一戸建ての電気代平均額と電気代が高くなる理由や節約方法


「最近電気代が高くて困っている」「夏になりエアコン代がかさんで家計が苦しい」という悩みを抱えている方は多いと思います。2023年に発表された電気代の値上げにより、夏のエアコン使用などによる電気代が高くて家計に負担がかかっている家庭は多いです。

 

ただ、同じ条件下でも電気代を節約して生活している方もいます。自身の家庭状況と近い家庭の電気代と自身の負担している電気代をくらべてみることで、電気代を抑えるためのポイントが見えてきます。思わぬ出費を発見することができれば、見直すことで電気代を抑えることができます。

 

今回は、一戸建ての電気代の平均はいくらなのか、世帯・季節・電力・地域の4つに分類して紹介します。一戸建てで電気代が高くなる理由と、電気代を安く抑えるための節約方法とを併せて見ていきましょう。

 

 

2023年の大手電力会社の電気代の変化

2023年6月に大手電力会社7社が電気代値上げを発表

2023年6月から、7つの大手電力会社が電気代の値上げを始めることを発表しました。

 

電気代の値上げは原油価格の上昇や国際的な供給不足などにより、火力発電に使用する化石燃料費が増大したことが大きな要因です。電気代の値上げによって家計への影響が懸念され、節約方法などが注目されるようになりました。

 

2023年8月から大手電力会社8社が電気代値下げを発表

しかし、2023年8月に大手電力会社8社が電気料金の値下げを発表しました。天然ガスや石炭の価格が下落傾向にあること、政府がおこなっていた補助制度「燃料油価格激変緩和措置」によって値下げができると判断され、電気代値下げが発表されました。

 

家庭の電気代が下がるとなると、毎月の出費が減るため一般の家庭の家計に余裕が生まれます。

 

2023年10月から再び電気代の値上げを発表

またしても大手電力会社は10月分からの電気代を値上げすることを発表しました。

 

値上げの背景には、激変緩和措置による値引きが半減され、電気への補助金が半額になってしまうのです。しかし、激変緩和措置は令和6年4月末まで延長されることとなったので負担の軽減は続く見込みです。

 

 

総務省の統計局調査から予測される一戸建ての電気代

【世帯別】の平均電気代

総務省統計局の2022年度調査のデータを参照しております。
参照:総務省統計局の2022年度調査

 

1人世帯・6,808円

一人暮らしの方が毎月支払う平均の電気代は、6,808円となっています。たとえば冬は暖房の使用などで電気の使用量が増加し、電気代も高くなる傾向があります。

 

一方、春や秋など過ごしやすい季節は電気の使用量が少なくなり、電気代も抑えられます。一人暮らしの場合自由にエアコンを使用できるので、日々の生活の中で必要なときだけ電気を使うということを心がけることで、電気代を節約できます。

 

2人世帯・11,307円

二人で暮らしている家庭では、一ヶ月の電気代は11,307円とされています。二人世帯の場合はお互いの生活を把握しやすいので、電気を使いすぎていれば使用量を抑えることもできます。

 

電気代を節約したい場合は、二人で協力して電力使用状況を把握し、節電対策をしましょう。

 

3人世帯・13,157円

3人の家族が一緒に暮らす家庭では、一ヶ月の電気代は13,157円とされています。冬は室内を暖めるために暖房を使うことが多く、また昼間の日照時間も短いため、より多くの電気を使用します。

 

一方で夏は冷房を使う機会が多く、日照時間も長いため電気代がかかります。

 

4人世帯・13,948円

4人の家族が一緒に暮らす家庭では、一ヶ月の電気代は13,948円とされています。4人ともなると個人の行動は把握しにくいので、電気代を抑えるには一人一人の節電意識が大切になります。

 

5人世帯・15,474円

5人の家族が一緒に暮らす家庭では、一ヶ月の電気代は15,474円とされています。5人世帯の場合家族構成は家庭によって異なり、親と子3人や3世代での同居などがあります。

 

また、子どもたちが大きければ実質大人5人となることもあります。大人5人となると個人の部屋が確保されている場合もあり、電気の使用量が増えてしまいます。

 

【季節別】の平均電気代

春4~6月・11,911円

2人以上の世帯を例にすると、4~6月の平均電気代は11,911円かかるとされています。4月~6月という時期はまだ冬の名残りで寒い日になることもあり、体温調節がむずかしい時期でもあります。

 

特に4月上旬までは暖房を使うことがあり、電気代を引き上げる要因になります。また、暖房をつけたり消すことが多くなるため、電気代も高くなりやすくなります。

 

夏7~9月・11,662円

7月から9月の間では11,662円とされています。夏は暑さが厳しくなるので、毎日の生活に冷房を活用する機会が多くなります。

 

特に近年は温暖化の影響で気温も上昇しやすくなり、熱中症などにならないために冷房は欠かせません。また、夏は日照時間が長くなるため、照明を使用する時間が減る一方で暑い時間は長くなります。

 

冷房を効率よく利用して電気代を抑えるためには、窓を閉め切って遮光カーテンを使用するなどの必要があります。

 

秋10~12月・12,293円

秋の10月から12月の電気代は12,293円かかるとされています。気温が下がるため暖房器具の使用が増える傾向にあります。

 

特に夜間の冷え込み対策として暖房を利用する家庭が増え、結果として電気代の増加につながります。

 

冬1~3月・14,847円

秋の1月から3月の電気代は14,847円かかるとされています。冬は家庭内でエアコンや電気ストーブ、こたつなどの暖房機器を使用する機会が増えるため、他の季節にくらべて電気代は高くなる傾向にあります。

 

年間を通して見ると、冬の時期は電気代が高くなる傾向にあるので、特に節約を意識する方は冬場の電気使用量を見直すことをおすすめします。

 

【電力別】の平均電気代

日本生活協同組合連合会の2016年報告書のデータを参照しております。
参照:日本生活協同組合連合会2016年報告書

 

オール電化・約10,170円

戸建てのオール電化の場合、電気料金は約10,170円です。たとえば冬には暖房を長時間使用するため、他の季節にくらべて高くなることがあります。

 

また、家庭の人数や個人の生活によっても変化します。他の季節では10,000円以内に抑えることもできますが、冬は10,000円を超えることが予想されます。

 

電気代を抑えるためには、節電対策をおこなうことが大切です。たとえば電子機器を使わないときにコンセントを抜いておくことや、省エネの電化製品の使用などが挙げられます。

 

毎日の小さな工夫で、1年を通しての電気料金を節約することができます。

 

電気+都市ガス・約12,686円

戸建ての都市ガスと電気の場合、毎月の料金は約12,686円です。電気料金とガス代は、使う量や季節、地域によって変動するため、具体的な金額は変わることがあります。

 

また、契約している電力会社によっても金額に違いがあります。節電やガスの節約方法を工夫して無駄なく使うことが大切です。

 

電気+LPガス・約13,777円

戸建ての電気とLPガスを共に使用しているところでは毎月の支払いは約13,777円です。ただし、すべての家庭が同じ金額がかかるというわけではありません。使う電力会社やプランによって費用は変わります。

 

ペットを飼うなら電気代はさらに高くなる

ペットを飼うと電気料金が増えることがあります。犬や猫を飼っている場合は家を留守にする間もエアコンをつけておく必要があるからです。

 

犬や猫が過ごしやすい室温を保つために、温度調整が必要になります。また、魚や爬虫類などのペットを飼っている家庭では、ろ過器やヒーターなどの電化製品を長時間稼働させることになるため、電気代を上げる一因になります。

 

一戸建ての電気代が高くなる理由

家の専有面積が広いから

一戸建ての電気代が高くなる一因として、家の専有面積の広さが関係します。一戸建てはマンションにくらべて部屋数が多くなる傾向があり、専有面積は広がることになります。

 

占有面積が広がれば広がるほど、照明や冷暖房器具を多く設置して利用する機会が増えます。結果として、電気を使う機会も増え、電気代が上がってしまいます。

 

家族一人ひとりの生活が異なるから

家族全員の生活習慣が同じであれば、電気の使用時間をまとめて節約することができますが、家族全員が同じ生活習慣ということは考えづらいです。

 

たとえば、早起きが得意な父親と夜更かしをする息子がいれば、朝から夜まで家の電気がついていることになります。個々に照明をつけたり暖房や冷房を利用したりと、一日中電気を使うことになります。

 

契約アンペア数が高く基本料金が高いから

一戸建ての電気代が高い原因として、契約アンペア数が高いという点が挙げられます。アンペア数とは電流の強さの単位で、契約アンペア数が高いほど基本料金も高くなります。

 

つまり、一度に使える電気の量が多いほど、毎月かかる電気代も上がるのです。家庭で必要な電気量を上回るアンペア数を契約してしまうと、必要以上の料金を払うことになるのです。アンペア制の設定がない電力会社もあるので、契約内容は各電力会社に問い合わせをしましょう。

 

家の断熱性や気密性が低いから

一戸建ての家の電気代が高くなる原因の一つに、家の断熱性や気密性が低いことが考えられます。

 

たとえば、断熱性が低い家は外部からの熱の影響を直接受けやすく、冷房や暖房を利用したときに室内の温度を一定に保つのに電力などを必要とします。同様に、気密性が低い家も電気代を上げる原因になります。

 

気密性が低いと、家の中の空気が外に漏れてしまったり、逆に外の空気が家の中に流れ込んでしまうことがあります。

 

冬の場合室内を暖かくしたいのに外の冷たい空気が流れ込みやすくなるので、暖房などで過ごしやすい室温を保つために、必要以上に電力を使わなければいけなくなります。

 

古い家電を使用しているから

一戸建ての電気代が高くなる理由として、古い家電を利用しているケースが考えられます。古い家電は、新しいものとくらべて電力消費が多くなりがちです。

 

近年の家電製品は省エネ技術が進んでおり、同じ作業をこなすのに消費する電気が少なくて済むのです。しかし、古い家電を使い続けていると新しい家電とは性能面で大きな差が出てしまい、電気代に反映されます。

 

たとえば冷蔵庫は年中稼働している家電ですが、10年前のものと最新のものでは消費電力量がまったく異なります。同じエネルギー量でも性能面で違いがあるので、最新の家電と同じように使うためには使用電気量が増えてしまいます。

 

一戸建てでかかる電気代を節約する方法

電球を白熱電球からLED電球に変える

一戸建ての電気代を抑えるためには、電球の選び方が大切です。具体的には、白熱電球からLED電球へ変更するのがおすすめです。

 

なぜなら、同じ時間に照明を使ったときにくらべてLED電球のほうが消費電力が少なくなるからです。LED電球は初期投資としては白熱電球より高めの価格となっていますが、寿命は白熱電球より長いため、長い目で見れば購入費用の節約にもなります。

 

太陽光発電システムを取り入れる

一戸建ての電気代を節約したい方におすすめの方法が、太陽光発電システムを導入することです。太陽光発電システムを設置すれば、太陽の光で発電した電気を使用するため毎月の料金を抑えられます。

 

また、晴れた日に作った電気は蓄電しておき、雨の日や夜間といった晴れていない日に蓄電した電気を使うことができます。太陽光発電のシステムを設置するのに初期費用はかかりますが、電気代は節約できるので長期的にはお得になります。

 

建物の断熱性・気密性を高める

家の断熱性・気密性を上げることで、一戸建ての電気代を節約できます。断熱性を高くすれば、家の中の温度が外気に影響されにくくなります。

 

室内の暖かさや冷たさを長時間保つことができ、冷暖房の効率が上がります。冷暖房の効率が上がれば電気を使う時間が短くなり、電気代の節約につながります。

 

同じように家の気密性が高ければ、外からの風の影響を受けにくくなります。風が入りにくくなれば冷暖房の効果が外へ逃げにくくなります。

 

省エネ設備・家電を導入する

家電製品は毎年性能が良くなり、消費電力が抑えられる商品が増えています。電気代を抑えたい場合は、最新家電の購入を検討してみましょう。

 

毎日使う冷蔵庫や電気コンロなどは、新しいものに取り替えることで電気代を節約できるようになります。

 

電気料金プランを見直す

一戸建ての家で電気代を節約する方法の一つとして、自分たちの生活に合わせた電気料金プランを選ぶことが挙げられます。

 

子どもの成長や職場環境の変化など、普段の生活状況は時間とともに変わっていきます。時間の経過による変化によって、現在の電気料金プランが自分の生活に合っているか確認することが大切です。

 

たとえば、子どもが成長して家でのゲームの時間が増える場合も、消費電力の多い時間帯に応じたプランに変更することで節約できます。現在は電気事業者が増えたことで多くのプランが用意されているため、自分たちの生活に合ったプランを見つけることが求められます。

 

 

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