賃貸と持ち家はどちらがいい?両方のメリットとデメリットを比較して、自分にあった選択をしよう!
賃貸と持ち家のどちらがよいかについては、様々な意見があります。そこで今回は、どちらを選ぶべきか悩む方のため、両方のメリットとデメリットを比較して解説します。
持ち家のメリット・デメリット
Point 持ち家は資産になり自由に改装できるが、税金や修繕費などの負担が大きい!
住宅の購入はほとんどの方にとって、人生で一番の大きな買い物です。だからこそ、どんなメリットとデメリットがあるのかを知ることが大切です。
持ち家のメリット
自分の資産として保有できる
持ち家は、自分の資産となります。賃貸は家賃を払い続けても所有権を得ることはないため、この点では持ち家の方がメリットがあると言えます。
一方で、「住宅は買ったときから価値が下がり続けるから、資産として持っていてもあまり意味がない」といった意見もあります。たしかに一軒家でもマンションでも築年数が経つことで価値は下がりますが、条件によっては下がり幅が小さく、長年住んだ後でも納得のできる金額で売却できることがあります。
単に住む場所としてだけではなく、資産として住宅を購入するのであれば、立地条件のよい物件や都心部にある物件などを選ぶようにしましょう。
リフォームやリノベーションが自由にできる
最近は「おうち時間」に注目が集まり、多くの人がDIYを楽しんだり、より快適な居住空間を求めてリフォームやリノベーションをしています。これは持ち家だからこそできることで、賃貸では勝手に手を加えることはできません。
「部屋をふたつに分けたい」「和室を洋室に変えたい」など希望が出てきた時に、ライフステージに合わせてその時一番住みやすい形にできることは、持ち家の大きなメリットです。
将来への不安が軽減する
持ち家を所有することは、金銭的メリットだけでなく心理的メリットも得られます。仕事に就いていて定期的な収入があるうちに住宅を購入することで、「老後に家賃が払えなくなったらどうしよう」という不安から解放されます。
退職後も家賃を払い続けることが心配な方には、持ち家の方がおすすめです。
持ち家のデメリット
税金がかかる
住宅を購入する際は、不動産取得税や登録免許税などがかかります。また、所有している限り、固定資産税が毎年発生します。固定資産税は家の構造や大きさ、所在している市区町村の税率、地価変動などによって変わりますが、10〜30万円程度になることが多いです。
さらに、住宅が都市計画区域内にある場合、都市計画税もかかります。税率は各市町村によって異なるため問い合わせてください。
修繕費を全額負担する
持ち家の場合、修繕が必要になったらその費用はすべて自分で負担しなくてはなりません。長く住んでいると水回りが劣化したり、壁紙が汚れるなどの不具合が発生し、その度に費用がかかります。
賃貸であれば、経年劣化により故障した際はオーナーが修繕費を負担します。そのため、急に高額な費用が必要になることはありません。
賃貸のメリット・デメリット
Point 賃貸は持ち家よりも気軽に物件を選べるが、将来的な不安がある!
賃貸には、持ち家にはないメリット・デメリットがあります。
賃貸のメリット
賃料以外の費用がかからない
持ち家を購入する時は税金などの費用が発生します。雨漏りや設備の故障などがあれば、その度に修繕費が必要です。
しかし賃貸であれば、基本的には賃料以外の費用はかかりません。毎月の出費が一定になる点は、賃貸の大きなメリットです。
手軽に引っ越しができる
遠方への転勤が決まるなど、引っ越しを強いられることがあります。また、ご近所トラブルから一刻も早く離れたい時もあるかもしれません。そんな時、賃貸であれば今住んでいる場所を引き払い、新しいところに引っ越すことが容易です。収入が減った場合でも安い家賃の物件に引っ越す事が可能です。
しかし持ち家の場合は、元いた住宅が思うように売却や貸し出しができないこともあります。
賃貸のデメリット
年齢が上がると借りにくくなる
賃貸住宅は年齢が上がるにつれて借りにくくなります。特に年金生活に入ると、年金以外の定期収入がないことがネックになり、貯金や資産を持っていても入居を断られることがあるようです。
高齢による事故や孤独死のリスクもあるため、「収入や資産がそれほどなくても、せっかくなら若い人に貸したい」と考えるオーナーは少なくありません。
金銭的負担が軽くならない
賃料以外の費用が発生しない点はメリットである一方で、いつまで経っても同じ金額を支払わなくてはならないことを意味しています。また、家賃が上がる可能性がないとも言えません。
賃貸と持ち家はどちらがお得?
Point 金利や資産性、自由度の面から持ち家がおすすめの場合が多い!
賃貸と持ち家はどちらがお得かを考える際、以下の3つがポイントとなります。
住宅ローンの金利
住宅ローンの金利は、様々な経済事情により変動します。ここ数年は低金利が続いており、住宅ローンを申し込む方にとっては、持ち家を購入するチャンスだと言えます。
住宅の資産性
持ち家は自分の資産になります。購入時の価値から年々下落していくことがほとんどですが、物件によってその幅は大きく異なります。すぐに大幅下落してしまうような住宅に住む場合は賃貸の方がお得ですが、より高い資産価値を持ち続ける住宅を選ぶことができれば、持ち家がおすすめです。
資産性は複数の要素によって変わりますが、住宅より土地の方が価値が保ちやすいとされます。人気のエリアに購入すれば、年数が経ってもその家に住みたい人が多く、高値で売りやすいでしょう。特に人口が増加傾向にある地域は、将来性がありおすすめです。
利便性も重要で、「駅から近い」「通勤・通学しやすい」といった要素があると、高い資産価値を保ちやすいです。ただし、大型ショッピングセンターなどの商業施設が理由で利便性が高いと判断するのは少し危険です。その施設が長期的に残っていればよいですが、潰れてしまう可能性もあるためです。実際に、商業施設が撤退したことがきっかけで付近の土地の価格が暴落した例は全国的にあります。エリアとしての価値を冷静に見極めましょう。
こうしたことを理解した上で資産として保有したいのであれば、持ち家がおすすめです。しかしあまり深く考えずに暮らしたいという場合は、賃貸の方が良いでしょう。
住宅の自由度
リモートワークやオンライン授業などで家で過ごす時間が増え、「より快適な家にしたい」というニーズは大きくなっています。DIYやリフォームなどをしたい方は、賃貸ではなく持ち家がおすすめです。間仕切りを取り付けて半個室にしたり、壁紙を変えたりといったカスタマイズは持ち家ならではの楽しみです。
仮に賃貸で不用意に手を加えてしまうと、原状復帰のために高額な費用がかかります。自分が暮らす空間を楽しく変えていきたいのであれば、自由度の高い持ち家がおすすめです。
まとめ
今回は、賃貸と持ち家を様々な面から比較しました。両者にメリット・デメリットがあり、一概に「こちらを選ぶべき」と言うことはできません。しかし自分の状況や将来の予定などから判断することはできます。
どちらかの情報だけしか知らずに選ぶと後悔してしまうこともあるので、今まで賃貸にしか住んでいなかった方も、一度持ち家について情報を集めてみてはいかがでしょうか。
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