部屋にベッドを置くスペースが十分にない場合におすすめなのが『エアーベッド』です。エアーベッドは、キャンプなどのアウトドアシーンに限らず、室内での普段使いにも適しています。メリットやデメリットを把握し、具体的な商品もチェックしてみましょう。
目次
エアーベッドはどういうときに使う?
アウトドア、普段使いなど、さまざまなシーンで使えるのがエアーベッドです。急な来客用のベッドとしても、布団よりもコンパクトに収納できるのでおすすめです。それぞれ、具体的な使用シーンを紹介しているので、イメージを膨らませてみましょう。
キャンプなどのアウトドア
空気を入れて使うエアーベッドは、クッション性に優れています。寝袋よりも快適に睡眠を取ることができるため、キャンプなどのアウトドアシーンで使われることが多いアイテムです。
寝袋を使うとどうしても地面の感触を感じてしまうため、ゆっくり眠るのが難しいこともあるでしょう。しかしエアーベッドを使えば、クッションがその感触を緩和してくれます。
またアウトドアでは、天気が悪くてテントを張ることができず車中泊になるケースもあります。そんなときにも車の中で使えるので、エアーベッドをトランクに積んでおくと安心です。
室内での普段使い
部屋に普通の大きさのベッドを置くスペースはないものの、布団を毎日畳んだり敷いたりするのも避けたいという人には、エアーベッドがおすすめです。
一人用のシングルタイプからダブルやクイーンなど、大きさもさまざまです。家族で使用する際は、大きめサイズを選ぶとよいでしょう。
エアーベッドのサイズは普通のベッドと変わりませんが、使わないときには壁に立てかけたり、空気を抜いたりしておくと、部屋を広く使うこともできます。
ただし、エアーベッドなので使っているうちに空気は少しずつ抜けてしまいます。日常的に使う場合には、定期的に空気を追加で入れるようにしましょう。
室内での来客時に
エアーベッドは、来客用に用意しておくととても便利です。普段は空気を抜いてコンパクトなサイズにして収納できるので、場所を取ることはありません。布団セットを常備しておくよりも、遥かに省スペースで保管することができるのでおすすめです。
来客用にエアーベッドを常備しておく場合は、大は小を兼ねるという観点からダブルサイズなど大きめなものを選んでおくと、家族ぐるみでの来客のときにも対応できます。
また来客時以外はしまっておくことになるので、収納袋が付いていると使い勝手がよいでしょう。
室内でエアーベッドを使うメリット
室内で、エアーベッドを使う場合のメリットを『持ち運びに便利』『安く手に入る』『柔らかさを調整できる』という三つの観点から紹介します。
自分の部屋の中にエアーベッドを置くとしたら、どのような生活スタイルになるのか、想像してみましょう。
持ち運びに便利
エアーベッドであれば、室内の決まった場所に置いておく必要はありません。空気を入れて膨らませる仕様なので軽く、一人でも簡単に動かすことができます。
使わないときには壁に立てかけたり、別の部屋に移動したりすることも可能なので、普通のベッドと違い固定スペースを取りません。部屋をフレキシブルに活用したい人には大きなメリットでしょう。
また地震などの防災の観点からもエアーベッドは便利です。
安く手に入る
エアーベッドは、一般的なベッドよりも安く手に入るケースが多いです。一般的なベッドは、フレームに加えてマットレスが必要になるのでどうしても価格が上がってきます。
一方でエアーベッドは、フレームもマットレスも一体化し、いずれの機能も一つで兼ねている構造になっています。数千円の商品もあるので、一般的なベッドに比べると購入しやすい価格設定になっていると言えるでしょう。
柔らかさを調整できる
一般的なベッドのマットレスよりも、フレキシブルに好みの柔らかさに調整できるのがエアーベッドです。
一般的なベッドは購入時にマットレスの柔らかさを調整するので、いざ眠ってみるともう少し柔らかくしたい、逆に硬くしたいということが起こっても調整は難しいでしょう。
しかし、エアーベッドは空気の分量を変えるだけで、簡単に微調整が可能です。ベッドを買い替えずに、柔らかいベッドも硬いベッドも試すことができます。
気分に合わせて調整し、自分好みのマットレスを作って快適に眠りましょう。
室内でエアーベッドを使うデメリット
エアーベッドのメリットを中心に説明してきましたが、ここでは一般的なベッドと比べた場合のデメリットに触れていきます。
デメリットを踏まえた上で、先ほど紹介したメリットを合わせて検討してみましょう。
傷みやすい
エアーベッドは、空気を入れて膨らませるという構造であるため、一度穴が空いてしまうとそこからどんどん空気が抜けてしまい、使えなくなってしまいます。
また、空気の分量によって、柔らかくも硬くもできる柔軟な素材を使用しているため、比較的強度のあるものを採用しているとしても、どうしても傷がつきやすくなってしまいます。
一度穴が空いてしまったベッドの修理は難しいため、買い替えが必須となるでしょう。
寿命が数年
エアーベッドの寿命は、一般的に平均して2〜3年と言われていますので、普通のベッドや布団と比較してしまうと必然的に買い替えのサイクルが短くなってしまいます。
また、少しでも穴が空いてしまうと空気が抜けて使えなくなってしまうので、場合によっては、それよりも寿命が短くなるリスクもあるでしょう。
空気が抜けてしまうにもかかわらず無理やり使い続けていると、腰を痛めたりする可能性もあります。痛んでしまったら買い替えるという前提で検討しましょう。
室内用のエアーベッド、選び方
室内用のエアーベッドは何を基準に選べばよいのでしょうか?ここでは、エアーベッドを選ぶ際にチェックしたいポイントを紹介していきます。
サイズで選ぼう
エアーベッドのサイズは、一般的なベッドと同様にシングルからキングサイズまで豊富なバリエーションが用意されています。実際に置くスペースを把握し、空気を入れたときの大きさを確認した上で購入しましょう。
エアーベッドといえど、一般的なベッドのサイズと基準は同じなので、『シングル』『ダブル』などの表記は目安にはなります。しかし、念のため寸法を必ず確認してから購入する方が安心です。
電動ポンプの有無で選ぼう
室内で使うエアーベッドを選ぶ場合、電動ポンプが内臓されているエアーベッドが便利です。手動タイプの商品に比べると価格は高くなってしまいますが、空気の出し入れをとても楽に行うことができます。
確かにコストは上がってしまいますが、普段使いする場合は頻繁な空気入れが必要になりますので、電動ポンプ有りをおすすめします。スイッチを押すだけで空気を入れられるので、ゼロから膨らませる場合でも、2〜3分で作業が完了し、とてもスムーズです。
ただし、電動ポンプを使うには電源が必須となるので、もしもアウトドアでも使う可能性がある場合には、手動式か乾電池式にしておきましょう。
寝心地のよさで選ぼう
毎日使うエアーベッドを選ぶ場合、特に寝心地のよさが大切になります。素材によっても寝心地の感じ方が変わりますので、柔らかめのものを選んでおくとよいでしょう。
大半の商品はPVCが使われているので柔らかめですが、中にはプラスチックの台になっているものもあるので、購入前の確認をおすすめします。
また、厚みも要チェックです。ある程度好みに合わせての調節も可能ですが、最適な厚みはあらかじめ決まっているケースも多いです。
厚みがあると寝心地が柔らかく快適ですが、収納が大変になることもあります。目安としては、一般的なベッドのマットレスくらいのものを選ぶのがおすすめです。
室内で普段使いできるエアーベッド
室内で普段使いできるエアーベッドを、具体的に紹介しています。『仕様』『値段』などを比較しながら、自分に合ったものを探してみましょう。
シングルだけではなく、ダブルサイズの商品も紹介しているので、家族で使うベッドを探している場合にも参考になるおすすめリストです。
INTEX ツインコンフォート シングル
内蔵型の電源ポンプが付属しているタイプのエアーベッドで、所要時間2分程度で空気を入れることができます。
商品名が『ツイン』となっていますが、サイズは『シングル』なので購入時には注意しましょう。厚みも程よいと評判が高く、とても人気のある商品です。
ベッドの内部構造にもこだわりのある商品で、より理想的な寝心地を実現すべく設計されています。強度が強めの作りになっている点も、おすすめポイントです。
INTEX ツインコンフォート シングル
山善 クイックエアベッド ダブル
内蔵型の電源ポンプが付属しており、およそ1分で空気入れを完了させることができます。普段使いにはもちろん、来客用の場合にも準備をスムーズにすることができるので、とても便利な商品です。
クッション部分には、クリアコイルが使用されているので、強度が高めな設計になっています。また、ベッドの上面はベロア素材になっているので、寝心地のよさも期待できるでしょう。
山善 クイックエアベッド ダブル
naniwa ノースイーグル シングル
コストパフォーマンスのよさに定評のあるエアーベッドです。薄めの作りになっているので場所も取らず、まずはエアーベッドを試しに使ってみようという場合にもおすすめです。
また一時的に使える寝具が必要で、布団を買うほどでも通常のベッドを買うほどでもないというようなシーンでも、手軽に試すことができる商品でしょう。
素材にはPVCが使用されており、快適な寝心地を実現しています。なお、空気は手動で入れる仕様になっています。
naniwa ノースイーグル シングル
急な来客時にも対応できるエアーベッド
急な来客で寝床を準備しなければならないこともあるでしょう。ここでは、エアーベッドを普段使いではなく、来客用のストックとして常備しておきたい場合におすすめの商品を紹介します。
ファミリーライフ エアーベッドダブル
電動ポンプが内蔵されており、約3分ほどでスムーズに空気を入れることができます。46cmものボリュームあるクッションなので安定感があり、来客用のベッドとしてもぴったりです。
またセミダブルサイズなので、一人でも心地よく眠ることができます。スイッチを押したらスッとしぼむので片付けも楽です。
普段使わないときには、付属の袋にしまってコンパクトに収納しておきましょう。
ファミリーライフ エアーベッドダブル
FIELDOOR 電動ポンプ内臓エアーベッド
電動式ポンプを使って、約2分30秒で膨らませることができます。クッションは45cmと分厚めなので、寝心地も好評な商品です。
また、エアーベッドの内部にはコイルが配置されているので、眠っているときの体をバランスよく支えてくれる仕様になっています。表面にはベロア生地が採用されており、肌触りのよさも嬉しいポイントでしょう。
FIELDOOR 電動ポンプ内臓エアーベッド
エアーベッドで快適な睡眠を
エアーベッドはアウトドアに限らず、普段使いあるいは来客用など、室内でも使える便利なアイテムです。
空気を入れて膨らませるのでクッション性に優れており、寝心地のよさも人気があるポイントでしょう。また、シングルからキングサイズまで豊富なラインナップがあるので、ニーズに合わせて選ぶことができます。
普段使いの場合は、こまめに空気を追加することがどうしても必要になるので、電動ポンプが内蔵されているタイプの商品を選んでおくと便利です。
部屋のスペースの都合でベッドを諦める前にぜひ、エアーベッドを検討してみましょう。