新築の平屋で後悔した失敗例と後悔しない方法を紹介


新築のマイホームを平屋にしたいと考えて情報収集していると「平屋はやめたほうがいい」や「おしゃれだと思って平屋を買ったけど後悔している」といったネガティブな意見を目にして不安になっている方もいると思います。

 

平屋には魅力がありますが、一方で多くのデメリットもあるため、後悔するポイントは事前に把握しておきましょう。本記事では、新築平屋で後悔した失敗例や後悔しないために確認すべき内容を紹介します。

 

 

新築平屋にして後悔した失敗例13選

二階建て住宅よりも土地代と建築費用が高かった

平屋の建築費用は、二階建てよりも20〜30%高くなると言われています。二階建ては、基礎や屋根の面積が平屋とくらべて小さいことが多く、建築費用が節約できます。

 

平屋の場合、屋根や土台などの面積が二階建ての家よりも広く、多くの材料費が必要です。

 

日当たりや風通しが悪いため寒さやカビに悩まされた

平屋は日当たりや風通しが悪いと部屋が冷え込み、冬は特に寒さに苦しみます。換気が十分におこなえない場合は、部屋の中に湿気がこもりやすく、カビの発生につながります。

 

一階建ては侵入しやすいため防犯面で不安だった

平屋は、部屋や生活空間がすべて一階にあるので窓が多くなる傾向にあり、窓からの不法侵入が考えられます。対策として窓に二重の鍵を設置することをおすすめします。

 

家が狭いため収納スペースが少なく子どもが生まれたときに困った

具体的には、子どもが小さい時期に、頻繁に使うオムツやミルクをまとめ買いし収納したいと思っても、家が狭いため収納スペースがなく置き場に悩み、増え続ける子どもの服や季節ごとのレクリエーション用品などを収納する場所がないといった問題がおこる場合があります。

 

壁や間仕切りを減らした結果プライベート空間がなくなって落ち着かなかった

平屋は、すべての生活空間が一つの階にまとまっているため家全体に開放感がうまれる一方で、壁や間仕切りを減らすとプライベート空間が失われます。たとえば、1人でゆっくりと過ごしたいと感じていても、他の家族の視線や音が遮断されません。

 

家族と一緒に過ごす時間も大切ですが、1人の時間も大切にしたいと感じる方にとって落ち着けない空間に不満が残ります。本を読んだり、趣味に没頭したり、静かに休憩する時間が取れないのは窮屈でストレスです。間仕切りを設けることで、プライベート空間を確保しましょう。

 

外構が狭く、駐車場や庭を十分に確保できなかった

外構が狭いと、駐車場が狭くなるため自家用車を入れづらかったり、来客の車を止める場所がないという事態が考えられます。また、庭が広くないと、子どもが遊ぶ空間が足りなかったり、BBQもむずかしくなります。

 

車の振動など外からの音が想像以上にうるさく感じた

静かな住宅街であっても、通りかかる車やオートバイの音は、予想以上に部屋の中まで響きます。平屋は、すべての部屋が地上と近いため、外の音が直に入ってくる傾向にあり、静かに集中したいときやリラックスしたいときは、うるさく感じます。

 

直接つながるLDKの間取りにしたら音やニオイが気になった

リビングダイニングキッチンと他の部屋が直接つながる間取りを選んだ場合、キッチンからの音やニオイが直接リビングに伝わり、不快に感じる場合があります。

 

プライバシーを守るためにカーテン閉めっぱなしの暗い空間で過ごすことになった

周りの建物が近い場合や、人通りの多い場所に住宅がある場合は、部屋の中が外から丸見えになることがあります。とはいえ、カーテンを閉じ続けると自然光が入らず部屋が暗くなってしまい、日中でも照明をつけなくてはいけないため、電気代も増えてしまいます。

 

部屋が暗い環境は、人間の心理にも悪影響を及ぼします。

 

各部屋の面積が広いことで生活動線が長くなり不便だった

平屋は各部屋の床面積が広くなりがちです。それぞれの部屋の床面積が広いと、生活するうえで頻繁に利用する部屋までの移動距離が長くなります。

 

たとえば、リビングからキッチンへ移動する距離が長いと、家事をするのに時間がかかります。また、洗濯機から物干し場までの距離が遠い場合、洗濯物を干すのに力が必要になり疲れてしまいます。

 

洗濯物を部屋干しするスペースがなく雨や外からの視線に悩まされた

室内で洗濯物を干す場合、風通しが良いことが大切です。部屋干しする空間には、風が通る窓やドアの配置にして、乾きやすい環境にしましょう。

 

平屋に住んでいる方は、外からの視線はもちろん訪問者の目も気にしながら洗濯物を干さなくてはなりません。たとえば、玄関からリビングにかけて訪問者に見えないような部屋干しをする空間が必要です。

 

トイレを2つ設置すればよかったと後悔した

家族が増えてくると、トイレは朝晩競争をして使用することがあります。特に女性や子どもがいる家庭では、トイレを使う時間が男性よりも長いため、待ち時間が長くなってしまいます。

 

建設後にトイレを増設するには、最初に設置するよりも工事費用と日数がかかるので、建設のときに設置するよう心がけましょう。家族の誰かが病気になったときに、他の家族が感染しないようにする手段としても、2つのトイレは役立ちます。

 

台風で近くの川が氾濫したときに家全体が水浸しになった

川が氾濫して敷地まで水が押し寄せてくると平屋は水浸しになる危険性が高まります。二階建ての場合は、あらかじめ貴重品などを上の階に置いておくことができ、多少の防災対策ができます。

 

また、避難も二階に上がるだけで済む場合もあるため、水害の安全面では二階建て以上の方が有利な場合もあります。

 

 

新築平屋購入の後悔を防ぐためのチェックポイント

生活動線に不便な点はないか

平屋は、すべての部屋が一つの階にあるため、自然と家事をする距離が長くなります。床面積が広いので階段を登る必要はなくなりますが、移動距離は増える傾向にあります。

 

日当たりや風通しの問題ない地域にあるか

平屋で日当たりや風通しの良い心地よい生活を送るためには、土地選びが大切です。たとえば、建物や大きな木といった日陰を作るものが少ない、開放的な地域を選ぶことで日当たりを確保することができます。

 

また、海風を活かせるような海沿いや山風が吹き抜ける山間部など、風が通りやすい地域を選ぶことで、風通しが良くなります。

 

建物部分だけではなく庭の広さも充分に確保できるか

室内とくらべて開放感を得られる庭を活用することで、平屋の暮らしをより満喫することができます。中庭を設けるために家の形状をコの字型にするなど工夫することで、誰にも見られることなくのんびりくつろげる庭を作ることができます。

 

庭に対する考え方次第では、狭い庭でも活用できます。たとえば、小さなテーブルと折り畳み椅子を使うことで、食事や読書、のんびり過ごせる空間になります。使わないときは畳んで収納できます。

 

防犯対策となる外構やアイテムを導入すべきか

平屋は、防犯対策を考える必要があります。特に、泥棒が隠れることができないような外構を作る方法がおすすめです。

 

たとえば、防犯砂利を使用した場合、地面を歩くときに音が出て防犯効果が期待できます。また、防犯カメラや警報装置などを導入することで安全性を高めることができます。

 

将来子どもが生まれるなど家族構成が変わっても問題なく暮らせるか

平屋は階が分かれていないためどの世代でも使いやすく、家族構成が変わっても暮らしやすいつくりです。また、世代の変化に合わせて間取りを変えられる壁や仕切りを取り入れることがおすすめです。

 

壁の代わりに引き戸やパネル式の仕切りを使うことで、手軽に部屋の間取りを変えることができます。平屋は子どもが小さいときに、親の目の届く位置で遊ばせられる安心感があります。

 

子どもが成長し、一人の部屋が必要になると、利用せず確保しておいた部屋や仕切りを用いて子ども部屋に変更できます。また、親の介護の必要性を考えると階段や段差がないバリアフリーな平屋がおすすめです。

 

採光やプライバシー対策として窓を高い位置に設置できるか

高い位置に設置された窓は、外からの視線を気にすることなくプライバシーを守ることができ、安心して生活できます。
しかし、掃除がしづらかったり、窓を開け閉めするのに手間取ることがあります。

 

プライベート空間を確保するために廊下を設置すべきか

廊下があることで部屋と部屋が独立し、個人がゆったりとできる空間になります。たとえば、家族の就寝時間が異なる場合や、静かな空間が求められる場合は、廊下があることで音漏れを防ぐ効果があります。

 

勾配天井や中庭を設置できるか

勾配天井や中庭の設置は、自然光と風を最大限に利用して快適な室内環境をつくることができます。勾配天井は、天井の高い部分に窓を設置することで自然光を効率よく取り入れることができ、温かい空気が上に集まることで室内の換気も良くなります。

 

中庭は、家の中心部に直射日光を取り込むだけでなく、風の通り道をつくります。また、園芸や家族がくつろげる空間として利用することもできます。

 

水害が起こりにくい地域にあるか

平屋を建てる場合、水害に遭いにくい地域に建てることは大切です。日本は雨が多く、梅雨や台風の時期には全国どこでも水害の可能性があります。

 

水害が少ない地域でも完全に安全とは言えません。常に危険への備えを怠らないことが肝心です。国土交通省のハザードマップなどを参考に、近くに川があるか確認しましょう。川があった場合は、氾濫の可能性があるのか、浸水範囲や浸水の深さを確認することも大切です。

 

 

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