引っ越しをする際の車に関する手続きとは?必要な手続きごとに徹底解説!

引っ越しの準備を進める中で「車に関する手続きはどうすればいいのだろう」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。実は、引っ越しの際には運転免許証の住所変更をはじめ、車庫証明の変更、車検証の住所変更、自賠責保険の住所変更など、複数の手続きが必要です。
この記事では、引っ越しの際に必要となる車に関する手続きの全てを、手続きを行う場所や必要書類まで詳しく解説します。また、車庫証明の住所変更には期限があり、遅れると罰金が科される場合もあるため、手続きのタイミングについても紹介します。
目次
引っ越しをする際の車に関する手続きとは
引っ越しをする際には、運転免許証や車検証など、車に関する手続きを忘れずに行う必要があります。運転免許証の住所変更は、引っ越し後できるだけ早くお住まいの地域にある運転免許試験場や運転免許更新センター、警察署で手続きを行いましょう。
車庫証明は保管場所を変更してから15日以内に、車検証の住所変更も引っ越し完了から15日以内に手続きが必要となるため、余裕をもって進めていきましょう。こちらは期限を過ぎてしまうと罰金を支払うことになる可能性があります。
車検証の変更手続きの際には、ナンバープレートの変更も併せて行います。また、自賠責保険の住所変更は期日の定めはありませんが、事故や補償の関係で早めの手続きがおすすめです。
運転免許証の住所変更の手続き
運転免許証の住所変更は、引っ越し後の手続きの中でも最初に行うべき重要な手続きの一つです。この手続きを行わないと、免許証に記載されている住所と実際の住所が異なるため、警察の取り締まりなどの際にトラブルになる可能性があります。
ここでは、運転免許証の住所変更に必要な手続きの場所と必要書類について詳しく解説します。
手続きを行う場所
運転免許証の住所変更手続きは、お住まいの地域にある運転免許試験場や運転免許更新センター、警察署で行うことができます。特に運転免許試験場では日曜日も窓口が開いているため、平日に時間が取れない方でも手続きが可能です。
手続きにかかる時間は、混雑状況によって大きく変わります。空いている時間帯なら10分程度で完了しますが、混雑時は1時間以上待つこともあるため、余裕をもって訪れるのがおすすめです。また、お昼休みの時間帯は特に混雑する傾向にあるため、できれば午前中か夕方に行くと良いでしょう。
手続きの際の必要書類
運転免許証の住所変更手続きには、運転免許証と引っ越し先の住所が確認できる書類、印鑑を持参する必要があります。書類は住民票のほか、マイナンバーカードや公共料金の領収書なども利用できます。
手続きの窓口では運転免許証記載事項変更届に必要事項を記入して提出しましょう。忙しくて時間が取れない場合は、同じ住所に住む親族による代理手続きも可能となります。代理人が手続きをする場合は、親族関係を証明する住民票と、代理人の身分証明書の提示が求められます。
車庫証明の変更の手続き
車庫証明の変更は、引っ越し先でも車を保管できる場所があることを証明する重要な手続きです。この手続きは保管場所を変更してから15日以内に行う必要があり、怠ると罰金が科される場合もあるため、早めに済ませることが大切です。
ここでは、車庫証明の変更に必要な手続きの場所と必要書類について詳しく解説します。
手続きを行う場所
車庫証明の変更手続きは、引っ越し先の住所を管轄する警察署で行います。管轄の警察署は各都道府県警のWebサイトで簡単に検索できるため、事前に確認しておくと安心です。特に都市部では1つの市に複数の警察署があることも多く、間違えると手続きができないこともあります。
管轄外の警察署に行くと手続きができず時間を無駄にしてしまうため、事前の確認が重要となります。また、車庫証明の手続きは警察署の交通課で受け付けており、混雑状況によって待ち時間が変わることがあるため、時間に余裕をもって行くのがおすすめです。
手続きの際の必要書類
車庫証明の手続きには、保管場所の正確な情報を記載した複数の書類が必要となります。自動車保管場所証明申請書と標章交付申請書はもちろん、保管場所の詳細な所在地や配置図も求められます。
また、自己所有の物件なら「保管場所使用権原疎明書面(自認書)」、賃貸物件なら「保管場所使用許諾証明書」が必要です。申請時には印鑑と収入印紙も忘れずに持参しましょう。
なお、申請手数料と標章交付手数料は地域によって金額が異なるため、事前に警察署のホームページなどで確認しておくと安心です。これらの書類がひとつでも不足していると手続きができないため、慎重な準備が大切となります。
車検証の住所変更の手続き
車検証の住所変更は、運転免許証や車庫証明の変更と同様に、引っ越し後に必ず行わなければならない手続きの一つです。この手続きを行わないと、事故や違反の際に不必要なトラブルに発展する可能性があるため、できるだけ早めに済ませることをおすすめします。
ここでは、車検証の住所変更に必要な手続きの場所と必要書類について詳しく解説します。
手続きを行う場所
車検証の住所変更手続きは、車種によって手続きを行う場所が異なります。普通自動車を所有している場合は、引っ越し先の住所を管轄する運輸局や運輸支局で手続きが必要です。
一方、軽自動車の場合は、最寄りの軽自動車検査協会事務所で手続きを行います。管轄の運輸局や軽自動車検査協会事務所は国土交通省のWebサイトで確認できるため、事前に場所を調べておくと便利です。
なお、一部の地域では出張所も設置されているため、自宅から近い窓口を探してみるのもおすすめです。
手続きの際の必要書類
車検証の住所変更に必要な書類は多岐にわたります。基本となるのは車検証と申請書、手数料納付書、そして発行から3か月以内の住民票です。
加えて自動車保管場所証明書と自動車税・自動車取得税申告書も必要です。車の使用者と所有者が異なる場合は、両者の委任状も求められます。また、自動車損害賠償責任保険証書の提示が必要になるケースもあります。
住所変更で管轄地域が変わる場合は、ナンバープレートの変更も同時におこなっておきましょう。手数料は地域によって金額が異なる場合もあるため、事前の確認が大切です。一つでも書類が不足していると手続きができないため、慎重な準備が求められます。
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の住所変更の手続き
自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の住所変更は、加入者の基本情報を正しく更新するために必要な手続きです。万が一の事故の際に保険が適切に適用されるよう、引っ越し後は速やかに住所変更の手続きを行うことが大切です。
ここでは、自賠責保険の住所変更に必要な手続きの場所と必要書類について詳しく解説します。
手続きを行う場所
自賠責保険の住所変更手続きは、保険会社の窓口か郵送で簡単に行うことができますが、郵送で行う場合は事前に保険会社のカスタマーサービスへ連絡して、住所変更をしたいと伝える必要があります。保険会社のホームページから専用の変更届の用紙や専用封筒をダウンロードして印刷し、必要事項を記入します。
その後、必要な書類を窓口で提出するか同封して保険会社に送付するだけで手続きは完了です。手続きの進捗状況が気になる場合は、保険会社のカスタマーサービスに問い合わせることも可能です。郵送での手続きは窓口に出向く必要がないため、時間に余裕がない方にも便利な方法となります。
手続きの際の必要書類
自賠責保険の住所変更手続きには、自賠責保険証明書の原本と契約者の印鑑が必要です。さらに、登録番号が変更になった場合は車検証の提示も求められます。手続き方法は保険会社の窓口での対応と郵送での対応の2つがあり、窓口で行う場合は自賠責保険承認請求書に必要事項を記入し、その場で手続きを完了させることができます。
郵送での手続きを希望する場合は、まず保険会社のカスタマーサービスに連絡して住所変更の意向を伝えましょう。その後、自宅に届く自賠責保険承認請求書に記入し、必要書類と一緒に返送することで手続きが完了となります。なお、書類の不備があると手続きに時間がかかってしまうため、記入漏れや押印忘れには特に注意が必要です。
車庫証明の住所変更には手続きの期限がある
車庫証明の住所変更は、他の手続きと異なり、法律で定められた期限内に行いましょう。期限を過ぎてしまうと罰金が科される可能性もあるため、手続きのタイミングは慎重に考える必要があります。
ここでは、車庫証明の住所変更の期限と、期限を過ぎた場合に発生する罰則について詳しく解説します。
車庫証明の住所変更の期限
車庫証明の住所変更は、引っ越し後15日以内に手続きを行うことが定められています。ただし、申請から証明書の発行まで3日から7日程度の時間がかかるため、余裕をもって手続きを始めることが大切です。
警察署の窓口受付時間は一般的に平日の午前8時30分から午後4時30分までとなっていますが、各警察署によって時間が異なることがあります。そのため、事前に管轄の警察署のWebサイトで受付時間を確認しておくと安心です。
期限を過ぎた場合は罰金制度がある
車庫証明の住所変更を期限内に行わないと、自動車の保管場所の確保等に関する法律により10万円以下の罰金が科される可能性があります。まず、自動車税の納付書を確実に届けるため、正確な住所情報の把握が必要です。
さらに重要なのが「車庫飛ばし」という違法行為の防止です。車庫飛ばしは、実際には車を停める場所がないにもかかわらず、架空の車庫を申請する不正行為を指します。
引っ越し後の住所変更を怠ると車庫飛ばしの疑いをかけられる可能性もあるため、必ず期限内に手続きをしましょう。
まとめ|引っ越しの際の車に関する手続きを把握しておこう
この記事では、引っ越しの際に必要となる車に関する手続きについて解説しました。引っ越しの際には、運転免許証の住所変更、車庫証明の変更、車検証の住所変更、自賠責保険の住所変更など、複数の手続きが必要となります。
特に車庫証明の住所変更については、一定の期限が設けられており、期限を過ぎると罰金が科される場合もあるため、手続きは速やかに行うことが大切です。手続きを行う場所や必要書類は手続きの種類によって異なりますが、住民票などの本人確認書類は共通して必要となります。
事前に必要書類を準備し、手続きの順序を理解することで、スムーズに手続きを済ませることができます。引っ越しの際は、この記事を参考に車に関する手続きを漏れなく行いましょう。
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