自分の絵やデザインを生かして、自由に作ることができるプラバンは、おうち遊びにもぴったりな手作りアイテムです。トースターを使うので、ぜひ親子で一緒に遊んでみましょう。上手にきれいに作るには、コツがありますので紹介しましょう。
目次
プラバンの種類を確認
プラバンとはプラスチックの板の略称です。絵を描いて、好みに切り抜いたプラバンを、オーブントースターで焼くことで、アクセサリーやキーホルダーなどの雑貨を作ることができます。
プラバンは100均などで、何枚かセットで売っています。プラバンにはいくつか種類があるので、仕上がりのイメージに合わせて、タイプを選んで購入しましょう。
透明タイプ
透明タイプは、仕上がりの背景が透けて見える、一般的なプラバンです。透明なので下絵を写しやすく、油性ペンと相性がいいので使い勝手も良いでしょう。
サイズや厚みにはいくつか種類があります。初めてプラバンに挑戦する時や、子どもと一緒に遊ぶ場合は、下絵を写しやすい透明タイプがおすすめです。
半透明タイプ
半透明タイプは、アクセサリー作りにおすすめのプラバンです。他のプラバンは表面がツルツルしているのに対して、半透明タイプはざらざらしているのが特徴です。
そのため、他のタイプのプラバンではあまり色が乗らない、クレヨンや色鉛筆を使用でき、細かい色での表現が可能になります。
不透明タイプ
不透明タイプのプラバンは白色タイプとも言われ、背景が白いところが特徴です。透明タイプに背景を塗るのが面倒な時や、白ベースの雑貨を作りたい時などは、不透明タイプを選ぶといいでしょう。
表面はツルツルしているので、透明タイプと同じように油性ペンとの相性が良く、デザインが映えます。
プラバンでなにができる?
プラバンの人気は年々高まっており、10年前にくらべて、できることがとても増えています。アイデア次第で色々と作れるのが、プラバンのおもしろいところでしょう。平面的な雑貨だけでなく、3Dの作品を作り出す作家も登場しています。
キーホルダーに
穴あけパンチとキーホルダーパーツがあれば、簡単にプラバンでキーホルダーを作ることができます。キーホルダーパーツもプラバン同様、100均で売っているので、プラバンと一緒に購入しておくといいでしょう。
名前を書いてキーホルダーにすると、可愛いオリジナルのネームタグになります。好きなキャラクターを書いてキーホルダーを作れば、特別な感じがして楽しいでしょう。
アクセサリーに
プラバンで作るアクセサリーは、作家もいるほど人気のジャンルです。イヤリングパーツやピアスパーツ、穴を開けてチェーンを通せばネックレスにもなるのが、プラバンの魅力でしょう。
作りたいと思えば、アイデア次第で驚くようなものも作れるので、子どもの創造力を育むことにもつながるでしょう。
アクセサリーといえば、お金を出して買うのが一般的かもしれませんが、欲しいデザインに出合えないこともあるでしょう。そんな時はプラバンで、自分の好きなアクセサリーを作ってみてはいかがでしょうか。
プラバン、色塗りのコツ
重ね塗りの跡が目立ったり、焼いた後の色が思っていた色と違ったりするのが、プラバンの難しさでしょう。プラバンの種類によって色の表れ方が違うので、プラバンとペンの特徴を知っておくと上達も早いでしょう。
色鉛筆で塗る
色鉛筆を使うと、優しい雰囲気が出ます。しかし、白色タイプと透明タイプのプラバンは表面がツルツルなので、色が乗りにくく、思うように描けないでしょう。不透明タイプのプラバンは表面がざらざらしているので、色鉛筆を使うことができます。
間違って白色タイプを買ってきてしまった、家に透明タイプしかない、という場合は、色を塗る前に紙やすりで擦ると、表面をザラザラにすることができます。
家に紙やすりもないという時は、爪切りのヤスリで代用することもできます。ヤスリの面が小さいので削れる範囲は狭くなりますが、意外と使えるテクニックです。
ポスカで塗る
ポスカは鮮やかな色が特徴で、プラバンに使うと仕上がりもきれいです。ただし広い範囲に塗る時は、塗りムラが目立ちやすくなるのが欠点でしょう。
広い範囲に塗る時は、ペンを一方向にだけ動かすようにすると、塗りムラが減ります。ぜひ、試してみてください。
また、透明タイプでは、プラバンの表裏の両面にポスカで色を塗ると、奥行きのある作品になります。また白色のプラバンに、表面と裏面で違う絵を描いても可愛いでしょう。完全に乾けば重ね塗りもできるので、多彩な表現が可能です。
油性マジックで塗る
透明や白色のプラバンは、表面がツルツルしていて、太い油性マジックを使うと、にじんでしまうかもしれません。不透明タイプではそういった心配はいりません。
油性マジックを使う場合は、ゆっくり丁寧に書くようにすると、にじみにくくなります。使うマジックは、なるべく細いマジックにするとさらにいいでしょう。
また、透明タイプのプラバンに、油性マジックで広い面積の色を塗ると、焼き上がりは色が透けてしまいます。あえて透けた感じを出したい時はいいのですが、塗り潰したい場合には油性マジックは不向きです。透明感の出ないポスカなどがおすすめです。
自宅にあるものを使ったプラバンの作り方
プラバン作りには、意外と普段、家にあるアイテムが活躍します。もし使いたいものが家になくても、代用可能なものが多いので心配ないでしょう。
アクセサリーパーツやキーホルダーパーツは、なかなか代用できるものがないので、作りたいものが決まっていれば、プラバンと一緒に購入しておくのがおすすめです。
材料を用意しよう
プラバンで使う材料は、絵を描いたり色を塗ったりするペン、プラバンを切るハサミ、オーブントースター、アルミホイル、重し用の厚手の本などになります。また、アイテムによっては、仕上げにパーツをつけるための穴あけパンチも用意しましょう。
オーブントースターは熱くなるので、ピンセットや綿の手袋があると安心です。軍手でも可能ですが、熱いプラバンに、繊維の痕がついてしまうことがあります。綿の手袋は軍手に比べて強く触らないと痕になりにくいので、失敗が少ないでしょう。
プラバンの仕上がりを美しくするために、表面にツヤを出すニスやレジンがあれば、なおよいでしょう。レジンを使うと、一気に売り物のようなクオリティになるのでおすすめです。
好きな形に切って色を塗る
プラバンに使うペンは様々な種類があるので、まずは家にあるもので試してみましょう。より高度な仕上がりを求めたい時は、クレヨンやアクリル絵の具、ネイルカラーなどを用意してもいいでしょう。色は焼く前でも焼いた後でも塗ることができます。
また、厚手のプラバンを切る時は、思わぬ方向に割れてしまうことがあるので、注意しながら切りましょう。特にカーブを切る時は一気に切らずに少しずつ進めると、うまくいきやすくなります。
電子レンジやオーブンレンジで焼く
焼く時には、アルミホイルの上にのせます。アルミホイルは、オーブントースターに入れる時に軽くぐしゃっと丸めてから開き、敷いて使います。
アルミホイルがない場合はクッキングシートでも代用できますが、クッキングシートでは燃えてしまう可能性もあるので、一回一回取り替えた方が安心です。
もしどちらもない場合は、ドライヤーでも代用できます。ドライヤーを使う時はプラバンを箱状のものに入れて、その中で熱を加えるようにしましょう。
プラバンが縮む時は、熱の作用で大きく動きます。動きが落ち着いたら、素早く取り出しクッキングシートで挟みます。その上に本を重しにして乗せ、プラバンを平らにしましょう。
熱いので、十分に注意しながら行いましょう。慌てると、プラバンが思わぬところにくっついてしまって、きれいに仕上がらなくなってしまいます。
プラバン工作を楽しもう
プラバンは熱に注意すれば、誰でも簡単にオリジナル作品が作れる楽しい工作です。ガラス工作のような繊細な作品や、立体的なアクセサリーを作ることもできますし、思い出の作品を写してキーホルダーにしたりと、作れるアイテムは無限大です。
ぜひ親子でアイデアを出し合いながら、一緒にプラバン工作を楽しみましょう。