家を建てるときの注意点って?土地選びや間取りで気をつけるべき4つのポイントを解説!
初めて家を建てるときにはわからないことも多く、「どんなことに注意すればいいのだろう」と悩む方はたくさんいます。今回はそんな方のために土地・間取りについて、4つのポイントをご紹介します。
土地選びの注意点
Point. どこに家を建てるのか、土地選びからしっかり考えていきましょう!
1.地盤の強さ
賃貸物件に引っ越す際は「駅から近いか」「近所にスーパーはあるか」などが場所を選ぶ候補になりますが、家を建てるときは何より地盤の強さが大切です。柔らかい地盤を選んでしまうと耐震性の問題や、地盤改良工事に費用がかかることがあります。
また、地震の際に倒壊するリスクが高く、地盤沈下の危険性もあります。これから長く安心して暮らすためにも、まずは地盤の強さに気をつけてください。
2.日当たりの良さ
わざわざ日当たりの悪い土地を選ぶ方はほとんどいませんが、日当たりの良さは重要です。日中は室内が明るくなり、光熱費を節約することができます。寝室も日当たりのよい場所にすると、太陽の日差しで目覚められて健康管理にも役立ちます。また、湿度が上がりやすくなり部屋の壁などにカビが発生するケースもあります。
3.前面道路の状態
土地に面している道路の状態もしっかり確認しましょう。道幅が狭いと車庫入れが難しくなり、建築時に大型の工事車両が通れないことにより、建築費が高くなる可能性もあります。一方、大通りに面していると交通量が多く、騒音に悩まされたり、排気ガスで家が汚れやすくなります。
さらに、洗濯物が外に干せなくなったり、窓が開けられないことにより換気に影響が出る可能性も。一方方向でしか駐車できない可能性もあるので、車をよく使う方は周囲の道路も併せて確認をしましょう。
4.土地の高低差
自宅の土地と面している道路に高低差があるかどうかによって、費用が変わります。高低差があると整地のための工事が必要となります。造成工事などの費用を抑えるためには、同じ高さの土地が好ましいです。また、建築メーカーによっては建築を断られる場合もあるので、事前に確認をしましょう。
5.学区選び
現在子育て中の方や、今後子どもを考えている方には重要になるポイントです。基本的に自宅の住所で学区は決められます。学校までの通学時間や通学手段をあらかじめリサーチしておくことがおすすめです。
公立の学校で教育内容が大きく変わることはあまりありませんが、例えば「A学校に行けば給食があったのに、市区が違うB学校に通うことになって毎日お弁当を作らなくてはいけないことになった」ということもありえます。他にも学校の校風など、気になることは事前に調べてから土地を決めてください。また、評判の良い人気の学区を選ぶと土地のニーズも増えるので資産価値が高く、地価が下がりにくいメリットもあります。
6.現地に足を運ぶ
ネットを使って調べたり、業者に相談したり、土地を探す手段は様々ですが、いずれにせよ購入前には必ず現地に足を運ぶことをおすすめします。現地に行くと、それまでわからなかった情報が得られます。
例えば「駅から5分」という場所でも、駅から自宅までずっと急勾配の坂道では大変ですよね。また、隣に深夜営業している飲食店などがある場合、夜は静かに暮らしたいという方にはお勧めしません。場所によっては時間帯や曜日で周囲の環境が異なることがあるので、日時を変えて足を運ぶのも大切です。
間取りの注意点
Point. 理想や憧れを叶えつつも「暮らしやすさ」を重視した間取りを!
1.家事動線・来客動線に注意
間取りを決めるとき「こんなリビングがいい」「寝室はこうしたい」と一部屋ごとに考えてしまいがちですが、それぞれの部屋をどう移動するのか、部屋の中でどう動くのかなど、動線を意識する必要があります。特に、家事動線・来客動線をわけて考えると後悔しにくい間取りになります。
例えばキッチンと洗面所を近づけることで、料理と洗濯を効率的に行えて毎日の家事が楽になります。洗面所と洗濯物を干す場所が遠いと、毎日洗濯をするのも大変です。また、来客者の目線になって玄関からリビング、リビングからトイレへの動線を確認しておくと、キッチン裏や収納スペースが丸見えになってしまう、といったことを防げるでしょう。
2.収納の利便性
収納を適切な場所に設置することも重要なポイントです。収納スペースが足りなければ、生活空間に物があふれることになり、暮らしにくい空間になってしまいます。
また、収納は一か所にまとめるのではなく、各部屋に分散しましょう。リビングで使いたいものはリビングに、キッチンのものはキッチンに置いておかなければ、いざというときに使いにくく、折角考えた家事動線も無駄になってしまいます。
3.コンセントの位置と数
コンセントの位置により、思ってた場所に家電を置けないことがあります。テレビや冷蔵庫などある程度位置が決まるものだけでなく、加湿器をどこに置きたいか、ロボット掃除機をどこに置きたいかなど、それぞれの家電を検討し、適切な場所にコンセントを設置してください。
また、位置だけでなく数も大切です。コンセントが足りないと家電の使用や充電にストレスを感じてしまい、ついたこ足配線をしてしまいます。コンセントが6個使える6口コンセントもありますので、デジタル製品が多い方にはお勧めです。各部屋や廊下、クローゼット、屋外など十分な数を設置しましょう。
4.階段の位置
リビング階段を取り入れる人も増えています。天井が高くなるため開放感があり、子ども部屋が2階にあっても必ずリビングを通ることになるのでコミュニケーションが増えるでしょう。
しかし、冷暖房が効きにくくなるというデメリットもあります。また、オープンキッチンの場合は料理のにおいが2階へと伝わってしまいます。メリットとデメリットを考え、検討しましょう。
住宅メーカー選びの注意点
Point どんな家を建てるかだけでなく、業者選びも大切!
1.ハウスメーカーを選ぶ
ハウスメーカーとは全国的に独自ブランドを展開している住宅建設会社のことを指します。テレビCMなどでも目にすることがあります。
ハウスメーカーで建てるメリットは、全国的で均一なクオリティの住宅を建設できる技術力がある点です。建築部材を工場で生産する割合が高いことから、安定した品質が期待できます。住宅展示場でそのクオリティを確認できることも魅力でしょう。また、アフターフォローも手厚く、長期保証や無償点検があるメーカーもあります。これから何十年と住む家なのでとても重要なポイントです。
一方で、品質重視であるがゆえに費用が高額になりがちです。ブランド力や安心感に納得できるかどうかがポイントです。また、規格が決まっていて自由度が下がるため、一風変わった間取りを設計したい方にはあまり向いていないと言えるでしょう。
2.工務店を選ぶ
工務店は、地域密着の小規模の店や、フランチャイズに加盟している店舗、地域の中堅ビルダーとしての役割を果たしている工務店などに分かれます。
メリットは、ハウスメーカーよりコストを抑えやすいこと、そしてゼロから設計できるため間取りや内装・外装などにこだわりたい方は比較的自由に住宅を建てられることです。
デメリットとしては、家のクオリティが職人の腕に大きく左右されてしまうことや、ハウスメーカーに比べて倒産リスクが高いことが挙げられます。もし建設後に会社が倒産してしまうと、暮らしの中で困ったことがあっても相談することができません。
3.ビルダーを選ぶ
ビルダーは年間、数十〜数百棟規模の家を供給している企業を指し、いわばハウスメーカーと工務店の間のような存在です。
ビルダーで建てるメリットは、独自の商品を持ちながらも融通がききやすく、それでいて比較的リーズナブルであるという点です。また、土地の分譲を手がけていることも多く、土地を持っていない方にとっては心強い相談先となります。
ただし、企業により技術力や設計対応の差が大きく異なるため、しっかりと見極める力が必要となります。その会社の得意分野が自分たちの要望と合致しているか、アフターフォローはどうなっているかなど、自分たちで十分に確認しましょう。
契約の注意点
Point. 契約書はすべて読み、不明瞭なところがないように!
1.支払い時期と金額を確認
住宅の代金支払いは、一括で行われることはほとんどありません。基本的には、契約金、工事着手金、上棟時の中間金、引き渡し時の残金の4つにわけ、契約金は1割、あとの3つはそれぞれ3割程度ずつ支払うことが多いです。全額を自己資金でまかなう場合は関係ないかもしれませんが、もし住宅ローンを利用する場合は、いつまでにいくら必要かを明確にする必要があります。
2.工事スケジュールを確認
契約時には着工日、完成日、引き渡し日を確認してください。特に仕事や通学の関係でいつまでに引っ越しが完了しなければならないか決まっている場合は、なるべく余裕のあるスケジュールを組んでおきましょう。
3.キャンセル金を確認
万が一、工事をキャンセルする場合はいくらかかるのか、契約前に確認しておきましょう。滅多に起こることではありませんが、「家族が体調を崩してしばらく実家に帰ることになった」「リストラにあって住宅建設を延期することにした」といったことが、ないとは言い切れません。
一般的には、契約書にキャンセル金がいくらになるか書かれています。建設費の1割ほどのことが多いようですが、もしもの時のために確認しておいてください。
4.保証とアフターサービスの内容
家は建てて終わりではありません。暮らしの中で様々な不具合が出たり、修理が必要になったりします。また、工事中に地震や台風などが発生し、中止となる可能性もゼロではありません。そういった時にどういう保証があるのかは、契約の際に確認してください。
新築住宅には10年の瑕疵担保責任が義務付けられていますが、それ以上に充実したアフターサービスを用意している会社も多くあります。比較検討の一要素として、住宅メーカー各社の違いを知っておくといいでしょう。
まとめ
今回は、家を建てるときの注意点についてご紹介しました。「こんなにあるなんて大変そう」と感じるかもしれませんが、一つひとつが重要なポイントです。わからないことはリサーチをし、家づくりを進めましょう。
もし「自分で調べるのにも限界があるから、プロの意見を聞きたい」ということであれば、オンライン相談サービスをご検討ください。住宅メーカーへの相談とは異なり、中立的な立場でご案内いたします。家づくりの基本的なことから、チェックしておきたいポイントを押さえてお話します。
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