オキシペーストの作り方とは?トイレやお風呂、服にも使える強力洗剤

トイレやお風呂、キッチン周りなど、家の中には汚れが気になる場所があるのではないでしょうか?そんな汚れを全て解決してくれるのがオキシペーストです。家の中だけではなく、洋服の洗濯にも使えてとても便利なので、作り方・使い方をマスターしましょう。

オキシペーストとはどういうもの?

オキシペーストという言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、オキシクリーンという洗剤と重曹を混ぜて作る洗剤のことです。作り方や使い方をチェックしてみましょう。

オキシクリーンと重曹を混ぜて作るもの

オキシクリーンは、酸素系漂白材の一種です。漂白剤には、塩素系タイプもありますが、その中でも一番刺激が少ないのがこの酸素系の商品です。

オキシクリーンには、アメリカ版と日本版がありますが、どちらを使っても構いません。

汚れ落ちの効果を優先するのであれば、界面活性剤が配合されているアメリカ版を、優しい成分で洗いたい場合には日本版を選ぶとよいでしょう。

このオキシクリーンに、研磨作用や酸性の汚れを落としてくれる重曹を混ぜると、幅広く活躍してくれるオキシペーストの完成です。

オキシ漬けできない場所でペーストが活躍

掃除の方法として、オキシクリーンだけを使った『オキシ漬け』がよく知られています。

しかしオキシ漬けは、液体では掃除しづらい場所には向かないのが難点です。そのような場所の掃除にぴったりなのが、粘度のある『オキシペースト』です。

例えば、浴槽の取手やお風呂場のドアパッキンといった隙間部分が挙げられます。細かい溝のような部分でも、しっかりとカビを取り除くことができて便利です。

オキシペーストの作り方をチェック

(出典) photo-ac.com

具体的な材料や配合の割合など、オキシペーストの具体的な作り方を紹介します。使い方や保管の注意点も押さえて安全に使いましょう。

万能オキシペーストの作り方

オキシペーストの作り方を解説します。具体的な手順を紹介するので、材料をそろえて作ってみましょう。

用意するものは以下の通りです。

  • オキシクリーン、重曹を40gずつ
  • 30〜40℃のぬるま湯を40g
  • プラスチック製などの洗濯おけ

用意できたら、以下の手順で行いましょう。

  1. 洗濯おけに、オキシクリーンと重曹を入れる
  2. 様子を見ながらぬるま湯を少しずつ入れる
  3. よくかき混ぜてペースト状にする

ぬるま湯を入れすぎたり、少なすぎたりするとペースト状になりません。様子を見ながら水の量を調節するのが上手に作るポイントです。

使用上の注意点、保管方法

便利なオキシクリーンですが、相性の悪い素材もあります。誤って使ってしまうと、素材が劣化したり傷んだりしてしまうため、注意しましょう。

以下、使用NGな素材を具体的にリストアップしました。

  • 水洗いNGなもの(ウール、シルク、革製品など)
  • ドライクリーニングのみと表示のある衣類、漂白NGの衣類
  • 大理石、金属、木材、畳
  • ラテックス塗料を使用した製品、サビのあるもの、ペンキ塗装された製品

オキシクリーンは人体に優しい漂白剤ではありますが、使用する際には換気をしっかりと行いましょう。手荒れするケースもあるので、ゴム手袋の着用をおすすめします。

また、効果が落ちてしまうのでペーストの作り置きは避けましょう。余ったオキシクリーンは、基本的にはそのままの容器で保管します。

ほかにも、移し替える場合は、密閉容器は避けましょう。過酸化水素が発生して容器が変形したり破損したりする恐れがあります。

オキシペーストの四つの活用術

(出典) photo-ac.com

オキシペーストの活用術を具体的に紹介します。使用シーンに合わせて、使い方や注意点も紹介しているので、実施前にチェックしておきましょう。

お風呂のフタやパッキン、蛇口に

お風呂のフタやパッキンは、黒カビ汚れが付きやすい場所です。手順は以下の通りです。

  1. オキシペースト、綿棒、ラップ、使い古しの歯ブラシを用意する
  2. 綿棒でペーストをこすり付けてラップでカバーする
  3. 1時間ほど放置する
  4. 使い古しの歯ブラシでこすり、水で洗い流して完了

この方法は、タイルの溝などにも有効でしょう。蛇口に付着してしまった古い水あか汚れも落とせます。

また、このような頑固な汚れを掃除する際には、ペーストを作るときにお湯の温度を60℃程度まで上げると洗浄効果がアップします。

トイレや玄関の取りにくい汚れにも

便器のフチ裏に付着した黒ずみにも、オキシペーストが有効です。ブラシなどでペーストを塗り、こすり洗いをしましょう。

汚れが頑固な場合には、以下の手順を行いましょう。

  1. トイレットペーパーにペーストを塗り込む
  2. 汚れの上から貼り付けてパックする
  3. 1時間ほど放置する
  4. こすり洗いしてきれいになれば完了

また、オキシペーストは玄関のタイルの隙間の黒ずみ落としにも効果的です。

ペーストを塗り込み、1時間ほど放置した後、水にぬらした雑巾などでペーストを拭き取ります。滑って怪我をしないように、乾拭きも忘れないようにしましょう。

キッチンの焦げやシンクに

キッチン周りも、オキシペーストできれいに掃除できます。

キッチン周りのような食品を扱う場所で使う場合は、オキシペーストをやや薄めに作ると安心です。重曹も、工業用ではなく食品用のタイプを使うとよいでしょう。

まずは、IHプレートの焦げ付きです。手順は以下の通りです。

  1. ペーストを満遍なく塗る
  2. 上からラップをしてパックする
  3. 1時間ほど放置する
  4. スポンジでこすって汚れが落ちれば完了

汚れがなかなか落ちない場合は、丸めたアルミホイルでこすると頑固な焦げも落としやすくなります。ガスコンロの場合も、同様の手順でOKです。

また、シンクも毎日の汚れが気になる場所ですが、1時間つけ置きするだけで、蛇口の水あか汚れもするりと落ちてくれます。

服の汚れにもオキシペースト

服の汚れにも、オキシペーストが活躍してくれます。つけ置きしても汚れが残ってしまう絵具汚れや頑固なシミにも有効ですので、試してみましょう。

手順は以下の通りです。

  1. 気になる汚れの上にペーストを塗る
  2. 1時間ほど放置する
  3. 歯ブラシなどで軽くこする
  4. ぬるま湯で洗い流す
  5. 洗濯機に入れたら完了

ただし、ドライクリーニングのみ可能な衣類や漂白不可、シルクやウールなどの繊細な素材が使われている製品には使わないようにしましょう。

色モノに使用する際には、目立たない場所で試して色が抜けないかどうかチェックすると安心です。

オキシペーストを使って家中ピカピカに

(出典) photo-ac.com

オキシペーストは、オキシクリーンと重曹で簡単に作れる洗剤です。

キッチン・バスルーム・玄関・トイレなどに付いてしまった黒カビ・水あかなどの頑固な汚れだけではなく、衣類の汚れ落としにも使えるので重宝するでしょう。

基本的に『ペーストを作って、塗って、1時間放置して、水で洗い流せばOK』と、とてもシンプルな方法で掃除できます。

家の中で汚れが気になる場所があれば、具体的な配合を参考にして早速試してみましょう。

 

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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