独身男性で一戸建てを買うメリット・デメリットと購入するときのポイント
家を購入するのは、夫婦や子どもがいる世帯だけではありません。近年、独身男性で一戸建てを建てるケースも増えています。
独身男性が一戸建てを購入した場合のメリットやデメリットを知らないと、家を建てたあとに「家を買うときの工夫を変更すればよかった」や「思ったより費用がかかった」といった条件で後悔します。
一戸建ての物件選びに成功して理想の暮らしを実現するには、一戸建てを購入するときのコツや失敗しないポイントをいまのうちに知っておくべきです。
すでに自分で土地や物件を探していて決められずにいる方も、物件選びの裏ワザを紹介するので、確認して家づくりの一歩を踏み出しましょう。
独身男性が一戸建てを購入するメリット
老後には住宅ローンを完済できる可能性が高い
老後に安定した生活を送るためには、年金収入だけでなく、住宅ローンの返済負担をなくすことも大切です。独身男性が一戸建てを購入するという選択は、老後の生活に対する安心感が得られます。
多くの方は結婚や家族との今後の生活を考えたときに家を購入することが多いため、30代や40代で新居を建てることも少なくありません。
独身の男性が早い段階で一戸建てを購入するという選択をした場合、完済の時期も早まります。
具体的には、20代や30代で一戸建てを購入した場合、50代や60代で住宅ローンを完済できる可能性が高まります。
また、独身の場合は、結婚している場合とくらべてライフスタイルの変化が少ないため、予期せぬ出費が少なくて、安定して継続的に支払いをおこなうことができる傾向があります。
集合住宅よりも騒音トラブルが起きにくい
一戸建ては、他の住居と隣接した壁や床がなくて、生活音が直接伝わりにくいので集合住宅よりも騒音トラブルが起きにくいです。
夜に音楽を聴いたり、掃除機や洗濯機などの家事をしても、他人に迷惑をかけることはほとんどありません。
大型の音響機器を使ったり、ドラムやギター、ピアノなどの楽器を演奏する場合でも、演奏する時間を考えればトラブルを起こしにくいです。
楽器演奏やペットの飼育がしやすい
独身男性の一戸建てでは、生活に合わせて家を活用できるので、家に音楽スタジオを取り入れたり、ペットと遊ぶ専用の部屋や空間を自由に設けることができます。
一戸建てでは、アパートやマンションのように近隣の騒音問題を心配する必要がないため、音が出る楽器の練習に専念したり、犬や猫といったペットと一緒に穏やかな時間を過ごせます。
また、庭がある一戸建ての場合は、ペットと共に庭で体を動かし敷地内で運動しストレスを発散できます。集合住宅とくらべ室内の面積も広いため、ペットも走り回ることができ、吠える犬でも集合住宅ほど気を使う必要がないためのびのび暮らせます。
駐車場や庭が持ちやすい
住居としての空間が限られることが多いアパートやマンションと違い、一戸建てでは自分だけの駐車空間を敷地内に確保できます。
駐車空間は車の大きさや種類、また来客があるときに必要な駐車台数などをもとに自分自身で設計をおこなうことができます。
アパートやマンションの場合、買い物をおこなったとき駐車場から、階段やエレベーターまでの距離が遠かったり、部屋まで荷物を運ぶ距離が長く苦労する場合もありますが、一戸建てでは、重い荷物を積んだり降ろすときに、自宅近くに駐車場があるのでストレスなく便利に利用できます。
一戸建てなら庭を持つこともできます。庭は趣味の庭いじりを楽しむ場所や、ペットと遊ぶ場所だけでなく、友人を招いてバーベキューを楽しむ場所としても活用できます。また、自分だけの庭だからこそ、自由に個性を取り入れた手入れをすることができます。
住み替えても賃貸に出すなど不動産投資として活用できる
一戸建て購入後に生活環境が変わり、新たな住居での生活を求めるようになった場合でも、一戸建ては賃貸として活用でき、自宅を貸し出すことにより、家賃収入が得られます。
賃貸からの毎月入る家賃を、住宅ローンにあてたり、住み替えている家賃にたすことで収益を得ることができます。
住宅ローンを完済することで老後は住まいに費用をかけなくて済む
一戸建ての家のローンが老後までに返済できた場合、老後に住まいに対してお金を使う必要がなくなるため、安心して暮らすことができます。
歳を重ねていくと収入が減る可能性があり、毎月のローン返済の必要がなくなるのは大きな安心感です。
将来的に、予期しない出費が発生した場合でも、ローン返済の義務を果たした後なら、費用を支払うための追加の貯蓄をしておくことができます。
独身男性が一戸建てを購入するデメリット
転勤があったときに住み替えづらい
急な転勤が決まり、住宅ローンを残したまま転勤をした場合、住宅ローンの支払いと新しい家に住む費用との二重の支払いが発生してしまいます。
また、自宅を他人に貸し賃貸にする方法もありますが、予期せぬ転勤の場合、貸し手としての手間が増えます。
具体的には、借り主が見つからないときや契約が予定より早く終わってしまったとき、自宅が荒れてしまった場合の修繕費など数多くの出費が発生します。
仲介に入ってもらうために不動産会社と契約をおこなった場合は、手数料の支払いだけでなく連絡などの手間も増えます。
自宅を貸し出すことで、住宅ローンの返済や固定資産税の負担が減る可能性もありますが、賃貸として活用するときは、急な問題に備えた余剰金を確保しておく必要があります。
賃貸に出さずに放置する方法もありますが、誰も住んでいない家は劣化が早く、点検や修理にも手間と費用がかかることもあります。
結婚や同居といったライフステージの変化に対応しづらい
現在は独身であっても、将来的に結婚し、誰かと一緒に暮らすことも考えられます。
親が高齢になり同居する場合や、結婚後、義理の両親との同居を考えたとき、繰り返し住居を移動しなければいけないなどの人生の節目に適応しづらいという問題があります。
新たな家族が増えることで今の家の広さが十分でなくなり、新しい家を探さなくてはいけない問題が起こることも考えられえます。
近所付き合いが面倒になる
静かな生活を望む方や個人的にのんびりとくつろげる空間を大事にしたい方からすると、自宅の周りの方との日々の付き合いは、予想以上に負担と感じます。
日中は仕事で忙しく、帰宅後も家事や趣味に時間を費やしたいと考える方にとって、町内会の行事に参加する時間や役員を務める時間の労力は負担に感じます。
また、ゴミの出し方や花壇の手入れなど、近隣の生活習慣に合わせることが求められる場合もあり、一戸建て生活の魅力である自由度を低下させる可能性があります。
掃除や家事の負担が大きくなる
一人暮らしをしていれば、一戸建てや集合住宅関係なく自分で汚した場所は自分で掃除する必要がありますが、一戸建ての場合、部屋数や使用する水回りが増えるため掃除をする箇所も増える傾向にあります。
具体的には、リビング、キッチン、お風呂場、トイレなどがあり、一戸建てには、多くの部屋があるため、各部屋の掃除をこまめにおこなうには時間と労力が必要です。
また、日常的な洗面場やシーツの交換、玄関の掃除、家具の整理、服のアイロン掛けといった細かな家事に加え、庭の手入れや駐車場の落ち葉の掃除など所有しているために掃除をおこなう必要がある場所も増えてしまいます。
仕事の休みなどの自由にくつろぎたい時間にすべての家事に追われると負担を大きく感じ、自分ですべてをおこなうと、家事に見合った時間を確保することがむずかしくなります。
負担を減らすためには、家事代行サービスを利用する選択肢もありますが、費用がかかるため把握したうえで依頼する必要があります。
光熱費が高くなりやすい
一戸建ては広い空間があるため、冷暖房で温度調整するために多くのエネルギーが必要で、光熱費が高額になる傾向にあります。
住んでいる地域の気象条件によって、冷暖房の必要性が異なり、寒冷地域では冬に暖房が、暑い地域では夏に冷房が多く使用されます。使用状況によって光熱費が増えるため、住む地方の気候にあわせた設計が大切です。
一戸建てを建設する場合は、断熱材や二重窓にし、冷暖房効率が良い家を目指すことが長期的な節約につながります。断熱性の不足がある場合、外部からの熱や冷気が建物内に進入しやすく、エネルギーの消費が増えてしまいます。
エネルギー効率の高い省エネ型の家電を取り入れたり、気候に合わせた温度設定をおこない、無駄な電力の消費をおこなわないよう節電の意識をした生活を心がけましょう。
防犯対策を自分でする必要がある
一戸建てには管理人やオートロックなどのシステムが備わっていないため、防犯対策を自身で考え、行動する必要があります。
屋外や玄関に防犯カメラを設置することで、不審者を監視することができ、侵入の証拠を収集できます。現代の防犯カメラは高性能で手頃な価格のものが多く、スマートフォンと連動してリアルタイムで監視できるものもあります。
ドアセンサーや窓センサー、セキュリティアラームシステムを導入することで、侵入者の検出と警告を受けることもできます。セキュリティ会社と契約すると問題が発生した場合解決するよう仲介に入ってくれるため安心して暮らすことができます。
独身男性が一戸建てを購入するときのポイント
ライフスタイルの変化にあわせてリフォームしやすい間取りを選ぶ
家族が増えても対応できる部屋数がある
将来の家族構成の変化を考え、柔軟に間取りの変更ができるつくりを取り入れることによって、家族構成の変化に合わせ必要な時期に必要な形の間取りに変更することができます。
具体的には、結婚し子どもがうまれた場合の部屋数を備えているか、同居などをおこなう場合の部屋のつくりについて考えます。
最低限必要な部屋数として、夫婦の寝室と子どもの部屋を想定しましょう。子どもがうまれた場合、子どもだけの空間を確保する必要があり、小さな時期は、おもちゃなどで遊ぶ部屋として活用し、思春期以降に自分の部屋が欲しくなった場合は子どもだけの空間として与えることができます。
さらに、仕事部屋や趣味の部屋など、生活に合わせて追加できる余地を考えると良いです。結婚をせずに両親と同居になった場合、子ども部屋として考えていた部屋を両親の部屋にすることもできます。
バリアフリー対応で両親と同居しやすい間取りも検討する
現在の生活習慣だけでなく、将来的な生活の変化も把握することが大切です。たとえば、高齢の両親との同居を考えた場合、バリアフリーの家づくりが求められます。
間取りは、住宅内が車椅子で移動しやすいように、部屋の入口の段差をなくす工夫や広い廊下を取り入れ、車椅子でも効率よく移動できる広さを確保する設計が必要です。
軽く押せば開く引き戸の設け方や、足腰が弱っても外部から住宅に安全に出入りできる工夫をしておくと、両親だけでなく自分自身が高齢になった場合でも役立ちます。
バリアフリーを施した間取りは、老後のんびりと暮らすためだけでなく、子どもがいる家庭でも転倒などの事故防止になるため安心して暮らせます。
住み替えも想定するなら売却や賃貸に出しやすい物件を選ぶ
スーパーや病院といった生活利便施設に近い
日常生活に必要不可欠なスーパーや病院といった施設が近くに存在しているかは、生活の利便性や安心感に直結します。
手軽に日用品や食品が手に入るスーパーや、急な体調不良時に心強い病院が徒歩圏内にあると、一人暮らしでも安心して生活を送ることができます。また、病気やケガによる急な入院時にも助かります。
都市部にあり交通の便がよい土地を選ぶ
都市部の地域には多種多様な生活施設が集まっているので、買い物や医療機関、日頃職場へ毎日通うのにストレスなく生活することができます。
また、都心部の土地は、ビルやマンションなどに建て替えられることもあるため、売却するときの価格が期待できます。長期的な資産価値を考えたときも、都市部の物件選びは良い選択と言えます。
都市部の物件を選ぶ場合は、日中だけでなく夜間の騒音や混雑などの生活環境も確認することが大切です。
個性的でなく多くの人に対応できる一般的な間取りを選ぶ
一戸建ての売却を考えている場合は、個性的な間取りよりも広く受け入れられる間取りを選ぶことがおすすめです。
将来的に住み替えを考えた場合、多くの方が住みやすい間取りの場合、売却や賃貸に出しやすくなります。
具体的には、リビング、ダイニング、キッチンを一続きにした広いLDKや、仕事とのんびりくつろぐ空間の区別がつけやすい仕事専用の空間を設けた間取りなどが、多くの方から支持を得やすくなっています。
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