、1時間の電気代単価は現在31円/kWhです。

この数式に、あるメーカーの8畳用エアコンの消費電力、最低0.165kWhと最高1.3kWhを当てはめていくと、1時間の電気代目安は最低5.1円、最大40.3円かかることが分かります。

一方、ニトリの小さめサイズのこたつを例に挙げると、1時間の電気代目安は弱機能で2.2円、強機能で4.3円です。

弱と強どちらを使用したとしても、こたつはエアコンの電気代より安く済みます。

こたつの暖房効果を高めて節電!上手な使い方

電気代が押さえられるこたつですが、使い方を工夫すればもっと電気代が安く済む可能性があります。

まず、カーペットと掛け布団の素材や大きさです。

こたつは暖まった空気を逃がさないことがポイントなので、少し厚みのあるカーペットや、その下に断熱シートを敷くとより断熱効果が得られます。

掛け布団は、床までしっかりついて、隙間ができないくらい大きいものを選びましょう。厚手であればあるほど保温性は高まりますが、シーズンオフで収納することを考えると、薄いけれど保温性の高い羽毛や蓄熱コットン素材などがおすすめです。

カーペットや毛布の素材にも気を配れば、弱〜中設定でもこたつの中の熱を逃がさずにしっかり暖まることができますよ。

また、人感センサー機能付きのこたつなら、人の熱に反応してオンオフを切り替えてくれるので、電気のつけっぱなし防止にもなります。こたつの電源を切り忘れることは多々あるので、外出時の対策としても活用できそうですね。

失敗しない一人暮らし用こたつの選び方!掛け布団やカーペットも

スペースが限られている一人暮らしの部屋でも邪魔にならない、おすすめのこたつを3つ紹介します。

おしゃれで安いこたつや机がリバーシブル使用になっているこたつなどもあるので、今回紹介する選び方のコツをぜひ参考にしてみてください。

  • 選び方のポイントはこたつのサイズ
  • 掛け布団やカーペットはインテリアに合わせて決めよう!
  • 一人暮らしにおすすめの小さめでおしゃれなこたつ3選

ひとつずつ紹介していきます!

選び方のポイントはこたつのサイズ

まず、こたつを置くスペースをどれだけ確保できるのか確認しましょう。1Kや1DKで大きめのこたつを置くと、足の踏み場もなくなり、部屋が狭く感じてしまう可能性があります。部屋数があっても部屋が狭ければ、同じことです。

掃除のしやすさや過ごしやすさから考えて、幅が100cm超えないサイズがベストです。たとえば、正方形タイプであれば75×75cm、長方形タイプであれば75×58cmが使いやすいでしょう。

60×60cmサイズもありますが、友達を呼んで鍋パーティーするには、ちょっと使いづらいかもしれません。規定の一人暮らし用サイズがあるわけではないので、自分の生活スタイルと照らし合わせて考えてみるといいですよ。

一点注意しておきたいのが、毛布やカーペットを使った時のサイズです。

カーペットを敷くとテーブルよりもさらにひとまわりスペースを必要とするため、こたつを購入する前にカーペットの大きさを加味したサイズをメジャーで測っておきましょう。

掛け布団やカーペットはインテリアに合わせて決めよう!

一人暮らしだと、こたつが部屋の多くの面積を占めるため、どんな柄の掛け布団やカーペットを選ぶかによって部屋の雰囲気がガラリと変わります。

インテリアの統一感をもたせるため、掛け布団とカーペットは同じメーカーから買うのがおすすめですよ。

また、毛布やカーペットを一度購入すると、服のように簡単に買い替えることは難しいですよね。アクセントカバー(上掛け)があれば、おしゃれ上級者にも見え、さらに食べこぼしで毛布が汚れるのを防げるので、1つあると便利です。

こたつはテーブル・掛け布団のセットで販売している商品もあれば、単品購入でカスタマイズできる商品もあります。

その他、折りたたみ式のこたつや高さ調節ができるこたつなど、さまざまなスタイルのこたつが販売されています。家族が増えた時のために、少し価格が高くても使いやすくて長く使えるこたつを選ぶのも、ひとつの方法です。

一人暮らしにおすすめの小さめでおしゃれなこたつ3選

1万円以下で購入できる、一人暮らしにぴったりのこたつを3つ紹介します。

木目ダークカラーと木目ライトカラーの2色展開のアイリスオーヤマのこたつ。70×70cmの大きさなので、1人はもちろん、友達を呼んで一緒に使っても窮屈に感じないサイズです。

弱中強の3段階で温度調整が可能なのも便利ですね。

60×60cmで少しサイズは小さめですが、スペースが限られている部屋にぴったり。テーブルがリバーシブル仕様になっており、季節や気分によって変えられるのもいいですね。

温度機能は、弱から強まで無段階調節が可能です。

ニトリ リバーシブルこたつ

カラーとブラックの2種類あるニトリのこたつは、それぞれテーブルがおしゃれなリバーシブル仕様になっています。

70×70cmで使いやすく、温度は弱と強の2段階調節が可能です。

ニトリのこたつは、なんといっても掛け布団とカーペット、アクセントカバーの種類が豊富なところが魅力的。同じメーカーなので、サイズ間違いが起きないのも利点ですね。

まとめ|一人暮らしこそオールシーズン活用できるこたつが大活躍

一人暮らしにこたつはいらないという意見もありますが、こたつには意外に多くのメリットがあります。一人暮らしだとご飯を食べるテーブルも、テレビを見る時に使うテーブルも同じなので、こたつを1年中出していてもOK。

さらに、エアコンと比べると電気代がお得なので、なるべく節約したい人にはぴったりです。

ただ、掃除が苦手だったりこたつで寝る可能性のある人は、こたつ生活は合わないかもしれません。

最近では、一人暮らし向きのおしゃれで小さいサイズのこたつも販売されているので、ぜひこの冬にこたつ生活を始めてみませんか。

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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