家づくりで後悔する前に知っておくべき注意点と失敗を回避する方法

家をつくりをする際、いろんな観点がありすぎて、不安になるかたも多いかと思います。いざ家を作ってみたら実生活で不便だと感じたり、こだわり過ぎてお金がかかってしまったりと失敗し、後悔した話をよく耳にします。すべてを把握することは難しいですが、あとで大きなリスクや後悔につながる可能性が高いことを最低限まず押さえることを紹介します。

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予想以上に維持管理費が高い
間取りが悪く生活が不便
計画を誤って月々の返済ができなくなる

予想以上に維持管理費が高い

家を建てるとなると初期費用や住宅ローンに目が行きがちですが、維持管理費が予想以上に掛かることがあります。維持費の種類と抑えるコツ紹介します。

対策1:耐震性能や耐久性能を高め災害による修理費用を軽減する

日本は、地震や台風など天災が多い国なので、災害によって家にダメージが加わることがあり、修理のために大きな費用が必要になる場合があります。

耐震性能や耐久性能が高いものを選ぶことで、こうしたリスクを軽減することができます。

まずは、その地域でどんな災害が起こるのかを確認しましょう。国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」を利用するのが便利です。

耐震性を高める方法としては、耐震構造（例：鉄筋コンクリート）や制震構造（例：ダンパー）、免震構造（例：ゴム製支持体）などがあります。それぞれのコストや効果についても違うので検討が必要です。地震に強いハウスメーカーの実大振動実験を参考にすると、その家がどれくらいの地震に耐えられるかどうかも確認することができます。

対策2:耐熱性を高め水道光熱費節約する

水道光熱費も対策次第で削減することができます。水道光熱費を抑えるためには、まずは耐熱性を高めることが大切です。耐熱性の高い家は、冬は暖房の熱を逃がさず、夏は涼しい空気を逃がさないため、快適な室温維持と光熱費の節約にもつながります。

断熱素材を使ったり、耐熱性の高い窓を選んだり大きさを小さくすることで光熱費を抑えることが期待できます。新築計画を立てる際は、耐熱性を重視した家づくりを検討してみてください。

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間取りが悪く生活が不便

対策1 : 生活動線を間取り図に書き込む

生活動線とは、家の中を移動する経路のことで、線状で表現されます。複雑な生活動線だと、室内の移動にストレスを感じやすい不便な間取りになってしまいます。

対策としてまずは間取り図で、リビングやキッチン、トイレなど頻繁に行き来する場所を結び、動線が複雑になっていないかを確認しましょう。複雑になっている場合はシンプルになるように調整しましょう。

対策2 : 収納スペースを十分に確保する

一般には住宅の延床面積に対して10％〜15％程度の収納スペースが必要と言われています。収納スペースが小さいとものが溢れ乱れた家になってしまいます。

また場所によって、必要な大きさは変わってきて、リビング、玄関、キッチンあたりは特に収納が多く必要になるので注意が必要です。今持っているものや現在の家での収納の大きさを参考に、新居での収納の広さが適切かを想定してみてください。

対策3 : 家電から逆算してコンセントの位置を決める

家電の配置に合ったコンセントの配線は、生活を快適に送るために非常に重要です。まずは部屋の間取りが決まったら、家具や家電の配置を検討し、必要なコンセントが設置できる位置と数を確認しましょう。

キッチン周辺も家電を置くことが多いので、コンセントの数と位置に注意が必要です。タコ足配線は危険ですので、必要に応じて6つ挿せるコンセントを検討しましょう。

また、季節や子どもの成長に伴って使う家電も変わるため、常時接続しておくものとそうでないものをピックアップしておくことが必要です。初期では分からない状況に柔軟に対応するための方法として、基本的には部屋の対角に対にして配置することをおすすめします。

対策4: 家具の配置を考えながら間取りを決める

家具の配置で通路が狭くなってしまったという失敗例もよく耳にします。家づくりの際に、家具の大きさや配置を考慮せず、後から家具を置いたことで通路が狭くなってしまうことがあります。これにより、家の中での移動が不便に感じることがあります。家具の配置を考慮した家づくりでは、まず間取り図上で家具の位置やサイズをプランニングしましょう。これにより、家具配置に適した壁やスペースが確保でき、後から家具を置いても通路が狭くならない家が実現します。

駐車場の大きさを十分に確保する

駐車場が狭くて車の出し入れが難しいという失敗事例もよく耳にします。家族に車が複数ある場合や、将来的に車を増やす予定がある場合は、駐車場の広さや車の出し入れのしやすさを十分に考慮して設計することが大切です。また、ゲスト用の駐車場も確保しておくと、来客時の対応もスムーズにできます。

駐車場の状況は玄関の利便性や家周辺の景観にも影響しますので、建築前には周辺環境や土地の条件を充分に調査し、設計者に相談して無理のない駐車場計画を立てましょう。

計画を誤って月々の返済ができなくなる

頭金を計算する

家づくりにあてられる頭金は、おおよその予算を立てる上で重要な要素です。頭金は自己資金と住宅ローンを組み合わせた金額で、例えば、家庭の収入や現在の預金額などが考慮されます。しかし、現在の預貯金を全額頭金に充てるのはおすすめできません。なぜなら、家具や家電の購入費用、引っ越し費用など、さまざまな初期費用が発生するからです。また、将来のライフイベントに備えて生活費にも余裕を持たせることが大切です。これらのポイントを検討し、自分たちに適した金額を見極めましょう。