ログハウスとは?建築方法やメリット・デメリットなどを解説


自然が好きな方や、海外の家に憧れている方はログハウスに興味を持たれるかもしれません。しかし、ログハウスは他の家と異なるメリット・デメリットや特徴があります。今回は、そんなログハウスについて解説します。

ログハウスとは?

Point 丸太を積み上げて建てた家

 

ログハウスとは、丸太(ログ)を積み上げて建てた家です。ログハウスに適している木材は、加工しやすくてまっすぐ育つ針葉樹で、木材を海外から輸入することもあります。

 

丸太を重ねて強い壁を作るため、広い空間を作ることもできます。また、傾斜の大きい三角屋根にした場合、屋根裏を収納や部屋にすることも可能です。

性能

ログハウスは、地震が起きた場合、積み上げた丸太同士が摩擦を起こして揺れを吸収します。また、木材は燃えやすい印象を持たれがちですが、ある程度太さのあるログの壁は表面が燃えると炭化層ができて表面を覆うため、内部まで燃えるには時間がかかります。

 

そのため、地震や火事にも強く、木材には室内の湿度を調整する調湿性能があるため湿度の高い夏でも快適に過ごすことができます。

リフォームができる

ログハウスは、柱や内壁を後から追加できるため、ライフスタイルの変化に合わせて暮らしやすい家にリフォームすることもできます。

 

例えば、将来的に子ども部屋を2部屋に分けて、子どもが独立した後は再び元の部屋に戻すことも可能です。

 

しかし、壁に埋め込んだ形のコンセントやスイッチなどは後から位置を変えることはできません。また、丸太でできた壁の部分も変更することはできません。

 

 

 

 

 

ログハウスの種類

Point ハンドカットとマシンカットの2種類がある

 

ログハウスは主に「ハンドカット」と「マシンカット」の2種類があります。

ハンドカットログハウス

職人が手作業で丸太の皮を剥ぎ、手斧やチェーンソーなどで切り込みを入れて、木材同士を組み合わせて、壁を作ります。木材の形は1本ずつ異なるため、個性あるログハウスを建てることができます。

マシンカットログハウス

機械で木材をカットするため、安定して大量生産をすることができます。丸太の形状を機械で加工できるため、四角くカットし、室内の壁をフラットにもできるため、家具を配置しやすくなります。

ログハウスのメリット

Point 調湿性や断熱性、気密性が高く、木のぬくもりを感じられる

調湿性や断熱性、気密性が高い

木材は、湿気を吸収および排出する効果があるため、調湿性が高いです。また、ログハウスに使われる木材は断熱性が高いだけでなく、蓄熱性が高く熱伝導率が低いという特徴を持っており、一度温まると冷めにくい素材です。また、マシンカットログハウスは丸太の上下に凹凸をつけて組み合わせるため、隙間をしっかり塞ぎ、他の住宅と変わらない気密性があります。

木ならではのぬくもり・デザインがある

木を見るとぬくもりや安心感を感じる方もいるでしょう。ログハウスでは木の香りを楽しむこともでき、リラックス効果を得ることができます。また、木には全く同じものがないので木目のデザインを楽しむこともできます。

 

ログハウスのデメリット

Point 雨漏りや歪みなどのメンテナンスが必要

定期的なメンテナンスが必要

ログハウスは定期的にメンテナンスが必要で、特に気を付けなければいけないのが、セトリング対策です。

セトリングとは、施行後数年が経つと、乾燥による木材の収縮と木材自体の重みによって、壁が下がる現象のことです。

そのため、ハウスメーカーや工務店は、事前にセトリングを想定した設計や対策を行います。例えば階段の下に板を1枚入れておき、セトリング後にその板を抜いたり、柱にジャッキを備えておき、セトリング後に調整したりします。対策は住宅メーカーが施工してくれますが、自分たちで調整をしなければならない箇所もあるので、メンテナンスについて事前に聞いておくようにしましょう。

また、木材は腐食の恐れがあるため、定期的に塗装や防腐対策を行う必要があります。

 

雨漏りすることもある

丸太を組み合わせた構造のため、台風や大雨の時に隅から雨水が染み出てくることがあります。雨漏りの対策を独自に行っている住宅メーカーもあるので心配な方は事前に相談しましょう。

ログハウスの費用

Point 木材の種類や施工内容によって建築費用は異なり、メンテナンス費用も必要

建築費用はどう変わる?

ログハウスの建築費用は一般的な木造住宅とさほど変わらないことが多いとされ、建築に使う木材の種類や施工内容により大きく変わります。

木材の種類

ヒノキは費用が高くなりやすく、カラマツやスギは費用を抑えやすいです。他には、ダグラスファーや北欧パイン、ウェスタンレッドシダーなどの種類があります。

 

また、ハンドカットかマシンカットのいずれを選ぶかによっても費用が変わってきます。一般的に、職人が加工するハンドカットの方が費用が高くなりやすいです。

施工内容

木材を用意してもらい、自分でログハウスを建てるセルフビルドを行う場合は、業者に全てを依頼する場合よりも費用を抑えることができます。

また、施工する場所の地盤やデザインの複雑さ、ログハウスの大きさにより建築費用は変わってきます。

 

メンテナンス費用

ログハウスのメンテナンスで特に費用がかかるのが、セトリングと外壁塗装です。

 

セトリングは建築後数年経ってから生じることが多いですが、落ち着くまでの期間やどの程度沈下するかは木材の種類やログハウスの規模、周辺環境などによって異なります。そのため、一概にいくらかかるとは言えません。

 

外壁塗装も、状況によって異なりますが、5年に1回くらいの目安でメンテナンスすることが多く、1回の費用は45~60万円程度になることもあります。

 

その他のメンテナンス費用がかかることもありますが、適切な管理を行うと100年以上住み続けることもできます。

まとめ

木のぬくもりや自然が好きな方は、ログハウスに興味を持つかもしれません。ログハウスは耐震性や防火性、耐久性に優れ、さらに断熱性や気密性も高いため、快適な暮らしができる住宅でもあります。

 

ただし、セトリング対策などの特定のメンテナンスが必要です。建築費用を考えるときはメンテナンス費用のことも考慮し、ログハウスを建てるか検討すると良いでしょう。

 

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