ピロティとは?ピロティの概要やメリット・デメリットについて解説!


家づくりをしている中で、「ピロティを取り入れてみたい」という方は多いです。しかしなんとなく「見た目が良いから」「スタイリッシュだから」という理由だけでピロティをつくるのは、おすすめできません。しっかりメリットとデメリットを理解した上で検討してください。

ピロティとは

Point 壁がなく柱のみで構成された1階スペースのこと!

ピロティとは、2階以上の建物で1階部分が柱だけで構成された吹き抜けのスペースのことです。壁はなく、外から直接アクセスできるつくりになっています。よく見られるのは、1階が駐車場になっている活用法です。

もともとピロティとはフランス語で杭という意味で、世界的に有名な建築家ル・コルビュジエが1930年代に生み出しました。現在では日本でもピロティを取り入れた家やビルがたくさん立ち並んでいます。

ピロティのメリット・デメリット

Point 幅広い用途や水害への強さがある一方、耐震性への不安がある!

ピロティにはメリットとデメリットがあります。家にピロティをつけようか検討している方は、どちらの内容も理解したうえで決めましょう。

ピロティのメリット

延床面積に算入しなくてよい

家づくりでは、容積率というものを基準に建物の規模が制限されます。容積率とは敷地面積に対する建物の比率のことで、住宅地の場合、50~500%の範囲で制限されます。

ピロティは屋内的な用途に使われない限り、床面積に算入されません。その分、他の部屋の面積を広くとることができます。

狭い土地でも住居スペースを確保できる

狭い土地に家を建てる場合、庭や駐車場を確保しようとするとその分住居スペースが小さくなってしまいます。しかしピロティを作ることで家を立体的に有効活用し、リビングや寝室などを広くとることができます。

用途が幅広い

ピロティにはさまざまな用途があり、最も一般的な使い方は、駐車場です。都心部では駐車スペースを確保することが難しいため、1階部分をピロティにして2階、3階に居住するスタイルが多いです。敷地外に駐車場を借りると費用が発生するため、ランニングコストの削減につながります。また、雨天時でも車の汚れなどがつきにくいです。また、ピロティの駐車場には、車だけでなく自転車やバイクなどを置くことも可能です。

DIYが趣味の方であれば、ピロティを作業スペースとして使うことにも適しています。家具や小物を作れ、スプレーなど換気の必要な作業ができるだけでなく、木くずなどごみが出ても掃除しやすい点はメリットです。

また、物置として使うこともあります。アウトドア用品やサーフボードなど、室内に置きにくいものを保管することが可能です。

その他、ガーデニングを楽しんだり、バーベキューをするための場所にしたりと、趣味の空間として利用することも可能です。屋根のない庭に比べるとできることが多く、天候に左右されにくいため、さまざまな使い方ができます。子どものいる家庭では家の敷地内でありながら外のスペースで遊ばせることができ、重宝するケースも多いです。

水害に強い

台風や津波など、水害に強い点が大きなメリットです。実際に、洪水などの被害が多発している東南アジア諸国ではピロティを持つ家が多く建てられており、災害時のシェルターとして活用されている例もあります。

住居スペースは2階以上になるため、1階部分が浸水しても大きな被害にはなりません。1階に壁がないため、津波で家自体が流される可能性も小さくなります。ハザードマップで浸水リスクが高いエリアにおいては、ピロティをつくることでもしもの時に備えることができます。

デザイン性が高い

ピロティは家が浮いているように見え、非常にデザイン性が高いです。また四方に壁がないため、開放感があります。スタイリッシュなデザインを好んでいる方に特に人気です。

外から家の中が見えにくい

住居スペースが2階以上になるため、外から家の中が見えにくくなります。「大きな窓を設置して開放感のある家にしたい」「日中でもカーテンを開けてしっかり光を採り入れたい」という方にもおすすめです。

ピロティのデメリット

耐震性を高めにくい

家の耐震性は主に、柱や壁によって高められます。ピロティには壁がないために強度が弱く、地震の被害が大きくなる可能性があります。1階が潰れてしまうと避難経路がなくなるという問題も起こるため、十分な対策が必要です。耐震性については、次の「気になる耐震性は?」に詳細を記載しているので、あわせてご覧ください。

バリアフリーではない

家の出入りをする際必然的に階段を上り下りしなくてはなりません。健康な方であれば特に問題ありませんが、高齢者の方や車椅子の方などには厳しい生活環境になるでしょう。万が一に備え、エレベーターを設置するのも一手です。

気になる耐震性は?

Point 耐震性は高くないが、工夫次第で上げることができる!

ピロティは、耐震性が高いとはいえません。実際に、内閣府の発表した『阪神・淡路大震災教訓情報資料集【03】建築物の被害』では、「全体的にピロティ構造と壁の配置の悪い構造の建築に崩壊したものが多く、これらの中には現行法に適合している建物もあった。」という報告があります。

また、住宅ローンのフラット35では要件に合致しないためピロティのある家では利用できないことがほとんどです。フラット35の『耐震性に関する基準(耐震評価基準)』では「ピロティ部分を有する場合は、建物のすみ部分(出すみ部分のみ)が独立柱になっていないこと」と定められています。

地震が起きた時に倒壊しないか不安が残るかもしれませんが、建築方法を工夫することで、ピロティの耐震性を高めることは可能です。詳しくは、住宅メーカーに相談してみましょう。

ピロティを取り入れる際の建築費

Point ハウスメーカーや工務店に個別の相談をしなければ建築費はわからない!

建築の際、「ピロティ建築代」として費用がかかるのではなく、家全体の建築費が算出されることがほとんどです。そのため、ピロティの工事費だけを明らかにすることはできません。また、住宅メーカーやエリアによってコストは変わります。

そのため、住宅メーカーに個別に相談してください。一般的にはピロティがある家の方が建築費が高くつく傾向です。将来のことを考えエレベーターを設置する場合、より高額な費用がかかります。

まとめ

見た目にも美しいピロティは、駐車場を確保しやすい、水害に強いなどのメリットがあります。その一方で、耐震性やコストの面でのデメリットがあるのも事実です。ピロティをつくろうか検討している方は、住宅メーカーに相談しメリットとデメリットの両方を鑑みてください。

自分たちの要望に合った住宅メーカーをお探しの方は、「ウチつく by Onnela オンライン相談サービス」をご利用ください。専門のアドバイザーがお客様のお悩みに回答し、おすすめの住宅メーカーをご紹介します。オンラインのため仕事や子育てで忙しい方も参加しやすく、無料で相談できるので、ぜひ活用してください。