20代で家を買うことはできる?若いうちに購入するメリットやデメリット、予算について解説!

「家を買う」というとハードルが高く感じ、20代では「まだ早い」「自分には無理だろう」と思うことが多いようです。しかし本当に、20代で家を買うことは困難なのでしょうか?今回は若いうちに住宅を購入するメリットやデメリットなどについて解説します。
20代で家を買う人は少ない?その理由とは?
Point 給与が低く貯金もできていないことから、20代で購入する人は少ない!
家の購入に興味が出ても、社会人になって間もないころはまだ給与も低く、数千万円の買い物は現実的ではないと感じるかもしれません。
国土交通省住宅局の「令和2年度住宅市場動向調査報告書」によると、新築の注文住宅を購入した年代で最も高い割合を占めていたのは、30代で全体の45.8%でした。次いで40代が21.4%と続き、20代は13.1%という結果になっています。分譲の戸建て住宅では20代の割合が11.4%、分譲マンションは7.2%と、いずれも10%前後です。
20代で家を購入する人が少ない要因の一つは、給与の低さでしょう。dodaが発表した「平均年収ランキング」では、20代平均が341万円、30代平均が437万円、40代平均が502万円という結果になっています。
また、働き始めてから間もないため貯金が貯まらず、頭金の用意ができないこともネックとなっています。また、「奨学金の完済までは家の購入は考えられない」という人も多いようです。
20代で家を買うメリットは?
Point 住宅ローンを無理なく早めに返済できる!
人数が少ないとはいえ、20代ですでに家を買っている人もいます。若いうちに購入するメリットもあります。
住宅ローンの返済期間が長い
若いうちに住宅ローンを借りることで、返済期間を長くすることができます。その分、月々の返済額を抑えることができるでしょう。住宅ローンの審査では「ローン完済時の年齢」が重要視されることが多いですが、若いうちに借りると完済時の年齢も低くなり、審査が通りやすくなります。家を買うには数千万円の融資を受けることになるので、「余裕をもって返済していける」という精神的な余裕にもつながるでしょう。
月々の返済が軽くなることは、40代、50代になってからも大きなメリットがあります。年を取ると若いころよりも病気のリスクが高まりますが、万が一働けなくなってしまっても、早くからローンの返済を始めることで、残りの返済額を小さくすることができます。
また、この年代は子どもの大学進学や親の介護といった出費もかさむことが多いですが、住宅ローンの返済と無理なく両立できる点もメリットです。
住宅ローンを早く完済できる
定年後は基本的に年金と貯金で暮らすことになるため、住宅への支払いが残っていると「このまま返し続けられるだろうか」という不安が残ります。しかし住宅ローンの返済を若いうちから始めれば、完済する年齢も若くなるので、年金生活が始まる前に終えることができるでしょう。
例えば25歳で家を購入し、35年ローンを組むと、60歳で完済します。60歳以降も働いた場合、そこからは貯金に回すことで、退職後の生活が安定しやすいでしょう。ボーナスでの返済を含めると、もっと早い段階で返済することもできます。
資産が早く手に入る
ほとんどの場合、家を購入するまでは賃貸物件で暮らします。賃貸は自分の資産になることはないので、無駄だと感じる方も多いでしょう。しかし20代のうちに家を買うことで、資産を早く持つことができます。

20代で家を買うデメリットは?
Point 頭金を用意しにくく、高額な住宅ローンは審査が通りにくい。
メリットだけでなく、20代で家を買うことのデメリットを、事前に理解しておくことも重要です。
高額な住宅ローンが通りにくい
住宅ローンの借入額は、年収が大きく関与します。20代はまだ年収が低い人も多いため、希望する金額を借りられないこともあるでしょう。
また、勤続年数も関係しているため、一社に長く勤務している30代、40代に比べるとやや通りにくいとも言えます。特に、20代のうちに転職してまだ1~2年しか経っていないと、高額の借り入れが難しくなります。
住宅ローンの審査を通りやすくするためには、まず適切な金額設定が大切です。年収や頭金に対して高すぎない額にしましょう。また、転職を考えている方は住宅ローンを組んだ後にしましょう。勤続年数は1年でも長い方が、審査で有利に評価されます。尚、パートやアルバイトでは借入が難しいため、正社員として長く働きましょう。
また、クレジットカードの返済遅延など個人信用情報に瑕疵(かし)があると通りにくくなるため、こうした金融事故は避けてください。加えて、返済負担率も重要な要素です。これは年収に占めるローンの返済割合のことで、住宅ローン以外に車のローンなどがあると、割合が高くなり審査で不利になります。住宅ローンを組む時には、他のローンは清算しておくことがおすすめです。
さらに、夫婦共働きの場合、2人の年収を合算することができます。夫の年収が300万円、妻の年収が250万円の場合、「世帯年収が550万円がある」という形になるため、一人では難しい金額も借りられる可能性があります。
利息の金額が大きくなる
ゆとりのある返済計画を立てられることは、20代で家を買う大きなメリットです。しかし返済期間が長いほど、利息は大きくなります。例えば金利1%で2,000万円を借り入れする場合、40年かけて返済すると、利息は約428万円になります。一方、30年で返済すると、利息は約316万円です。このように返済期間が10年変わると、100万円以上の差が生まれます。
毎月の返済額が40年で約5万円、30年で約6万5000円と、期間が長い方が毎月の負担額は減るので返済総額とどちらを取るかの判断が必要です。また、ボーナス返済や繰り上げ返済をすることで返済期間も変わるため、資金計画はよく検討しましょう。
転職や転勤に対応できなくなる可能性がある
年齢を重ねるほど、将来的なキャリアをある程度見通すことができます。しかし20代では未確定な部分が大きく、家を買うことが今後の人生で障害となるかもしれません。
例えば、転勤の可能性があります。遠方や海外の場合、購入した家に住むことができません。転勤の間だけ貸し出すということもできますが、すぐに借り手が見つかるかはわかりませんし、「自分で買った家は、他人に住んでほしくない」と思う人もいるでしょう。
また、結婚を機に引っ越しをするかもしれません。子どもの有無によって必要な間取りは変わりますし、子どもが生まれればよりよい教育環境を求めて別のエリアに住みたくなることもあるでしょう。また、親の介護をするために地元に戻るかもしれません。
20代のうちはこのように不確定な要素が多いため、どこでどんな家を買うか判断が難しくなります。
住み替えが難しくなる
若いうちは生活に便利な都心部に住みたいと思っていても、歳をとってから郊外や地方で落ち着いて暮らしたいと感じることは多々あります。自分を含め、家族の通勤や通学、ライフスタイルが定まっていない20代のうちは将来的に考え方が変わることもあります。
また、近隣住民とのトラブルが発生して同じ場所に住み続けることが難しくなる可能性もあるでしょう。賃貸であれば気軽に引っ越しができますが、家を買ってしまうと難しくなります。家を購入する際は「ここで一生を過ごす」というある程度の決意が必要ですが、若いうちに決定することは簡単ではありません。
頭金が少なくなる
社会人として働いた期間が短い分、貯金額が少なくなります。そのため頭金を用意しにくく、住宅ローンの比重が重くなります。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」によると、単身世帯の貯蓄額平均は、20代が68万円、30代が182万円、40代が187万円、50代が413万円という結果になりました。
しかし、ローンの返済期間を長くとれるので、頭金が少なくても月々の返済金額は安く抑えやすいです。「最初にある程度のお金を払って、短い期間で返す」か、「ほとんどを住宅ローンで支払い、長い期間で返す」か、どちらが最適かは個人により異なるので、資金計画はしっかり検討しましょう。
20代で家を買う人の平均予算と頭金はどのくらい?
Point 25~29歳の平均住宅取得金額は、1,783万円!
20代で家を購入することは、難しいと思うかもしれませんが、適切に予算を組むことで、無理なく購入することができます。
公益社団法人全国宅地建物取引業協会連合会の「土地・住宅に関する消費者アンケート調査」によると、戸建て物件を購入した25~29歳の平均住宅取得金額は、1,783万円でした。住宅購入において頭金は10%前後となることが多いため、約180万円が目安となります。
以上が実際に20代で住宅を購入した方の費用感となっていますので、ご自身のライフプランや資金計画と照らし合わせて判断してみましょう。
まとめ
20代で家を買う人はそれほど多くはありませんが、若いうちに購入するメリットもあります。
予算に不安があるかもしれませんが、頭金として準備すべき金額の相場は約180万円なので、少額でも毎月貯金をしていけば10年かからずに準備が可能な金額といえるでしょう。また、ボーナスなどを利用することでもっと早い段階で頭金を貯めることができます。
住宅購入の全額にあたる数千万円という金額を見ると「自分には難しい」と感じてしまうかもしれませんが、このように具体的に計算していくと可能性を感じられるでしょう。
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