料理の手間を省き、レパートリーを増やせるフードプロセッサーは、キッチンにあると、とても重宝するアイテムです。その利便性を知れば、きっと欲しくなるはずです。おすすめのフードプロセッサーも合わせて紹介します。
目次
フードプロセッサーとは?
フードプロセッサーは、食材をペースト状にしたり、細かく刻んだりすることができるキッチン用品です。どういったことができるのか、またミキサーとの違いについて紹介します。
料理の下ごしらえに役立つ調理器具
フードプロセッサーは、材料をより細かくできる装置です。刻んだり、混ぜたり、すりつぶしたりといった作業が楽にできるため、料理の手間を省けます。
例えばハンバーグに使うタマネギのみじん切りは、なかなか大変な作業ですが、フードプロセッサーを使えば早く、細かく仕上がります。またペースト状にするのも可能なので、離乳食作りにも重宝します。
ほかにも、泡立てたり、こねたりすることもできるため、自宅でお菓子やパン生地を作ることもできます。フードプロセッサーは調理を簡単にしてくれるだけではなく、メニューの幅も広げてくれるでしょう。
ミキサーとの違い
ミキサーは、材料を細かくすりつぶし、液状の料理を作る際に使われます。スムージーやスープといった水分の多いものを作る時に使うことが多いでしょう。ミキサーでの調理は栄養分や繊維質がそのまま残るので、まるごと摂取できるのが特徴です。
一方で、フードプロセッサーは材料をより細かく刻むための装置ですから、素材に水分を加えなくても使えます。みじん切りやミンチのように、水分が少ない状態に仕上げたい場合におすすめです。
フードプロセッサーでできること
フードプロセッサーは切る、混ぜる、こねるといった作業を早く、簡単に行えるので、いろいろな料理にチャレンジできます。1台あればレパートリーも増えるでしょう。どのようなことができるのか、具体的に紹介します。
ミンチにすれば自家製ひき肉ができる
牛肉や豚肉、鶏肉など、好きな肉で好みの粗さのひき肉にしたり、タマネギなどの野菜や、ショウガ、ニンニクといった薬味を加えたオリジナルのひき肉を作ったりと、思い通りに作ることができます。自家製のひき肉の味は、きっと格別でしょう。
生肉は、フードプロセッサーの刃を回転させる際に絡まりやすいため、フードプロセッサーで刻む前に、包丁で細かく切っておくのがポイントです。また肉の量が多過ぎると刻み切れないため、調整しながら入れましょう。
お菓子づくりにも最適
フードプロセッサーはお菓子づくりにも役立ちます。生クリームやメレンゲなどが手早く作れるため、お菓子づくりのハードルがぐんと下がります。
アタッチメントを替えてさまざまな料理が作れる複合タイプは、パワーが弱い商品もあります。お菓子づくりで硬めの生地を扱ったり、連続運転をしたりする際には、耐久性やパワーが強いものが良いでしょう。
フードプロセッサーの選び方
自分に合ったフードプロセッサーを選ぶことで、より長く大切に使えます。どういった点を重視して選べば良いのかわからない人のためにも、フードプロセッサーの選び方のコツを紹介します。
容量やサイズで選ぶ
まずフードプロセッサーの容量は、作りたいものや家族の人数に合わせて選びましょう。3〜4人暮らしの場合には、ハンバーグのたねを500g作れるくらいが適切な容量です。
一方、1〜2人暮らし向きや離乳食作りに使いたい場合は、そこまで大きくなくても良大丈夫です。容量が増えるほどサイズも大きくなるため、収納場所が必要になります。家族の人数や用途に合わせて、ちょうど良い容量のものを選びましょう。
またフードプロセッサーの容器に目いっぱいの食材を入れてしまうと、刃がうまく回りません。食材の容量は容器の半分を目安にします。そのため、少し余裕をもって大きめの容量のフードプロセッサーを選ぶことも考慮に入れましょう。
アタッチメントの種類で選ぶ
フードプロセッサーを選ぶ際は、付属品のアタッチメントの種類も確認します。種類が増えるほど値段が高くなるため、多ければ良いというものでもありません。作りたい料理や予算に応じて選びましょう。
アタッチメントには、細かさの異なるせん切り用や、パンをこねるためのヘラなどがあります。スライサーがあれば、きれいに素早く野菜をスライスすることができ、とても便利です。
それぞれ素材や形が異なるため、手入れのしやすさも確認しておきましょう。付属品以外に、オプションで追加できることもあるため、まずは必要最小限のアタッチメントをチェックすれば良いでしょう。
洗いやすさで選ぶ
パーツが洗いやすいものを選ぶことも大切です。清潔に保てないと、パーツがサビてしまったり、傷んでしまったりします。また食洗機に対応しているかどうかも、チェックしましょう。
ハンディータイプなら、カップに湯を入れて中性洗剤を溶かしたものに、本体を浸し作動させることで汚れを落とせます。手間がかからず、きれいに洗えるのがポイントです。
一方、据え置きタイプは一つひとつの部品を外して洗うため、解体したり元に戻したりのしやすさがポイントです。また傷がつきやすいパーツもあるので、取り扱いは慎重にしましょう。
フードプロセッサーは大きく2種類ある
フードプロセッサーは大きく分けて2種類あります。作りたい料理や、行いたい作業によって使い分けたいものです。ただし場所を取りますし、予算的な問題もあるでしょう。どういったタイプが合っているのか、よく確認することが大切です。
定番の据え置き型
据え置き型とは、モーターが付いた台座と容器がセットになったフードプロセッサーです。パワーが強く、安定した状態で作業できるため、初心者にとっても使いやすいタイプです。
容量が多く、たくさんの食材を一度に調理するのに向いています。ただし容量が多い分、ある程度のスペースが必要になります。調理の際に、置き場所を十分に確保できるかイメージしておくことが大切です。
また料理の下ごしらえをする上では便利な反面、パーツが多く、洗う際に手間や時間がかかりやすいという一面もあります。
ハンディ型もある
ハンディ型なら水分の多いポタージュやスムージーも作りやすく、少量の離乳食作りにも向いています。食材をボウルに入れたまま簡単にブレンドできるので、容器から移し替える手間も省けます。
またコンパクトなので収納の場所を取りません。食器棚のすき間などに収納することもできます。
ただし小型であるがゆえに、一度に調理できる食材の量は少なくなります。たくさんの食材を調理したい場合は、数回に分けて作業する必要があります。家族が多い場合には、調理にやや時間がかかることも知っておきましょう。
便利な機能が付いているものもある
フードプロセッサーにはさまざまな便利機能が付いているので、自分に合った機能を使えるようになると、調理が楽しくなります。また安全に使うことも大切です。初心者の人はぜひ知っておいてほしいポイントを解説します。
回転速度調整機能
回転速度調整機能が付いているタイプであれば、同じアタッチメントでも複数の料理を作り分けることができます。速度がゆっくりであれば粗めのみじん切りに、速度が速ければペースト状に仕上がるので、好みや目的によって調整しましょう。
また回転速度が調節できない機種でも、回転させ始めて、トップスピードになる前に止めるという作業を何度か繰り返すことで調整できます。しかしコツが要るため、できれば回転速度調整機能付きの機種が便利でしょう。
誤作動を起こさないための安全機能
フードプロセッサーには誤作動を起こさないための、さまざまな安全機能があります。例えば硬い食材を切ろうとした際や、フードプロセッサーの温度が上限を超えてしまった際に、自動停止する機能があります。
また部品がうまくセットされていないまま作動させようとすると、自動停止する機能もあります。刃が付いているものなので、けがが心配です。小さい子どもがいる家庭なら特に安全機能が付いていると安心して使えます。
据え置き型でおすすめの製品
フードプロセッサーが一台あれば、毎日の料理作りも楽しく、快適になります。機能が多彩な据え置き型のなかから、おすすめの4点を紹介しましょう。
山本電気「マスターカット YE-MM41W」
山本電気のマスターカットは、1分間に低速800回転から高速3000回転まで、好きな速さに調整できるのが特徴です。ひき肉からスープまで、多彩な料理が作れるのでとても便利です。
1台あれば「きざむ」「おろす」「こねる」「泡立てる」など、8タイプの方法で調理を行うことができます。コーヒー豆も挽けるので、自宅で挽きたてのおいしいコーヒーを飲むことも可能です。
ボウルはステンレス素材でできており、傷に強く、手入れしやすいため衛生面でも安心です。ブレードを外すと、そのまま調理用のボウルとして、また保存用の容器としても使用できます。熱や冷たさに強い点も魅力です。
山本電気 マスターカット YE-MM41W
パナソニック「フードプロセッサーMK-K48P」
ハンバーグのたねなら最大500g作れるため、3〜4人家族の家庭向けです。容器はガラスなので傷がつきにくく、扱いやすいのも特徴です。
「きざむ・まぜる・する」ができるナイフカッターと、「おろす」ができるおろし・とろろカッターの二つの機能があります。機能がシンプルなので、簡単に使いたい人におすすめです。
また必要な部品は追加で購入することができます。「スライス・せん切り」ができるカッターや、パン生地を練ることができるパーツなどがあります。
パナソニック フードプロセッサーMK-K48P
クイジナート「フードプロセッサーL DLC-192J」
クイジナート フードプロセッサーLでは、3〜4人分の食事の下ごしらえが一気にでき、大人数のおもてなしをする際にも対応できます。
「切る・刻む」「こねる」「まぜる」「薄切り」「細切り(1.5mm)」「細切り(3mm)」「おろし」の6種類の調理が可能です。
静音設計で早朝や深夜でも使いやすく、空き時間を活用して効率的に作業ができます。マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる人にもおすすめです。
クイジナート フードプロセッサーL DLC-192J
パナソニック「フードプロセッサーMK-K81」
パナソニックのフードプロセッサーMK-K81は、「粗おろし」「おろす」「スライス・せん切り」「きざむ・する・混ぜる」「こねる」といった多様な役割を果たします。
「きざむ・する・混ぜる」で活躍するブラックハードチタンカッターは、硬度がチタンの1.2倍であるブラックチタンを採用しており、硬い食材を扱う際も安心です。
速さは3段階に調整できるため、作りたいメニューに合わせて調整できます。フードプロセッサー初心者にも扱いやすく、料理の幅も広がります。
パナソニック フードプロセッサーMK-K81
ハンディ型でおすすめのフードプロセッサー
コンパクトで使い勝手の良いハンディ型は、ドレッシング作りやスムージー作りなども簡単にでき、忙しい朝でも気軽に使えます。おすすめのハンディ型を2点紹介しましょう。
クイジナート「スリム&ライト マルチハンドブレンダー」
ブレンダーアタッチメント搭載時は560gの軽量で、料理する際の負担も少なく毎日使うのに適しています。
またみじん切りが素早くできるチョッパーアタッチメント、生クリームや卵白を泡立てることができるビーターアタッチメントが付属していて、あらゆる料理作りに活躍します。1台あれば長く使えそうです。
クイジナート スリム&ライト マルチハンドブレンダー HB502BKJ
ブラウン「マルチクイック9ハンドブレンダー MQ9035X」
ブラウン史上、最もパワフルなモーターが搭載されたハンドブレンダーです。独自のベル型のシャフトは握りやすく、食材が刃の中心にたまることを防ぐため、より均一に食材が混ざります。
飛び散り防止機能が従来品より進化し、ハイパワー運転時には吸い込みが軽減され、食材の調理がスムーズに行えます。「つぶす」「混ぜる」「きざむ」「泡立てる」の4役をこなすので、頼れるコンパクトブレンダーとして選びたいアイテムです。
ブラウン マルチクイック9 ハンドブレンダー MQ9035X
大容量でおすすめのフードプロセッサー
大容量のフードプロセッサーは、一度に大人数の料理を作ったり、作り置きの食材を用意したりするときに便利です。サイズが大きめなので、広めの保管スペースを確保しておくと安心です。おすすめの3点を紹介します。
レコルト「カプセルカッター ボンヌRCP-3」
500mlの大容量フードプロセッサーです。家族の分はもちろん、おもてなしの料理を作る際にも重宝します。横幅は12.4cmとスリムで、収納しやすさも両立している点も魅力的です。
使う際には本体を押さえ、片手で上からスイッチを押すだけの簡単な設計です。専用のスパチュラが付いてくるため、調理後の食材もきれいに取り出すことができます。
また管理栄養士や料理人が監修した専用のレシピブックが付いてくるので、作れる料理のイメージが湧きやすく、商品をより使いこなせそうです。
レコルト カプセルカッター ボンヌRCP-3
タイガー「マイコンフードプロセッサー SKF-H100」
650gの大容量カップは珍しいステンレス製で、軽量かつ丈夫です。特殊な加工を施しているため、食材がカップに張り付きにくいのもうれしいポイントです。
「みじん・ミンチ」「おろし・スープ」「すりみ」「パンこね」の四つの調理コースがあり、ジュースやスープなどの水分の多い料理も作ることができます。
さらに据え置き型のフードプロセッサーにしては珍しい、ホイップブレードが付属しています。卵白や生クリームを泡立てられるため、お菓子やケーキづくりの際にも活躍します。
タイガー マイコンフードプロセッサー SKF-H100
テスコム「フードプロセッサー TK441」
みじん切りはもちろん、粗めと細かめそれぞれのおろし刃など、調理に便利なアタッチメンチが付いてきます。さらにホイップからメレンゲまで作れる、泡立て用のアタッチメントが用意されている万能タイプです。食材の水切りも簡単に行えます。
材料の入れ過ぎや連続使用により、モータの熱が一定以上になると装置が作動して停止される、高機能モーター保護機能が搭載され、安全に使用できるのもポイントでしょう。付属品はすべて本体に収納でき、収納時もすっきりとします。
買ったその日から、フードプロセッサーを使った豊富なメニューが作れるオリジナルレシピブック付きで、すぐに料理上手になれそうです。
テスコム フードプロセッサー TK441
フードプロセッサーでおいしい料理を作ろう
フードプロセッサーを使えば、みじん切りやすりつぶすといった手間を省き、毎日の料理をより効率的にしてくれるでしょう。スープやスムージーなどを作る機能に特化しているミキサーと異なり、プロセッサーは刃を変えることで生地をこねたり、千切りにしたりなど、様々な機能を使うことができます。
据え置き型やハンディ型など種類が豊富で、また容量も様々です。自分の家庭にぴったりの商品を見つけて、フードプロセッサーを有効活用してみましょう。