ナチュラルモダンとは?後悔しない理想の家づくりを紹介!

自然素材の温もりと洗練された現代的な雰囲気を両立させたい方に人気のインテリアスタイルが、ナチュラルモダンです。ナチュラルモダンとは、ナチュラルの暖かさとモダンのスタイリッシュさを融合させたインテリアのテイストです。異なる要素を組み合わせるため、コーディネートが難しいと感じる方もいるでしょう。
この記事では、ナチュラルモダンの意味や魅力、シンプルモダン・北欧モダンとの違い、さらにリビングやダイニング、寝室など部屋別の取り入れ方やおすすめの家具・アイテムを紹介します。最後に、後悔しないための注意点も紹介しますので、理想の家づくりの参考にしてください。
目次
ナチュラルモダンについて
ナチュラルモダンは、自然の温もりと現代的な洗練さを両立させたインテリアスタイルです。木の質感やアースカラーの落ち着きと、シンプルなデザインによる洗練さを併せ持つ点が魅力です。一方で、シンプルモダンや北欧モダンなど近いスタイルと混同されやすいため、違いを理解しておきましょう。
ナチュラルモダンとは
「ナチュラルモダン」とは、文字通りナチュラルな要素とモダンな要素を組み合わせたインテリアスタイルです。木材や麻などの自然素材を取り入れたナチュラルインテリアの温かみと、直線を基調としたシンプルなデザインによるモダンインテリアの洗練さを両立させています。
内装の色合いはホワイトやグレー、ベージュ、ブラウンなど自然を感じるアースカラーでまとめ、派手さを抑えた落ち着いた雰囲気にするのが特徴です。たとえば、白やベージュを基調にした明るい空間に、無垢材のテーブルや布張りソファなどのナチュラル素材の家具を取り入れつつ、観葉植物でアクセントを添えるようなコーディネートは、ナチュラルモダンの代表的な例です。
ナチュラルモダンの魅力
ナチュラルモダンの最大の魅力は、温もりとおしゃれさの両立にあります。自然素材の柔らかい雰囲気に包まれ、統一感のある洗練されたデザインの空間は、快適さと美しさを兼ね備えています。
木の質感や布の肌ざわりといった温かな要素があるため、落ち着いて過ごせる一方、無駄のないシンプルなインテリアによって部屋を広くすっきりと見せることができるでしょう。また、明るいトーンでまとめられた空間は清潔感があり、来客にも好印象を与えられます。
飽きのこないベーシックな色合いで流行に左右されにくく、長く愛着を持って暮らせる点もメリットです。さらに、観葉植物などのグリーンとの相性も良く、植物を適度に取り入れることで自然の癒しを感じることもできます。
シンプルモダンや北欧モダンとの違いとは
シンプルモダンは、白や黒などのモノトーンを基調にガラスや金属といった素材の家具で統一することが多く、都会的でクールな印象を与えます。それに対し、ナチュラルモダンは木材や布素材を多用し、ベージュやブラウンなどアースカラーでまとめるため、より柔らかく安らげる雰囲気になります。
北欧モダンは、自然素材の温かみを活かしつつ優美な曲線を描く洗練されたデザインの家具が特徴です。たとえば、北欧モダンでは曲線を取り入れた椅子や照明などデザイン性の高い家具が多く用いられ、北欧らしい温もりと上品さが感じられます。ナチュラルモダンと共通点も多いものの、北欧モダンの方が木の色合いが明るかったり、テキスタイル使いによる華やかさがあり、より洗練された印象です。
【場所別】ナチュラルモダンな部屋を作るポイント
リビング・ダイニング・寝室といった各空間ごとに、ナチュラルモダンな雰囲気を演出するためのポイントがあります。リラックスするリビング、食事を楽しむダイニング、ゆっくりと休む寝室と、部屋の用途に応じて求められる要素が異なるため、それぞれの役割に合った工夫が必要です。ナチュラルモダンという統一されたテーマを持ちながらも空間ごとに適切なインテリアを取り入れることで、家全体にまとまりが生まれ、快適な暮らしを実現できるでしょう。
リビング
リビングは家族がくつろぎ集うメインスペースであり、ナチュラルモダンな雰囲気をもっとも表現しやすい場所です。ゆったりとしたサイズのソファを中心に配置し、周囲にローテーブルやテレビボードなど低めの家具を合わせることで圧迫感を抑えられます。
ソファはベージュやグレーなど落ち着いた色合いの布張りタイプを選び、木製フレームや脚のデザインが見えるものだと一層ナチュラル感が高まります。床には肌触りの良いラグを敷いてエリアをゆるやかに区切ることで、空間に温かみを加えることができるでしょう。
カーテンやブラインドは淡い色味で光をやわらかく取り入れるものがおすすめです。観葉植物をコーナーに配置したり、シンプルなデザインのクッションやアートパネルをアクセントに使ったりすると、単調になりがちな空間に彩りと個性が生まれます。
ダイニング
ナチュラルモダンなダイニングのポイントは、木の風合いを活かしたシンプルなテーブルとチェアの組み合わせです。テーブルは無垢材や木目調の天板を持つシンプルなデザインのものを選ぶと良いでしょう。チェアもテーブルと同じ木の素材で揃えると統一感が生まれます。
座面にクッション性のあるファブリックを用いたチェアなら、長時間でも疲れにくく温もりも感じられるでしょう。ダイニングの照明には、テーブル上に木や布素材のシェードを用いたペンダントライトを下げるのがおすすめです。優しい光がテーブル全体に広がり、食事の時間を温かく演出します。
寝室
寝室は一日の疲れを癒やし、安らかな眠りにつく空間です。ベッドフレームは木製で天然木の質感を活かしたデザインを選ぶと良いでしょう。布張りのヘッドボード付きなら柔らかな印象が加わります。寝具類はコットンやリネンなど肌触りの良い素材で揃え、ホワイトやアイボリーなど淡いアースカラーでまとめましょう。
クッションやブランケットを追加する場合も、主張しすぎない色合いを選ぶことで統一感を保てます。照明はベッドサイドに暖色系のテーブルランプを置き、柔らかい明かりでくつろげる雰囲気になるでしょう。可能であれば明るさを調整できるものにして、就寝前には明るさを絞れると理想的です。
ナチュラルモダンを実現するためのおすすめの家具やアイテム
ナチュラルモダンなインテリアを実現するには、家具やアイテムの選び方にもこだわることが大切です。ソファやテーブルは空間の主役となり、照明や雑貨・グリーンなどは名脇役として雰囲気づくりに貢献します。ここでは、ナチュラルモダンに適したソファやテーブル、照明、雑貨類について、その特徴や選び方のコツを解説します。
ソファ
ソファはリビングの主役となる家具で、部屋のテイストを大きく左右する家具です。ナチュラルモダンな部屋にするためのおすすめのソファは、シンプルなデザインのファブリックソファです。ベージュやライトグレー、ブラウンなどアースカラー系の色を選ぶことで、空間に柔らかさと落ち着きをもたらします。
脚部やフレームに天然木を使用したソファであれば、木の温もりが加わり一層ナチュラルな印象になります。逆にスチール製の脚が目立つデザインはクールになりすぎてシンプルモダンになってしまう場合があるため、木製や目立たない形状の脚が望ましいでしょう。
ソファは部屋の広さに見合ったサイズを選び、存在感が重くなりすぎないようにすることも大切です。また、ソファに合わせてクッションを置く場合は、麻や綿など自然素材のカバーで統一し、色味もソファと調和するものを選ぶと、より洗練された雰囲気に仕上がります。
テーブル
ナチュラルモダンな部屋にマッチするテーブルは、木の質感を活かしたシンプルなデザインが基本です。特に無垢材のダイニングテーブルは木目の美しさと温もりが際立ち、空間によくなじみます。また、無垢材は使うほどに風合いが増し、長く愛用できる点も魅力です。
形状は長方形が定番ですが、円形テーブルを取り入れると空間に柔らかな印象を与えます。仕上げの色味は床材や他の家具に合わせて、ナチュラルオーク調やウォールナット調など統一すると一体感が生まれるでしょう。
照明
照明ひとつで部屋の雰囲気は大きく変わります。ナチュラルモダンな空間には、暖色系の柔らかい光の照明を使うことで、部屋全体を穏やかな明るさで包むことができます。逆に、白っぽい光はクールで冷たい印象になるため避けるのが無難です。
照明器具のデザインも重要です。木や布、和紙、ラタンなど自然素材を使ったシェードやランプなら、点灯時に素材越しの温かな光の陰影が生まれ、雰囲気を高めてくれます。たとえば、リビングには麻布張りや木製フレームのフロアランプを置き、壁や天井に柔らかな間接光を当てるとリラックス感が増します。
ダイニングテーブルの上には布製や和紙シェードのペンダントライトを下げれば、食卓を優しい光で包み込み、ナチュラルなアクセントにもなるでしょう。天井の主照明はシンプルなシーリングライトやダウンライトを使い、スタンドライトやテーブルランプで補うと、明るさと雰囲気のバランスが取りやすくなります。
雑貨やグリーン・アートなど
インテリア小物やグリーンは、ナチュラルモダンの雰囲気づくりに欠かせないアイテムです。植物は空間に自然の潤いと彩りを与えてくれます。背の高い観葉植物をリビングの隅に置けば目を引くアクセントとなり、シンプルな空間に生き生きとした印象をプラスできます。
小さな鉢植えを棚やテーブルに飾るのも効果的です。雑貨類は数を絞って飾ることがポイントです。木彫りのオブジェや陶器の花瓶、シンプルなキャンドルホルダーなど素材感のある雑貨を厳選し、色も白やベージュなど控えめなトーンで揃えると他のインテリアと調和します。
壁に飾るアートも空間のアクセントになります。抽象画や風景画など落ち着いた配色の作品を木製フレームに入れて飾れば、センスの良い上品な雰囲気が演出できるでしょう。
ナチュラルモダンで後悔しないための注意点
最後に、ナチュラルモダンなインテリアで後悔しないために注意しておきたいポイントを確認していきましょう。魅力的なスタイルでも、家具の選択や色使いを誤ると理想と違う仕上がりになってしまうことがあります。特に、家具選び、色の組み合わせ、素材の統一という3つの観点で注意すべきポイントがあります。これらを事前に把握しておけば、後悔のない住まいづくりに近づくでしょう。
慎重に家具選びをする
ナチュラルモダンな部屋づくりでは、家具選びが仕上がりの良し悪しを左右します。一目惚れで購入した家具が他のインテリアと合わずに浮いてしまった、サイズが大きすぎて配置に困った、といった失敗は避けたいところです。
家具を選ぶ際は、デザイン・サイズ・機能性のすべてを慎重に検討する必要があります。全体のテイストに合ったシンプルなデザインかどうか、配置場所に無理なく収まる寸法か、日々使いやすいかを確認することが重要です。
特にソファやダイニングテーブルなど大型家具は部屋の印象を決定づけるため、色味や素材感が他の家具や内装と調和するかも入念にチェックしましょう。可能であれば店舗で実物を見て質感や座り心地を確かめ、配置する部屋の寸法や動線を事前に測ってから購入すると、失敗が少なくなります。
慎重に色の組み合わせを考える
ナチュラルモダンの洗練された印象を損なわないためには、色の組み合わせに注意が必要です。自然素材の温もりを活かしていても、同じ空間に多くの色があると統一感がなくなり雑多な印象になります。
基本のベースカラーはホワイト、グレー、ベージュ、ブラウンなどのニュートラルカラーでまとめ、アクセントカラーは1〜2色に絞るとバランスが取りやすくなります。木材の色味も極端に混在させないことが肝心です。
床や主要家具の木の色を基準に揃え、異なる色調の木製家具はアクセント程度に留めると調和します。色数を抑えて同系色でまとめた中に自然素材の質感を際立たせることで、ナチュラルモダンならではの落ち着きと統一感が生まれます。
素材を統一する
ナチュラルモダンの空間では、使用する素材に一貫性を持たせることも大切です。あまりにたくさんのテクスチャーや素材が混在すると、まとまりがなく統一感がなくなってしまうでしょう。基本的には木や布など自然素材を主体に、金属やガラスなど無機質な素材は控えめに用いるとバランスが取りやすくなります。
家具の木部は、できるだけ同じ系統の木材で揃えると安心です。また、スチールやアイアンなど金属部分の色味も統一するとすっきりします。黒いアイアン脚を使う家具が多い場合、他の金属パーツも黒系に揃えると良いでしょう。
まとめ|ナチュラルモダンで理想の住まいを実現しよう
ナチュラルモダンは、自然の温もりと現代的な洗練さを兼ね備えた理想的なインテリアスタイルです。素材や色、家具の選び方のポイントを押さえることで、心地よくおしゃれな空間を作り上げることができます。
また、ナチュラルモダンは流行に左右されにくく、長く愛着を持って暮らせるスタイルでもあります。家族構成や暮らし方に合わせて工夫を重ねながら、自分たちの理想とする住まいを形にしていきたいものです。
ナチュラルモダンな家づくりは、家具だけではなく壁紙や外観の素材選びや色の組み合わせなど、家全体でのデザインをどうするかもポイントになってきます。ウチつくの「オンライン相談サービス」であればデザイン面だけでなく費用や希望のエリアなど、お客様の要望や理想に沿った上でナチュラルモダンを得意とするハウスメーカーのご紹介もしています。理想の住まいを実現するために、ウチつくの「オンライン相談サービス」で相談してみませんか?
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