家のデザインはどう決める?外観や内装を考えるポイントと役立つツールを紹介!


家のデザインを考えてみたものの、具体的にどう決めればいいか悩んでしまう方は多いものです。そこで今回は、デザインを考えるポイントや、役立つツールについてご紹介します。

家のデザインはどうやって考えればいい?

Point 家のデザインは外観と内装を分けて考える!

注文住宅の醍醐味は、家のデザインを考えること。新生活を想像し、どんな家にするか考える時間はとても楽しいものです。その一方で、デザインや設計の知識がなく「どうやって考えればいいかわからない」という悩みも出てきます。

デザインを考える上で大切なのは、外観と内装をそれぞれ考えること。まずは外観から解説します。

外観を構成する要素は複数ありますが、「家の形」で大きくイメージが変わります。平屋、二階建て、三階建てや、箱型(キューブ型)、凹凸の有無など様々です。

屋根には色々な形があり、最も一般的なものは切妻(きりづま)屋根です。家のイラストによくある三角屋根のことで、どんな家にも合います。一方向にだけ勾配がついた片流れ屋根は、シンプルさが魅力。南向き屋根ならソーラーパネルを多く積むことができ、太陽光発電システムを最大限に活用できます。

屋上利用をしたいなら陸屋根が良いでしょう。他にも寄棟(よせむね)屋根や方形屋根など、種類は様々です。積雪地域かどうかで選択肢が変わってきますので、求める機能と好みの両面からチェックしてください。

外壁材も印象を大きく左右します。木材やレンガ調の外壁は温かみのある雰囲気になり、ガルバリウム鋼板やモルタルの壁は洗練された印象になります。メンテナンスが少なくて済むタイルも人気です。

おしゃれな雰囲気にするためには、ワンポイントで外壁の一部だけ色を変えてみたり、ツートンカラーにしてみたりと、色で変化を付けるのもいいでしょう。ただし、住む街の雰囲気に合っているか、ご近所の中での見え方はどうかという視点は忘れないようにしましょう。

窓やドアも重要です。窓は引き違い窓、縦すべり出し窓、横すべり出し窓、フィックス窓などの種類があり、大きさや配置によって見え方が異なります。ドアも素材や色、引き戸や開き戸の形状など、多くのタイプがあります。設計士とよく相談しましょう。

内装については家のデザインの種類を知ることが大切です。それぞれの特徴を解説するので、どういったテイストが好みか考えてください。

おすすめの家のデザイン

Point 家のデザインは多種多様、それぞれの特徴を理解する!

インテリアの雑誌などを見ていると、「北欧風」「モダン」など、様々なデザインが出てきます。どれを選ぶかによって印象が大きく変わるので、まずはその特徴を知っておきましょう。

北欧風

デンマークやスウェーデンなどの北欧の国をイメージしたスタイルで、日本でも非常に人気が高いデザインです。寒い地域では家にいる時間が長く、暖かさを感じる家が求められていました。そのため温もりのある雰囲気で、全体的にナチュラルなテイストです。木の素材の家具を使うことが多く、カラーはホワイトやベージュなどのナチュラルカラーをメインに、ポイントでビビッドなカラーも使われています。

和モダン

伝統的な和風の良さと、モダンが組み合わされたデザインです。畳や木材、和紙など昔から使われる素材が活用されるものの、古さはなくスタイリッシュにまとまっているイメージです。ブラウンやグリーンのアースカラー等、落ち着いた色が多用されます。床に座る生活が中心となるため、ソファーやテーブルは高さの低いものが選ばれます。

シンプルモダン

洗練された雰囲気で、使う色味が少なく装飾を控えめにしたスタイルです。家具は直線的なものが多く、クールな印象です。ホワイト、グレー、ブラックなどを中心に、あまり派手な色は使いません。家具はガラス天板のテーブルや、スチールのラックなどが使われます。
多くの方に馴染むデザインといえるでしょう。

カントリー

欧米ののどかな場所にある家をイメージしたスタイルです。自然なぬくもりを大切にし、壁や床には木材が使われます。ホワイトなど明るい色の家具を使う場合は、少しくすみのある色味がおすすめ。ナチュラルでぬくもり感のある雰囲気で、ゆっくり過ごしたいという方にぴったりのデザインです。

ブルックリン

クリエイターやアーティストが集まるニューヨークのブルックリンをイメージしたデザインです。コンクリートむき出しの壁や配管が見えていたり、古い工場や倉庫をリノベーションした様な工業的(インダストリアル)な雰囲気です。ダークカラーやスモーキーカラーなどの明度の低い色が使われ、ラフで気取らない良さがあります。アイアンやレザーのほか、レンガなどの素材がよく使われます。

プロヴァンス

フランスのプロヴァンス地域をモチーフとしたインテリアです。自然光が入り明るくナチュラルな雰囲気のなかにアンティークの家具が置かれており、上品さが漂うイメージです。柄を取り入れるのではなく、家具の素材そのものの風合いを活かしたシンプルな空間に仕上げるといいでしょう。

他にも色々なスタイルのデザインがあり、モダンの中にもデザインパターンは無数にあります。言葉で伝えるには限りがあるので、家族や住宅メーカー担当者と共有する際は画像を見せて説明することをおすすめします。

家のデザインを考えるポイント

Point 家のデザインは、暮らしを想像することが大切!

見た目だけでなく、どんな暮らしをしたいか想像しましょう。自宅で仕事をしている方であればリラックスしすぎず集中力が保てるインテリアが必要ですし、家族だんらんの場として過ごしたい方であれば緊張感がなくくつろげるデザインが求められます。

パートナーや子どもと暮らすのであれば、全員の意見をしっかり尊重することも大切です。独断でデザインを決めるのではなく、みんなで考えて、家族が帰って来たくなるような空間をつくりましょう。

また、使いたい家具によってもおすすめのデザインは変わります。デザインの話の中で、おすすめの家具もご紹介しましたが、あまりマッチしていない家具を置くと統一感のない家になってしまいます。例えば暖かみのある北欧インテリアの中に、黒い無骨なスチールのテーブルは浮いてしまいます。使いたい家具から家のデザインを決めるのもひとつです。

デザインを決めるときは、最初にコンセプトを決めておくことがおすすめです。「こんな生活がしたい」という大まかな理想を考えておくことで、デザインで悩んだときにコンセプトに立ち返り、ブレずに考えられます。

デザインを決めるのに役立つツール

Point デザインを考える時には便利なツールを利用して、たくさんの情報を取り入れよう!

知識のない中で、0からデザインを考えるのは非常に難しいことです。ツールを活用することで一人で考えるよりもアイディアの幅が広がり、より理想に近いデザインを決めることができます。

Pinterest

Pinterestは写真共有サービスで、Webサイトとアプリで提供されています。グルメや景色などいろいろな種類の画像が海外から集まっており、インテリア関連のものもたくさんあります。自分がよく見るものと類似した画像が表示されるので、漠然としていた好みを具体的にしていく際に便利です。SNSのように他人の投稿に「いいね」を押すこともできます。

RoomClip

ユーザーが自分の家の写真を投稿する、インテリア専門のSNSです。間取りや家具ごとに探せるので、色々なパターンを見てイメージを膨らませたい方におすすめ。DIYをしているユーザーも多く、家具や雑貨を手作りしたい方も参考になります。コメント機能もあり、同じ趣味の人と交流することもできます。

Instagram

SNSのなかでも、家のデザインを考えるのに向いているのがInstagramです。家のデザインを、北欧や和風モダンなどの種類別に調べることもできますし、「#10畳インテリア」「#ナチュラルインテリア」などハッシュタグをうまく使って、自分の求める画像を効率的に検索することができます。

TABROOM

国内最大級のインテリア・家具の情報サイトで、探しているもののカテゴリーや値段、色などを入力すると、条件にあった商品が表示されます。取り入れたい家具のイメージがある方にはおすすめです。

ABCハウジングインテリアフォトギャラリー 

住宅展示場ABCハウジングで展示中のモデルハウスのインテリア写真を集めたページです。リビングやキッチンなどの部屋カテゴリーと、シンプルや和モダンなどのデザインテイストを掛け合わせて検索できます。プロによるコーディネート事例ばかりなので参考になります。

住宅展示場

アプリやWebサイトで情報を集めるだけでなく、実際に目で見て確かめることも大切です。住宅展示場のモデルハウスなら、写真だけでは分からないような空間の拡がりや質感などが感じられます。色々な住宅が展示されているので、今まで候補になかった住宅メーカーに出会えるなど、住宅展示場ならではのメリットもあります。

まとめ

家のデザインを考えるのは楽しさがある半面、悩んでしまうことも多いです。そんな時はまず、新しい家でどんな暮らしがしたいかを考えてみましょう。

 

そして、SNSやサイトで情報を集めるときは、後から振り返られるようにまとめておきましょう。家族やショップ店員、住宅メーカーと共有するには、画像を直接見せて説明することが有効です。
また、写真だけでなく実際に色々なタイプの家を見てみることも大切です。自分のこだわりに合った住宅メーカーのモデルハウスを見学したい方は、「ウチつく by Onnela」の「住宅メーカー検索機能」や「オンライン相談サービス」をご利用ください。希望の条件からの絞り込みで、あなたの要望に合わせた家づくりを叶えられる住宅メーカーをご案内します。

最新記事をもっとみる