マイホームはいらなかったと後悔する理由と建てる前の対処法
一生に一度の大きな買い物であるマイホームを、建てたあとに後悔することは避けたいものです。
マイホームを建てたあとに後悔しやすいことを知らないまま家を建ててしまうと、「家を建てずに賃貸住宅で暮らしていたらよかった」「住みはじめから不満が出てきた」といった気持ちがうまれてしまう可能性があります。
家づくりに成功して満足のいくマイホームを建てるためには、後悔しないための方法を今いまのうちに知っておくべきです。家を建てるかマンションに住むか悩んでいる方や、ずっと賃貸住宅に住むか悩んでいる方にとってためになる記事となので、いますぐ確認してみましょう。
マイホームはいらなかったと思う主な理由
金銭的な問題
住宅ローンの返済に困っている
会社や自営業の都合で収入が減った
自分が働いている会社の業績がいつも安定しているとは限りません。企業が経済的に厳しい時期を過ごしている場合や、自営業で業況が思わしくないときは、収入は確実に減ってしまいます。
給料が減ると、住宅ローンの返済負担は大きくなり、返済するのがむずかしくなることがあり、企業が倒産したり、リストラがおこなわれると、収入が大幅に減るため、住宅ローンの返済を圧迫します。
現代では、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化し、休業を余儀なくされたことで、収入が減った人が増加しています。
共働きだったが妻(夫)が仕事をやめた
住宅ローンは、長期に渡って支払いを続けていく必要があるため、問題がおこった場合に備えた計画を立てることが大切です。問題発生時も支払いを続けることができるよう、毎月のローンの返済額を抑えることも考えましょう。
夫婦二人が働き、生活を共有していく中で、夫や妻が子育てや親の介護のため、体調の問題などで仕事を辞める場合があります。共働きをしていた家庭では、一方が収入を得られなくなると、家計が厳しくなってしまいます。
共働きの収入に頼って住宅ローンを返済していた場合、今までは、予定通り返済していたローンの返済をすることがむずかしくなります。
子育て・教育資金に予想以上にお金がかかっている
子育て費用は、あらかじめ計画を立て、貯蓄をすることが大切です。また、助成金などの公的な支援も最大限に活用しましょう。
子育てや教育にかかる費用は、息子や娘が大人になるまでの間に数千万円必要になる場合があります。教育費用には、学校の授業料や塾や習い事の費用、教科書や教材費、さらに将来の進学に伴う費用までが含まれています。
また、子どもたちの成長とともに、食事の量も増え、衣服や靴もこまめに新調する費用も必要です。
固定資産税・都市計画税が高い
持ち家が大きいほど、また立地条件が良いほど税金は高額になり、同じ区域で多数の物件を所有している場合は、すべての税金が合算されるため、さらに負担が増えます。
固定資産税とは、土地や建物を所有している方が支払う税金で、地域により税率が異なります。都市計画税とは、都市計画区域に居住している方に課税される税金で、土地や家屋を所有していると自動的にかかり、年々の支払いは決して安いものではありません。
将来的に維持費が高額になるのではないかと不安になる
マイホームを所有すると、管理費や修繕費、税金など数多くの費用が必要です。維持費は、老後働けなくなったときに負担を感じやすいため、払える見込みのある費用の範囲内で購入できる家を選び、早めに老後の生活設計をすることが大切です。
また、家の維持費に加えて、税金や保険料といった出費も把握したうえで、将来的な生活費を計画することが大事です。定期的な家の点検や修理をおこなっていた場合、将来の高額な修理費用を減らせます。
屋根、外壁、給排水設備、電気設備など、家の各部分を定期的に点検し、必要な修理や交換をおこなうことがおすすめです。
住宅の性能の問題
ハウスメーカー・工務店選びで失敗した
建材の質が悪く数年で劣化が目立つようになった
家を選ぶとき、外観だけでなく建材の耐久性や質にも注意を払いましょう。住宅を購入したときは、構築に使われた材料について深く考えない方が多く見られます。
しかし、数年経ち、建材の質が明らかになるにつれ、選択を後悔することがあります。思い描いていたより早く劣化が始まり、色あせやひび割れが目立つことで、壁はつやを失い、床はきしみ、不具合が増えてしまいます。
アフターフォローの対応が不十分
建築後の点検や手助けが充実していると、長期間安心して住むことができます。定期的に検査をおこなっていれば、早期に問題を発見し、未然に防ぐことができるため、家を建てる場合は建築後の点検や手助けがあるのかを確認しましょう。
アフターフォローが不十分なハウスメーカーや工務店に依頼した場合、住み始めてから問題が起きた時に頼りの綱がないため、困ってしまいます。
水回り設備・電気設備・シロアリの保証期間が短い
長期間の保証を提供しているハウスメーカーや工務店を選ぶことが大切です。建設後の点検や修理の保証期間を確認したうえで納得のいく内容を提供している企業を選ぶことで、安心して住むことができます。保証期間は長さだけでなく、内容や詳細も細かく確認しましょう。
新築のマイホームを購入する場合、特に大切なのが保証期間です。日常生活に欠かせない水回り設備、電気設備、シロアリ対策の保証は大切ですが、保証期間は予想以上に短くなっています。
水回り設備や電気設備は頻繁に使用することから、故障や問題が起きやすい箇所です。また、シロアリによる被害は一度発生すると、修繕費用は高額になることから早期発見、早期の対策が必要ですが、保証期間が短い場合はむずかしいのが現状です。
定期点検サービスがない
建物は時間が経つとともに少しずつ劣化していきます。住宅の品質を維持するためには定期的な点検が必要ですが、ハウスメーカーや工務店の中には、定期点検を取り入れていない業者が存在します。
小さな壁のヒビや経年劣化による設備の故障など、早期に発見した場合は、大きな問題には発展しません。見逃しがちな初期段階の問題を発見し、修理が必要なのか見極めるには設計や建築をおこなったプロの定期的な点検が必要です。
定期点検を通じて、修繕が必要な箇所の早期発見ができ、大規模な修理を必要とする前に早めの対策ができます。自宅の維持管理に必要な時間や労力、費用が大きくかからないよう定期点検は行いましょう。
図面と実際に完成した建物のイメージが違った
家を建てる場合は、設計図だけでなく、具体的な打ち合わせや現場の進行状況をこまめに確認することが大切です。また、自分たちの希望を分かりやすく伝え、実現できるのか確認しておきましょう。
建設内容の話し合いの初期段階で、正確で詳細な図面と仕様書を作成し、建設できるのか確認をおこないます。
建設が始まってからは、定期的な進捗報告や、可能であれば現地での進捗状況を確認し、違うなと感じた場合や疑問が発生したときは、早急に相談することが大切です。
周辺環境・近隣住民の問題
駅が遠く通勤・通学が不便
自宅から駅までの距離が遠い場合、通勤や通学に影響を及ぼします。移動手段を電車やバスといった公共交通機関に頼る場合、不便さを我慢することはストレスになります。
毎日の通学や通勤時間が長引くことは、生活の質を低下させます。駅が近ければ、通学圏内の学校も広がり、子どもたちがより良い環境で学ぶことができます。
駅が近い場合、買い物や移動といった生活を便利にするため、ストレスが減り充実した時間が過ごせます。
隣の敷地にビルが建って日当たりが悪くなった
暮らしている家の隣に新築ビルが建設されることによって、住まいの日当たりの良さが奪われることがあります。日当たりが悪いと、洗濯物が乾きにくくなったり、部屋の中に日光が入らないことで気持ちが晴れなかったり空気が悪くなるといったデメリットがでてきます。
住宅が2階建てであっても、新築ビルは高い階数となるため、日照時間が大幅に減ります。しかし、法律上問題がない場合、建設計画を変更してもらうことはできません。
スーパー・病院・銀行といった生活利便施設が家から遠かった
生活に必要な施設が予想以上に遠い場合、理想の土地だと思っていても住み始めた後に住みづらさに気付く場合があります。たとえば、スーパーや病院、銀行といった生活に欠かせない施設が家から遠い場所にある場合、日々の生活が不便に感じられます。
具体的には、毎日の食材購入のために車で30分も運転しなければならない、急な病気やケガのときに迅速に病院に行けないなど、生活の質を著しく低下させます。また、銀行が遠いという問題も深刻で、突然の出費でお金をおろしたい場合や、窓口での手続きが必要なときに、銀行が遠いと負担に感じてしまいます。
子供の学区選びを間違えた
近くの学校は治安が良くないという噂があったり、希望する進学校が近くにないという事情から、子どもの教育環境に後悔する家庭は意外と多いです。「我が子の教育環境を選べなかった」「親として大切な役割をまっとうできなかった」と後悔が残る住まいにならないように学区選びには気をつけましょう。
子どもが通いたい学校がある場合でも、住所が学区外の場合、しかたなく別の学校に通わせることになります。結果、心から子どもの教育に満足できない日々を送ることになり、後悔の念が生まれるかもしれません。
洪水が発生しやすい地域に建ててしまった
土地を選ぶ場合は、自然災害の危険性についてきちんと調べて進めましょう。洪水が頻発する地域であることを知らずに建築を進めてしまうと、家が水に浸かる危険性と避難のむずかさが予想されます。
近隣トラブルに悩んでいる
近隣問題を回避し、円滑な近所付き合いを維持するためには、互いに気遣いをおこない、常に自分の行動を振り返ることが大切です。近隣問題は、ひと時の困りごとではなく、自分の生活空間全体に影響をあたえ、日常生活を圧迫し、ストレスになります。
たとえば、「うるさい音楽が聞こえてきて困る」「隣の犬の吠え声に頭を痛めている」「怪しげな臭いに日々悩まされている」など、数多くの問題が起こり得ます。
問題がおこった場合は、非難や感情的な対立を避け、冷静に話し合うことが大切です。話し合いをおこなっても解決しない場合、自治会など中立的な第三者に連絡し、協力を求めましょう。弁護士に相談することで、法的な解決の支援も期待できます。
家族の問題
予想外の転勤があった
転勤は、働く場所を変えるだけでなく、家族との時間や生活環境も大きく変わります。予期しない転勤は仕事のモチベーションを下げ、一度手に入れたマイホームを手放すという選択をした場合は、大きな後悔をうみます。
予想外の転勤を命じられた場合、家を持っている場合は困惑します。自分の住まいであるマイホームを手放さなければならないかもしれないという不安や家族と離れ離れになる可能性がでてくるからです。
転勤に伴うマイホームの維持方法は、転勤する家族以外が住み続けるか、賃貸に出すか、売却を検討する必要があります。地域の不動産市場や家庭の状況に応じて家族が納得できる選択肢を選びましょう。
家族構成が変わり間取りがあわなくなった
家族の形の変化を考えて、家を計画することは大切ですが、家族の形が予想外に変化した場合、家の間取りが合わなくなることもあります。家を建てる場合は、間取りが柔軟に変更できる家を心掛けることが求められます。
大きな部屋に移動できる壁を設置してすることで、子供が生まれた時など、家族の形が変わったときに家の間取りも変えることができます。
子どもが大きくなるにつれて、必要な部屋の数も変わり、子どもが独立すると、再び必要な部屋数は少なくなります。両親が高齢になり介護のために同居をおこなった場合でも、お互いの世帯がのんびりくつろげる空間が必要になります。
家の購入後に離婚・死別した
家の購入後に離婚することや配偶者と死別することは、マイホーム購入後の後悔理由です。特に、最近は日本で結婚した夫婦の約3分の1が離婚すると言われており、結婚を機に購入した家が、離婚時に大きな負担になる場合があります。
家の所有は、転居の自由を制限し、親の介護の問題などで実家に戻る必要がある場合などにおいても、家を処分する必要性がでてきます。また、離婚や死別によって家族構成が変わると、購入した家が大きすぎたり、住宅ローンの支払いについて問題になることもあります。
「マイホームはいらなかった」と後悔しないための対処法
住宅ローンの月額返済額を少なくして返済プランに余裕を持たせる
返済金額に余裕を持たせるためには、家計の見直しをおこないましょう。最初に、収入の情報をもとに、住宅ローン返済以上の支出がないか確認します。家計の見直しをおこなうことで無理のない範囲で毎月の返済ができるようになります。
次に、住宅ローンの借り換えを検討しましょう。現在借りているものより、金利の低い住宅ローンが見つかった場合、借り換えによって返済額を下げられます。
住宅ローンの返済期間を延ばすことも選択肢の一つですが、返済期間が長くなることで全体の返済額が増えてしまうので増える金額を把握したうえで検討する必要があります。
外壁や屋根の塗装といった将来的な維持費を確認しておく
外壁や屋根の塗装は、時間が経った場合、自然と劣化により塗装がはがれ、美観が損なわれます。雨水などが侵入し、骨組みや家の中に損傷を与える場合もあるため、定期的に塗装をおこない、家を長持ちさせる必要があります。
外壁や屋根の塗装費用は高額で、10年から15年で塗り替える必要があり、費用は数十万円から百万円となる場合が多いため、予想外の出費として捉えず、あらかじめ費用を計画に組み込む必要があります。
固定資産税・都市計画税をシミュレーションしておく
固定資産税と都市計画税は年間を通して用意すべき税金で、土地と家の保有に対して課税され、金額は所有物件の価値に基づきます。
税金の総額を把握するためには、シミュレーションをおこなうことをおすすめします。シミュレーションでは、固定資産税と都市計画税の評価額を算出し、税金の総額を計算します。固定資産税の計算方法は、評価額×標準税率で、都市計画税の計算方法は、評価額×税率となっています。都市計画税は、地域によって税率が異なるため、あらかじめ課税標準額と税率を確認しましょう。
信頼できるハウスメーカー・工務店に施工を依頼する
アフターフォロー体制が整っているかを確認する
後悔しない家づくりをおこなうためには、建てた後のサポート体制が整っている工務店やハウスメーカーを選ぶことが大切です。家が完成した後も継続的に面倒を見てくれる会社を選ぶことによって安心して依頼することができます。
建設後の点検や修理には、定期的な電話確認や訪問、小さな修理から大規模な修理までおこなってくれる場合があります。点検や修理期間がいつまでなのか、必ず契約時に詳細を確認し、内容の確認をおこないましょう。
外壁や設備といった資材の質を確認する
外壁は、家の顔とも言える大事な部分なので、耐久性のある資材を選ぶことで家の寿命が延ばせます。また、設備については、長く使うものなので、質を確認したうえで信頼できるものを選ぶことが大切です。
具体的には、キッチンやお風呂場など日常生活で使う設備は、特に品質が大切です。確認する場合は、インターネットでの口コミや利用している知人に聞く、メーカーの担当者に意見を聞く方法がおすすめです。
専門的な意見を聞いたうえで、自分の生活習慣に合った良質な設備を選ぶことで、後々の生活をより快適にすることができます。
現場見学会・完成見学会で実際の施工現場を確認する
現場見学会や完成見学会は、家づくりに不安を感じている方や、家の品質にこだわりたい方におすすめです。新築の家を建てる場合は、工事の進行状況を確認できる機会を設けることが大切です。
現場見学会や完成見学会は、ハウスメーカーや工務店が自社の施工品質を公に見せる大切な場であり、家を建てる前に実際の施工現場を見学することができます。施工現場を見学することで、家の完成形を共有しやすく、自分たちの要望が伝えやすくなります。
土地の周辺環境をよく調べる
駅・路線バスといった交通アクセス
自宅から最寄りの駅やバス停までの距離、電車やバスの運行本数や時間帯を確認したうえで土地購入をおこないましょう。
往復の行き帰りが不便だと毎日の生活に支障をきたします。また、駅から自宅までの経路の確認も大切で、駅から自宅までの道が明るく安全に歩けるか、雨の日でも安心して通える車道や歩道があるかなど、日々の生活に直結した事項を確認することが大切です。
スーパー・病院・銀行といった生活利便施設からの距離
スーパーや病院、銀行などの施設が自宅から近いと、生活の利便性が格段に向上します。利用頻度が高いものが近くにあることで、活用しやすくストレスなく効率的に生活することができます。
少し遠い場所にあるスーパーに毎日買い物に行くのは、時間と体力が必要で重い荷物を持っての帰宅は、疲労が溜まります。スーパーが近くにある場合、食料品の調達が簡単で、買い物しやすくなることで楽に生活できます。
体調が優れない時に近くに病院がないと不便で、緊急の医療ケアが必要な場合、近くに病院があることは生命を守るために大きな違いをもたらします。病院からの距離が遠い場合、交通や行き来の問題があるため、緊急時に注意が必要です。
銀行は、日常の金融取引や銀行業務の必要があり、近くに銀行があると、ATM利用や口座の管理が便利です。距離が遠い場合、オンラインバンキングやコンビニATMなどの利用が考えられます。
災害のリスクはないかハザードマップを調べる
購入を検討している場合の、災害の危険性を確認するために、ハザードマップを調べることが大切です。ハザードマップには、地震、洪水、台風、火山、土砂崩れなどの自然災害の情報が記載されており、新たな情報が得られるたびに更新されるので、常に最新の情報を確認することが大切です。
ハザードマップを確認することで、過去の災害記録や地形、気象情報などをもとに、洪水や土砂崩れなどの災害が起きた場合でも安全な場所を選択できます。特に、洪水警報の危険度分布や国管理河川の洪水の危険度分布を確認することが大切で、情報を調べ把握しておくことで、自分たちの生活を守る場所を知ることができ、避難行動を取るため参考にすることもできます。
小学校・中学校の学区を確認する
新しい家を選ぶ場合、住む地域の小学校や中学校について、周辺環境について調べる必要があります。家の近くに良い学校があるかは、特に小さな子どもがいる家庭では、大事な決定要素です。
家を建てた後で、学区選びを間違えたと後悔しないために、事前に情報を集め、現地を訪れて確認しましょう。学区を調べる方法は、自治体に問い合わせるか、学区マップを使用しましょう。学区マップは、地域ごと学校の学区を視覚的に確認することができます。
また、不動産の住所や現在地から学区を検索することもでき、具体的な住所を決めている場合や、現在地から学区を探したいときに便利です。
学区は毎年見直されることがあり、最新の情報か確認しましょう。
土地を管理している不動産会社に隣人がどのような人かを聞いておく
居心地の良い場所であるかは、隣人たちとの関係性によって左右される場合があります。購入を検討する土地の周辺環境と隣人の人間性を確認し、家族にとって安全に暮らせる選択をおこないましょう。
土地を管理している不動産会社に、隣人の情報を事前に確認し、家族が快適に暮らせる環境か判断することが大切です。不動産会社によっては個人情報の問題から詳細な情報を教えられない場合もあるため、具体的な情報を得られない場合は、過去の問題の履歴や地域の雰囲気を尋ねましょう。
家族構成の変化に対応できる間取りにする
家を建てる場合は、家族の成長とともに変化する生活に柔軟に変更できる間取りを考えることが大切です。家族構成は時間と共に変わり、子どもが生まれ、子どもが大人になり、一人暮らしを始めることで家を出ていきます。
小さい子どもがいる家庭には子ども部屋が必要で、大学生になれば部屋は勉強や趣味の部屋に変えることができます。両親との同居を考えている方は、将来的には二世帯住宅として使える設計にすることも一つの選択肢です。
転勤になったときの対処法を決めておく
空き家にする
空き家にすることを選択する場合は、管理の手間とかかる費用について、事前に確認し、計画を立てておくことが大切です。マイホームを空き家にする選択は、転勤が短期間だった場合、再び自分の家に戻ることができます。
家に戻ってきた後、再度自宅で過ごすことができるので、自宅への思い入れや家族との時間を大切にする方には良い選択です。空き家にする場合は、定期的な管理が必要です。
たとえば、家の劣化を防ぐため、空気の入れ替えをしたり、清掃をする必要があります。管理を怠ると、家の劣化が進み、最悪の場合、家が崩れてしまう危険性もあります。
管理をおこなう頻度も、むずかしいため第三者に依頼するなど具体的な計画が必要です。不動産の会社に依頼した場合、管理と保守をおこなってもらえます。屋根や外壁の修繕、庭の手入れ、防犯対策などをおこなうことができます。
賃貸にする
賃貸にすることを考える方は、将来的に家に戻りたいという思いが強い方におすすめです。住宅を賃貸にすると自宅を手放すことなく、他の人に貸し出すことで家を保持する手段です。契約期間が終了したら再び自分の住まいとして利用することができます。
賃貸の場合、貸し出し期間中に家賃収入を得ることができます。さらに、家のローンが残っていても家賃収入を使って返済することができ、余ったお金は貯蓄できます。
単身赴任する
単身赴任という選択は家族の生活環境を変える必要はなくなりますが、家族と離れて生活するという心理的な負担が発生します。また、単身赴任を命じられたとき、社内の規定にともなって手当が支給されるかは大事な内容です。
規定によっては、赴任先への引っ越し費用や帰省旅費などが支給される場合もありますが、支給費用がない場合や少ない場合は、家族への金銭的な負担が増えてしまいます。
売却する
自宅の売却により得られた金額は、住居の変更による出費を補填することができます。また、長年の管理にかかる費用や時間の負担もなくなるので、生活の窮屈さを解消できます。
新築の家を売却することは抵抗があると思いますが、建築したばかりの新築住宅は、売却した場合の評価額も高く、売却しやすいという良さがあります。思い切って売却をすることで、新たな住まいの選択肢も広がります。
自宅を売却する場合は、必要な手続きや売却価格の設定など、複雑な手続きが必要です。特に住宅ローンを組んだうえで購入した場合は、売却によってローンを完済できるか見極める必要があります。売却予定の自宅の価格を見積もるためには、不動産会社に査定を依頼したり、似た条件の物件の相場を調査することが有効です。
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