ぎんなんの食べ方や調理法が分からず、いつも加工品ばかり買ってしまう人は多いのではないでしょうか。もちろんすでに火が通っていたり味付けされていたりするぎんなんは、美味しいうえに調理の手間が省けるから便利ですよね。
しかし、生の状態でも簡単に調理でき、保存も意外と簡単です!
今まで生のぎんなんを買うのに躊躇していた人のために、電子レンジを使った美味しい食べ方を紹介します。
目次
簡単!電子レンジを使ったぎんなんの食べ方
ぎんなんの実を覆った固い殻は、電子レンジで加熱するだけで簡単に剝くことができ、同時に実にも火が通るのでそのまま食べられます。
特別なレンジ機能はいらず、ご家庭にある電子レンジの温め機能で簡単にできあがります。
ちなみに、生のぎんなんを食べると中毒を引き起こす危険性があるため、必ず火を通してから食べてくださいね。
封筒があればOK!加熱時間はどのくらい?
電子レンジを使えば、ぎんなんの殻が剥けてそのまま食べられるのでとても便利です。
準備するものはたったのこれだけ。
必要なもの
- ぎんなん
- 紙封筒
加熱後に必要なもの
- 殻割り付きのハサミ
- ボウル
- 水
A4やB5サイズの紙を三つ折りにして入れる縦長サイズの封筒がベストで、なるべく厚みのある封筒を準備してください。
ハサミ、ボウル、水は温め終わったぎんなんの状態を見て必要か判断します。
ぎんなんをレンジでチンする方法
- 紙封筒にぎんなんを10〜20個入れる。
- ぎんなんが飛び出さないように口を2〜3回しっかり折る。
- 500Wで60〜90秒、600Wであれば30〜40秒くらい加熱。爆発音がしたら殻が剥けた合図。
- 袋からぎんなんを取り出し、殻が剥けていないものがあればハサミの殻割機能部分を使って割る。
- 薄皮が剥けない場合は、水をはったボウルに10分ほど浸ける。
電子レンジで温めたぎんなんを直接触ると火傷する危険性があるので、なるべく触れないように直接お皿の上に出しましょう。
なかなか殻が割れないからといって何度も加熱時間を延長すると、ぎんなんの実の食感が悪くなります。上記の時間に数十秒プラスしてみて、それでも殻が割れない場合は、ハサミを使って割って食べましょう。
ぎんなんの殻は硬いので、怪我をしないように注意してくださいね!
レンジで加熱した場合、薄皮が残りやすいですが、水に浸ければ皮がふやけ手で簡単に剥けるようになります。
封筒がなければ紙袋や新聞紙で代用できる
封筒が家になく、わざわざ買いに行くのも大変な場合は、家にある紙袋や新聞紙を使ってもできますよ。
紙袋は封筒と同様、しっかり口を閉じて温めてください。
なるべく電子レンジのサイズにあった大きさの紙袋を使用し、手持ちのひもの部分は透過する危険性があるので取っておきましょう。
新聞紙を使用する場合、一番注意しなければならないのはぎんなんが飛び出さないように密閉することです。
封筒や紙袋と違ってもともと袋状になっていないので、ぎんなんを包み込むようにしてしっかり折りましょう。
電子レンジで爆発させないコツ
ぎんなんを電子レンジで温めると意外と大きな音を出して爆発するので、子供やペットがいるご家庭であればなるべく避けたいですよね。
実は、爆発音をできるだけ出さないコツがあります。
手順は簡単で、温める前に軽く割れ目を入れるだけです。
- 布巾の上にぎんなんを置き、割れ目が上を向くように手で支える。
- 金づちで軽く叩いてヒビを入れる。
ぎんなんが金づちに当たった瞬間に手を滑らせて怪我をしないように、必ず布巾を下に敷きましょう!少し布巾を濡らしておくとより安全です。
また、爆発音を抑えるためのひと手間なので、思いっきり皮を割る必要はありません。
机やシンクが傷つくのが心配な人は、ぎんなん割り専用の道具も販売されていますよ。
貝印 KAI くるみ&銀杏割り
軽い力で割れるので、1つ家にあると便利ですね。
食べ方いろいろ!ぎんなんの美味しい焼き方・茹で方
これまで電子レンジを使ったぎんなんの食べ方を紹介しましたが、美味しく食べるための調理法はこれだけではありません。
温める以外にも、焼く、茹でるなどの調理もOK!
- ぎんなんをフライパンで焼く方法
- ぎんなんをトースターで焼く方法
- ぎんなんを茹でる方法
電子レンジがご家庭にない人でも、フライパンやトースターを使えば簡単にできあがりますよ。
フライパンとトースターで調理するやり方の共通点は、必ず事前にヒビを入れることです。
電子レンジのように包まれた状態で加熱するのが難しいので、ぎんなんの爆発を避けるためには金づちを使って必ず割れ目を入れておきましょう。
ぎんなんをフライパンで焼く方法
フライパンを使った食べ方には二通りあり、殻のまま炒める方法と殻を完全に取り除いてから炒める方法です。
ぎんなんの実を直接炒る方法だと、焼き目が付きより香ばしくなります。
殻の状態で炒める場合は、中火〜強火で5〜10分間熱を通しましょう。
ぎんなんをトースターで焼く方法
トースターを使う場合は、割れ目を入れたぎんなんを並べて200度で約10分加熱します。
その際、1つ1つ割れ目が入っているか再確認してください。
出来上がったぎんなんは熱いので、必ず箸やトングを使って取り出しましょう。
茹でぎんなんの作り方!薄皮はどうする?
電子レンジで温めたりフライパンで炒めたりするよりも、程よい弾力を味わえるのが茹でぎんなんです。
まず、茹でる前に全ての殻を取り除きましょう。
金づちと布巾を使って、手を怪我しないように注意してください。
- 全ての殻を割って取り除く。
- ぎんなんが浸るくらいのお湯の中で約5〜7分茹でる。
- 薄皮を取って塩をつけるなどして食べる。
殻を割った時、薄皮を無理に取る必要はありません。
茹でている間に取れる場合がほとんどですし、もしそのままぎんなんに付いていても、手で簡単に取り除けます。
ぎんなんの処理方法と料理のレパートリーが増えるアレンジ術
お庭や家の近くにぎんなんが生っていると実を取り出して食べたいけれど、処理中の臭いニオイを想像しただけで躊躇しますよね。
しかし、処理中にある道具を使うだけで、ニオイに苦しまずに処理できるのです。さまざまな料理に使え、つまみにもなるぎんなんのレシピも一緒に紹介します。
ぎんなんのニオイが苦手な人のための臭くない処理方法
熟したぎんなんの果肉は独特なニオイを放ち、それだけでなく直接触ると手が荒れる危険性があります。熟したぎんなんを調理する際は、直接触れないようにトングやビニール手袋を使用しましょう。
- 熟したぎんなんをチャックの付いた密閉できる袋に入れる。
- ニオイが漏れないように新聞紙に包んでもう一度袋に入れる。
- 約4日間放置して果肉を腐敗させる。
- 袋から取り出さず、ぎんなんの殻の部分を袋口の方に、ぎんなんの果肉を袋の底に密閉袋の中で分ける。
- ニオイ漏れを防ぐために口を小さく開けて、素早くぎんなんの殻の部分を取り出してバケツに入れる。
- 水がきれいになるまで何度も洗う。
- 2〜3日間天日干しする。
- 殻の表面が真っ白になり、2〜3個殻を割ってみて水分が抜けていれば下処理完了。
ぎんなんの果肉が入った袋は、再度新聞紙や袋に包んでなるべくその日のうちに捨てましょう。マンションであれば、共同ゴミ捨て場が臭くならないように配慮するのも大切です。
また、作業中は常に手袋をして行いましょう。どんなに手が荒れにくい人でも、ぎんなんの果肉に含まれる油脂でかぶれることがあります。
下処理中は子供やペットが近づかないように注意してくださいね。
おつまみにもなる!炒り・茹でぎんなんのレシピ
ぎんなんの食べ方としてもっとも人気なのは、そのまま塩やブラックペッパーを付けるシンプルな食べ方です。
炒めたぎんなんでも茹でたぎんなんでも、どちらでも下記の味付けは相性抜群です。
- 塩
- ブラックペッパー
- ニンニクとオリーブオイル
- ごま油と醤油と一味
殻を剥いてフライパンで炒めると焼き目が付くので、また違った味を楽しめそうですね。
茹でぎんなんはご飯と一緒に食べるのがおすすめです。
一緒に入れて炊くのではなく、出来上がったご飯にぎんなんを混ぜるだけでOK。
白ご飯にぎんなんと少しの塩を混ぜれば、ぎんなんの味がより引き立ってクセになりそうです♪
冷凍保存も可能!ぎんなんの日持ちする保存方法
大量に購入したぎんなんや作り過ぎたぎんなんは、冷蔵庫または冷凍保存が可能です。
それぞれ保存方法も違えば日持ち期間も異なるため、比較しながら紹介します。
冷蔵庫でも冷凍庫でも、保存方法をきちんと守れば美味しい状態を保てるので、ご家庭の冷蔵庫の空き状況や料理に使いやすい状態なども考えながら決めてくださいね。
できれば冷蔵庫より冷凍保存がおすすめ
冷凍庫が日持ち期間約1ヶ月なのに対し、冷凍庫は1〜2ヶ月日持ちします。
さらに、冷凍であれば殻を剥いた状態で保存できるので、調理前のひと手間が省けるのは使いやすいですね。
常温保存も可能ですが、鮮度が命のぎんなんは、できるだけ早く冷蔵または冷凍保存したほうがいいでしょう。
冷蔵での保存方法①
- 新聞紙や軽く湿らせたペーパーで包み袋に入れて保存する。
- ぎんなんは湿気にも乾燥にも弱いので、ペーパーが完全に乾ききったら取り替える。
冷蔵での保存方法②
- 容器にぎんなんが浸るくらいの水を入れて保存する。
- こまめに水を替え、3日に1回がベスト。
冷凍での保存方法①
殻付きの場合は密閉できる袋に入れて保存するだけ。
冷凍での保存方法②
- 加熱して薄皮を取り除いたぎんなんを小分けしてラップで包む。
- まとめて密閉できる袋に入れて保存する。
ぎんなんを保存する際は加熱してから
ぎんなんを保存する場合、生の状態ではなく加熱した状態で冷凍するのをおすすめします。
殻付きの生のままでも日持ちする期間は長く、もちろん美味しさが損なわれるわけではありません。
しかし、冷凍庫から取り出して温めた際に、上手に火が通らず殻の中に含まれる水分がぎんなんの食感を損なう可能性があります。
殻をむいて加熱保存したぎんなんは、解凍いらずで茶茶碗蒸しに入れたりそのまま食べたりできます。
調理中にさっと取り出して使えるメリットも大きいので、できれば加熱し、殻をむいた状態で保存しましょう。
まとめ|ぎんなんはレンジ以外にもいろいろな食べ方がある
ぎんなんの最も手軽な食べ方は、ぎんなんを紙封筒に入れて電子レンジを使用する方法です。爆発音が気になる人は、加熱する前にヒビを入れるのを忘れないでおきましょう。
その他にも、フライパンやトースターを使う方法もあり、茹でたり殻を取り除いて炒るなど、食べ方はさまざまです。
塩をつけて食べるだけでも美味しいですが、今回紹介したアレンジレシピを参考に、いろいろな味付けを試してみてください。