平屋に必要な坪数の平均は?何坪から大きいとされている?
平屋の場合、2階建て以上の住宅よりも、広い敷地が必要となるため坪数も多くなる傾向があります。
では、実際に必要な坪数はどのくらいなのでしょうか。
本記事では、平屋を建てるのに必要な坪数を世帯構成別に紹介します。
あわせて確認すべきことや、少ない坪数で理想に近い平屋を建てるためのコツも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
平屋に必要な坪数はどのくらい?世帯構成別に紹介
大人一人暮らし:平均10~20坪
一人暮らしを始めるときは、10~20坪の平屋を選ぶと丁度良い生活空間が確保できます。
国土交通省の住生活基本計画によると健康で文化的な住生活を送るためには、一人暮らしの場合、郊外だと約7坪が必要とされています。
快適な生活を望む場合には、広さの基準を都市部で約12坪以上、田舎なら約17坪以上とすると良いです。
約8坪の広さの場合は一人暮らしであっても圧迫感を感じることなく、余裕を持った生活空間を確保することができます。自分が理想とする生活レベルに合わせて一人暮らしに適した平屋の大きさを選びましょう。
参考:国土交通省 住生活基本計画
大人二人暮らし:平均17~24坪
大人二人暮らしの平屋は17~24坪が理想的です。
都会に住みながら家賃を抑えて生活をすることを望む夫婦は、コンパクトな空間で日常を過ごすことが求められるため、17~24坪に抑えることで、必要な生活空間を確保しつつ、廊下などの無駄な空間はつくらないようにします。
たとえば17~24坪であれば二人分の寝室、リビング、ダイニング、キッチン、風呂、トイレを配置することができるので、さらに快適さを追求するなら個々に趣味の部屋や書斎を確保することができます。
17~24坪より広いと掃除の手間も増えますし、無駄な空間が生まれやすくなります。
逆に狭すぎるとストレスを感じやすくなります。
3人家族:平均23~30坪
3人家族が平屋を選ぶなら、平均的に23~30坪と考えると良いです。
なぜなら家族それぞれが一人の時間を過ごせる空間が確保できて、生活が落ち着くからです。
たとえばお父さんとお母さん、子ども1人という構成の場合、子どもの部屋と主寝室の他、リビング、ダイニング、キッチンの十分な広さを持つことができます。
収納空間や風呂場、トイレなども足り、家族がストレスなく過ごせます。
一方、余計な広さや間取りはむしろ掃除に手間がかかったり、使われない空間が出てきたりと逆に生活を煩わせることにもなります。
家族全員が落ち着いた生活を送るためにも、平屋を建てるときは、約23~30坪が理想の広さとされます。
4人家族:平均29~38坪
4人家族で平屋に住む場合、約29~38坪がおすすめです。
約29~38坪の平屋であれば趣味や仕事の空間を確保しつつ、皆が快適に過ごせる生活空間を作ることができるからです。
約29~38坪の目安があることにより、必要な部屋の数や広さを計画しやすくなります。
たとえば、夫婦や子どもたちにそれぞれ個室を用意したい場合は、坪数が基準になります。
また、趣味や仕事をする空間を設けたい場合にも、約29~38坪を目安を参考にすることができます。
趣味や仕事をする空間を確保しつつ、皆が快適に過ごせる生活空間を作るためにも4人家族であれば29~38坪の住まいがおすすめです。
平屋を建てる土地の坪数を決めるときに確認すべきこと
建ぺい率:建築面積の上限
建ぺい率の上限は地域ごとに異なり、建ぺい率を超えて建物を建てることは法律によって許されないので注意が必要です。
建ぺい率に上限が設けられている理由は住宅の周辺の土地を確保して日当たりや風通しを確保すると同時にもし仮に、火災が起きてしまっても被害を最小限にとどめる効果を期待されているためです。
建ぺい率とは土地全体に対して建物が占める面積の割合です。
具体的な数字で換算するならば、建築したい家の面積を建ぺい率で割れば、必要な土地の面積が算出できます。
たとえば、建ぺい率が50%の地域で30坪の家を建てたいとすると、土地は60坪必要になります。
建ぺい率は平屋を建てるときに必要な土地の広さを計算するための大切な指標です。
法律のことも考えて理想のマイホームを実現させましょう。
容積率:敷地面積に対する延べ床面積の割合
土地を選ぶときは容積率を確認し、自分の理想とする家が建てられるかを見極めることが大切です。
容積率を確認することで町の景観を守ったり、公共の道路や施設とのバランスを保つことができます。
平屋を建てるときの土地の選び方を決めるうえで、容積率は大切な要素の一つです。
容積率とは敷地面積に対する建物全体の床面積の比率を示したもので、容積率の値が大きいほど、土地に建てられる建物は大きくなります。
たとえば、敷地面積が200平米で容積率が60%の土地では、建てられる建物の延べ床面積は最大で120平米です。
通常、地下の部屋やロフトなどは容積率の計算からは除かれており、容積率の上限は都市や町の計画によって決められています。
容積率を確認し、町の景観を守りつつ自分の理想とする家を建てましょう。
少ない坪数で満足度の高い平屋を建てる3つのコツ
天井の高さを活かして開放感のあるリビングを設ける
各々の日常生活や好みに合わせて、天井の高さを計画しましょう。
天井を高くすると、人間の視覚によって部屋全体が広く感じられる効果があります。
部屋が広く見えるかは、ただ床面積が広いだけではなく、天井の高さも大切な要素であり、見落とされがちなポイントです。
また、天井が高い場合は光が入り、風通しも良くなるため一年を通して快適な空間を維持することができます。
しかし、天井を高くするための費用や、冷暖房の費用などを考える必要があります。
天井を高くするデメリットも考えて開放感のあるリビングを作りましょう。
限られた坪数の中でも、天井が高いことで平屋の中に開放感あふれるリビングを実現することができます。
デッドスペースが生まれないように収納部分を充実させる
限られた坪数のなかでも充実した収納空間を確保することで、理想の平屋が実現できます。
なぜなら坪数が少なくても、満足度の高い住まいを実現できれば費用を抑えて理想の住宅を完成させられるので満足度が高くなるからです。
たとえば、キッチンやリビングの隅や、壁と家具の間など、一見すると使い道が思いつかない空間でも、棚を設けて本や雑貨を置いたり、カゴや箱を活用して小物を収納する空間として使うことができます。
しかし、収納空間が足りなくなるという問題が生まれやすいのも事実です。
特に、使われていない余白の空間、言い換えると「デッドスペース」は、生活をしていくうちに増えてしまいがちです。
そこで、平屋の家づくりでは、デッドスペースを減らしたり、デッドスペースが生まれないよう計画することが大切です。
また、家具の上や扉の裏、階段下といった場所も有効活用できます。
ひとつひとつは小さい空間かもしれませんが、工夫することで、全体の収納空間が広がり、生活がより快適になります。
平屋の収納空間を充実させるコツは、デッドスペースが生まれないように家のプランニングをおこなうこと、デッドスペースを有効活用すること、そして具体的なアイデアを常に思考することです。
思考を凝らして坪数が少なくても理想のマイホームを実現させましょう。
移動に必要な空間を省いて各部屋に充てる
利用頻度の高い部屋は広くし、利用頻度の低い部屋は狭くするなどすれば広々とした平屋を実現することができます。
なぜなら各部屋を、隣接させる間取りにするなどの工夫により、移動場所としてに利用していた空間を少なくし、新たに生まれた空間を各部屋の収納空間として確保することができるからです。
たとえば、平屋の坪数が少ない場合でも、利用頻度に合わせて部屋分けをおこない、移動に利用していた空間を削減することで各部屋を広くすることができます。
必要ない部屋数を減らすことでリビングやキッチンなどをより広げることもできます。
間取りを工夫したり、利用頻度に合わせて部屋を使い分けることで理想の平屋を実現することができます。
平屋に必要な坪数についてよくある質問
30坪の平屋は狭い?
30坪の平屋が狭いと感じるかは、一概には言えませんが住宅の設計を工夫して、狭いと思われる空間でも使い勝手の良い快適な生活空間を作ることができます。
工夫次第では和室や洋室、収納空間、バスルーム、トイレなど、あなたが必要とする部分を配置し、快適な住み心地を追求することができます。
30坪は99平方メートル程度で約60畳の大きさに相当します。
広々としたリビングやダイニング、キッチンを20畳と固定した場合、残りの40畳を自由に割り当てることができます。
30坪の平屋が狭いか気になるポイントですが、30坪の活用方法が大切であるという点を意識しましょう。
具体的な間取りや家具の配置により、30坪でも十分に広々とした空間を実現することができます。
平屋は何坪から大きいとされているの?
平屋は2人暮らしであれば24坪以上、3人暮らしであれば31坪以上、4人家族であれば39坪以上だと大きいと言えます。
必要な土地面積を算出するためには、家族の人数や建ぺい率を考えると良いです。
また、平屋に必要な坪数は家族の人数や暮らし方によって変わります。
土地の選び方については、平屋は二階建てとくらべて建築面積が広くなるため、建築面積についても考える必要があります。
しかし、建築面積を考える必要があるのは土地の広さが限られている場合だけです。
十分な土地さえあれば、30坪や40坪の広々とした平屋を建てることができます。
大切なのは、家を建てる方の暮らし方やニーズに合わせることです。
20坪の平屋なら500万円程度で買える?
単純な設計や規格住宅の場合、500万円程度で実現できるかもしれませんが、コストを重視するのであれば、安価な素材を選ぶことや、複雑な構造を避けることが必要です。
なぜなら材料や設計により予算は大きく変わるからです。
また、費用を抑えられる間取りを採用し、収納空間を減らすといった工夫も有効です。
ただし予算に合わせて家を建てることが大切ですので、予算に見合った設計を選ぶことを忘れないようにしましょう。
60坪の土地に平屋を建てたら何人住める?
家族構成にもよりますが、60坪は6~8人程度が快適に暮らすことができる広さです。
40坪の平屋では4~5人家族向けの3~5LDKの間取りができます。
60坪の土地に平屋を建てると、広々とした空間でどれだけの人数が住めるか気になると思います。
住宅金融支援機構のデータによると、全国平均の住宅面積は37.4坪だとされています。
60坪は住宅金融支援機構のデータよりも約1.5倍以上広いため、広大な空間を利用することができます。
平屋というと2階部分がないため、十分な居住空間を確保するためには大きな土地が必要なイメージがありますが、50坪でも広々とした平屋を建てることができます。
したがって、60坪の土地ならばさらに広々とした平屋を建てることができます。
また、ゲストルームや趣味の部屋など、余裕のある空間も作ることができます。
大家族や二世代同居を考えている方にとっては、60坪の土地に平屋を建てるという選択は魅力的と言えます。
参考:住宅金融支援機構
坪数を抑えて平屋を立てるならどんな間取りがおすすめ?
できる限り坪数を抑えて平屋を建てたい場合は、窓の配置や移動空間の工夫を凝らすことが大切です。
なぜなら窓の配置や移動空間を工夫することで部屋を広く見せる効果があったり、デッドスペースを有効活用できるからです。
たとえば、部屋同士が直接つながっている構造にし、部屋の広さを最大限確保しつつ、移動距離を短くすることができます。
また、窓の配置を工夫することで日照面や風通しをよくすることもできます。
ウォークインクローゼットや、シューズインクローゼットを取り入れることで、収納を確保することができます。
坪数を抑えて平屋の間取りを考えるときは、無駄のない工夫が大切です。
この事を踏まえ、理想の平屋を建てましょう。
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