在来工法とはどんな特徴がある?メリットやデメリット、ツーバイフォー工法との違いを解説!
家づくりでは「どの工法を選ぶか」が重要です。工法によって特徴があり、メリットやデメリットも異なります。そこで今回は、在来工法について詳しくご紹介。ツーバイフォー工法との違いもあわせて紹介します。
在来工法とは?
Point 在来工法とは伝統的な工法で、設計の自由度が高い!
在来工法とは、木造軸組工法とも呼ばれる日本で古来からある工法です。基礎をつくり、土台をのせ、柱をたて、梁を組み、筋交いという木材を斜めに入れ、補強します。骨組みが出来たら屋根と壁を建築します。特徴は、木材の軸組で家を支えることです。
開口部を大きくできるので、採光を重視したり、通気性を高めたりすることも可能です。ほとんどの住宅メーカーが対応している工法のため、自分にあった会社を選ぶこともできます。
在来工法とツーバイフォー工法の違い
Point 建物の支え方や、間取りの自由度、工期が違う!
ツーバイフォー工法(2×4工法)とは、住宅建築で使われる工法の種類で、木造の枠組壁工法の通称です。木口の厚さが2インチ、幅が4インチの木材を組み、そこに剛性の高い板を取り付けて「面」で支えます。面を組み合わせてつくるため、地震が来ても建物への衝撃を面で受け止めて荷重を分散させることで変形を抑えるため、崩壊しにくいつくりになっています。
気密性が高いため、冬でも温かい空気を逃さず快適な室温を保てる点も大きな魅力です。耐火性や省エネルギー性も高く、冷暖房の効きがよくなるためランニングコストをおさえることができます。
使われる木材が決められており、施工もマニュアル化されているので、職人によるバラつきが出にくく一定の品質を保つことが可能です。現場での作業が少ない為、在来工法に比べ短い工期で家が完成します。
しかし、耐力壁が多く必要なため、間取りの自由度が低く、リノベーションが難しいです。間取りを変える予定があれば、在来工法の方がおすすめです。
在来工法は間取りの自由度が高い分、作業工程も多くなり設計段階で話し合う必要も多く発生する傾向にあります。
また、取り扱っている住宅メーカーが多いため、技術力に差が出ます。
その他、詳細は『ツーバイフォー工法とは?』でもご紹介していますので、あわせて参照してみましょう。
在来工法のメリット・デメリット
Point 間取りの自由度が高いが、工期が長くコストがかさんでしまう!
在来工法にはメリットとデメリットがあるので、どちらも理解しておく必要があります。
在来工法のメリット
フルオーダーで家づくりができることです。間取りはもちろん、設備やデザインなどを自由に決めることができます。他の工法では作れないような特殊な間取りもつくれるため、一般的な家とは違う家づくりができます。
大きな窓を作って光を取り入れることもでき、位置や数も選べます。また、ガーデニングなど庭作りが好きな方は、リビングや寝室に大きな窓を作り、家の中にいても景色を楽しめるように工夫することもできます。
柱や梁をあえて見せる「真壁造り」を楽しめる点も在来工法のメリットです。木材があることでおしゃれなインテリアにしやすいだけでなく、湿度が高い時は水分を吸収し、湿度が低い時は放出するという調湿作用が得られます。ナチュラルで日本らしい雰囲気になるため、和風な家をつくりたい方にとっても魅力的です。
また、リノベーションもしやすく「2つある子ども部屋を1つにしてゲストルームにする」「和室を洋室に変更する」など、ライフステージや趣向にあわせた工事も可能です。
在来工法のデメリット
在来工法のデメリットは、工期が長くかかりやすいことです。他の工法の家に比べて工程が多く、完成までに時間を要します。住み始めたい時期が決まっている場合などは、余裕を持った建築計画になるよう予め住宅メーカーと相談しておく必要があるでしょう。
また、工期が長い分、人件費がかかるなどコストがかさむこともデメリットです。材料の加工もツーバイフォー工法以上に複雑になるため、高騰します。規格化された材料なら大量に仕入れて一度に加工し各現場に割り振れるためコストを抑えられますが、在来工法はそういった工夫ができません。
また、自由度の高い工法だからこそ、大工の技量によって家全体の品質が左右されることもあります。技量の確かな大工に担当してもらえるよう、依頼先をしっかり見極めることが重要になります。
在来工法がオススメな方
Point 家づくりに理想があり、資金がある家族におすすめ!
時間とコストがかかっても、理想通りの家をつくりたい方は在来工法がオススメです。「広いリビングがいい」「窓は大きい方がいい」といった表層的なことだけでなく、より細かい希望や特殊な条件を叶えることができるのは、在来工法ならではの魅力です。
在来工法はこだわればこだわるほどコストがかかるので、ある程度の資金を準備できる方にも向いています。
また、家族と一緒に住む方にもおすすめです。子どもが生まれて家を出て家に住む人数が変わっても、リノベーションすることで対応ができます。
まとめ
在来工法は日本古来からある工法で、多くの住宅メーカーが対応しています。間取りの自由度が高いので、他の家とは違う変わった家づくりができます。ある程度の資金は必要になりますが、こだわりの家を作りたい場合はおすすめの工法といえるでしょう。
一方、ツーバイフォー工法は工期が短く、コストを抑えやすい点がメリットです。職人の腕によって品質が変わることもないため、安心して任せられます。在来工法とツーバイフォー工法はそれぞれ特徴が異なるので、理想の家づくりにあったものを選んでください。
「工法を決めるためにも予算計画を立てたい」「家づくりについてもっとアドバイスがほしい」という方は、「ウチつく by Onnela オンライン相談サービス」の利用がおすすめです。専門のアドバイザーが様々な疑問を解消します。無料で、自宅から簡単に相談できるのでぜひご活用ください。
RANKING
ランキング
PICK UP
おすすめ記事