抱き枕は寝つきが悪いという人や、ベッドでリラックスできないという人におすすめです。どのような種類があるのか、形の違いや選び方、おすすめの商品をチェックしてみましょう。抱き枕を使うことでどのような効果に期待ができるのかも紹介します。
目次
抱き枕に期待できる効果
睡眠時間は人の一生の1/3にあたるといわれるように、生きていくうえでとても重要なものです。睡眠の質を高め、快適な眠りを実現するためには枕にこだわることをおすすめします。
特に抱き枕は、心地よい睡眠を叶えたい人にぜひ取り入れてもらいたいアイテムです。快適な睡眠にアプローチするために、抱き枕にどのような効果が期待できるのかを見ていきましょう。
睡眠の質を上げる
寝るときの姿勢は、睡眠の質に大きく関係しています。寝つきの悪さや熟睡できていないと感じたときは、抱き枕による寝姿勢のサポートを取り入れるとよいでしょう。
抱き枕を使用することで寝姿勢を理想的なS字の姿勢にサポートでき、睡眠に関するホルモンの分泌を助ける効果が期待できます。
リラックスできる自然な寝姿勢が『セロトニン』という神経伝達物質を分泌させ、睡眠をつかさどるホルモンである『メラトニン』の分泌を促すのです。
セロトニンやメラトニンが分泌されることで自然に眠気を感じ、質の高い眠りへと導いてくれます。
リラックスする
抱き枕にはストレスによって分泌されるホルモン『コルチゾール』の減少効果や、幸福な気持ちを高めるホルモン『オキシトシン』の分泌効果があるとされています。
人間は何かに触れたり抱きしめたりすることで落ち着くといわれているため、抱き枕を使うことでストレスを緩和して快眠にアプローチできるでしょう。
また抱き枕を抱いて寝る姿勢は、母親の胎内にいるときの胎児の姿勢に似ています。胎児のポーズで寝ることで胎内を思い出し、精神的に落ち着くことが快適な睡眠に役立つのです。
姿勢が楽になる
横向きで抱きつくようにして寝る抱き枕は、寝姿勢を楽にしてくれるメリットがあります。横向きの寝姿勢によって身体が安定し、体圧を分散してくれることから腰痛や身体の負担を和らげてくれるでしょう。
仰向けで寝ると寝具との間にすき間ができ、腰や腕、肩への負担が大きくなります。フィット感の高い抱き枕を使用することで身体をサポートでき、痛みを抑えられて姿勢が楽になるのです。
また抱き枕を使った横向きの寝姿勢は、いびきの軽減にも役立つでしょう。仰向けで舌やのどの筋肉が下がり、気道が狭まるのを予防することで、いびき対策につなげられます。
抱き枕の主な種類
抱き枕というと長方形の枕を長くしたものをイメージする人もいますが、実は個性豊かなバリエーションがあります。自分の寝姿勢や理想的な寝心地には、どのようなタイプが合うのかを知っておくとよいでしょう。
抱き枕にどのような形や種類があるのかを知ることで、選択肢が広がりより快適な睡眠を実現しやすくなります。
ストレートタイプの特徴
ストレートタイプの抱き枕は、キャラクターのプリント抱き枕やカバーを付け替えられる、ベーシックな抱き枕として知られています。普通の枕を横長にしたような形が特徴で、2人で使うダブル用枕としても活用できるタイプです。
普通の枕を長くしたような長方形のものの他に、先端が丸みを帯びた楕円形や、しっかり中材の詰まった円筒形などのバリエーションがあります。
折り曲げて使ったり、自分の寝やすいように形を調整しながら使ったりと、幅広い寝姿勢に対応できるのもストレートタイプの魅力です。
流線形タイプの特徴
人の身体のラインに合わせて、波打つようなデザインに作られているのが、流線形タイプの特徴です。
流線形タイプの抱き枕は、Wの形をしたものやS字形、三日月形のものなど、商品によってこだわりの形で作られています。
横向きで抱きついたときに密着しやすく、寝姿勢を楽にキープできる商品が多いでしょう。横向きの寝姿勢を安定させる形ということもあり、腰痛やいびきで悩んでいる人におすすめできるタイプです。
U字タイプの特徴
U字タイプの抱き枕は、横向きの寝姿勢だけではなく仰向けでも使用できるという特徴があります。
足で挟むようにして横向きで使うほかに、仰向けで両腕や頭を支えるように使ったり、背もたれとして背中のサポートしたりといった使い方が可能です。
またうつ伏せの姿勢にも対応していて、胸元を圧迫せずに寝られるためさまざまな寝姿勢で抱き枕を使いたい人に向いています。すっぽりと包まれるようなフィット感や安心感があり、寝るときだけではなくリラックスタイムにも役立つ抱き枕です。
L字、J字タイプの特徴
英字のLやJなどのような形が特徴の抱き枕は、頭と背中をサポートできるタイプです。横向きの寝姿勢で頭を乗せ背中を支えるか、頭を乗せて抱きつくように寝るのに適しています。
枕だけでは横向きで寝たときのリラックス感が足りないという人や、寝返りを打っても寝姿勢をキープしたいという人におすすめです。枕の使い心地と、抱き枕のメリットを両方楽しめる機能的な抱き枕といえます。
足で挟まない70cmほどの大きさの商品が多いため、コンパクトな抱き枕がよいという人にも向いているタイプです。
抱き枕の選び方
抱き枕には、形の他にもいくつかの選ぶポイントがあります。普通の枕と同じように硬さや中材などもさまざまな種類があるため、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
抱き枕を選ぶときはどのような点を確認すればよいのか、長く愛用できる商品の選び方を紹介します。
中材で選ぶ
普通の枕のように、抱き枕の中に入っている素材にはいくつかのバリエーションがあります。柔らかくふわっとした感触の綿や、細かいビーズ入りの密着度が高いもの、もっちりとした低反発ウレタンのものなどが人気です。
綿の中材の抱き枕は通気性がよく、軽くて扱いやすいため快適に使用できます。小さな発泡ビーズが詰まった抱き枕は、枕の中でビーズが動くため身体のラインにフィットしやすいでしょう。
低反発ウレタンの抱き枕はほどよい弾力で体圧を分散させやすく、ふわもちの感触に癒されます。
硬さで選ぶ
枕選びでも重要な硬さは、抱き枕を選ぶうえでも見逃せないポイントです。普通の枕と合わせて使う場合はふわふわした柔らかい感触のもの、腰や身体をサポートするなら弾力のある硬めのもの、というように目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
また柔らかい抱き枕の感触は癒やされるものですが、へたりやすさやサポート力などが気になる場合もあります。反対に、高反発な弾力のある枕はサポート力があるものの、通気性が悪く蒸れを感じることもあるでしょう。
自分がどのような目的で使用したいのか、理想の寝姿勢や使い心地に合わせた中材の抱き枕を選ぶことが快眠への第1歩です。
洗濯ができるものを選ぶ
抱き枕を長く愛用するためには、本体を自宅で洗濯できるかどうかも決め手となります。汗や汚れ、ホコリなどが気になったときに家で手入れができるかどうかは、清潔に抱き枕を使うためには外せないポイントでしょう。
また自宅で洗濯できない場合、クリーニング店などでケアができる商品を選ぶことも重要です。本体に取り付けられる洗濯可能なカバーが付いているものだと、安心して使用できるでしょう。
おすすめの抱き枕「ストレートタイプ」
シンプルな形のストレートタイプは、スタンダードな抱き枕を試してみたいという人におすすめです。カバーを付け替えて楽しむ商品もあり、インテリアの邪魔にならず好みに合わせられるという点もポイントでしょう。
またストレートタイプのすっきりとした形は邪魔になりにくく、ベッドの上で使うだけではなくリビングやソファーの上で使うクッションとしても役立ちます。
枕としても使いやすいシンプルな抱き枕や、弾力があり抱き心地のよさを実感できる抱き枕などをチェックしてみましょう。
ヨギボー「Yogibo Roll Midi」
人気のブランド、ヨギボーから出ている『Yogibo Roll Midi』は、シンプルな円筒型の抱き枕です。ヨギボー独自の豊富なカラーバリエーションと、日本オリジナルのサイズ感が人気を集めています。
Yogibo Roll Midiの日本オリジナルサイズは、直径約20cm、長さ約120cmと女性や子どもでも使いやすい大きさが特徴です。発泡スチロール製のEPSビーズを中材に使用していて、体や頭にフィットします。
大人から子どもまで誰でも寝やすい姿勢に変形してくれるところが人気の秘訣といえるでしょう。
ヨギボー Yogibo Roll Midi
エムール「Latex 超弾力やわらか抱きまくら」
エムールの『Latex 超弾力やわらか抱きまくら』は、高反発で弾力がありながら柔らかな寝心地を叶えてくれる抱き枕です。
天然ゴムを90%使ったラテックス素材の円筒型のストレートタイプで、通気性もよい設計になっているため、湿気や汗なども気になりにくいのもポイントでしょう。
またラテックスには菌を抑制する効果があるため、カビやダニが気になる人にもおすすめです。専用のロゴ入り膨れジャガード生地を使用した柔らかなカバーは、洗濯ができるため清潔に使えます。
エムール Latex 超弾力やわらか抱きまくら
おすすめの抱き枕「流線形タイプ」
身体に沿うようにフィットする形が特徴的な流線形タイプの抱き枕は、寝姿勢が横向きの人に最適です。足で抱き枕を挟むようにして寝られるため、太ももやふくらはぎのサポートに役立ちます。
また密着した形で使う抱き枕のため、素材や枕の形にこだわった商品が多いのが特徴です。理想のフィット感を叶える流線形タイプの抱き枕には、どのような商品があるのかをチェックしてみましょう。
Beech「王様の抱き枕」
むにゅむにゅ、ふわふわとした癒しの触り心地が人気のBeech『王様の抱き枕』は、独自のタツノオトシゴ型が特徴の抱き枕です。
抱き付いたときのフィット感が高く、頭や足をしっかりと支えて理想の寝姿勢をサポートしてくれます。挟むようにして抱き付いても下にある足や腕に負担がかかりにくく、体圧分散力にも定評がある商品です。
標準のカバーの他に、夏も快適な『東洋紡ドライアイス』素材を使用したクールタイプや、消臭機能が付いた『ミラキュラス ハニカムメッシュ生地』を使用したカバーのものもあります。
Beech 王様の抱き枕
ロフテー「ボディピロー わがまま」
ウレタンの入った素材のカバーでもちもちとした触り心地を堪能できるロフテーの『ボディピロー わがまま』は、しっかり身体を支える流線型の抱き枕です。枕専門店ならではの、こだわりの形が身体をサポートしてくれます。
ほどよい弾力性で身体をしっかりあずけられるため、安心感を得やすく横向きの寝姿勢にぴったりの抱き枕です。『卵殻膜プロテイン』を使用した生地は肌触りもよく、枕と併用することでより快適な寝心地を叶えてくれます。
ロフテー ボディピロー わがまま
アイリスオーヤマ「ふんわりフランネル抱き枕 シンカーシャーリング抱き枕」
ふんわりと柔らかな触り心地の流線形抱き枕の中でも、コスパのよい商品として人気があるのがアイリスオーヤマの『ふんわりフランネル抱き枕 シンカーシャーリング抱き枕』です。
とろけるような温かみのあるフランネル生地と、さらさら感触が気持ちのよいシンカーシャーリング生地の2種類から選べます。
たっぷり詰まった中材の綿はボリュームがあり、ふわふわとしてクッション性が抜群です。取り外し可能なカバーで洗濯がしやすく、手入れが簡単でいつでも清潔に使えます。
アイリスオーヤマ ふんわりフランネル抱き枕 シンカーシャーリング抱き枕
おすすめの抱き枕「U字タイプ」
横向きで抱くように使うだけでなく、仰向けやうつ伏せなどさまざまな寝姿勢に対応できるのがU字タイプの抱き枕です。包み込まれる安心感は他の抱き枕にはないリッチな感覚で、足や腕を乗せてリラックスできます。
またサイズが大きくボリューム感があるため、全身をサポートできるタイプです。寝たまま読書やゲームを楽しみたい人や、授乳枕として使用したい人にもおすすめできるU字タイプの抱き枕を紹介します。
ラキス「ハグモッチ」
全ての寝姿勢に万能に対応するプレミアム U字枕 。中綿のボリューム調整が可能。
ハグモッチは従来の枕より非常に体圧分散に優れています。落ち着きや安心感を得られるだけではなく、体の負担を和らげます。
ラキス 「ハグモッチ」
ノルディックスリープ「コンフォート-U カバー付き」
プレミアムな寝心地を満喫できると人気なのが、ノルディックスリープの『コンフォート-U カバー付き』です。デンマークの上質な寝具ブランドから出ているU字型の抱き枕で、全身をしっかりと支えてリラックスさせてくれます。
『夢のような心地よさ』というキャッチフレーズの通り、自由自在に変形させて使える快適な寝心地で、長く愛用したくなる抱き枕です。雪のようにふんわりとした独自素材『FOSSFLAKES』をたっぷり使用し、ふわふわ感が長持ちします。
ノルディックスリープ コンフォート-U カバー付き
おすすめの抱き枕「L字、J字タイプ」
頭を支えながら、抱き付いて寝る感覚も楽しめるのがL字形やJ字形タイプの抱き枕です。横向きでの寝姿勢に特化したタイプで、枕の寝やすさと抱き枕のリラックス感を両方楽しめます。
抱き心地がよくフィット感のある商品が多く、大きさもさまざまです。横向きで寝る人にぜひ試してみて欲しい、L字・J字タイプの抱き枕を見ていきましょう。
MOGU「気持ちいい抱きまくら」
独自の形で、頭を支えながらしっかりとした抱き心地を実現しているのが、MOGUの『気持ちいい抱きまくら』です。しっかりと厚みのある抱き枕で、中材にポリスチレンのパウダービーズを使用しています。
また熱がこもりにくく通気性がよい点も好評で、カバーや本体を手洗いできるところも魅力でしょう。つるつるとしたカバーと、もちもちのクッションが身体にフィットして全身を気持ちよく支えてくれます。
MOGU 気持ちいい抱きまくら
自分に合った抱き枕を見つけよう
リラックスできる寝姿勢は人それぞれ異なるため、自分の寝姿勢に合う抱き枕を選ぶことでより快適な睡眠が期待できるでしょう。
包み込むような安心感や頭や体へのフィット感、素材や硬さなど、自分はどのようなタイプの抱き枕が好きなのか、まずはチェックしてみることをおすすめします。
自分好みの抱き枕を探して、快適な眠りにアプローチしてみてはいかがでしょうか。