突っ張り棒を上手に使えば、デッドスペースを収納場所として有効活用できます。具体的な使用シーンをいくつか紹介しているので、自宅でも使えそうなヒントがあればぜひ応用してみましょう。またおすすめ突っ張り棒も、具体的に7種類ピックアップしています。
便利アイテム突っ張り棒の基本
収納にとても役立つ突っ張り棒について、『メリット』『種類』『選び方』『具体的な取り付け方』の観点から紹介していきます。用途に応じて最適な突っ張り棒を選び、正しく使いましょう。
突っ張り棒を使うメリット
突っ張り棒にはメリットがたくさんあります。例えば、100円均一ショップでも購入できるため、安価で収納スペースを増やせることです。収納スペースが限られがちな1人暮らしの人には、とても心強いでしょう。
また長さ調整も融通が利くので、デッドスペースを有効活用することもできます。洗面所などにタオルをかけるためのスペースを作るのもよいでしょう。工具不要なので取り付け・取り外しも簡単で、さらに壁を傷つけないことから賃貸物件にも最適です。
形状の種類と選び方
突っ張り棒には『バネ式』『ジャッキ式』の2種類があります。
バネ式は、パイプに内蔵されているバネが伸縮する力で固定し、長さを調整する構造です。バネ式にはミニサイズもあり、狭い場所でも使いやすいでしょう。ただし重い物には不向きで、カフェカーテンなどの軽いものに使うのがおすすめです。
一方ジャッキ式は、突っ張り棒のパイプを使いたい長さに調整して、ネジで固定して使用します。両端にグリップが付いているので、壁への固定力が強く、冬物のコートなど、重量のある洋服などを掛ける際にも使えます。
突っ張り棒を購入する前には、洋服を掛ける・カーテンを掛ける・収納棚を作るなど、用途をあらかじめ定めておきましょう。また短すぎたり長すぎたりしないように、取り付けたい場所の長さを必ず測っておくのがポイントです。
突っ張り棒の正しい付け方をチェック
バネ式とジャッキ式の正しい取り付け方を、それぞれチェックしておきましょう。
バネ式は、設置したい場所の幅よりもあらかじめ長く伸ばしておくのがポイントです。片方の端を壁に当てて、バネの圧縮力を使って縮めていきます。 短い状態から伸ばしながら設置すると、バネが破損する上、固定力が弱まり落下しやすくなるので注意しましょう。
一方ジャッキ式は、まず片方のグリップを壁に固定します。このとき、グリップの長い方を下に向けます。 このまま伸ばしていき、もう一方の壁面に達したら固定ネジをしっかりと締めて完成です。
突っ張り棒の活用アイデア
『リビング』『キッチン』『トイレ・洗面台』『玄関』など、家の中のおよそどの場所でも、突っ張り棒は大活躍します。具体的なアイデアを項目ごとに紹介しましょう。
リビングの間仕切りやクローゼット
リビングやクローゼットなどの広いスペースを、突っ張り棒を使って分割して使ってみましょう。 間仕切りとして突っ張り棒を使いカーテンを吊るしておけば、目隠し機能を果たしてくれたり、部屋としては一つのスペースを二つ以上に分けて使うことができます。
またクローゼットの中でも、広い空間を有効活用することができるでしょう。突っ張り棒を使って棚を作り、帽子やカバンなどをきれいに片付けたり、洋服を掛けるハンガーを吊るしたりすることも可能です。
キッチン周りで大活躍
フライ返しやお玉など、キッチンには吊り下げ可能なアイテムが多いです。シンクの上などのスペースに突っ張り棒を通せば、このようなアイテムを全て吊るしておくことができるので、とても便利になります。 吊るして収納しておけば、一目瞭然でどこに何があるか分かるため、引き出しを探す手間も省け、料理をスムーズに行えるでしょう。
また突っ張り棒を2本縦に使って、その間にワイヤーラティスを通せば、フック式のバスケットなどを吊るせます。キッチンの限られたスペースには置き切れない調味料も、空間を利用して上手に収納できるでしょう。
トイレや洗面台のデッドスペースに
突っ張り棒を高いところに通せば、トイレットペーパー置きなどの収納スペースを作れます。トイレ掃除に使う洗剤などを吊るしておくのもよいでしょう。床に置くよりもトイレの中がスッキリと片付きます。
また洗面所もトイレ同様、限られたスペースの割には、置いておくと便利なものが多い場所です。 洗面台下の扉の裏に突っ張り棒を取り付けてドライヤーを吊るしたり、洗面台の鏡の中に短い棒を通して歯磨きチューブを吊るしたりすると、きれいに片付きます。洗面台の掃除もスムーズになり、家事スピードも上がるでしょう。
限られた玄関スペースで有効活用
玄関の空きスペースに突っ張り棒を通せば、コートや上着などを掛けておくこともできます。特に雨などで濡れてしまったときには、風通しのよい玄関に吊るしておくことで、乾きやすくなるでしょう。
また、シューズボックス内の傘立てスペースに突っ張り棒を短めに通しておくと、傘の柄の部分を掛けて収納できます。家族の傘が何本も入っていても、自分の傘をスッキリと取り出しやすくなるでしょう。 突っ張り棒を2本使って、折り畳み傘の置き場所を作るのもおすすめです。
ベーシックで使いやすい突っ張り棒
ベーシックで、サイズが合えば用途を問わずに使いやすい突っ張り棒を3パターン紹介します。バネ式も含まれますが、いずれも重いものを吊るせるタイプなので、洋服を掛けるなどの用途にも便利です。
平安伸銅工業「突っ張り棒 超強力極太タイプ HGP-110」
ジャッキ式でパイプ直径34mm、最大耐荷重70kgの丈夫な突っ張り棒です。目安として、スーツを約35着分吊るすことができます。
ポールの中にバネが内蔵されているので、重いものを吊るすと柔軟にバネが動き、壁にかかる力が増える原理になっています。そのため、安定度が更に高まる構造になっているのもおすすめポイントです。 長さ110〜180cmなのでクローゼットの中でも十分活用できるでしょう。
平安伸銅工業 突っ張り棒 超強力極太タイプ HGP-110
YUIOG「強力極太タイプ 突っ張り棒」
バネ式の中でも、ポールが太く強力に固定できるタイプの突っ張り棒です。直径25mm、50〜300cmと使える長さの幅が広いのもポイントです。
両端には滑り止めが付いているので、壁にしっかりと固定できます。タイル面にも使えるので、お風呂場のシャワーカーテンを吊るす場合にもぴったりでしょう。 また最大耐荷量は40kgと、バネ式にもかかわらず比較的重いものも吊り下げることができます。
YUIOG 強力極太タイプ 突っ張り棒
Sunto 「強力突っ張り棒」
内蔵されたロックナットがしっかりと支えてくれる、安定感のある突っ張り棒です。ステンレス素材でさびやカビにも強く、室内屋外で季節を問わずに使えます。キッチン、お風呂、物干し竿などマルチに活躍する商品といえるでしょう。
両端は接着面積が強く、滑り止めゴムがついているため摩擦にも強力です。耐荷重・滑り止めともに能力があり、安定性を求める人にぴったりの商品といえます。長さに応じて最大70㎏の耐荷重があります。
Sunto 強力突っ張り棒
縦に使える突っ張り棒
縦型に使える突っ張り棒を2点紹介します。インテリアの一部に見えるように、色やデザインが工夫されている点にも注目です。
平安伸銅工業「ドローアライン 003 テンションロッドC」
縦専用の突っ張り棒です。最大10kgのものを吊り下げることができるので、ちょっとした洋服や帽子かけ、植物の飾り棚などに使うことができます。
スチール製で、カラー展開はブラックとホワイトがあります。マットで落ち着いた色合いなのでインテリアとして部屋の雰囲気に自然に馴染んでくれるでしょう。
また固定ネジには真鍮が使われているので、インテリアのワンポイントアクセントにもなってくれそうです。トレイが付いているので、ハンガーとしてだけではなく、小物置き場としても有効活用できます。
平安伸銅工業 ドローアライン 003 テンションロッドC
ドリームウェア「ドリームハンガー OH-1001N」
カラーバリエーションが、5色展開されている縦専用の突っ張り棒です。140〜280cmの中で調整して使えるので、床と天井で使うことも、縮めてクローゼットの中でも使用できます。
またフックは360度回転できるので、フックの向きを自由に調整でき使いやすい構造です。フック1個あたり約5kgのものまで吊り下げられます。
ドリームウェア ドリームハンガー OH-1001N
あえて見せたいおしゃれな突っ張り棒
あえて見せて使ってもおしゃれな突っ張り棒を2点紹介します。アイアンテイストとウッドテイストなので、使いたい場所の雰囲気に合わせて選んでみましょう。
T-colors「CLASSICA アイアンテンションロッド Z3K」
アンティークなデザインのバネ式突っ張り棒です。アイアンテイストの4色展開で、部屋のインテリアにもスッと馴染むカラートーンなのもうれしいところでしょう。 耐荷量は最大約3kgです。
トイレの中に取り付けたり、カフェカーテンのレールにしたりと、見せる収納として使うのもおすすめです。 またサイズ展開も豊富なので、短いタイプや長いタイプを用途に合わせて使い分けて、部屋に統一感を持たせることもできます。
T-colors CLASSICA アイアンテンションロッド Z3K
アイリスオーヤマ「木調強力伸縮棒 H-MNPJ-280」
ウッドテイストのジャッキ式突っ張り棒です。170〜280cmの幅で使えるので、幅が広いクローゼットの中や、お風呂場などにもおすすめできます。
木の雰囲気が柔らかさを演出してくれ、見せる収納として使っても、インテリアの一部として馴染むでしょう。 最大30kgまで吊るすことができるので、コートやスーツなどのやや重めの洋服を吊り下げる場合にもおすすめです。
アイリスオーヤマ 木調強力伸縮棒 H-MNPJ-280
突っ張り棒で収納スペースを生み出そう
突っ張り棒一つで、部屋・トイレ・玄関・クローゼットの中など、家の中のデッドスペースを収納場所に変えることができます。 比較的コストを掛けずに試せることに加え、棒を使ったシンプルな方法なので、壁を傷つけずに試せる手軽さもおすすめポイントです。
突っ張り棒は、商品ごとに寸法と耐荷量が決まっているので、取り付けたい場所の幅と、吊り下げたいものを具体的にイメージしてから購入すると失敗しません。 狭小スペースを活かせるものから、床から天井で突っ張って縦型収納をすることができるタイプまで、さまざまなラインナップがあります。インテリアとの相性なども考慮しながら最適なものを見つけてみましょう。