平屋をローコストで建てるのは?メリット・デメリットも解説


最近、人気が高まっている「平屋」。「費用が安い」「コミュニケーションが取りやすくなる」など、さまざまなメリットがあり、平屋に憧れる方も多いでしょう。そんな平屋をローコストで建てるには、住宅メーカー選びやプラン選びが重要になります。

 

この記事ではなるべく費用を抑えて平屋を建てたいと考えている方へ、平屋を1,000万円台のローコストで建てる方法を解説します。平屋の魅力や注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

 

平屋をローコストで建てる4つの魅力

まずは平屋自体の魅力を4つお伝えします。

 

  • 建築費用・メンテナンス費用を抑えられる
  • コミュニケーションを取る機会が増える
  • 家事を効率よくこなせる
  • バリアフリー化しやすい

 

建築費用・メンテナンス費用を抑えられる

同じ坪数で建てた場合、平屋は2階建て以上の家と比べて延べ床面積が小さくなるため、工期が短く材料費も安くなり建築費用を抑えることが可能です。

 

またメンテナンス費用においても、項目が少ない上に2階以上をメンテナンスする際の「足場」をつくる費用を抑えることができます。

 

コミュニケーションを取る機会が増える

平屋の大きな魅力の一つが、1フロアにすべての部屋が収まっていることで「家族とのコミュニケーションを取る機会が増える」ことです。子どもの動線にリビングなどが含まれやすく、学校から帰ってきたときや習い事に行く前など話し掛けやすい環境をつくることができます。リビングを中心に間取りを設計すれば、リビングでのコミュニケーションも増えることでしょう。

 

特に、思春期など子どもとのコミュニケーションが疎遠になりがちな時期は、コミュニケーションを取る機会を自然につくりやすい平屋が大きな助けになってくれるかもしれません。

 

家事を効率よくこなせる

平屋は構造上、「家事を効率よくこなせる」という魅力があります。移動が1フロア内で収まり、階段の上り下りをする必要がないからです。

 

掃除ひとつ取っても、平屋であれば「階段部分の掃除・別フロアの部屋の掃除」ということは必要ありません。また、1階で洗濯をして2階のベランダに干し、取り込んでまた1階のクローゼットに収納する、ということもありません。

 

このように平屋負担が少なくできるので、効率よくこなす

 

バリアフリー化しやすい

将来的な話になるかもしれませんが、平屋は「バリアフリー化しやすい」という魅力もあります。

 

そもそも階段がなく高低差の少ない平屋は、バリアフリーの観点から優れた設計になっています。車椅子が必要になったとしても、2階を無駄にすることはありません。たとえば手すりをつけるためにバリアフリー化をするかもしれませんが、2階建ての家に比べると作業が容易です。このため、老後の生活を見越してバリアフリーの平屋を建てる方も多いです。

 

 

平屋を建てる際の3つの注意点

平屋には多くの魅力がある一方で、注意点もあります。

 

  • 規格外だと2階建てよりも高くなる
  • 日当たり・風通しが良くない
  • 防犯面の対策は必要

 

規格外だと2階建てよりも高くなる

一般的には建築・メンテナンス費用の安い平屋ですが、住宅メーカーが用意している規格プランではなく、規格外の平屋を建てる場合は2階建てよりも高くなる場合があるので、注意しましょう。

 

規格プランはあらかじめ間取りが決められており、なるべく効率的に仕入れや施工を行うことで費用を抑えます。そのため、規格外で自由にデザインを依頼した場合などは2階建ての家よりも費用が高くなる傾向にあります。

 

もちろん、住宅メーカーによって取り扱っている資材や設備のグレードなどで費用は大きく異なりますが、同じ延床面積で考えた場合、「規格外の平屋は2階建てよりも高くなる」ことは押さえておきましょう。

 

日当たり・風通しが良くない

平屋はワンフロアの面積が広いことから、日当たりや風通しは悪い傾向にあります。対処法として、たとえば「窓の数を増やす」「中庭を設ける」といったことが挙げられます。

 

窓の数については、南側の部屋だけでなく北側の部屋も複数の窓を設置することで日光を入れつつ、窓を開ければ風通しも良くすることが可能です。また中庭を設けることで自然光がたくさん入るようになります。

詳細は「中庭のある家の間取りは?」でご紹介していますので、あわせて参照してください。

 

防犯面の対策は必要

平屋は侵入リスクが高いため、防犯面の対策は必須です。全ての部屋が1階にあるため、泥棒に狙われる窓が多くなり、侵入しやすい構造になってしまうためです。

 

防犯面の対策としてはたとえば、「合わせガラスなど防犯性の高い窓を取り付ける」「防犯カメラや侵入センサーを設置する」「歩くと音が鳴る防犯砂利をまく」「死角をつくらないようにオープンな外構にする」などが考えられます。

費用はかかってしまいますが、防犯面の対策はしっかり行うことが大切です。

 

平屋を1000万円台のローコストで建てるには

1,000万円台のローコストで建てるにはどうすれば良いか、3つのポイントを挙げて解説していきます。

 

  • 平屋をローコストで建てられるハウスメーカー・工務店を選ぶ
  • 規格プランを選ぶ
  • 間取り・デザインをシンプルにする

 

平屋をローコストで建てられるハウスメーカー・工務店を選ぶ

まずは「平屋をローコストで建てられる住宅メーカーを選ぶこと」が大切です。具体的には、地元密着の工務店やローコスト住宅が得意なハウスメーカーを中心に選ぶと良いでしょう。もし「どう選べばいいのか分からない」という方は「相見積もり」を取って比較するようにしましょう。ピックアップした住宅メーカーはすべて見積もりを取り、話を聞くことをおすすめします。

 

規格プランを選ぶ

あらかじめ間取りや設備をパターン化したプランを「規格プラン」といいます。この規格プランは工期も短く、材料も大量発注により安価で仕入れられているため、費用は安いです。

 

一方、規格プランから外れ、自分の要望をふんだんに盛り込むとなると、その分費用が高くなってしまいます。

 

規格プランでも、十分快適な家を建てることができます。平屋をローコストで建てるには規格プランの中から選ぶことは必須と考えましょう。

 

間取り・デザインをシンプルにする

材料費や施工費を節約するため、家の間取り・デザインはなるべくシンプルなものにしましょう。具体的には以下のポイントを意識します。

 

  • 部屋数・ドアを少なくする
  • 水回りを1箇所にまとめる
  • 日当たりが良い立地なら窓を減らす

 

ドアひとつを取っても数が増えればそれだけ材料費がかかるため、全体の費用が高くなってしまいます。思い切ってドアをなくして開放感のある家にするなど、費用を抑えるために様々な間取りや内装を検討してみましょう。

 

まとめ

今回は平屋の魅力と注意点、ローコストで建てるポイントなどを解説しました。平屋には費用面や家事動線、コミュニケーション面などのメリットがある一方、陽当たり・風通しや防犯面には注意が必要です。

また、平屋をローコストで建てるには、安く建てられる住宅メーカーを選び、間取り・デザインをシンプルにすることなどが大切です。

 

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