ジャグジーとは?種類や注意点・費用相場を徹底解説!


ジャグジーは、自宅で気軽にスパ気分を味わえる設備として注目を集めています。しかし、種類が豊富で、それぞれに特徴や費用が異なるため、選び方に迷う方も多いのではないでしょうか。

 

また、設置には想定外の注意点があり、快適に使い続けるためには事前の知識が欠かせません。例えば、定期的な掃除や音のトラブル、入浴剤の制限など、事前に考慮すべき注意点がいくつかあります。さらに、取り付け式から設置式までさまざまな種類があり、設置方法によって費用相場が大きく異なるのが特徴です。

 

この記事では、ジャグジーの基本的な仕組みから種類ごとの費用相場、設置時の注意点まで詳しく解説します。ジャグジー導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

ジャグジーとは

ジャグジーとは、単なるお風呂ではなく、その内部に特別な仕組みを備えた、まさに癒やしの空間を作り出す浴槽のことです。具体的には、浴槽の側面や底面といった場所に、緻密に配置された吹き出し口が設けられており、そこから心地よい気泡をたっぷりと含んだ水流が勢いよく噴き出される、という特徴を持っています。この独特な水流が、入浴者を優しく包み込み、日々の疲れを洗い流してくれるような、至福のひとときを提供してくれます。

 

ジャグジーという革新的な浴槽が誕生したのは、今から半世紀以上も前の1968年のことです。当時、アメリカに本社を構えるジャクージ・インコーポレイテッドという企業が、世界で初めて、浴槽内部にジェット噴射機能を組み込んだ、ポンプ一体型のワールプールバスを開発しました。この画期的な発明は、それまで単なる入浴の場であった浴槽を、より快適で、よりエンターテイメント性の高い、癒やしの空間へと変貌させました。

 

当初、ジャグジーは屋内外に設置され、単なるお風呂ではなく、友人や家族と語らいながらリラックスできる場所となっていました。しかし、時が経つにつれ、その快適性と癒やしの効果が広く知られるようになり、現在では、その魅力はレジャー施設に留まらず、一般家庭の浴室にも広く導入されるようになっています。

 

日常生活の中で、手軽に贅沢なリラックスタイムを体験できるようになったことは、まさに生活の質を高める上で、大きな進歩といえるでしょう。

 

ジャグジーという言葉は、噴流式泡風呂の総称として使われることが多いですが、この噴流式泡風呂には、その噴出方法によって、いくつかの種類が存在します。例えば、気泡を発生させるジェットバスは、勢いのある水流と気泡によって、心地よい刺激とマッサージ効果をもたらしてくれます。

 

一方、泡がうずまき状に噴出するワールプールバスは、全身を優しく包み込むような、リラックス効果の高い入浴体験を提供してくれるでしょう。これらの噴流式泡風呂を総称して、ジャグジーという呼び方を使いますが、世界的に共通の認識として、広く定着しています。

 

 

ジャグジーの種類と費用相場

ジャグジーには、家族構成や使用目的、予算によってさまざまな種類があります。取り付け式から設置式まで、それぞれに特徴があり、価格帯も大きく異なるため、自分に合った種類を選ぶことが大切です。

 

ここでは、ジャグジーの4つの種類を紹介し、それぞれの特徴や費用相場を詳しく解説します。

 

取り付け式

取り付け式ジェットバスは、浴槽の内側に吸盤などを使って固定するもので、極めて手軽に導入できるジェットバスの一種といえるでしょう。取り付け式の製品には、充電式とコード式の二つのバリエーションが存在しており、大掛かりな工事を必要としないため、導入にかかる費用は概ね3,000円~3万円程度と、比較的安価に済むのが特徴です。

 

吸盤を使って浴槽内に取り付けるだけで設置が完了するため、既存の浴槽に後からでも問題なく使用することが可能です。手軽にジェットバスの効果を試してみたいという方にとっては、非常に適した選択肢となるでしょう。

 

しかし、泡を噴射する方向が限定されてしまうという制約があり、本格的なジェットバスと比較すると、どうしてもパワー不足は否めず、期待するほど十分なマッサージ効果を得られない可能性も考えられます。加えて、吸盤で固定するという構造上、どうしても安定性にやや不安が残る場合があるという点も考慮に入れる必要があるでしょう。

 

マット式

マット式ジェットバスは、浴槽の底面全体に敷き詰めるように設置するタイプの製品で、その特徴として、広範囲にわたって気泡を発生させることが可能になります。取り付け式ジェットバスとは異なり、浴槽全体を文字通り気泡で満たすことができるため、身体全体でジェットバスの効果を実感できる点が大きな魅力といえるでしょう。

 

マット式の製品を導入する際には、事前に浴槽の幅を正確に測定し、その寸法にぴったりと適合するサイズを選ぶことが重要となります。設置作業自体は比較的容易であり、発生する気泡のボリュームも十分に確保できるため、1万円~3万円とコストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。

 

加えて、マットの素材によっては、身体が滑りにくくなるような加工が施されているものもあり、高齢者の方や子どもがいるご家庭でも、より安心して使用することができるというメリットも持ち合わせています。

 

組み立て式

組み立て式ジェットバスは、屋外空間やベランダなど、比較的広い場所に設置することを想定した本格的なジェットバス設備です。浴槽そのものを電動ポンプなどで空気を入れて自分で組み立てる製品が多いため、設置する場所の広さに合わせて多種多様なサイズの中から最適なものを選ぶことが可能になります。

 

導入にかかる費用は、60万円から200万円程度と、取り付け式やマット式の製品と比較すると高額になりますが、気泡の噴出力や性能は一般的なジェットバスと同等レベルの満足度を得られるでしょう。

 

さらに、組み立て式は設置工事を必要とせず、季節の変化に応じて設置場所を移動させたり、使わない時には収納したりすることもできるため、屋外での利用を考えている人にとって最適な選択肢となります。

 

設置式

設置式ジェットバスは、浴槽と一体化しているタイプの製品であり、導入にあたっては浴室全体のリフォーム工事が必須となるため、100万円以上と高額になる傾向があります。場合によっては200万円を超える費用がかかることもありますが、その分、他のタイプと比較して非常に充実した機能を備えている点が大きな特徴です。

 

例えば、ジェット噴射ノズルの位置や噴射強度を細かく設定できるほか、ヒーリングライトといったリラックス効果を高めるための機能も搭載されています。さらに、気泡の量や水温の管理についても安定しているため、長期間にわたって家族で使用することを考えている方にとって、最適な選択肢となるでしょう。

 

加えて、メンテナンス性にも優れており、専用の自動清掃機能を備えているモデルも多く存在します。

 

ジャグジーを設置する際の注意点

ジャグジーのリラックス効果や快適性に魅力を感じても、設置や運用における注意点を知らないと、後でトラブルに直面する可能性があります。実際、掃除の手間や近隣とのトラブル、入浴剤の制限など、考慮すべき点は意外と多いです。

 

ここでは、ジャグジーを設置する前に知っておくべき重要な注意点を、メンテナンスや運用面から詳しく解説します。

 

定期的な掃除が必要

ジェットバスを快適に使い続けるには、噴気口や取水口、吸込口など、通常の浴槽清掃以外の部分も定期的に掃除することが重要です。特に週1回程度の頻度で各種口周りの清掃を行い、配管は月1回程度の洗浄が必要となります。

 

放置すると、配管内に石鹸カスや皮脂、髪の毛などが詰まり、気泡の出が悪くなったり、水質が悪化したりする原因となるため、風呂釜洗浄剤などを使用した定期的なメンテナンスが欠かせません。また、掃除の際は専用のブラシを使用し、パッキンなどのゴム部分を傷つけないよう注意を払うことも大切です。

 

音のトラブルにつながる可能性がある

ジェットバスの機能上、気泡を発生させる際にモーター音や水流による振動が生じます。特に集合住宅では、この音や振動が配管を通じて他の部屋に伝わりやすく、深夜の使用時には近隣トラブルの原因となる可能性があります。そのため、マンションなどでジェットバスの設置を検討する場合は、低騒音設計の機種を選ぶことが重要です。

 

最新のモデルには防音・防振機能が強化されたものもあり、気泡の発生力を抑えめに設定できる機種や、深夜モードを搭載した製品も販売されています。また、防音マットの使用や設置場所の工夫により、音や振動を軽減することも可能です。

 

入浴剤に制限がかかる可能性がある

ジェットバスで使用できる入浴剤には制限があり、一般的な入浴剤の中には配管に悪影響を及ぼすものも存在します。特に粒状の入浴剤や、オイルを多く含むものは配管の詰まりや故障の原因となる可能性があるため、使用を控える必要があります。快適に泡風呂を楽しむためには、ジェットバス専用の入浴剤を選ぶことが重要です。

 

製品の説明書や入浴剤の注意事項をしっかりと確認してから使用しましょう。また、入浴剤を使用した後は、通常以上に念入りな配管洗浄が必要となり、メーカーが推奨する方法でのクリーニングが欠かせません。

 

まとめ|ジャグジーを設置する際は注意点を把握しておこう

この記事では、ジャグジーの基本的な説明から、種類ごとの特徴や費用相場、設置時の注意点まで詳しく解説しました。ジャグジーには取り付け式、マット式、組み立て式、設置式があり、それぞれに特徴や費用相場が異なります。特に設置式は費用が高くなるため、予算と相談しながら自分に合った種類を選ぶことが大切です。

 

また、ジャグジーを快適に使用し続けるためには、定期的な掃除や音のトラブルへの対策、入浴剤の制限など、いくつかの注意点があります。設置を検討する際は、これらの注意点をしっかりと把握した上で、種類を選ぶようにしましょう。

 

事前に特徴や注意点を理解することで、長く快適にジャグジーを使用することができます。

 

 

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