アロマディフューザーにはさまざまなタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分に合ったものを選ぶことが、長く楽しむためのポイントといえるでしょう。この記事では、ディフューザーの選び方やおすすめ、特徴を解説しています。
目次
アロマディフューザーの主な種類
アロマディフューザーにはさまざまな種類があります。主なタイプとして挙げられるのは、超音波式・加熱式・気化式・噴射式の4種類です。それぞれメリット・デメリットがありますので、自分に合ったタイプを選びましょう。
手頃な価格帯の超音波式
最も種類が多く、手頃な価格なのが超音波式のディフューザーです。
オイルを入れた水を超音波によって振動させて発生したミストで、部屋中に香りを広げます。香りの範囲は、水を入れるタンクの容量にもよりますが、6~8畳の部屋に対応するものが多いでしょう。少量のオイルで香りが広がるので、経済的です。
しかし小まめなお手入れが必要で、あまり放っておくと、雑菌やカビが発生してしまうこともあるでしょう。
熱の力で香りを届ける加熱式
オイルをトレーに垂らし、加熱することで香りを広げるタイプです。加熱式には、キャンドルを使う『キャンドル式』と、コンセントに差し込んでランプを灯す『コンセント式』があります。
キャンドル式は、炎の揺らぎによって、香りだけでなく視覚的なリラックス効果も期待できるでしょう。一方コンセント式は、ベッドルームのフットライトとしても使えて便利です。
いずれもコンパクトなものが多く場所を取りませんし、お手入れが簡単なので、気軽にアロマを楽しんでみたい初心者におすすめです。
風の力で香る気化式
オイルを染み込ませたフィルターに風を当てることで、室内に香りを広げるタイプです。
水で薄めないので、純粋な香りを最後までしっかり楽しむことができます。フィルターにオイルが目詰まりすることもなく、水も使わないので、メンテナンスは必要ありません。
しかし使用するオイルは専用のものに限られたり、オイルの消費量が多くなったりするなど、商品や使い方によってはランニングコストがかさむことがあります。
また、木製のスティックやストーンなどにオイルを染み込ませて、香らせるタイプもあります。手軽に楽しめますが、風を使わないため、拡散力は弱いでしょう。
広範囲に拡散する噴射式
空気振動によって微粒子化したオイルを、噴霧することで香りを広げるタイプです。
噴射式には、『アロマドロップ式』と『ネブライザー式』があります。アロマドロップ式は、つぼ型のガラス容器にオイルを垂らして使用します。一方ネブライザー式は、ボトルにオイルを入れて本体にセットすれば、香りが噴射されるタイプです。
どちらも水を使わないので、純粋な香りを楽しむことができ、お手入れも簡単です。しかしオイルの消費が速く、ランニングコストがかかる点はデメリットといえるでしょう。
アロマディフューザーの選び方のポイント
アロマディフューザーを選ぶ際のチェックすべきポイントは、三つあります。一つ目は部屋の広さや使用シーン、二つ目は持続時間や付加機能、三つ目はお手入れの頻度や手間です。
置く場所の広さや使用シーンで決める
アロマディフューザーは部屋の広さやどんなシーンで使用したいかによって選ぶべきタイプが変わります。
6~8畳ほどの広さの部屋で使うなら、小型の超音波式や加熱式のもので十分です。また人が集まるような広い部屋で使用したいなら、より広範囲に香りを拡散できる、容量の大きい超音波式のものや噴射式がおすすめです。
またコンセントがない場所で使用したい場合はコードレスタイプを、またトイレなどの臭いがこもる空間には、アロマドロップ式のようなオイルを直接垂らすタイプがよいでしょう。
持続時間や欲しい機能で選ぶ
特に日常的に使いたい場合は、持続時間をチェックすることも大切です。連続使用時間が長いほど、手間がかからず便利に使えます。
また就寝時に使いたいなら、タイマー機能が付いていると使いやすく、リモコン操作ができるものも便利でしょう。
他にも、空焚き防止機能や音楽プレーヤーと接続できるものなど、さまざまな機能が搭載されたものがあります。自分の欲しい機能が付いているもので選ぶのもよいでしょう。
お手入れの頻度や手間はどのくらいか
お手入れの頻度や手間も重要な要素です。気化式や噴射式のように、ほとんどお手入れの必要がないものもありますが、水を使う超音波式は、雑菌やカビの発生を防ぐために小まめなお手入れが必要です。
超音波式を選ぶ際は、お手入れを簡単に行えるかどうかもチェックしておきましょう。確認すべきポイントとしては、タンクが取り出しやすいか、洗い口が広く洗浄しやすいか、お手入れ頻度はどれくらいか、といったことが挙げられます。
長く楽しむためにも、自分が負担に感じない程度のお手入れで済むものを選びましょう。
アロマディフューザーの注意点
特に超音波式のものを選んだ場合、掃除をしっかりとしなければなりません。また、ディフューザーによっては使えないオイルもあるので、購入前に確認しておくようにしましょう。
超音波式は特に掃除をしっかりと
超音波式のディフューザーは、放っておくとカビや雑菌が発生する可能性があるので、特に掃除をしっかりする必要があります。お手入れのタイミングは2~3日に1回、もしくは5~6回使用した後が目安です。
掃除方法はタンク内に残った水を捨て、台所用洗剤をぬるま湯で薄めたものを含ませた布で、内部を拭きます。
細かい部分の汚れには綿棒を使うときれいに取れるでしょう。全体を拭き終わったらタンクに水を入れ、30分ほど運転させた後、再度水を捨てて乾拭きすれば完了です。
また加熱式の場合は、無水エタノールで汚れた部分を拭き取ります。噴射式は無水エタノールを入れて、1度噴霧させるだけで済みます。気化式は香りが広がらなくなったら、リードを交換しましょう。
使えるオイルの種類も要チェック
使えるオイルの種類をチェックしておくことも大切です。ディフューザーによっては、専用のオイルしか使えないものや、合成香料の入ったオイルが使えず、エッセンシャルオイルにのみ対応しているものもあります。
また、水を使う超音波式はサンダルウッドやパチュリーなど粘度が高く、水に溶けにくいオイルは向きません。目詰まりさせないためにも、粘度が高いオイルは避けるのが無難です。
超音波式のおすすめアロマディフューザー
超音波式は種類が豊富なうえ、見た目もおしゃれでインテリアとしても使えるデザインの物が多いです。ここでは機能的かつ、置くだけで部屋のセンスがアップするおすすめの商品をご紹介します。
John’s Blend「アロマディフューザー」
ブラックのボディがスタイリッシュなディフューザーです。赤・オレンジ・黄色・緑・水色・青・紫の7色に変わるLEDライト付きで、インテリアランプとしても使えます。
また約7~9時間噴霧を続ける連続モードと、約14~18時間噴霧できる断続モードの二つのモードが選べます。
さらにタイマー付きなので、就寝時に使いたい人には便利でしょう。タイマーは60分・120分から選べます。
John’s Blend アロマディフューザー
TOAST「Touka 超音波アロマディフューザー TO-102」
陶器のような見た目で、落ち着いた雰囲気はインテリアとしてもぴったりです。
毎秒250万回の超音波振動によって作り出される細かいミストを噴霧することで、お部屋全体にアロマの香りを行き渡らせます。
連続運転時間は3時間モードと7時間モードの2種類から選べ、3時間モードのときはグリーンのライトで、7時間モードのときはオレンジ色のライトで表示されます。
ブラックとホワイトの2色展開です。
TOAST Touka 超音波アロマディフューザー TO-102
ネブライザー式おすすめアロマディフューザー
ネブライザー式のディフューザーは、ボトルにオイルを入れて使用します。コンパクトで場所を取らず、香りはしっかり広がるので、さまざまな空間に適します。
ENERG「e’s Explorer ネブライザー式アロマディフューザー」
幅8.8×高さ13.2cmとコンパクトながら、100平方mまでの広い空間に対応できる、ネブライザー式のディフューザーです。
時間設定は4段階に設定でき、30分間・60分間・120分間・時間制限なしから選べます。精油瓶をセットし、スイッチを押すだけで香りを楽しむことができ、操作も簡単です。
お手入れは、5mlの無水エタノールを入れた精油瓶を本体にセットし、スイッチを押すだけなのもうれしいポイントです。
ENERG e’s Explorer ネブライザー式アロマディフューザー
Caramira「アロマディフューザー ネブライザー式 CS-10」
自動車のコップホルダーにマッチするサイズと形状で、部屋だけでなく愛車の中をアロマの香りで満たすこともできるディフューザーです。リチウム電池が内蔵されているので、ワイヤレスでどこでも使用することができます。
電源方式は充電式で、USBによる3時間の充電で、80時間駆動できます。
エッセンシャルオイルの他に、香水・消臭剤・消毒液も使用可能な優れものです。
Caramira アロマディフューザー ネブライザー式 CS-10
LNSTUDIO「アロマディフューザー ネブライザー式 LN-61」
『30分』『60分』『120分』『時間制限なし』の4段階から選べるタイマー設定機能の他、噴霧時間・連続運転時間・噴霧お休み時間・ミスト量をそれぞれ選ぶことができ、48種類のモード調整ができます。
部屋の広さや気分に合わせて微調整できるので、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
USBでもコンセントでも使用できるので、使用可能な場所の幅も広がります。
LNSTUDIO アロマディフューザー ネブライザー式 LN-61
アロマドロップ式アロマディフューザー
アロマドロップ式は、ネブライザー式と同じく噴射式のディフューザーです。オイルを入れる容器は、丸みを帯びておしゃれなものが多く、インテリアとしても楽しめます。
生活の木「エッセンシャルオイルディフューザー ラウンド」
約6~20畳の空間に対応できるので、さまざまな空間で使用可能です。
タイマー機能は、10分稼動した後に30分の休止を挟む仕様で、連続運転はしません。無駄な電力消費を避けられ、経済的に使えるのもうれしいポイントです。また香りの強弱をダイヤルで調整できるので、気分や使用シーンによって変えられます。
またパーツごとの取り扱いもあるので、万が一部分的に壊れてしまった場合も安心です。
生活の木 エッセンシャルオイルディフューザー ラウンド
Organic Aromas「Radiance アロマドロップ式ディフューザー」
独特の曲線がデザインされたガラスタンクには、上品な美しさが漂い、インテリアとしても映えるデザインです。
LEDムードライティングの落ち着いた色の光で、視覚的にもよりリラックスさせてくれるでしょう。また、拡散させるオイルの量をボリュームつまみで調整できるので、気分や使用シーンによって香りの強さを変えることができます。
2分稼働後に1分休止の運転サイクル機能か、120分運転後に自動停止する機能を選べ、電力を浪費する心配もありません。
Organic Aromas Radiance アロマドロップ式ディフューザー
Organic Aromas「レインドロップ 2.0 噴霧式エッセンシャルオイルディフューザー」
レインドロップ型のフォームが特徴的なアロマドロップ式のディフューザーです。無垢堅木と宙吹きガラスでできており、サイズは高さ約22cm、幅約13cmと大きめです。
2分稼働した後1分休止する運転サイクル機能と、120分運転後に自動停止する機能も付いています。内蔵のエアーポンプで何百万ものマイクロ粒子となったオイルが、噴霧され、高濃度の純粋な香りが空間に広がります。
Organic Aromas レインドロップ 2.0 噴霧式エッセンシャルオイルディフューザー
リードディフューザー式アロマディフューザー
リードディフューザーとは気化式のタイプのうち、ガラス瓶に入った芳香液を木製のスティックであるリードに吸い上げさせて、香りを拡散させるタイプのものです。見た目も香りも上品なものが多く、インテリアとして置いても映えるでしょう。
NEOM 「リードディフューザー リフィルオイル TRANQUILLITY」
NEOMの香りの原料は、エッセンシャルオイルだけで、合成香料は一切使われていません。そのナチュラルで優しい香りは、ストレスを軽減し、しっかりリラックスできると評判で、高級ホテルや海外の高級百貨店でも使用されています。
その香りのクオリティの高さは、美意識の高い多くの有名セレブたちにも愛用され、数々のメディアの賞を受賞しているほどです。
TRANQUILLITYはイングリッシュラベンダー・スイートバジル・ジャスミンがブレンドされた香りで、穏やかな気分でリラックスした時間を過ごすことができます。
NEOM リードディフューザー リフィルオイル TRANQUILLITY
ライフオンプロダクツ「mercyu Nordic Collection リードディフューザー Desire MRU-12」
シンプルな見た目で、どんな空間にもなじむデザインのリードディフューザーです。ボトルの高さは約22cm、リードを含めると約50cmあり、シンプルながらも上品な存在感があります。
香りもクセがなく穏やかなので、どんなシーンにも調和するでしょう。香りの種類は、『clear air』『black amber』『sea island cotton』の3種類があります。
ライオンプロダクツ mercyu Nordic Collection リードディフューザー Desire MRU-12
ランドリン「 ルームディフューザー No.7」
インテリアとしてもおしゃれな香水瓶のような見た目が特徴です。一般的なリードよりもオイルの吸い上げがよい樹脂製のリードを使用しており、香りがしっかり広がります。
No.7の香りは、トップノートはレモンピール・ベルガモット・アクアティック、ミドルノートはミュゲ・カーネーション・オレンジフラワー、ラストノートはイランイラン・サンダルウッド・アンバーと元気で軽いものから、落ち着いた大人の香りを楽しめます。
お手頃で試しやすい価格も魅力です。
ランドリン ルームディフューザー No.7
送風式のおすすめアロマディフューザー
送風式のアロマディフューザーはコンパクトなうえ、電源方式が電池式かUSB式であるものが多く、場所を選ばずに使うことができます。玄関や寝室などにはもちろん、デスクに置いて香りを楽しみながら仕事や勉強をするのもおすすめです。
ラドンナ 「センサーアロマファン ADF36-SAF」
人の存在を感知すると自動でスイッチがオンになる人感センサー付きのアロマディフューザーです。1度オンになると、1分間稼働します。しっかり香りを拡散させたいときは、連続動作モードに切り替えるとよいでしょう。
使用方法は、オイルパッドにエッセンシャルオイルを垂らしてセットしておくだけと簡単です。単3形アルカリ乾電池2本、またはUSBケーブルでどこでも使用できます。
オイルはエッセンシャルオイルのみの対応で、合成香料を含むものや、不純物を含むものは使えません。
ラドンナ センサーアロマファン ADF36-SAF
シンプルマインド「BALMY FAN 送風式アロマディフューザー」
レトロガラス瓶のような見た目がおしゃれな送風式アロマディフューザーです。優しい光を放つランプがゆらめくように明滅し、視覚的にも癒やされます。
ランプとアロマ用のスイッチが別に付いており、ランプ単独でもオンオフが可能です。USBでも単4電池2本でも動作するので、さまざまな場所で使えます。
カラーは、ブルー・クリア・ピンクの三色展開です。
シンプルマインド BALMY FAN 送風式アロマディフューザー
ストーンタイプのアロマディフューザー
ストーンタイプは値段も安く、最も試しやすいタイプのディフューザーです。かわいらしいものが多く、プレゼントにもおすすめです。サイズも小さいので、持ち運びもできて、どこでもアロマを楽しむことができます。
グローバル プロダクト プランニング「デイリーディライト アロマストーン ナイト 1個入」
デイリーディライトは、『日常生活の中でちょっとした喜びを見つけてほしい』をコンセプトにしたシリーズです。こちらはそのシリーズの中のディフューザータイプの商品です。
缶のふたを外すと現れる瀬戸焼のアロマストーンにオイルを数滴垂らすことで、香りを楽しめます。ストーンにはロゴと模様が彫られており、とてもかわいらしいデザインです。
缶の直径は約6cm、厚さは約1cmと非常に小さいので携帯しやすく、旅行や出張先の宿泊先で楽しむのもおすすめです。
グローバル プロダクト プランニング デイリーディライト アロマストーン ナイト 1個入
デコレ「アロマおきあがりこぼし ホワイト」
ころんとした形状でおきあがりこぼしになったアロマストーンです。素焼き部分にオイルを垂らして使います。香りだけでなく、かわいい見た目とゆらゆら揺れる動きにも癒やされるでしょう。
見た目の種類はねこの他に、柴犬とうさぎがあります。どれも幅・高さ共に5cm前後と小さいので、場所を取りません。
また商品はすべて手作業で作られているため、多少の色ムラや塗料の剥がれなどがあるのはご愛敬です。
デコレ アロマおきあがりこぼし ホワイト
加熱式のおすすめアロマディフューザー
加熱式のアロマディフューザーは、使い方もお手入れも簡単です。ここではキャンドルタイプとランプタイプの2種類のディフューザーを紹介します。リラックスタイムに使えるものばかりですので、寝室に置くのもよいでしょう。
ComSaf「アロマポット」
キャンドルホルダーとオイル受け皿が分かれるようになっているため、お手入れがしやすいでしょう。使い方は、水を入れた受け皿に、オイルを4~5滴落とし、火を灯したキャンドルを置いたホルダーを本体の中に入れるだけと簡単です。
オイル受け皿の容量は160mlと、水をたくさん入れることができるので、空焚きする心配もありません。本体の形状はバリエーションがあり、花形や星形の穴があいたものや、円柱形のタイプのものもあります。
ComSaf アロマポット
イデアインターナショナル「BRUNO ノスタルアロマランプ BOE028-DW」
上部のくぼみ部分にオイルを垂らして使うタイプのディフューザーです。シンプルなデザインで、ノスタルジックな雰囲気が漂います。
電源プラグを差し込んでスイッチをオンにすれば、ランプの熱で香りが部屋中に広がります。オイルを垂らす部分はガラス製なので、洗い流すだけで簡単にお手入れ可能です。
土台部分のカラーはダークウッド・シルバー・ピンクゴールドの3種類から選べます。
イデアインターナショナル BRUNO のすたるアロマランプ BOE028-DW
アロマ効果で最高のリラックスタイムを
アロマディフューザーには、『超音波式』『加熱式』『気化式』『噴射式』などの種類があります。また使用する場面や部屋の広さ、機能など選び方もさまざまです。
さまざまなタイプのディフューザーから、自分にとって使いやすいものを選び、ぜひリラックスできる至福の時間を楽しんでみましょう。
アロマを使ってリラックスタイムを楽しむことは、忙しい毎日を送る人にとって、とても有益な時間となり得ます。