平屋の坪単価の相場や木造と他の構造との違い


新築の平屋の購入を検討している方のなかには、予算を決めるときの参考として坪単価の相場が気になるという方もいます。平屋の坪単価は構造や建材などの要素によって変動しているため、相場を知っておくことで予算を決めることができます。

 

本記事では、平屋の平均坪単価や坪単価が変動する要素、二階建て住宅よりも坪単価が高額になりやすい理由について解説します。また、平屋の実際の建築事例も紹介するため、平屋のイメージ作りの参考としてぜひご覧ください。

 

 

新築平屋一戸建ての平均坪単価(構造・建材別)

木造:約40万~60万円

スギ材:約50万円

平屋でスギ材を使用する場合、平均坪単価は40万円~60万円程度とされています。スギ材は日本国内で多く取り扱われている木材で、耐久性と弾力性に優れています。

 

家を長持ちさせるためにも適した材料と言えるので、多くの木造住宅はスギが素材となっています。また、スギ材は美しい木目が特徴で、内装としても利用されやすいデザインを実現します。

 

ヒノキ材:約100万円

ヒノキ材を利用する場合は坪単価が100万円を超えてしまう場合があります。ヒノキ材は従来から神社やお寺の建築に使われており、強度と耐久性に優れています。

 

また、香りも優しいため木材として人気があります。ただし、高級な素材なので平屋に使用する場合は建設費用が高額になる可能性があります。

 

軽量鉄骨造:約70万円

軽量鉄骨造の家を建てる場合、坪単価の相場は中堅ハウスメーカーで約70万円です。軽量鉄骨造では使用する建材が規格化されているので、短い期間で工事を終えることができます。また、耐久性や耐震性にも優れているので、修理や点検などを怠らなければ長く使うこともできます。

 

鉄筋コンクリート造(RC造):100万円以上

鉄筋コンクリート造(RC造)の平屋を建築する場合は、坪単価の相場が100万円以上となるケースが多いです。

 

鉄筋コンクリート造とは、柱や梁など建物の主な構造部分に鉄筋コンクリートを使用する構造のことを言います。高い耐火性と耐久性特徴で、マンションや一般住宅などで使用されています。

 

 

構造と建材以外の坪単価に影響する要素は5つ

家の広さ

18~25坪:約40万~60万円

18~25坪の平屋を建てるときの坪単価相場は、40万円~60万円程度とされています。40万円~60万円の価格帯であれば内装や外観に凸凹を持たせる設計もできます。

 

たとえばフローリングに柔らかい無垢材を使用する、キッチンの壁に汚れを防ぐクロスを貼るなど、内装のバリエーションが増えます。

 

26~33坪:約50万~70万円

26~33坪の家を建てる場合の坪単価は約50万~70万円が相場です。5人家族でも余裕をもって住める広さです。

 

予算などを参考に、自分たちの理想とする暮らし方を実現するのに必要な設備を選び、設備や間取りに見合った価格の家を建てるようにしましょう。

 

ハウスメーカーの種類

ローコストハウスメーカー:約22万~55万円

ローコストのハウスメーカーで家を建てることを考えている場合、坪単価は約22万~55万円と言われています。ローコストハウスメーカーは設計や仕様が限定的である規格住宅であることが多いです。

 

規格化されていますが、大量の部材や設備の仕入れをおこなうなど費用を抑える工夫が施されています。規格化した設計や仕様にすることで、ローコストハウスメーカーが成り立っているのです。

 

しかしすべてが規格住宅というわけではなく、高品質ながら坪単価を抑えた注文住宅も選択肢として増えつつあります。

 

中堅ハウスメーカー:約45万~95万円

中堅クラスのハウスメーカーでは坪単価が約45万円~95万円に設定されているケースが多いです。中堅クラスのハウスメーカーの魅力は、お求めやすい価格でありながらも一定の品質とサービスを確保しているところです。

 

中堅のハウスメーカーでは自由な間取りを設計できる点や、個々の希望に沿った家づくりができる点も魅力的です。

 

大手ハウスメーカー:約55万~150万円

大手ハウスメーカーの坪単価の相場は約55万円~150万円と言われています。一条工務店やミサワホームなど、有名な家づくりのハウスメーカーに依頼する場合55万円~150万円の坪単価がかかるとされています。

 

大手ハウスメーカーは自由な設計を手伝ってくれるので、自分たちの希望に合わせた家づくりができます。

 

外壁の大きさ

坪単価は、外壁の大きさによっても変わってきます。なぜなら、外壁が大きいと建築に必要な材料や工事費が増えるからです。

 

また、建物の形状も坪単価に影響します。四角い家よりも屋根の形状が複雑で、外側に凹凸がある家の方が坪単価は上がります。坪単価を下げたいのであれば、建築物のデザインをシンプルにして凹凸を抑える建物にするのがおすすめです。

 

デザインやこだわりから外壁を複雑にする場合でも、外壁以外の部分で費用を下げる工夫もできます。外壁以外の部分でも費用を抑えることを意識して、予算内に収めるようにしましょう。

 

セミオーダーやフルオーダーは規格住宅よりも高くなる

セミオーダーやフルオーダーでは間取りや設備を選ぶことができますが、自由に設計できる分材料の調達をしなければいけなくなるので、結果として設計費用が上がってしまいます。

 

規格住宅は用意されたプランから住宅を選ぶため、選択肢は限られています。建設段階からインテリアや設備などについてこだわりたい場合は、セミオーダーやフルオーダーを選ぶことで自分好みのデザインの家にすることができます。

 

内装材や設備のグレード

高品質な内装材や設備を選んだ場合、結果として坪単価が高くなる傾向があります。たとえば高級なキッチンや最新のバスルーム設備を選ぶと、建設費用全体を上昇させる要因になります。

 

平屋の坪単価が二階建てよりも高くなりやすい2つの理由

建築面積が大きいため

建物を真上から見たときに、平屋は二階建てよりも大きい部分が土地に接しています。土地と建物が接している部分を建築面積と言いますが、建築面積が大きいと家を建てるために必要な基礎が広くなり、結果的に費用が上がる可能性があります。

 

平屋の場合、家すべてが1階になるためすべての部屋が接地面積に含まれます。逆に二階建ての場合は1階と2階に分かれており、2階にある部屋は設置面積に含まれないので接地面積が半分程度になり、基礎費用が抑えられます。

 

屋根の総面積が大きいため

平屋は二階建てとくらべて屋根面積が大きくなる傾向があります。平屋を建てる場合は1階分の面積すべてを覆う屋根を必要とするので面積が大きくなり、結果として建設費用も高くなります。

 

平屋の建築事例と坪単価

タマホーム:約16坪・総額1,087万円・坪単価約68万円

平屋の建築事例として紹介するのは、タマホームが建てた約16坪の平屋です。坪単価は約68万円で建築費用の総額は1,087万円となっています。タマホームは低価格ながらも長期優良住宅と見なされるような高品質な住宅を提供することで知られています。

 

特に耐震等級3の住宅も建てられるので、耐震性の高さも評価されています。今回の平屋は「シフクノいえプレミア」プランが適用されていて、価格の適正化や高い耐震性、機能的で高品質な仕様、そして長期的に利用できる保証や点検などのサービスが提供されます。

 

豊富な特長を備えたタマホームの平屋は、機能性と経済性を兼ね備えていると言えます。タマホームはリーズナブルな価格で質の高い平屋を手に入れたい方におすすめです。

 

参照元:タマホーム

 

ヤマダホームズ:約41坪:総額約2,000万円・坪単価約49万円

ヤマダホームズによる平屋の建築事例は、約41坪で坪単価約49万円、建築費用総額はおよそ2,000万円となっています。

 

平屋の坪単価の相場として紹介した26~33坪の相場約50万~70万円とくらべて、約40坪で坪単価約50万円となっているのがポイントです。相場より広い面積を確保できているので、開放感のある間取りとなっています。

 

参照元:ヤマダホームズ

 

 

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