いい土地とは?注文住宅の土地の探し方


 


注文住宅を建てるときには、まず土地探しから始めなくてはなりません。しかし土地を購入した経験がなければ、「いい土地」の見極め方はわかりませんよね。そこで今回は、どんな土地に注文住宅を建てるべきか、ポイントをご紹介します。

 


「いい土地」とは?

 

【Point】「いい土地」の定義は様々、一つの視点ではなく多角的に判断することが大切!

その土地が「いい土地」かどうかは、様々な観点から決まります。住宅のための土地という前提で考えると、「住みやすい家が建てられる土地」がいい土地だと言えるでしょう。例えば、いくら景観が良くても地盤が緩くて地震で建物が倒壊してしまう土地より、堅い地盤で安心して暮らせる家を建てられる土地の方が、いい土地ですよね。具体的にどんな条件を満たしているといい土地だと判断できるのか、下記のポイントを参考にしてみてください。

 

 


地盤が強い

何よりも大切なのは、地盤の強さです。どんなに広くて素敵な家を建てたとしても、地盤が弱ければ補強工事で追加コストがかかりますし、最悪の場合、地震で倒壊する危険性も。家は長い時間を過ごす場所だからこそ、安全に暮らせる地盤の強い土地を選びましょう。

 

 


災害に強い

地盤の強さにも関連しますが、あわせて災害に強いかどうかを確認する必要があります。大雨や台風、土砂崩れなど、住宅を襲うあらゆる災害に対して強い土地でなければ、安心して暮らすことができません。

チェックポイントはいくつかありますが、とりわけ役に立つのが地方自治体のハザードマップです。これには国や都道府県が公表した地図情報がまとめられており、災害への強さを測ることができます。土地を探している地域で「○○県 ハザードマップ」などで検索し、資料をチェックしてみてください。

 

 


形状が整っている

おすすめなのは、長方形もしくは正方形の土地。土地が変形していると無駄な部分が増えてしまい、大きな家を建てにくくなってしまいます。比較的安いことが多いですが、車が停めにくかったり庭の塀を作りにくかったりとデメリットもあるので、慎重に選ぶ必要があります。

 

 


十分な広さがある

広い土地であれば、広い家を建てられます。「庭はいらないから、家の敷地面積ぎりぎりの広さの土地を買おう」と考えている方もいるかもしれませんが、道路に近づけば近づくほど、通行者の視線が気になったり、車の騒音に悩まされたりします。また、建ぺい率といって、土地に対して建てられる家の大きさは法律で決められているため、購入した土地すべてを埋め尽くすような住宅は建てることができません。

 

 


方角がよい

土地は方位によってメリット・デメリットがあります。もっとも人気が高いのは南向きで、日当たりがよく冬でも暖かいこと、洗濯ものがよく乾くことなどが魅力です。一方、人気ゆえに価格は高騰します。

東向きも日当たりがよく過ごしやすいうえ、南側の部屋を作りやすいというメリットがあります。しかし、午後からは日が当たりにくくなるほか、夏場は熱くなりやすいです。

西向きは採光時間が長く、東向き同様に南側の部屋を作りやすいです。しかし西日が入るため非常にまぶしく、日差しや紫外線によって玄関ドアなどが劣化しやすい点がデメリットです。

北向きは価格が安く、夏も過ごしやすい気温を保てます。しかし冬は寒いこと、日当たりが悪いこと、湿気によりカビが生えやすいことなど、デメリットもあります。

ただし、南向きでも道路が近いためにカーテンが閉めっぱなしになってしまうこともあれば、北向きでも窓の位置を工夫することで明るい日差しを取り入れられることもあります。東向き・西向きも同様に、注文住宅であれば庇の工夫で光の入り具合を調整することができるでしょう。家の快適性は方角だけで決まるわけではなく、建物にどんな工夫をするか、土地と建物のバランスによって決まります。

 

 


日当たり・風通しがよい

日当たりのよさは非常に重要です。上記の通り方角によって左右されますが、他にも要素があります。例えばすぐ近くに高層マンションが建っていると、いくら南向きでも日が入りません。また、風通しのよさも大切です。こもった家は、においが充満したり湿気が溜まったりと、デメリットが多くあります。

 

 

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土地探しで抑えておくべきポイント

 

【Point】土地は漠然と探すより、ポイントを抑えた方が効率よく見つけられる!

土地探しは漠然と行っていても、なかなか決まりません。どのような点に注意して探せばよいか、下記のポイントを参考にしてみてください。

 

 


求める住環境の有無

ここまでご紹介した「いい土地」の定義は、誰にでも当てはまるものです。しかしそれだけではなく、個人の希望も鑑みる必要があります。例えば子育て中の方なら学校まで近い方がよいでしょうし、外食が多い方ならスーパーの有無より飲食店の有無の方がポイントになります。ご自身が求めている住環境を整理したうえで、それらを満たす場所を探してみてください。その土地こそ、あなたにとっての「いい土地」です。

 

 


交通の便

駅から近いか、駅までの道は使いやすいか、車での移動がしやすいかなど、交通の便は重要です。「基本的にリモートワークだから駅から遠くても大丈夫」と思っていても、将来子どもが高校や大学に電車を使って通勤するかもしれません。そういった長期的な視点をもって考えましょう。

 

 


土地の相場

住みたい地域の相場を知っておくことで、予算の目処が付けられます。また、相場と比べて明らかに高い・安い土地には何かしら理由があるものです。相場がわからなければ価格がズレていることに気が付かず、価格の奥にある特別な理由を知らずに購入してしまう可能性も。まずは希望地域の土地をいくつもチェックして、広さや向きなどの条件ごとに、どういった土地がどのくらいの価格なのか理解しておくのがいいでしょう。

 

 


地域の治安や近隣の環境

土地を購入する時に大切な情報は、広さや地盤についてだけではありません。その地域はどのような治安で、近隣の環境はどうなのか。実際に暮らしてから「思ったより騒がしい」「夜道を帰るのが怖い」となってしまうと、ストレスの原因になります。これらを知るためには犯罪率などを調べるだけでなく、朝・昼・夜の時間帯で現地を訪れ、どのような雰囲気かをご自身の目で確かめることがおすすめです。

 

 


隣家との境界線

隣家との境界線があいまいな土地や、隣家の植木や自転車などがはみ出ている土地などは、注意が必要です。話し合いでスムーズに解決することもありますが、思わぬトラブルに発展するケースも。賃貸物件と違い「隣の人と揉めたから引っ越す」ということもしにくいため、他にも選択肢があるのであれば、あえて選ぶ必要はないでしょう。

 

 


土地の状態

「古家付き土地」と呼ばれる、建築物が残っている状態で売りに出されている土地もあります。その場合、相場よりも安く売りだされていることが多いですが、基本的に土地を購入する側が解体費用を支払うことになります。こうした点も見込んだうえで予算に合っているかどうか確認しましょう。

 

 


電柱の位置

意外かもしれませんが、敷地内に電柱が建っているというケースはままあります。場合によっては景観が損なわれたり、出入りの邪魔になったりということも。納得して購入するのであればよいのですが、犬のマーキングや鳥のフン被害にあう可能性が高まることを頭に入れておきましょう。

 

 


消火栓の有無

土地の前の道路に消火栓があると、道路交通法により自分の敷地内であっても駐車できない可能性があります。5m以内に車を置いておくことができないので、消火栓を見つけたら駐車場やガレージの位置には気をつけてください。

 

 

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注文住宅の土地の探し方

 

【Point】土地の探し方は様々、迷ったらまずは住宅メーカーに相談がおすすめ!

土地を探す方法は、いくつかあります。ご自身にあった方法で探すことで、より納得感のある土地探しができるはずです。

 

 


住宅メーカーと探す

土地探しには色々な手段があります。最もおすすめなのは、住宅メーカーと一緒に探すという方法です。住宅メーカーによっては、住宅の設計や建設だけでなく、土地探しから相談に乗ってくれます。単に土地の知識があるだけでなく「住宅を建てるための土地」に特化したノウハウがあるので、どんな家を建てたいか、どんな暮らしをしたいかというところから相談し、専門的な知識をもとに相談にのってもらうことができます。

また、資金計画を立てやすい点もメリットです。注文住宅の予算を土地のコストもあわせてトータルで考えられるので、「想定よりも土地にお金を使ってしまったため、建物にかけられる予算が少なくなってしまった」ということを避けられます。さらに、条件が重なれば不動産会社などへの仲介手数料がカットできる可能性も。土地の価格にもよりますが、仲介手数料の上限は「(売買価格×3%+6万円)+消費税」程度と決められているので、場合によっては100万円近く節約できる場合もあります。

 

 


不動産会社と探す

土地のプロである不動産会社と探すという方法も一手です。あらゆる土地の情報を持っているため、思わぬお宝に出会える可能性もあります。一般には公開されていない情報を持っていることも多いので、具体的にどんな土地を探しているか決まっている場合は、より希望に沿った土地を見つけてくれるかもしれません。

不動産会社と探す際は、住宅用の土地の取り扱いに実績があるところを選びましょう。あまり知見がないと、見つけてもらった土地の地盤がゆるくて、後から追加工事が必要になるといったケースもあります。家を建てる土地はどんな条件がよいのか、理解度が深い会社を探すことが大切です。

 

 


ネットで探す

最も手軽な土地探しの方法が、ネットでの検索です。通勤中や家事の合間にもでき、どこかへ足を運ぶ必要もありません。全国の土地の情報を扱っているサイトから、地域に特化した土地情報を持っているサイトまで様々ありますので、複数のサイトからチェックすることがおすすめです。

こうしたサイトは誰が見てもわかるようにデザインされているため、特別な知識は不要です。賃貸物件探しの経験がある方は特に、問題なく利用できるでしょう。しかし、ネットだけではわからないことはたくさんあります。ネットで土地を決めるというより、狙っているエリアの相場観を知ったり、ある程度の目星をつけたうえでハウスメーカーや不動産会社に相談にいくというために使った方が、うまく活用できます。

 

 


現地で探す

土地を探しているエリアが確定している方は、実際に足を運んでみるという手もあります。ネットや業者にまだ情報が回っていない土地を、誰よりも早く見つけられる可能性も。また、周辺環境や近隣住民の雰囲気、最寄り駅や学校からの道のりなど、あらゆる情報を手に入れることができます。

ただし、非常に時間がかかりますし、効率的な方法であるとは言えません。また、土地探しをしている場所が遠方の場合、交通費もかかります。あくまで今住んでいる地域内で探すという場合に限った方法でしょう。

 

 

 


まとめ

土地の探し方にはたくさんのコツがあります。初めて購入するには何かと不安も多いと思うので、ぜひ住宅メーカーなどのプロに相談してみてください。自分たちにとってのいい土地を見つけ、理想の住まいをつくってくださいね。

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