屋根にはどんな種類がある?構造や材質、特徴などを解説


屋根は耐久性が高いほど、台風や大雨から家を守ってくれます。しかし、メンテナンス頻度や費用、デザインなども併せて考えたいという方は多くいます。そこで今回は、屋根の種類や特徴などを解説します。

屋根の役割と構造

Point 屋根は雨や日差しを遮り、建物を守る

 

屋根には、雨や日差しを遮る役割があります。屋根に隙間があると、雨が入って室内が水浸しになります。その結果、カビが発生し、建材の劣化を早めることになります。

屋根の構造

屋根を支える骨組みを、「小屋組」と言います。小屋梁(こやばり)、母屋(もや)、垂木(たるき)、棟木(むなぎ)、小屋束(こやつか)などから構成されています。

 

和風小屋組と洋風小屋組があり、和風小屋組は、小屋梁の上に小屋束を立てて屋根を支える構造で、水平方向の風力や地震力等に対して変形しやすいです。

 

対して、洋風小屋組は、ツーバイフォー工法に用いられ、部材が三角形に構成されているため、水平方向の力に対して変形しにくいです。

 

小屋の頂部に取りつける横木を「棟木」と言い、新築建築で行う上棟式とは、棟木を取り付ける儀式です。

下地

母屋の上には垂木と呼ぶ棒を取り付け、その上に野地板を張り、さらにその上にルーフィングと呼ぶ防水シートを張ります。

仕上げ

瓦屋根や金属屋根、コロニアルなどの屋根材を張ります。また、屋根の種類によって異なりますが、水切り板金や棟板金を取り付けます。

 

 

 

 

 

注文住宅に採用される屋根の種類と特徴

Point 瓦や金属など様々な種類がある

瓦屋根

瓦屋根は、粘土を焼いて成型した瓦を使用します。耐久性が高く、部分的な葺き替えが可能なため、メンテナンスがしやすいです。また、断熱性や遮音性が高いです。

金属屋根

金属屋根には、ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板などがあります。他の屋根材より軽く、耐震性や耐火性、防水性が高く、安価です。また、緩い勾配でも施工が可能です。

 

ガルバリウム鋼板については「ガルバリウム鋼板の家とは?メリット・デメリットを解説」を参考にしてください。

コロニアル(スレート屋根)

セメントに繊維材料を混ぜて高圧プレスした屋根材です。強度と弾力性があり、大型や波形も作れます。ただし、ひび割れしやすいため、定期的なメンテナンスが必要で、耐久年数は一般的に20〜30年程度とされており、10年程度ごとに塗装が必要です。

 

アスファルトシングル

ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒をコーティングしてアクリル樹脂で固めた屋根材です。日本ではあまり普及していませんが、北米ではシェア率が高いです。ひび割れや錆びに強いですが、強風に弱く、表面の石粒が落ちてくることもあります。

セメント瓦

セメント瓦は、セメントを主成分として、型に入れて成型し、塗装したものです。施工が簡単で費用が安いため、以前は使われておりましたが、現在は生産されていません。

屋根材を選ぶ際のポイント

Point 使用年数やメンテナンス周期、費用、デザインなどを考えて選ぶ

使用年数やメンテナンス周期

メンテナンスの回数を減らしたい方は、耐久年数が長い屋根材を選ぶと良いでしょう。一般的に屋根材の中で最も耐久年数が長いのは瓦屋根で、瓦が割れない限り使うことができます。ただし、10年に一度は点検を行い、劣化した下地があれば補修を行いましょう。その他、金属屋根の中でもガルバリウム鋼板の耐久年数は長く、25~30年程度です。

 

また、屋根のメンテナンスは足場を組むため、外壁塗装やバルコニーの修理などと同じタイミングで行うと、費用を安くできます。

費用

建築時にかかる費用を考慮して屋根の種類を選んでも良いでしょう。比較的安価なものは、コロニアル(スレート屋根)やトタンで、高価なものは、ガルバリウム鋼板や瓦屋根です。

デザイン

屋根材の種類によって見た目がそれぞれ異なるため、好みのデザインを選ぶと良いでしょう。一般的に金属屋根は加工しやすく、瓦はデザインが豊富ですが、家全体の雰囲気に合うものを選ぶのが良いです。

まとめ

屋根は、雨や日差しを遮り、室内に雨が入ることを防ぐ役割があります。小屋組の上に下地や仕上げを行い、強い屋根を作ります。瓦屋根や金属屋根、スレートなど、屋根の種類は様々あり、それぞれ異なった特徴があります。そのため、耐久性や費用、デザインなどを考えて選ぶと良いでしょう。

 

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