【事例あり】安い平屋住宅(ローコスト住宅)を住みやすく建てるポイント



すべての部屋がワンフロアに収まる平屋は、広々とした空間を確保できて住みやすいつくりのため、生涯かけて暮らせる住宅として購入を検討している人が増えています。

 

平屋住宅は1,500〜2,000万円が相場だと言われていますが、20坪程度の狭すぎない平屋の場合、1000万円以下で建てられます。

 

安く建てられるのは嬉しいけど、不自由なく生活できる家が建てられるのか、耐久性や耐熱性などの家の性能に問題はないのか気になる人は多いはずです。

 

安くて住みやすい平屋のローコスト住宅はどのような仕上がりなのか、事例と合わせて紹介するので、1000万円以下で平屋を建てたい人は是非確認しましょう。

 

 

1000万円以下で建てられる平屋住宅の事例

予算別の事例

300万円台で建てられる平屋住宅の事例

300万円台で住宅を建てるのはむずかしいですが、コンパクトな小屋タイプの1室を建築することはできます。

 

参考:無印良品の小屋(無印良品)

 

800万円台で建てられる平屋住宅の事例

熊本のヒラキハウジングの「建つんです500」というプランでは、800万円台で平屋を建設することができます。プラン内容は、広さの平均は18坪程度で、普通の生活を送るための設備が整っており、生活に困ることはほとんどありません。

 

参考:建つんです500(ヒラキハウジング)

 

坪数別の事例

20坪未満で建てられる平屋住宅の事例

20坪未満の平屋住宅では、2人暮らしの場合、2LDKの間取りが適しています。廊下など余分な空間をなくすことで、空間を広く使え、ゆとりのある生活を送れます。平屋の建築費は約1000万円で、予算を抑えつつ快適な生活空間を作り出すことができます。

 

参考:夢55の家(友建設)

 

20坪で建てられる平屋住宅の事例

20坪の平屋住宅は、コンパクトで便利な住まいです。2人で暮らすのにちょうどよいサイズ感で、家族が少ない場合には、小さな住まいという利点を活かして余分な空間をなくすことができます。廊下などの空間を削り、活動空間を広げることで生活しやすい家ができます。

 

間取り別の事例

1LDKの平屋ローコスト住宅の事例

間取りに工夫を凝らすことで、無駄な空間を省き、快適な生活空間を確保することもできます。具体的には、広いリビングと個室のバランスを考えることで、空間が十分に感じられる住まいをつくることができます。

 

参考:R-01(楽ちん住宅)

 

2LDKの平屋ローコスト住宅の事例

2LDKの平屋ローコスト住宅は、2人または3人家族におすすめです。建坪は小さくても広さを確保したリビングにソファやダイニングテーブルをおいてもゆとりがあります。

 

参考:はなまるプラン(はなまるハウス)

 

 

ローコスト平屋住宅の費用目安

ローコストハウスメーカーは坪単価30万前後

ハウスメーカー別で見る坪単価の目安表

各ハウスメーカーや工務店では、坪単価の定義が違います。家づくりをするときはただ坪単価を見るだけではなく、計算の元となる面積範囲も確認しましょう。施工面積なのか延べ床面積なのかで坪単価は変わってきます。

 

坪単価 特徴 ハウスメーカー
40~60万円 ローコスト住宅
間取りの自由度は低い
タマホーム
60~80万円 大手ハウスメーカーなど選択肢が増える 一条工務店
ミサワホーム
80~100万円 高価格帯の住宅
間取りの自由度は高い
セキスイハイム
ダイワハウス
パナソニックホームズ
100万円以上 重量鉄骨などが選べる
ほとんどの間取りが実現できる
積水ハウス
へーベルハウス

間取り別でみるローコスト平屋住宅の費用目安

家を建てるメーカー選びも大切で、同じ広さや間取りでも見積もりが数百万円変わることもあります。オプションの追加費用や、土地の条件によって費用が変わることもあるので、詳細な計画を立てる時は、複数社から見積もりをとり比較することが大切です。

 

間取り 広さの目安 費用相場 ハウスメーカー
1LDK 12~19坪 500万~800万円 ローコスト
2LDK 19~23坪 800万~1,000万円 ローコスト
3LDK 26坪程度 1,500万円程度 中堅
4LDK 28坪程度 2,000万円台 中堅 大手
5LDK 35坪程度 3,000万円台 中堅 大手

1000万円以下で建てられる平屋住宅のメリット・デメリット

1000万円以下で建てられる平屋住宅のメリット

規格住宅で建築費を安く抑えられる

規格住宅プランが豊富で好みの間取りを選べる

低予算で家を建てたい方にとって規格住宅プランは建築費用を抑えつつ、自分好みの間取りを選んで家を建てることができます。

 

プランの選択肢は豊富で、一人暮らしに良いシンプルなデザインから大家族向けの広々とした間取りまで、数多くの生活に合う家が揃っています。

 

規格化された建材を使うから工事期間が短く納品までが早い

規格化された建材の場合、寸法や形状があらかじめ決められており、大量生産をすることができることで工事期間が短くなります。

 

さらに、打ち合わせの回数も規定を選ぶだけで良いため減らすことができるので工期短縮につながっています。

 

住宅ローンが組みやすい

年収200万円台の人も1000万円程度の住宅ローンを組める

手取り年収の約25%を住宅ローンの返済額に充てるのが目安です。200万円の年収の人でも毎年約50万円を返済額として計算できます。しかし、あくまで目安であり、実際には家計状況や生活費などを取り入れる必要があります。

 

削減できた建築費を土地代などに回せる

建築費を減らすことによって、予算の一部を土地の購入に充てられます。たとえば、都心部ではなく郊外を選ぶことで、より広い土地を安く手に入れられる可能性があります。

 

1000万円以下で建てられる平屋住宅のデメリット

間取りを自由に決められない

ローコストの住宅は規格化された中から選ぶので間取りの自由度が狭まります。

 

生活習慣や家具の配置を考えて間取りを選択することはできますが、自分の理想とする間取りを求めると建築費用は高くなります。

 

収納が少ない

平屋は一階しかないため同じ敷地面積の二階建て住宅にくらべると物を保管する空間が少ないです。特に、家族が多い場合や趣味で使うものが多い場合は、収納空間が足りないと感じることがあります。

 

一方で、収納空間の問題は工夫次第で解決することができます。たとえば、テーブルやベッドの下に収納空間が備えられている家具を選べば、有効に収納空間を確保できます。また、屋根裏や玄関など、日常生活では目立たない場所を収納用に活用することもおすすめです。

 

耐久性が劣るため資産価値が低くなる

平屋は上層階が無いため、建物全体の頑丈さが求められますが、ローコスト住宅は材料費や工事費の節約で耐久性が低くなることがあります。

 

結果、劣化が進みやすく建物の価値が低下して資産価値が下がるので、売却したいときに希望の値段で売却できなかったり売却価格が安くなることがあります。

 

1000万円以下の平屋住宅を建てるときに気をつけるべきポイント

地域が定めた条件によっては費用が高くなったり建てられない場合がある

家を建てる前に規格住宅を建てられるかを必ず確認する

規格住宅は、家の形や大きさ、間取りなどが既に決まっているため、自由に設計することはできません。確認が不十分な場合、土地の形や利用、制限などにより、自分の気に入った家を建てることができない問題が発生してしまいます。

 

規格住宅の中には、間取りの変更がむずかしいハウスメーカーもあります。もし、既に気に入った土地がある場合は、購入する土地で自分の気に入った規格住宅を建てられるかハウスメーカーに確認しましょう。

 

住宅の性能・設備にこだわる

安全のために耐震等級3を目指す

寿命や耐久性も必要ですが、忘れてはいけないのが安全性です。特に、地震の発生が多い日本では、耐震性能の高い家を建てることが求められます。

 

家を建てる時に選べる耐震性能は等級3が最上級です。大地震にも耐えられる安全な家を目指して耐震等級3を取得することをおすすめします。

 

家の寿命を延ばすために劣化対策等級3を目指す

劣化対策等級3を目指すことで、平屋に何世代にもわたって住み続けることができます。購入当初に対策費用はかかりますが、家の寿命が伸びることを考えると良い投資と言えます。

 

初期投資が高くなる可能性はありますが、長期的な視点では費用を安くすることができます。

 

快適さや光熱費節約のために断熱等性能等級5を目指す

断熱等性能等級とは、建物の断熱性能を評価するもので建物の断熱性能の高さを示すために使用されます。

 

家計の省エネに繋がる断熱性能を考える人には、断熱等性能等級5の家がおすすめです。等級5の家は、家の壁や窓などに断熱材を使用し、外からの暑さや寒さを防いで暮らしやすさを守ります。

 

外の気温に左右されにくいため、エアコンやヒーターなどの使用頻度が少なくなり、光熱費を節約することができます。

 

プライバシー保護のための防音対策をする

平屋は生活音が響きやすいです。家族全員の個人的な空間を守るため防音対策が大切です。

 

平屋で大切な防音対策とは、笑い声や会話、音楽などの生活音を、他の家族や外部に漏れないようにすることです。取り入れる工夫は、壁や床、天井に、防音材を使用する方法がおすすめです。

 

ローコストメーカーは義務付けられている期間と範囲しか保証しない傾向

定期点検の内容や回数を確認しておくと安心

ローコストメーカーは法律が定める期間の10年までしか点検をおこなわない傾向があります。家を建てる場合は、保証の内容や点検の頻度について、各社の説明を聞いて理解しておきましょう。

 

時期・回数は会社によって異なりますが、新築して比較的すぐのタイミングや、完成後2年目のタイミングで点検を行う場合が多いです。たとえば、新築住宅の引き渡し後、6カ月・1年・2年と計3回行っている会社があります。

 

平屋のローコスト住宅でおすすめのハウスメーカー(2023年7月現在)

タマホーム

タマホームの平屋の坪単価は35万円~65万円程度

タマホームは比較的手頃な価格で、平屋住宅を購入したい方に手が届きやすい設定です。 また、タマホームは安価な価格設定ながらも、住まいの質や耐久性を重視していることから高い評価を受けています。

 

ジブンハウス

ジブンハウスの平屋の坪単価は30万円~60万円程度

ジブンハウスの平屋はシンプルで使いやすさを追求したデザインです。
ジブンハウスは、規格型住宅プランと無駄を削ぎ落とした独自の注文方法を採用することにより、高額な費用を抑えた家づくりを提供しています。

 

家の設備や追加したいオプションを選択することで各自の希望や予算に合わせた家づくりができます。

 

アイダ設計

アイダ設計の平屋の坪単価は30万円~60万円程度

アイダ設計は全国に90ヶ所以上の事業所を展開しています。分譲住宅と注文住宅の両方を強化しているため、住宅プランが多いのが魅力です。

 

「適正価格で住宅性能も優れた家」が人気で、安い価格でも高品質な家が手に入ります。高品質な商品も用意されており、住む人の好みに合わせて選べるのが、アイダ設計の魅力と言えます。

 

 

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