キューブ型の家とは?メリット・デメリット、間取り図の例などを解説


家づくりの際、外観にシンプルでモダンな雰囲気を出したいなら、キューブ型住宅を検討しても良いでしょう。今回は、キューブ型住宅についてや、知っておきたいメリット・デメリットを解説します。

キューブ型住宅とは?

Point 立方体型の家のこと

 

キューブ型住宅とは、その名の通り立方体(キューブ)型の家です。ただし、立方体だけでなく、一辺の長さが異なる長方形で囲まれた家もキューブ型住宅と呼ぶことがあります。その他、複数の立方体を組み合わせたデザインの家もあります。

 

装飾の少ないキューブ型住宅は、シンプルでモダンな雰囲気が特徴です。

 

 

 

 

 

キューブ型住宅のメリット

Point 延べ床面積を無駄なく使え、建築費が安くなる

シンプルなデザインのためアレンジがしやすい

キューブ型住宅は、シンプルながらも洗練された印象を与えます。また、外壁の色や窓の形状・高さなどを工夫し、個性的にすることも可能です。

キューブ型住宅はシンプルなデザインなので、外構や庭を個性的にしてもデザインが浮きにくい特徴があります。

例えば、外構をカリフォルニアスタイルにしたり、庭に多肉植物を沢山植えたい方にもデザインの選択肢が広がって良いでしょう。

延べ床面積を無駄なく使え、間取りを考えやすい

延べ床面積を無駄なく使え、デッドスペースを最小限に抑えることができます。また、四角の家は間取りを考えやすく、家具も配置しやすいです。

建築費用が安くなる

立方体というシンプルな構造のため、外壁の面積や窓などが少なくなり、建築費用が安くなります。特に、建材や建具などを工夫し、装飾を少なくした場合は、より安くなります。

耐震性や気密性、断熱性に優れている

キューブ型住宅は、立方体で柱や壁などのつなぎ目が少ないため、耐震性に優れた構造にしやすいです。耐震性については「免震・耐震・制震とは?特徴やメリット・デメリットを解説」にて詳しく解説しています。

 

また、つなぎ目や外壁の面積が少ないため、気密性や断熱性にも優れています。高気密・高断熱の住宅については「高気密・高断熱の住宅とは?メリット・デメリットや気を付けたいポイントなどを解説」を参考にしてください。

 

キューブ型住宅のデメリット

Point 雨漏りの恐れがあり、日差しを遮りにくい

雨漏りの恐れがある

キューブ型住宅は傾斜のない屋根であるため、雨水の水はけが悪く屋根に水が溜まり、状態が悪いと雨漏りの恐れがあります。そのため、屋根に防水加工を施すなど事前の排水計画を行うことが重要です。

日差しを遮りにくい

キューブ型住宅は軒やひさしがない場合が多く日差しが直接家の中に入ってきやすい構造です。特に日差しが強い夏は室内が暑くなる恐れがあります。そのため、窓の位置や大きさを工夫するなど対策が必要になります。

外壁が劣化しやすい

軒やひさしがない場合、雨や日差しが直接外壁に当たりやすいため劣化しやすくなります。外壁の塗装が剥がれるとカビや雨漏りへつながる恐れがあります。

通常なら外壁塗装は10~20年でメンテナンスが必要になりますとされていますが、キューブ型住宅はこれよりも早い時期に行わなければいけないことも考えられます。

キューブ型住宅のデザインと間取りの例

Point シンプルな形状のため様々な間取りを検討できる

 

キューブ型住宅の外観デザインを崩さないように、家の一部をへこませてバルコニーを作ることで強い日差しを緩和させることができます。

 

また、複数の窓を設置する場合、統一感や規則性を持たせるとまとまりのあるデザインになります。

 

他にも、家の中心に回遊のできるウッドデッキを設けることで、光を取り入れやすい間取りにすることもできます。

 

キューブ型住宅は凹凸が少ないため、大きいウォークインクローゼットやファミリークローゼットを作りやすい間取りになります。

 

また、敷地が狭くて庭が作れない場合やバルコニーを設けない場合は、屋上を活用することもできます。屋上で洗濯物を干したり、屋上からの眺望を楽しんだりできます。

 

住居スペースが十分に確保できる広さがあれば、ビルトインガレージを設置しても良いでしょう。

キューブ型住宅の価格イメージ

Point 坪単価は30~60万円程度が目安だが、住宅メーカーによって異なる

 

あくまでも参考ですが、キューブ型住宅の坪単価は30~60万円程度が目安となります。仮に40坪に坪単価60万円で家を建てると、2,400万円になる計算です。この費用に適宜好みのオプションを追加することになります。

坪単価をはじめとする金額はハウスメーカーや工務店によって大きく異なるため、詳しくは住宅メーカーに問い合わせるようにしましょう。

まとめ

キューブ型住宅とは、立方体型の家のことで、シンプルでモダンな外観になり、延べ床面積を無駄なく使えるなどのメリットがあります。

 

一方で、雨漏りが発生しやすく、日差しを遮りにくいなどのデメリットがあるため、屋根に防水加工を施す工夫や、適切な窓の配置を検討すると良いでしょう。

 

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